
今月おすすめのポケット型WiFiはこちら!
皆さんはフリーWi-Fiを使ったことがありますでしょうか。スマホの契約プランや通信量を気にせずにインターネットに接続することができる、魅力的なサービスです。
それに何といってもフリー(無料)なのが大きいですね。タダでインターネット繋ぎ放題なのですから。
しかしながら、フリーWi-Fiは安全なものばかりではありません。接続するタイミングと場所によっては、ウイルス感染や個人情報の漏洩といった危険性も潜んでいるものです。
このページでは、すでに定評のあるフリーWi-Fiに注目し、その使い方や実際に使ってみた様子などを紹介していきます。
トップ画像引用元:docomo Wi-Fi | サービス・機能 | NTTドコモ
1 フリーWi-Fiは信頼できるところのものを使おう!
画像引用元:セブンスポットへようこそ
フリーWi-Fiは、不特定多数の人物が自由に繋ぐことができる性質上、セキュリティに不安のあるケースが少なくありません。中には、最初から犯罪目的で設置されていることもあるとか……。
フリーWi-Fiによる被害としてよく挙げられるのが、「通信内容の盗み見」と「マルウェア感染」です。マルウェアとは不正・有害なソフトウェアの総称。コンピュータウイルスもマルウェアの一種です。
これらの被害にあってしまった場合、メールやLINEの内容、写真や動画といったプライベートの流出だけでなく、インターネットバンキングやクレジットカードの暗証番号まで抜き取られてしまうこともあります。
そのため、基本的にフリーWi-Fiにはうかつにアクセスすべきではありません。とはいえ、フリーWi-Fiを今後一切使わないという結論は、やや時代錯誤な感も否めませんよね。
フリーWi-Fiを使うのであれば、せめて信頼できる企業・組織が提供しているものを使うべきです。
1-1 おすすめのフリーWi-Fiスポットはここ!
画像引用元:TULLY’S Wi-Fi |TULLY’S COFFEE – タリーズコーヒー
それでは、具体的にどんなフリーWi-Fiに接続すればよいのでしょうか。現状、おすすめ度が高いフリーWi-Fiは、以下の12個です。
フリーWi-Fiスポット | 登録 | 備考 |
---|---|---|
スターバックス | 必要なし | - |
コメダ | 必要 | - |
ダリーズ | 必要なし | - |
セブンイレブン | 必要 | - |
ローソン | 必要 | - |
ファミリーマート | 必要 | - |
東京メトロ | 必要 | - |
Japan Connected-free | 必要 | - |
FREESPOT | 必要 | - |
ドコモ | 必要 | ドコモユーザーのみ 月額300円プランもあり |
au | 必要なし | auユーザーのみ |
ソフトバンク | 必要なし | ソフトバンクユーザーのみ |
これらのフリーWi-Fiには、いずれも大手企業や公的性質を持った組織が設置しているという共通点があります。
つまり、最初から「犯罪目的かもしれないような怪しいフリーWi-Fiではないと信用できる」ということです。そして、もちろん無料で使えます。
1-2 通信キャリアのフリーWi-Fiは一癖あり
画像引用元:ソフトバンクWi-Fiスポット | モバイル | ソフトバンク
ドコモ、au、ソフトバンクといったキャリアのフリーWi-Fiは、そのキャリアの通信SIMを挿入しているデバイスに限り繋ぐことができます。
ドコモには月額300円のプランもあり、そのプランならばドコモの通信SIMを挿入していないデバイス(ノートPCなど)でも、ドコモのフリーWi-Fiに接続することが可能です。
いずれにせよ、接続できる対象を絞っているため、キャリアのフリーWi-Fiは厳密には「フリー」ではないですね。ただしその分、接続できるユーザーにとっては、より快適で安全性の高いものではあります。
1-3 登録の必要あり?なし?
フリーWi-Fiの中にも、メールアドレスやSNSアカウントなどによる登録が必要なものと、登録しなくても使えるものがあります。
多くの場合、登録は誰でも無料可能です。しかし、登録作業にはどうしても手間と時間がかかってしまいます。理想を言えば、登録すら不要なフリーWi-Fiのほうが利便性は高いでしょう。
ただ現状では、要登録のフリーWi-Fiのほうが圧倒的に多いです。
一方で、スターバックスのように、数年前までは登録が必要だったものの、今では不要になっているフリーWi-Fiもあります。今後は登録しなくても使えるものが広まってくれると嬉しいですね。
次の章では、実際にスターバックスでフリーWi-Fiに繋ぐ方法と、その際の様子について解説します。
2 実際にスタバのフリーWi-Fiに接続してみた
画像引用元:at_STARBUCKS_Wi2
ここからはさらに具体的に、フリーWi-Fiに接続する方法や、実際に使ってみた様子について記していきます。
このページで取り上げるのは、スターバックスのフリーWi-Fiスポットです。スターバックスを選んだ理由は以下の通り。
- 喫茶店という長時間いることが多い場所であること
- 2016年10月26日から登録不要で使えるようになっていること
- 執筆時点で、国内の店舗数が1,415と非常に多かったこと(コメダは812店舗)
それでは、スターバックスでフリーWi-Fiに接続してみましょう。準備するものは、Wi-Fiに接続できるスマホだけです。
もちろんスマホに限らず、タブレットやパソコン、ゲーム機といった、Wi-Fi接続に対応している機器であれば、スターバックスのWi-Fiに接続することができます。
接続前に店員さんに一声かけるといった必要もありません。
2-1 スタバのフリーWi-Fiへの接続手順
それではスターバックスのフリーWi-Fiに接続するための手順を紹介します。
- スターバックス店内で、手持ちのデバイスのWi-Fi接続設定を開く
- 接続候補として出てくる「at_STARBUCKS_Wi2」を選択
- 接続後、そのデバイスでブラウザを起動
- スタバ専用のログイン画面が表示されるので、「インターネットに接続」ボタンを押す
- 表示された利用規約を読んだら、「同意する」ボタンを押す
- ログインが完了すれば、インターネットが使用可能に
スタバのフリーWi-Fiに接続してブラウザを開くと、自動で専用のログイン画面が出てくるというのがミソですね。
それ以外は、他のWi-Fiに接続する際の手順と変わりません。ただし、利用時間が1時間を過ぎると、接続が自動で切れてしまうので気を付けてください。
仮に接続が切れてしまっても、またフリーWi-Fiに繋ぎ直せば、継続利用が可能です。
2-2 スタバのフリーWi-Fiは早い?遅い?
画像引用元:「Speedtest.net Speed Test」をApp Storeで
接続できたところで、スターバックスのフリーWi-Fiの通信速度が実用に耐えうるレベルなのか、実際に計測してみました。
まずは手っ取り早くApp Storeの「SPEEDTEST」というアプリで測ったところ、下り5Mbpsという結果に。正直、頼りない数字という印象です。
場所や時間帯にもよりますが、普段の4G回線では50Mbps出ていることもありますから、その10分の1程度ということになります。
普段使いにはさほど支障はない
これは期待はずれか……と思いましたが、実際にインターネット検索やLINEアプリなどを操作してみても、何の支障もありませんでした。
いつもより遅い気もしましたが、最初に数字を見なければ気にならなかったかもしれない程度です。
続けて、YouTubeにも繋いで、動画を再生してみました。これも特に支障なかったです。コーヒー片手に動画視聴を楽しめます。
iPhone、Android、タブレットでも同様の操作を試してみましたが、いずれも結果は変わりませんでした。
結論としては、十分に実用に耐えうるレベルのものだと言えます。
ただし通信の状況は、店内でどれだけの人がスタバのフリーWi-Fiに繋いでいるのかによって大きく変わります。
たくさんの人が同時に繋いでいれば、その分だけ重たくなってしまうでしょう。
3 大手企業・公共機関のフリーWi-Fiでも「危険性」はある
フリーWi-Fiは不特定多数の人が接続できるという性質上、基本的には危険なものです。そのため、利用するのであれば、せめて信頼できる企業や公共機関のスポットに限定しましょう。
しかし、そういったフリーWi-Fiでも完全に安全とは言い切れません。フリーWi-Fiの提供者に犯罪の意思はなくても、利用者の中に悪意のある者が紛れ込んでいるかもしれないからです。
現実的には、企業や公共機関のフリーWi-Fiを悪用できるような特殊技能と犯罪の意思を併せ持った人物は少ないかもしれません。しかし、万が一ということもあります。
そのため、フリーWi-Fiを使用する際は、どこのものであっても以下の点には気をつけるようにしてください。
- 会社から貸与されているスマホやパソコンはフリーWi-Fiに繋がない
- フリーWi-Fiに繋いでいる間、大事なパスワードや口座情報等は入力しない
デバイスにウイルス対策ソフトを入れておけば、ある程度の対策はできます。しかし、フリーWi-Fiに繋ぐ以上、常に「通信が盗み見されるかもしれない」という危機意識は持っておきたいものです。
特に、仕事で使っているデバイスをフリーWi-Fiに接続することは絶対に避けましょう。
こういったデメリットをわきまえて使う分には、フリーWi-Fiは大変便利なものです。通信制限が気になるときなど、ここぞというときに使用を検討してみましょう。