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Galaxyと言えば、SシリーズとNoteのイメージという方が多いのではないでしょうか?
それもそのはず、この2つは価格、性能ともGalaxyのツートップとも言えるモデルであり、印象的なCM等で日本のユーザーに強く訴求しているサムスンの『推し』の存在だからです。
一方、Galaxy A7とGalaxy A9はこの2つのモデルの下に位置しますが、SシリーズにもNoteにもないある強力な特徴を持っています。
今回は、
- Galaxyの中でのAシリーズの位置付け
- Galaxy A7とGalaxy A9の特徴と違い
を解説しつつ、結果どちらが買いなのかまで詳しくまとめていきます。
トップ画像引用元:Samsung Galaxy A7 (2018) Price in Malaysia, Specs & Reviews
1 Galaxy A7とGalaxy A9の最大の特徴はカメラ
画像引用元:サムスン公式Galaxy A9
まず、最初に言っておきましょう。
Galaxy A7とGalaxy A9の強力なアピールポイントとなる最大の特徴はずばり、カメラです。
スマホにとって大きな要素となるカメラ機能は、どのメーカーも注力しており、その進化は目を見張るものがあります。
わかりやすい大きな変化はレンズの数で、2つの性質の異なるレンズを備えた『デュアルレンズ』搭載スマホが主流となってきています。
1-1 Galaxy A7とGalaxy A9のレンズ
画像引用元:サムスン公式Galaxy A7
では、Galaxy A7というと…デュアルレンズの上をいく、トリプルレンズレンズ。
高画素数広角レンズ、超広角レンズ、深度レンズの3つを搭載しています。
これにより画質の美しさ、よりワイドな背景の取り込み、奥行把握によってメリハリのある撮影が可能になります。
そして、Galaxy A9は…さらに上をいくクアッドレンズなんです。
超広角レンズ、広角ズームレンズ、深度レンズ、そして高画素数レンズの計4つのレンズが搭載され、外観も縦にずらっと並ぶ4つのレンズがインパクト大です。
1-2 カメラレンズの数は多い方がいいのか
もちろん、レンズ数だけでカメラの性能は測れません。
レンズ数だけで言うなら、
- GalaxyのハイエンドモデルであるGalaxyS9はシングルレンズ
- GalaxyS9+とGalaxyNote9はデュアルレンズ
となっています。
ただ、S9はシングルレンズながら絞りを2段階にして暗所での撮影に対応するなど、画質には定評があります。
また、Googleの最新スマホであるPixel 3も同じくシングルレンズですが、AI搭載によって様々なシーンでの撮影に対応しています。
つまりはレンズ数の少ない場合、本来は難しい場所、シチュエーションでの撮影も、なんらかの方法によって補完することで美しい仕上がりを可能にしているということです。
レンズ数が多いメリットは、違う性質を持つレンズが複数備えていることで、あらゆる撮影に対応可能で撮影の幅が広がるということになります。
最新スマホはトリプルカメラが主流!?4眼5眼もあるけど増えればいいの?2 GalaxyAシリーズの位置付け
ここまでで「Galaxy A7とGalaxy A9が気になってきた!」という方にもうひとつ、伝えておきたいのはGalaxy Aシリーズの位置付けです。
2-1 世界トップシェアのGalaxyは日本での人気はどうなのか
Galaxyを擁するサムスン電子は、高性能なモデルから廉価な普及モデルまで、幅広いシリーズでユーザーのニーズをカバーしています。
また、コストパフォーマンスの高さから世界トップシェアを誇るメーカーとなりました。
ただし、日本のスマホ市場は少々独特で、他社を引き離し圧倒的にアップルのiPhoneに人気が集中しています。
これは、端末自体の魅力もありますが、ソフトバンクを皮切りにau、ドコモが追随した割引競争により、高額なiPhoneが日本のユーザーに購入しやすい状況という要因があります。
海外では多くのシリーズを展開するGalaxyも日本では、フラッグシップであるSシリーズとNote以外の展開は限定されたものになっています。
iPhoneシェア率が異常!世界と逆をいく日本のスマホ市場【2020年9月】2-2 Galaxy Aシリーズの立ち位置とは
画像引用元:サムスン公式
Galaxyのシリーズ構成は、
- Sシリーズ
- Noteを筆頭にAシリーズ
- Eシリーズ
- Cシリーズ
- Jシリーズ
などがあります。
AシリーズはSシリーズより一段価格もスペックも抑えめのシリーズいう位置づけになります。
しかし、今回のトリプル、クアッドレンズ搭載はカメラ機能を重視するユーザーにとって魅力的でニーズも高まりそうです。
残念ながら現状、日本ではGalaxy A7とGalaxy A9は未発売です。
Galaxyの製品は基本的にドコモ、au、ソフトバンクのいずれかの通信事業者との契約を介してのみ購入が可能です。
しかし、Galaxy A7、A9は現状日本では発売の予定がない為、
- 海外での購入
- 海外のサイトからの購入
- 輸入品を購入
するという方法しかありません。
海外版スマホは修理、サポート等への不安があることは否めず、デメリットを十分理解した上で購入を検討した方がいいでしょう。
Galaxy A7(2018)のスペックと価格|日本での発売はあり?なし?
次の章では、Galaxy A7とGalaxy A9を比較してみましたので詳しく紹介していきます。
3 Galaxy A7とGalaxy A9を比較
- Galaxy A7とGalaxy A9の大きな特徴はレンズの数
- どちらのモデルも日本未発売
ここまで上記の2つについてまとめましたが、ここからはより詳細にGalaxy A7とGalaxy A92つのモデルについて解説していきます。
Galaxy A7、Galaxy A9に加え、日本での主力モデルであるS9とS9+も合わせて比較します。
項目 | A7 (海外版) | A9 (海外版) | S9 (日本版) | S9+ (日本版) |
---|---|---|---|---|
発売 | 2018年9月 | 2018年11月 | 2018年5月 | 2018年5月 |
価格 | 約45,000円~ | 約80,000円~ | 100,000円 | 約110,000円 |
プロセッサ | Snapdragon 630 Cortex-A53 8コア | Snapdragon 660 Kryo 260 8コア | Snapdragon 845 Kryo 385 Gold + Kryo 385 Silver 8コア | Snapdragon 845 Kryo 385 Gold + Kryo 385 Silver 8コア |
メモリ RAM | 4GB / 6GB | 6GB / 8GB | 4GB | 6GB |
ストレージ ROM | 64GB / 128GB microSD最大512GB | 128GB miroSD最大512GB | 64GB miroSD最大400 | 64GB miroSD最大400 |
バッテリー | 3,300mAh | 3,800mAh | 3,000mAh | 3,500mAh |
ディスプレイ | 6.0型 | 6.3型 | 5.8型 | 6.2型 |
サイズ | 159.8 x 76.8 x 7.5 | 162.5×77×7.8 | 148× 69× 8.5 | 158 × 74 × 8.5 |
重量 | 168g | 183g | 161g | 187g |
スロット | SIM 1 SIM 2 MicroSD | SIM 1 SIM 2 MicroSD | SIM 1 SIM 2 ( MicroSD共用) | SIM 1 SIM 2 ( MicroSD共用) |
メインカメラ | 24 MP広角 8.MP超広角 5 MP深度 | 8.MP超広角 10MP 広角ズーム24MPメイン 5MP深度 | 12MP | 12MP広角 12MP望遠 |
フロントカメラ | 24MP | 24MP | 8MP | 12MP |
カラー | ブルー ブラック ゴールド ピンク | ブラック ブルー ピンク | グレー ブラック パープル | グレー ブラック |
防水 | なし | なし | あり IPX5/8 | あり IPX5/8 |
3-1 プロセッサを比較してみる
画像引用元:クアルコム公式
プロセッサはスマホの頭脳で、性能を左右する大事なポイントです。
今回の比較対象は全てアメリカ・クアルコム社 のチップセット、Snapdragonが搭載されています。
しかし、チップ名の3桁の数字が高いほど性能が高くなる為、A7、A9で使用されている600番台よりS9で使用されている800番台が高性能ということになります。
Snapdragonの600番台はミッドレンジのスマホでよく使用されており、GalaxyでのA7、A9の位置付けを考えると妥当なラインと言えるでしょう。
A7とA9を比較すると、A9にはより高性能のチップセットが搭載されています。
3-2 メモリ(RAM)を比較してみる
次はプロセッサと共に重要なメモリを比較してみます。
メモリはスマホの作業スペース的な存在で、スペース=容量が大きいほど多くのデータ処理が可能になります。
複数の作業や複雑な処理をスムーズに、つまり「重い」「遅い」と感じる事が少なくなります。
このメモリの項目を見てみると、A7は4GB/6GBでA9が6GB/8GBでS9と同等でモデルによっては上回るスペックになっています。
スマホのメモリは4Gあれば通常の使用に支障ないレベルと言われているので、A7もA9も必要十分以上のスペックを持っています。
3-3 ストレージ(ROM)を比較してみる
ストレージはデータの保存庫と考えてください。
カメラメインで使っているユーザーにとってはストレージ容量は要チェックポイントです。
ストレージの容量が多ければ、より多くのデータを保存できます。
カメラ機能に大きな特徴をもつA7とA9のストレージは、モデルによりますがS9を上回っており、多くの画像、動画が保存可能になっています。
MicroSDで拡張可能な容量もA7とA9が512Mb、S9とS9+が400MbでA7やA9の方が余裕があります。
3-4 価格を比較してみた
価格を比較してみるとA7はお手頃感が際立っています。
トリプルカメラという先進性、スペックのバランスを考えるとコストパフォーマンスの高いモデルと言えます。
ただ、日本のキャリアでの購入となるS9、S9+は契約内容によっては割引後の実質価格がA7を下回ってしまうこともあるようです。
その上、日本仕様のS9、S9+はワンセグ、防水にも対応しています。
もし、日本仕様にカスタムされたA7、A9が発売されたなら当然S9、S9+より買い求めやすい価格になるでしょう。
もちろん、高コスパモデルとしても人気を博しそうですが、発売予定がないのが残念です。
3-5 スロット数や仕様を比較してみた
画像引用元:サムスン公式Galaxy
A7とA9は2枚のSIMカードの他、microSDカードもセット可能です。
S9とS9+もグローバル版は同様の仕様ですが、日本のキャリアから発売されているS9、S9+は2つのスロットのうち片方のSIMトレイがmicroSDと共用になっています。
スマホをSIMカード2枚で運用したいユーザーにとっては、この違いは使い勝手を大きく左右するポイント。
グローバル版のトリプルスロット搭載に魅力を感じるユーザーも多いのではないでしょうか。
3-6 カメラで比較してみた
前述した通り、大きな違いはメインカメラのレンズの数です。
- A7は3つ(24MP広角、8MP超広角、5MP深度)
- A9は4つ( 8.MP超広角、 10MP 広角ズーム、24MPメイン、 5MP深度 )
- S9は1つ(12MPレンズ)
- S9+は2つ(12MP広角レンズ、12MP望遠レンズ)
比較するとレンズの数だけではなく画素数もA7とA9は24MP、対するS9とS9+は12MPでA7やA9が高い数値になっています。
S9、S9+も暗い場所ではF値1.5モード、明るい場所ではF値2.4モードとひとつのレンズで2通りの絞りが自動的に切り替わるデュアルアパチャー機能があります。
この他に多彩な撮影モードを搭載しており、スマホカメラとして十分な機能を持っています。
A7、A9はよりカメラ機能にこだわるユーザー向けのスマホといった印象ですね。
サブのフロントカメラもA7とA9は24MPでS9が8MP、S9+が12MPと大きな開きがあります。
3-7 デザインで比較してみた
指紋センサーをA9が背面中央に配置しているのに対し、A7は側面に備えていることもあり、Galaxy A7の方が全体にスリムでスッキリした印象です。
カメラ機能にこだわったスマホということで持ちやすさも大事なポイントとなりますが、 A9はA7より若干重量、厚みはあるものの、ほどよい曲線が手になじみそうな形状です。
背面左側のカメラのレンズの配置は縦1列で同一、A9の4つのレンズが並ぶ外観はより目を引きます。
カラー展開はA7が最も多い4色で、購入しやすい価格帯とカラーバリエーションでより多くの層に受け入れられそうです。
Galaxy A9(2018)のスペックと価格|日本での発売はあり?なし?
次の章では、Galaxy A7とGalaxy A9はどちらが買いかを詳しく説明します。
4 Galaxy A7とGalaxy A9はどちらが買いなのか
ここまででGalaxy A7、Galaxy A9を比較してきました。
それぞれに微妙に違いのある2つのスマホ、一体どちらが買いなのか?
これは一概にどちらとは言えず、使い方、求めるスタイルにより、ユーザー個々で異なるのではないでしょうか。
次はそれぞれのスマホにピッタリなユーザー像をまとめていきましょう。
4-1 Galaxy A7が買いな人
画像引用元:サムスン公式Galaxy A7
Galaxy A7のポイントは、なんといっても価格の安さ、コストパフォーマンスという面では倍近い価格のA9を圧倒しています。
4万円台という価格帯ながらハイエンドスマホでも搭載していないトリプルレンズ搭載、必要十分な機能で、安さと機能のバランスの良さが光ります。
カメラメインで使うのであれば、A9よりも軽量コンパクトなA7はむしろ扱いやすいかもしれません。
デザイン的にも指紋センサーを背面ではなく側面に配置したことで、よりシンプルですっきりした印象に仕上がっています。
- 安くて性能のいいスマホが欲しい人
- 安くてカメラ機能にこだわったスマホが欲しい人
- すっきりしたデザインのスマホが好みな人
4-2 Galaxy A9が買い!な人
画像引用元:サムスン公式Galaxy A9
両スマホの大きな違いとなるレンズの数、世界初となる「クアッドレンズ搭載のカメラを体感したい!」となれば Galaxy A9の一択です。
CPUやメモリはA7よりも余裕あるスペックなので、カメラ機能以外にデータ量の多いゲームやアプリなどでがっつりスマホを使いたい!という方にもA9がおすすめです。
バッテリーもA7が3,300mAhに対しA9が3,800mAhと大容量です。
バッテリー消費の激しいゲームやアプリをよく使う方、バッテリー容量にこだわる方はA9を選ぶと余裕を持った使い方ができそうです。
- 4つのレンズに惹かれる人
- カメラ以外にもガッツリとゲームを楽しみたい人
- 大容量バッテリーを搭載したスマホが欲しい人
5 どちらも買う理由あり!?なGalaxy A7 と Galaxy A9
- トリプルレンズ搭載でコストパフォーマンス抜群のGalaxy A7
- 世界初のクアッドレンズ搭載でハイスペックなGalaxy A9
どちらもトリプルレンズ、クアッドレンズという突出した特徴をもつスマホで、この機能が欲しいユーザーにとっては他に代えられないという強みがあります。
カメラ機能に振り切りながらも必要十分なスペックを備えている点も大きな魅力で、それぞれに買う理由は十分と言っていいのではないでしょうか。
現状、日本ではフラッグシップモデルのSシリーズとNoteシリーズが主力で、今のところ発売予定の無いGalaxyA7とGalaxy A9です。
ただ、2018年11月9日にはドコモより海外版のA8をベースにした日本仕様のFeel2が発売された他、過去にもAシリーズが日本で販売されていたという経緯もあります。
このことから考えると、今後発売される可能性は全くのゼロとは限りません。
昨今、国からのドコモやauそしてソフトバンク各社への指導もあり、スマホ月額料金が下がる一方でスマホ本体の割引率は低下している傾向にあります。
そうなると、Aシリーズをはじめとする中・低価格帯のモデルへのニーズも今後ますます高まっていくかもしれません。
Galaxyの今後の日本での展開に期待したいところです。
Galaxy SシリーズとAシリーズの違い|日本はフラグシップモデルの宝庫