
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
スマホ利用者が増え、多くの人がLINEでメッセージのやり取りをするようになりました。
各キャリアの3G停波が近づき、ガラケーを利用している人の多くはスマホへの買い替えを催促されているのではないでしょうか。
しかし、「スマホのタッチ操作が難しそう」「使い方が変わるとわからなくなる」といった理由で、スマホへの買い替えを躊躇している人も多いようです。
そんな人には、ガラケーと同じように使える「ガラホ」がおすすめです。
この記事ではガラホとガラケーの違いや、2022年現在LINEが使える機種について解説します。
スマホへの買い替えを避けたい人はぜひ参考にしてください。
- ガラケーと同じ見た目・操作感で使える
- OSや通信方式はスマホと同じだから3G終了後も使える
- LINEを使える機種はあるが機能制限あり
トップ画像引用元:G’zOne TYPE-XX
ガラホとは
画像引用元:arrows ケータイ F-03L デザイン : FCNT
まずは、「そもそもガラホとは何か?」について解説します。
ガラホとは、従来のガラケーにスマホの良いところを合体させた、「進化型のガラケー」のことです。
見た目や操作性・使い勝手は従来のガラケーとほぼ同じですが、搭載されている機能はスマホに近いのが特徴です。
ちなみに、現在販売されている「ケータイ」に、ガラケーはありません。
従来のガラケーは3G通信に対応したケータイのことですが、各キャリアの3G通信はまもなくサービスを終了します。
その関係で、どのキャリアもすでにガラケーの販売は終了しています。
インターネットもスマホやパソコンと同じWebサイトが閲覧可能
ガラケーでは、契約しているキャリアの独自回線を通してインターネットに接続し、基本的にガラケー専用のWebサイトが表示されていました。
一方で、ガラホはスマホと同じ接続方法なので、閲覧できるWebサイトもスマホと同じです。
ただし、ガラホではi-modeやEZwebといったガラケー向けのWebサイトは閲覧できません。
とはいえ、最近はガラケー専用サイトの閉鎖が相次ぎ、まともに使える状況ではないかと思います。
ガラケーからガラホに買い換えれば、インターネットで調べられる範囲が一気に広がるでしょう。
ガラホはアプリのインストール不可
ガラホはスマホと同じAndroid OSを搭載していますが、Google Playストアに非対応です。
そのため、スマホのように様々なアプリをインストールして便利に使うということはできません。
このあと解説するLINEについても、元々インストールされている機種を購入しないと使えないということですね。
スマホと同じAndroid OSを搭載しているとはいえ、スマホとガラホは全く別物と考えた方がいいでしょう。
ガラホは機種の選択肢が少ない
ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアは、現在もガラホを販売しています。
しかし、現在の主流はスマホなので、ガラケー最盛期のような豊富な選択肢はありません。
- ドコモ:5機種
- au:7機種
- ソフトバンク:3機種
使えればなんでもいいという人は気にならないでしょうが、機能やデザインにこだわって選ぶことはできないと思っておきましょう。
ガラホとガラケーの違い
ガラホとガラケーの違いをもう少し詳しく見ていきましょう。
- 搭載されているOS
- インターネットへの接続方法
スマホと同じAndroidOSを搭載
従来のガラケーには、ガラケー専用に開発されたOSが搭載されています。
一方ガラホには、スマホと同じAndroid OSが搭載されています。
Android OSが搭載されているといっても、ガラホのメーカーがカスタマイズして、一見するとガラケーと同じような操作性を再現しています。
そのため、ガラケーからガラホに変えても、ほぼ同じような感覚で使えるでしょう。
ガラホでLINEは使える?
画像引用元:LINE|いつもあなたのそばに。
ガラホにはスマホと同じAndroid OSが搭載されていますが、先ほどお伝えした通りGoogle Playには非対応です。
そのため、ガラホでLINEを利用するには、発売時点ですでにLINEがプリインストールされている必要があります。
auのガラホは2機種がLINE対応
2022年1月現在、LINEがインストールされているガラホは、auが販売する2モデルだけです。
- au「GRATINA KYF39」
- au「INFOBAR xv」
GRATINA KYF39は2019年5月発売、INFOBAR xvは2018年11月発売なので、どちらも型落ちモデルです。
しかし、上記2機種より新しいガラホにはLINEがインストールされていません。
そのため、LINEを使うならGRATINA KYF39かINFOBAR xvを購入するようにしましょう。
ドコモとソフトバンクのガラホはLINEが使えない
ドコモとソフトバンクが2022年1月現在取り扱うガラホは、残念ながらLINEに非対応です。
ドコモは2020年9月23日以降、ガラホでのLINEは利用できなくなりました。
そのため、ドコモでLINEを使うなら、スマホを購入するしかありません。
一方、ソフトバンクも最新ガラホはLINE非対応ですが、1型前のガラホならLINEが使えます。
- AQUOSケータイ2
- DIGNOケータイ2
- DIGNOケータイ
- かんたん携帯9
旧端末はソフトバンク公式の販売は終了していますが、中古販売店に時々並びます。
ソフトバンクのガラホでLINEを利用したい人は、イオシスなどラインナップが豊富な中古専門店を探せば見つかるかもしれません。
ガラホはLINEのプッシュ通知が使えないことに注意
LINEが使えるガラホを選んだ場合でも、「プッシュ通知」が使えないことに注意しましょう。
プッシュ通知とは、LINEでメッセージや電話が来たときに、通知音やバイブレーションで知らせてくれる機能です。
LINE対応のガラホでも、プッシュ通知機能は2020年3月末で終了してしまったため、LINEを開くまで新着メッセージや電話には気づけません。
電話もメッセージも全ての連絡をLINEにするには、ガラホは不向きと言わざるを得ないでしょう。
ガラホのLINEは遠くないうちに使えなくなる可能性あり
LINEが使えるガラホを選んでも、そう遠くないうちに使えなくなる可能性があります。
- LINEのアップデートで古いAndroid OSでは使えなくなってきた
- スマホでもAndroidのバージョンアップは発売から2〜3年が限度
- ガラホのAndroidバージョンアップは滅多にない
- LINE対応のガラホはそもそも発売が2〜3年前
ガラホはAndroid OSを搭載していますが、スマホでもOSのバージョンアップは発売から2〜3年で打ち切りになります。
また、ガラホに搭載されるAndroidは少し古いバージョンのことが多く、ソフトウェア更新があってもAndroidバージョンを上げる更新は基本的にありません。
さらに、LINEに対応しているガラホは、2019年以前のモデルです。
つまりスマホの感覚だと、発売から3〜4年経過している端末を使っているようなものです。
LINEは日々アップデートを繰り返し、今まで何度も古いOSのスマホで使えなくなり、2022年1月現在はAndroid 5以上/iOS 10以上が必要です。
以上のことから、ガラホを買っても、2〜3年でLINEが使えなくなる可能性もゼロではありません。
あくまで予想ですが、LINEを使いたいならスマホを検討することを強くおすすめします。
- auで販売されている2機種を購入
- ソフトバンクの旧ガラホは中古で見つかるかも
- ガラホはプッシュ通知機能がないので不便なことに注意
- 遠くない未来にガラホのLINEは使えなくなる可能性がある
- LINEが目当てならスマホの検討がおすすめ
【2023年】ガラホおすすめ3選
画像引用元:AQUOS ケータイ3の充実機能|AQUOS:シャープ
続いて、のおすすめガラホを3機種紹介します。
- au GRATINA KYF39
- ドコモ DIGNO(R)ケータイベーシック KY-41B
- au G’z ONE type-xx
au GRATINA KYF39
画像引用元:GRATINA(グラティーナ) KYF39 | ケータイ | au
GRATINA KYF39は、2019年5月にauから発売されたガラホです。
先にお伝えした通りガラホでのLINEはプッシュ通知の問題がありますが、ガラホでLINEを使いたい人には数少ない選択肢です。
GRATINA KYF39 | |
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サイズ | 高さ:112mm 幅:51mm 厚さ:17.4mm |
重さ | 125g |
ディスプレイサイズ | 3.4インチ |
バッテリー | 1,500mAh |
RAM | 1GB |
ROM | 8GB |
カメラ | 800万画素 |
防水・防塵 | IPX5/8・IP5X |
本体カラー | 薄水色・桜色・綿雪・紺碧・墨 |
二つ折りタイプのオーソドックスな外観と見やすいテンキーで、ガラケーからの機種変更でも使い勝手が変わりません。
また、「聞こえ調整機能」で、通話中の相手の声がはっきり聞こえて快適に電話できます。
安心の防水・防塵性能に加え、耐衝撃にも対応しているので長持ちします。
GRATINA KYF39の価格
GRATINA KYF39の価格は30,800円です。
分割払いなら月々1,283円(初回1,291円)×24回で購入できます。
GRATINA KYF39 | |
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一括払い | 30,800円 |
分割払い | 1,283円×24回 (初回1,291円) |
詳細 | au公式ショップ |
ドコモ DIGNO(R)ケータイベーシック KY-41B
画像引用元:製品TOP | DIGNO® ケータイ ベーシック | 京セラ
DIGNO(R)ケータイベーシック KY-41Bは、2021年6月にドコモから発売されたばかりのガラホです。
DIGNO(R)ケータイベーシック KY-41B | |
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サイズ | 高さ:112mm 幅:51mm 厚さ:17.9mm |
重さ | 123g |
ディスプレイサイズ | 3.4インチ |
バッテリー | 1,500mAh |
RAM | 1GB |
ROM | 8GB |
カメラ | なし |
防水・防塵 | IPX5/8・IP5X |
本体カラー | ブラック |
本機は、カメラやおサイフケータイといった、付加機能を全て削ったビジネス向けモデルです。
その反面、通話終了後に直前の内容を録音して残したり、着信に気づいきやすい「でかバイブ」や同じ人から連続で着信があると着信音が大きくなったりと、電話が多い人に使いやすい1台になっています。
電話中心に使うなら、DIGNOケータイベーシックもぜひ選択肢に入れてください!
DIGNO(R)ケータイベーシック KY-41Bの価格
本機はカメラやおサイフケータイ等の付加機能がない分、価格も18,480円と安くなっています。
分割払いでは月々513円の36回払い、月々770円の24回払いもありますが、この価格なら一括払いでいいでしょう。
DIGNO(R)ケータイベーシック KY-41B | |
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一括払い | 18,480円 |
分割払い | 1,540円×12回 770円×24回 513円(初回525円)×36回 |
詳細 | ドコモ公式ショップ |
au G’z ONE type-xx
画像引用元:G’zOne TYPE-XX | au
G’z ONE type-xxは、2021年12月10日に発売された最新ガラホです。
ガラケー最盛期に人気だったG’z ONEシリーズの20周年記念モデルで、タフネスケータイを使い続けている人には懐かしいデザインではないでしょうか。
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ | 高さ:115mm 幅:55mm 厚さ:23.0mm |
重さ | 183g |
ディスプレイサイズ | 3.4インチ |
バッテリー | 1,500mAh |
RAM | 2GB |
ROM | 16GB |
カメラ | 1,300万画素 |
防水・防塵 | IPX5/8・IP5X |
耐衝撃 | MIL-STD-810H準拠 |
本体カラー | リキッドグリーン ソリッドブラック |
本機はシリーズ伝統の堅牢性をバッチリ引き継いでいます。
スマホで当たり前になっている防水・防塵はもちろん、耐衝撃・防湿・耐振動・耐日射・耐氷結など多くの耐性があり、山や海でも安心して使えます。
また、アウトドアで便利なFMラジオやコンパス・気圧・高度や温度・湿度が計測できる各種アプリを搭載。
フィールドワークで使いたい人はもちろん、1度買ったらずっと使い続けたい人にもおすすめのガラホです!
G’z ONE type-xxの価格
G’z ONE type-xxは、ガラホとしては少々高めの52,800円です。
分割払いなら月々2,200円×24回払いで購入できます。
G'z ONE type-xx | |
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一括払い | 52,800円 |
分割払い | 2,200円×24回 |
詳細 | au公式ショップ |
ガラホを使うメリット
画像引用元:DIGNO® ケータイ3 | ソフトバンク
続いて、ガラホを使うメリットを見ていきましょう。
- 基本的にガラケーと同じ使い勝手で使える
- スマホに比べて月額料金が安い
- 機種によってはWi-Fiが利用できる
基本的にガラケーと同じ使い勝手で使える
ガラホの最大のメリットは、ほとんどの操作がガラケーと同じところでしょう。
操作は基本的にテンキーと上下左右のボタン操作で、スマホのようなタッチ操作はありません。
ガラケーと使い方が変わらないことで、機種変更後に新たに操作を覚えずとも使えるのは大きなメリットでしょう。
スマホに比べて月額料金が安い
ガラホはスマホと同じ通信方法ですが、利用料金はスマホより圧倒的に安くなっています。
ドコモ・au・ソフトバンクそれぞれのガラホ用プランは以下の通りです。
キャリアのガラホ用プラン
キャリア | 月額料金※ | データ量 |
---|---|---|
ドコモ | 1,320円 | 100MB |
au | 1,320円 | 300MB |
ソフトバンク | 1,408円 | 100MB |
どのキャリアも月額1,500円以下で、ガラケーとほぼ同等の料金です。
データ量が少ないためネットの使い過ぎには注意が必要ですが、多くの人はガラホにしても今までと大差ない料金で使えるでしょう。
機種によってはWi-Fiが利用できる
ガラホの機種によっては、スマホやパソコンと同じようにWi-Fiで通信できます。
ガラホのプランは毎月のデータ量が少ないプランばかりですが、ネットを使うとスマホ用Webサイトばかりで、すぐ速度制限になる可能性があります。
また、ガラホのカメラはガラケーより圧倒的に高画質になっているため、写真を送受信するだけで速度制限になることも。
Wi-Fi対応機種を購入すれば、こうしたデータ量を気にせず、たっぷりネットも写真の送受信もたっぷり使えます。
ガラホを使うデメリット
画像引用元:長く使える、簡単に使える | GRATINA KYF39 | 京セラ
最後にガラホを使うデメリットもチェックしておきましょう。
- 選べる機種が少ない
- スマホ用のアプリもガラケー用のアプリも追加できない
- ネット利用が多い人はポインタ操作を覚える必要あり
選べる機種が少ない
ガラホはスマホに比べて選べる機種が少ないことがデメリットです。
製造メーカーも基本的にシャープ・富士通・京セラの3社のみで、どのキャリアのガラホもあまり変わり映えしません。
また、新しいガラホが出るのも2〜3年に1回のスパンで、新機種が出てもオーソドックスな二つ折りタイプのモデルばかりです。
スマホのように豊富なラインナップから選ぶことはできないので、人によっては妥協して選ぶしかないかもしれません。
スマホ用のアプリもガラケー用のアプリも原則追加できない
先の解説でも触れましたが、ガラホはAndroid OSを搭載しています。
しかし、Google Play非対応のため、原則スマホのようなアプリの追加はできません。
つまり、購入した時に入っているアプリの機能しか使えないということですね。
また、ガラケーで何かしらのアプリを追加していた人は、ガラホで使えなくなることにも注意が必要です。
ネット利用が多い人はポインタ操作を覚える必要あり
ガラホはスマホと同じ通信方法を利用しているので、スマホ用のWebサイトが表示できます。
しかし、スマホ用のWebサイトはスマホで閲覧されることを前提に作られているので、ガラホでは表示されていてもうまく選択できない項目が結構あります。
例えば、Yahoo!のトップページにアクセスすると次のような画面が表示されます。
画像引用元:Yahoo! JAPAN
ここで「≡(メニュー)」を選ぶ際、スマホなら指で触るだけでOKです。
一方、ガラホでは右ボタンを押しても、ほとんどの機種で「≡」は選択されません。
こうした項目を選択するために、多くのガラホにはマウスカーソルが現れる「ポインタ機能」が搭載されています。
起動方法や操作方法は機種によって異なりますが、ネットを頻繁に使うならこのポインタ機能の操作は覚える必要があるでしょう。
人によってはポインタ操作に慣れるのが大変なようなので、新たな操作を覚える必要があることは、ガラホのデメリットと考えていいでしょう。
スマホに抵抗があるならガラホを買おう
画像引用元:AQUOS ケータイ SH-02L | NTTドコモ
今回は、ガラケーとほぼ同じ操作で使える「ガラホ」について解説しました。
- ガラケーと同じ見た目・操作感で使える
- OSや通信方式はスマホと同じだから3G終了後も使える
- LINEを使える機種もまだ購入できるが機能に制限あり
3G停波が近づいていますが、ガラホならその後もガラケーと同じ見た目・操作感で使えます。
ガラケーからスマホにするのに抵抗がある人は、差し当たり今回紹介したガラホを購入すれば今と同じ感覚で使い続けられるでしょう。
- au GRATINA KYF39
- ドコモ DIGNO(R)ケータイベーシック KY-41B
- au G’z ONE type-xx
ただ、LINEに対応したガラホは少なくなり、LINE対応ガラホもプッシュ通知が使えなくなりました。
LINEを使いたい人はガラホではなく、頑張ってスマホを買った方がいいでしょう。
なお、各キャリアはガラケーからスマホにする人に向けて、ガラケー並みの料金で使えるプラン・割引を用意しています。
「スマホは月額料金が高い」と思ってスマホを見送っているなら、初スマホ向けのプランは1度チェックした方がいいでしょう。