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格安スマホで扱えそうなSIMフリー端末は低スペックのみ、高スペックは大手キャリアから中古に落ちてくるまで待ち…というのが今までのトレンド。
しかし、現在はSIMフリー端末でも高スペック端末は続々投入されており、大手キャリアの新型モデルをも上回るスペックも珍しくありません。
今回は最近の高スペックの代名詞である内蔵RAMが6GBのSIMフリー端末『Galaxy A9』と『OPPO R15 Pro』を徹底的に比較します。
トップ画像引用元:OPPO R15 Proホームページ
1 OPPO R15 ProとGalaxy A9のスペック比較
画像引用元:Samsung Galaxy A9 – The Official Samsung Galaxy Site
両機種のスペックを表で見比べてみると、結果は以下のようになります。
項目 | OPPO R15 Pro | Galaxy A9 |
---|---|---|
CPU | SDM660 | SDM660 |
内蔵RAM | 6GB | 6GB ※8GB対応モデルも販売示唆 |
内蔵ROM | 128GB | 128GB |
本体サイズ (長さ×幅×厚さ) | 156.5mm×75.2mm×8.0mm | 162.5mm×77mm×7.8mm |
重量 | 180g | 183g |
バッテリー容量 | 3,430mAh | 3,800mAh |
画面解像度 | 2,280×1,080 | 2,220×1,080 |
画面サイズ | 有機EL 6.28インチ | 6.3インチ |
メイン(背面)カメラ画素数 | 1,600万画素+2,000万画素 デュアルカメラ(1.75フレームレート) | 2400万画素 F1.7(メイン)+ 800万画素 F2.4 120°(超広角)+ 1,000万画素 F2.4.2(望遠)+ 500万画素 F2.2(デプス) |
イン(前面)カメラ画素数 | 2,000万画素2.0フレーム | 2,400万画素 2.0フレーム |
価格 | 74,783円 | 未定 |
単純なスペックそのものには大きな違いはありませんが、後述する様々な機能差でお互いに差をつけています。
2 OPPO R15 Proの評価点
OPPO R15 Proが他のスマホと比較して優れている点としては多々ありますが特に優れている点としては以下3つです。
- AIカメラにより細かい調整をしなくても最適な設定で高画質なカメラ撮影可能
- 最近のスマホゲームに適した専用モードを搭載
- 日本がターゲットなので日本で好まれる機能を搭載
それぞれの内容を見てみましょう。
2-1 AIカメラを搭載
画像引用元:OPPO R15 Pro公式ホームページ
OPPO R15 Proのカメラには、
- ソニー製のイメージセンサー『IMX519』
- 1,600万画素と2,000万画素を搭載した背面デュアルカメラ
- 2,000万画素のインカメラ
を搭載しております。
このイメージセンサーとカメラが写真撮影時に多くの特殊効果を行ってくれます。
- 撮影した写真に対して5種類の照明効果を表現する3Dライティング
- 撮影する被写体や環境に応じて最適な映りに自動変換するAIシチュエーション認識
- 性別や年齢、肌質や肌の色の顔の特徴に基づくビューティー効果
他にもビデオ撮影時に手ぶれ補正機能や1,080pという高画質でスローモーション撮影も出来ますし、最近の流行りのARステッカーも対応しています。
OPPO R15 Proはお手軽にプロ顔負けの写真を複雑な設定をしなくても撮影できるのは高評価ですね。
2-2 高速充電が可能
OPPO R15 Proの充電はわずか5分間の充電で2時間の通話が可能になるほど充電が早いのでバッテリー切れからの復帰が早いのも大きな利点です。
独自の充電技術により発熱も抑えられるので熱暴走やスマホ自体にかかる負担も少ないのも良いですね。
2-3 ゲームに特化した専用モード搭載
昨今ではスマホゲームでも高スペックを要求するゲームも少なくありませんが、OPPO R15 Proは6GBの内蔵RAMを搭載しています。
6GBの内蔵RAMはGalaxy A9も搭載しておりますが、更にゲームアプリにRAMのリソースを調整するゲーム加速モードを搭載しています。
処理落ちや読み込みによるゲームの一時停止が起きないようにしてくれますので、ゲームにより没頭出来るでしょう。
2-4 おサイフケータイや防水機能を搭載
Galaxy A9と異なる点はFelicaを使ったおサイフケータイ機能に対応していること、IPX7規格を満たした防水機能を備えている事です。
普段モバイルSuicaや各種電子マネーを使っている人も引き続き利用できますし、雨や汗などで多少の濡れても動作してくれます。
OPPO R15 Proレビュー|おサイフケータイ対応に日本進出の本気を感じる3 OPPO R15 Proの注意点
OPPO R15 Proは日本で発売している機種なので、日本向けの機能がたくさんついていますが注意事項もあります。
これは機種よりも製造メーカーが原因の部分でもありますが、利用する場合には無視できませんので見ていきましょう。
3-1 OPPO自体が日本ではマイナー
世界市場では第4位のスマホシェアを誇るOPPOですが、日本においては国内メーカーと比較するとどうしてもマイナーなメーカーです。
どれだけマイナーかと言うと公式ホームページから購入しようとすると、OPPO Japanが出品元のamazonから購入手続きが始まるほどです。
ただ、機種自体はUQモバイルやLINEモバイル等の格安MVNO業者の回線でOPPO R15 Proが動作対応保証端末となっているのもあります。
3-2 アフターサービスは郵送且つ代金引換
OPPO R15 Proが故障してしまった場合には、SIMカードとSDカードを抜いて公式ホームページから郵送を申し込みとなります。
通常のキャリアでは修理中に代替機の貸出などもありますが、契約したMVNO業者に代替機が無ければ最悪戻ってくるまで携帯電話が使えない事態も考えられます。
3-3 OPPO R15 Proの色は2種類
画像引用元:OPPO R15 Pro スペック
OPPO R15 Proの色はレッドとパープルの2種類のみで、最近のスマホの販売傾向としては少ないほうです。
ただこれはOPPO社の他の製品にも通じる特徴で、他のOPPOが日本で販売するスマートフォンの色は現状2色のみです。
3-4 画面の占有率に若干差がある
OPPO NEO R15 とGalaxy A9のスペックを見比べると画面のインチではほぼ差はありませんが、Galaxy A9の方が約6mmほど縦に長くなっています。
これはGalaxy A9はほぼ長方形な液晶画面に対し、OPPO R15 Proは耳に当てるスピーカーの箇所がスマホの内側に伸びています。
液晶画面の形状も長く使っていると気になるポイントですので、選ぶ際には頭の片隅に入れておきましょう。
【Galaxy A7 VS OPPO R15 Pro】徹底比較|RAM6GBの高性能スマホ
次の章では、Galaxy A9の評価点について詳しく紹介します。
4 Galaxy A9の評価点
Galaxy A9はOPPO R15 Proやそれ以外のスマホと比較すると、特にハード面で独自色を打ち出しているのが特徴です。
世界初の4つのカメラを搭載した唯一の機種で、内蔵RAMが8GBも予定とオンリーワンの路線を突き抜けています。
他にも評価できるポイントはありますので、それぞれ見ていきましょう。
4-1 世界初4つのカメラ搭載の『クアッドレンズ』
画像引用元:Galaxy A9公式ホームページ
Galaxy A9で最も目を引きつつ評価点となるのはスマホに搭載された様々な用途に特化された4つのカメラです。
OPPO R15 Proは2つのカメラレンズで撮影した写真を「AIが自動で判定し加工する」いわばソフト面で撮影した写真を自動で加工するのが特徴でした。
一方のGalaxy A9では4つのカメラレンズそれぞれに専門分野が分担されており、用途に適したカメラを選択するというハード面で操作するという違いがあります。
4-2 購入する国によっては内蔵RAMが8GB
現状は未定ですが、Galaxy A9の内蔵RAMは6GBですが、一部の国では8GBになる事が示唆されています。
内蔵RAM8GBのスマホが実際にどのぐらい処理が早いか、実感したいものです。
4-3 トップクラスの電池容量
画像引用元:Galaxy A9公式ホームページ
OPPO R15 Proの電池容量が3,430mAhに対し、Galaxy A9の電池の容量は3,800mAhと約10%ほど多くなっております。
電池が長持ちしたいスマホを探しているならGalaxy A9はオススメ候補に上がります。
4-4 顔、指紋認証機能を搭載
新しいGalaxyシリーズでは続々投入されている顔認証システムですが、Galaxy A9も顔を近づけると解除できる顔認証と指紋認証が搭載されています。
サングラスやマスクをせざるをえない状況では顔認証が通りにくい事が懸念されますが、その時のために指紋認証もあります。
顔か指紋認証のでGalaxy A9が万が一紛失してもセキュリティが破られる危険性は他のスマホと比べて低いと言えるでしょう。
4-5 512GBの大容量SDカードに対応
画像引用元:Galaxy A9公式ホームページ
OPPO R15 Proが対応しているSDカードの容量が256GBに対し、Galaxy A9では2倍の512GBまで対応しております。
単純に保存出来る容量が2倍の差ということもありますが、ここまでの大容量なら超高画質の動画を長時間撮影しても容量を圧迫する事はないでしょう。
4-6 Galaxy A9の色は3種類
画像引用元:Galaxy A9公式ホームページ
2種類のOPPO R15 Proに対してGalaxy A9はキャビアー・ブラック、バブルガム・ピンク、レモネード・ブルーの3種類です。
OPPO R15 Proより1種類多いので色の選択肢ではGalaxy A9の方が上ですね。
Galaxy A9(2018)のスペックと価格|日本での発売はあり?なし?5 GalaxyA9の注意点
後述しますがGalaxy A9は日本未発売の機種となっているので、OPPO R15 Proよりも注意する内容が重要です。
OPPO R15 Proはサポートもあるのに、Galaxy A9は何かあった際には自力で解決せざるをえない事もあります。
最悪、購入したのはいいけど電話が使えない…といった事態も起きうる機種なので特に下記に目を通しておいて下さい。
5-1 日本では未発売機種の為、入手が難しい
Galaxy A9は日本では未発売で、日本語版Samsung公式サイトでは商品一覧の時点で表示されない機種です。
Samsungの自国である韓国や米国ですら取り扱っていない機種で、日本でGalaxy A9を使用するには入手の時点でハードルが高い機種になっています。
中国とインド、英国のSamsung公式サイトで確認しておりますので、海外のネットショップや個人輸入に頼る事になります。
その為、購入料金は購入時の為替レートにより大幅に変動すると思われますので、その点もご留意下さい。
5-2 どの業者が対応できるか未確定
先にも述べたようにGalaxy A9は日本未発売機種で、どのキャリアで使用可能できるか動作保証確認は取れたかといった情報も出ておりません。
また故障してしまった場合にもアフターサービスはどこに申し込むか不明で、日本Samsungでも未発売機種なので対応してもらえない可能性もあります。
最悪の場合、購入してSIMカードを挿し込んだのは良いが電話もメールも使えない…という可能性も充分ありえますので、そちらも覚悟しておくべきでしょう。
5-3 あえて電話と4G通信を切り捨てる選択肢もあり
日本国内で通話やネット通信が出来るかどうかは未知数ですが、Wi-Fiには接続できるので電話や4G通信は使用しないという選択肢もあります。
それならいっその事、内蔵RAMが8GBの端末が出てから購入して、高速処理専用スマホやクアッドカメラを利用するのが個人的にオススメです。
次の章では、OPPO R15 ProとGalaxy A9それぞれに向いている人を紹介します。
6 OPPO R15 ProとGalaxy A9それぞれに向いている人とは
ここまでOPPO R15 ProとGalaxy A9それぞれの評価点と注意点を紹介してきました。
どちらも数値上では高いスペックのスマホですが、売りとなるポイントや注意事項を考慮してどちらの機種を選ぶべきか考えた場合は以下のようになります。
6-1 OPPO R15 Proに向いている人
画像引用元:OPPO R15 Pro公式ホームページ
OPPO R15 Proに最も向いている人は、高画質な写真撮影をしたいが細かい調整が苦手だった人がまず向いています。
AIカメラでスマホ側が最適な調整を行ってくれますので、他のカメラアプリを入れたり撮影時の調整が不要です。
また日本発売機種という事もあり、海外メーカー発売のスマホとしては防水やおサイフケータイ対応と日本で好まれる機能を搭載しています。
UQ MobileやLINE MobileなどMVNO業者で動作確認をしている端末ですので、初めてMVNOで契約する人にもオススメです。
- 簡単にプロ顔負けの写真撮影がしたい人
- スマホゲームに特化したモードが欲しい人
- おサイフケータイや防水機能が欲しい人
- 初めてMVNO業者を利用する人
6-2 Galaxy A9に向いている人
画像引用元:Galaxy A9公式ホームページ
対するGalaxy A9はクアッドカメラや8GBの内蔵RAMを搭載する機種も出す予定もあるなど、他のスマホと比べて独自色が強い機種です。
SIMフリーが主流の国で取り扱っている機種なので、防水やおサイフケータイは未対応なのは勿論、日本未発売なので購入の時点で敷居が高いのは否めません。
逆に通話やメールは全く利用しないと割り切って、高機能な4つのカメラを使って写真撮影時に細かい調整を行うこだわり派な人。
クアッドカメラや8GBの内蔵RAMといったオンリーワンな機能が好きな人や、とことん処理のスピードにこだわりたい人にはたまらない機種です。
- 4つのカメラでカメラ調整をとことん行いたい人
- 電池持ちが良い機種を求めている人
- 日本未発売機種でも使用できる人
7 OPPO R15 ProとGalaxy A9は次世代を見据えた高スペックスマホ
OPPO R15 ProとGalaxy A9の両機種の特徴と比較を紹介してきましたが、改めて2機種の違いを述べると以下のようになります。
- 写真撮影はスマホの自動設定かユーザーの手動設定か
- おサイフケータイや防水機能の有無
- 日本発売機種と未発売機種
- ゲーム特化モードの有無
- 電池の容量
どちらも他のスマホと見比べても高スペックな機種で、MVNOで使えるSIMフリー端末=低スペックという常識を打ち破る機種です。
今は高スペックのスマホを求めるならiPhoneかハイエンドモデルのAndroidを機種変更で購入するのが主流です。
しかし今後は更に高スペックなSIMフリー端末が続々出てきているので、新機種を購入する時は大手キャリアの新モデル以外にもSIMフリー端末も検討すると良いでしょう。