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スマホやタブレットで観ることが多いNetflix、U-NEXTなどの動画(VOD)を自宅のテレビでも観ることができるようになるということはご存知でしょうか。
最近ではスマートフォンと同じようにアプリが使えるスマートテレビと呼ばれるテレビも普及してきました。
また、スマートテレビではないこれまでの普通のテレビでも、ある機械を使えばそれが可能になるのです。
その機械というのは、STB(セットトップボックス)というもので、以前まではケーブルテレビのチューナーなどがそう呼ばれてきました。
今回は、自宅のテレビをスマートテレビにすることができる3種類のSTBについて解説をします。
トップ画像引用元:Apple TV(第4世代)32GB│Apple(日本)
いろいろ比較してみました
STBの代表的なものに、
- Fire TV Stick (Amazon)
- Apple TV (Apple)
- Chromecast (Google)
があります。今回はこの3つのSTBを徹底的に比較します。まずは簡単に比較表で確認してみます。
項目 | Fire TV Stick | Apple TV | Chromecast |
---|---|---|---|
価格 | 4,980円 | 15,800円 | 4,980円 |
RAM | 1GB | 2GB | 512MB |
ROM | 8GB | 32GB | 不明 |
ビデオ出力 | FHD | FHD | FHD |
ミラーリング機能 | × | ○ | ○ |
リモコンの有無 | ○ | ○ | × |
おすすめの人 | コスパ重視の人 | クオリティ重視の人 | ミラーリングメインにしたい人 |
それでは、詳しく説明していきます。
1 STB(セットトップボックス)の機種によっての違いはあるのか
STBはセットトップボックス(Set Top Box)の頭文字を取った名称であり、本来はケーブルテレビのチューナーなどの呼称でした。
このチューナーをテレビの上に置くことから、セットトップボックスと呼ばれていました。
しかし、今回紹介するSTBはインターネット回線を通じてテレビでNetflixなどの動画アプリ(VOD)を楽しめるようなるSTBです。
これらは、
- 無線or有線LANでインターネットに接続
- STB本体とテレビはHDMIで接続
する方法で、STBの機器自体もとても小さいものになっています。
家のテレビをスマートテレビにできます
スマホで使うようなアプリが使えるスマートテレビも随分と普及してきましたが、まだ自宅のテレビがスマートテレビではない人も多いと思います。
テレビをそんなに頻繁に買い換える人は少ないでしょうし、「アプリが使えるテレビは確かに便利だけど新しく買い替えてまでは…」と考える人が大半です。
STBは、そんな自宅のテレビをスマートテレビを購入する必要なく、スマートテレビと同じ機能が使えるようにすることができる機械です。
そのため、スマートテレビでなくても、スマホで視聴していた動画アプリの映画やドラマ、アニメなどを楽しめるようになります。
だからこそ、STBを購入する人、検討している人が増えてきているのです。
ちなみに筆者はApple TVを使っていますが、契約しているAmazonプライム・ビデオで映画やドラマをテレビで観ています。
『Amazonプライム・ビデオ』完全版|会費や作品ラインナップまとめ
映画が好きで頻繁に観ているので大変重宝していますよ。
- 従来のテレビをスマートテレビにすることができる機械
- スマホやPCの画面をテレビに映すミラーリング機能などもある
- ネット経由でNetflixなどの動画アプリの視聴もできる
- ゲームや音楽もテレビで楽しむことができる
次の章では、Fire TV Stick/Apple TV/Chromecastを詳しく比較してみます。
2 Fire TV Stick/Apple TV/Chromecastを詳しく比較してみる
自宅のテレビをスマートテレビにすることができるSTB。
今回はAmazonのFire TV Stick、AppleのApple TV、そしてGoogleのChromecastの3種類を比較することにしました。
まず、3種類のSTBのスペック表をチェックしてみましょう。
項目 | Fire TV Stick | Apple TV | Chromecast |
---|---|---|---|
価格 | 4,980円 | 15,800円 | 4,980円 |
RAM | 1GB | 2GB | 512MB |
ROM | 8GB | 32GB | 不明 |
ビデオ出力 | FHD | FHD | FHD |
ミラーリング機能 | × | ○ | ○ |
リモコンの有無 | ○ | ○ | × |
価格をはじめ、RAM容量など大きな差があることがわかります。それぞれの特徴を解説していくので、STBの購入を検討中の人は是非参考にしてください。
2-1 Fire TV Stick (Amazon)
画像引用元:Fire TV Stick│Amazon
Amazonから発売されているFire TV Stickは、3つの機種の中でも1番リーズナブルです。
自宅のテレビをスマートテレビにするという従来のSTBとしての働きに特化しています。
そんなFire TV Stickのメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
Fire TV Stickのメリット
- 価格がとにかくリーズナブル
- 音質と画質が高いと定評がある
Fire TV Stickはとにかく安いという点が魅力的です。
5,000円程度で購入することができるので、「ちょっとスマートテレビをはじめてみようかな」と考えている人にも気軽に手に取りやすいです。
また、安いだけでなく、音質が画質が高いと口コミで評価されていることも多く、コスパ抜群のSTBであると定評があります。
安く、そしてある程度のクオリティが見込めるので、ちょっとスマートテレビを試してみたいと考えている人に適している機種です。
Fire TV Stickのデメリット
- YouTubeが観にくい
- ミラーリング機能が無い
一方でデメリットは、YouTubeに直接アクセスできないという点が挙げられます。
Youtubeにアクセスする場合、FirefoxやSilkなどのアプリを経由する必要があり、YouTubeを普段から利用している人にとっては手間がかかるでしょう。
また、他のSTBには付随されているミラーリング機能もありません。
そのため、純粋にスマートテレビとしての機能のみとなります。だからこそ高い音質と画質が評価されているのかもしれません。
2-2 Apple TV (Apple)
画像引用元:Apple TV(第4世代)32GB│Apple(日本)
次に、1番コストの高いApple TVについて解説をします。ちなみに筆者もApple TVを利用しています。
やはり価格が高いということでスペックもダントツに高く、同じApple社のiPhoneはもちろん、Androidスマホとの互換性も良いと評判です。
それでは、Apple TVのメリットとデメリットをそれぞれ解説していきます。
Apple TVのメリット
- iTunes映画にも対応している
- とにかく高スペック
Apple TVのメリットは、他のSTBにはないiTunes映画に対応しているという点です。
iTunesを利用しているiPhoneユーザーに人には特におすすめです。
また、価格が高いということもありますが全体的にスペックが高いので、とにかくクオリティを重視したいという人はApple TVにすべきでしょう。
ただスマートテレビにするだけでなく、ミラーリング機能などの付随する機能も充実している点も嬉しいですね。
Apple TVのデメリット
- 価格が高い
- ミラーリングでは動画が少しカクつくかも
Apple TVのデメリットは価格の高さでしょう。Fire TV Stickと比べるとなんと価格が3倍近くになります。
また、筆者が使っている体感になりますが、ミラーリング使用時に少しカクつく時があります。
ミラーリングを重視したいという人には少し不便に思うかもしれません。動画アプリの視聴はかなり快適にできるので、スマートテレビとしての機能を重視する人にはおすすめです。
2-3 Chromecast (Google)
Googleから発売されているChromecastは、従来の自宅のテレビをスマートテレビにするという役割、ミラーリングなどの付属機能も充実している点が魅力的です。
価格もあまり高くなく、スペック自体も至って普通で安定しているので、とりあえずSTBを使いたいと考えている人にぴったりです。
Chromecastのメリット・デメリットをそれぞれ解説していきたいと思います。
Chromecastのメリット
- ミラーリング機能など連携機能が充実している
- 普通のスペックなのでリーズナブルな価格でとりあえず使いたい人におすすめ
Chromecastのメリットは、ミラーリングなどの連携機能が充実していることです。
ミラーリングの性能が高いとの評価があり、ミラーリング機能を重視したい人はChromecastがおすすめです。
ただし、ミラーリング機能はiOSの端末であるiPhoneやiPadからは利用できないので注意が必要です。
Googleが開発しているAndroidのOSであればミラーリング機能は利用できます。
また、金額もFire TV Stickの定価と同じ価格で非常にリーズナブルであり、至って普通のスペックなので、安定して支障なく使いたいという人にもぴったりです。
スマートテレビ機能重視ならFire TV Stick、ミラーリング機能重視ならChromecastといった感じですね。
Chromecastのデメリット
- 他の2機種に比べてRAMが少ない
これといったデメリットがなかったのですが、あえて挙げるとすれば他の2機種に比べてRAMが少ないという点です。
RAMというのは同時に稼動できるアプリの容量のことであり、RAMが多ければ多いほど処理速度が速いといわれています。
そのため、あまりに容量の重いアプリを扱う場合は動きが遅くなる可能性も否定できません。
ただ、VODでの動画再生のみであれば特に問題なく視聴できます。
3 それぞれの機種の視聴可能サービスの種類一覧
次に、それぞれの機種で視聴できる動画アプリの種類の一覧を表にしてみました。
動画サービス | Fire TV Stick | Apple TV | Chromecast |
---|---|---|---|
Netflix | ○ | ○ | ○ |
Hulu | ○ | ○ | ○ |
Amazon Prime Video | ○ | ○ | ○ |
Ameba TV | ○ | ○ | ○ |
GYAO! | ○ | ○ | ○ |
iTunes映画 | × | ○ | × |
YouTube | × ※FirefoxやSilk経由で視聴可能 | ○ | ○ |
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一般的に重宝されている動画アプリのほとんどは3機種すべて対応しています。
Fire TV Stickの場合、YouTubeが少し手間がかかるくらいで、他はそこまで変わりません。
iTunes映画を重宝している人はApple TVにすればテレビでiTunes映画を観ることができるようになります。
- Fire TV Stickは1番リーズナブルで高音質・高画質と評価されている
- Apple TVは全てにおいて高スペック
- ミラーリング機能などを重視したいならChromecast
- 一般的な動画アプリには対応しているがFire TV StickはYouTubeが観にくい
次の章では、それぞれの機種に向いている人を調べてみました。
4 Fire TV Stick/Apple TV/Chromecastにそれぞれ向いてる人
これまでFire TV Stick、Apple TV、Chromecastのスペックを比較し、メリット・デメリットを挙げてきましたが、実際にどの機種がどのような人に向いているのでしょうか。
それぞれスペックや価格はもちろん、特徴も大きく異なります。
そのため、はじめてSTBを使おうと考えている人は、どれを選ぶべきなのか、どの機種がベストなのか迷ってしまいますよね。
そこで、それぞれの機種に向いてる人の特徴を挙げてみたので、是非参考にしてください。
4-1 コスパ重視!とりあえず使ってみたい人はFire TV Stick
Fire TV Stickはとにかくコスパが抜群です。
その代わり、
- ミラーリングができない
- YouTubeの動画が観にくい
などのデメリットはありますが、基本的なVODの視聴は支障なくできます。
口コミでは、値段の割りに高画質・高音質という評価があるので、
- 自宅のテレビをスマートテレビにしたい
- リーズナブルな価格
を求めるであればFire TV Stickがおすすめです。
Amazonではタイムセールなどでさらに安くなる場合もあるので、スマートテレビを体験してみたいと考えている人にもぴったりではないでしょうか。
4-2 クオリティ重視!多少高価でも構わないならApple TV
画像引用元:Apple TV 仕様│Apple(日本)
筆者もApple TVを使っていますが、本当にクオリティが高いです。
ミラーリングは多少カクカクしてしまう時もありますが、VODの視聴に関しては不便に感じたことは今のところありません。
普段からスマホやタブレットでVODを視聴する機会の多い人や、映画やアニメ、ドラマなどを観ることを趣味としている人はApple TVをおすすめします。
また、購入したは良いけど品質やサポートに不安があり、安心を含めて多少高くなっても良いという人にもApple TVがぴったりです。
4-3 ミラーリング重視ならChromecast
画像引用元:Chromecast 第3世代│Googleストア
Fire TV Stickはミラーリングに対応していませんし、高クオリティと定評のあるApple TVもミラーリングするとカクついてしまうことも多くあります。
この3つの機種の中で、Chromecastはミラーリングなどの連携機能に定評があります。
口コミでもChromecastの連携機能に関して非常に評価が高く、ミラーリング機能を重視したい人におすすめです。
スマホの画面にある写真や動画、ゲームなどをテレビに映して大画面で楽しみたいと考えている人はChromecastにするべきでしょう。
5 価格もスペックもさまざま!自分に合った機種を選ぼう
最後に、Fire TV Stick、Apple TV、Chromecastそれぞれに向いてる人の特徴をまとめました。
- Fire TV Stickはコスパ重視の人
- Apple TVはとにかくクオリティ重視の人
- ミラーリングメインならChromecast
- 価格を気にしないならApple TVが1番おすすめ
STBは自宅にあるテレビをスマートテレビにすることができる機械です。
最近のSTBは自宅のネット回線を通じてスマホで観れる動画アプリをテレビで視聴できるようにする役割を果たす、いわゆる次世代のSTBといえます。
今回紹介したFire TV Stick、Apple TV、Chromecastの3つの機種は、STBの中でも非常にメジャーな機種です。
価格の安さ重視ならFire TV Stick、クオリティ重視ならApple TV、ミラーリング重視ならChromecastなど、それぞれ特徴も価格帯も大きな差があります。
とりあえず家のテレビをスマートテレビにしたいということであればFire TV Stickをまず試してみてはいかがでしょうか。
また、価格を一切気にしないでとにかくクオリティを求めたいという人であれば是非Apple TVをおすすめします。
現在ではそれぞれのSTBには超高画質の4Kに対応した上位互換の機種も発売されています。
より高画質でより高クオリティな動画を楽しみたいという人は、是非4Kに対応した機種の購入もおすすめします。