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HDDから「カチカチ」「キュルキュル」などの異音は、HDDが故障しているサインです。
異音の原因として、多くはHDDが物理的に故障していることが考えられ、そのまま操作を続けると状態が悪化し、データを失う可能性もあります。
初動を誤ってしまうと重度の障害につながる可能性があるので、この記事ではHDDの状態が悪化しないよう、異音の種類から原因、対処法について解説していきます。

HDDやPCなどのデータが消えてしまったとき、どの業者であれば安心して任せられるのでしょうか。 データ復旧業者は日本国内に100社...
- 「正常な音」と「異音」が存在し、全く音が鳴らない場合も問題が生じている
- 異音の多くの場合は、落としたり経年劣化などの物理的な故障が原因
- 異音が鳴っている時点で通電・操作を控える
- 正常な動作を優先する場合は「メーカー修理」
- データを最優先で確保したい場合は「データ復旧業者」
HDDの異音の種類
HDDから発生する音には、HDDに問題が発生している可能性のある「異音」と、問題なく動作している「正常な音」があります。
それぞれの種類や特徴について解説します。
HDDに問題が発生している可能性のある音
HDDから以下の異音が鳴っている場合は、HDDに問題が発生している可能性があります。
- カチカチ、カタカタ
- シーッ、シャー
- ガキッ、キュルキュル、カコンカコン
- カチャカチャ、カックンカックン
電源を入れているだけでも状態はすぐに悪化してしまうため、これらの異音が聞こえた場合は、すぐに通電や操作を控えましょう。
カチカチ、カタカタ
データの読み書きを行う装置である磁気ヘッドの故障や、プラッタの接触などが原因で故障している可能性があります。
使用を続けてしまうとデータの部分に傷を付けてしまい、最悪の場合データを読み取れなくなります。
シーッ、シャー
HDDの内部の部品同士が擦れている音である恐れがあります。
部品同士で擦れてしまうとディスクに大きな傷を与えてしまい、データが入っている箇所に傷がつく場合があります。
ガキッ、キュルキュル、カコンカコン
HDD本体からこのような異音が聞こえる場合、後述で説明する「物理障害」になっていることが考えられます。
放置したまま使用を続けてしまうと、データが消失する可能性があります。
カチャカチャ、カックンカックン
HDDが完全に故障する前兆であることが考えられます。
ここで挙げたHDDから発生する異音の例はほんの一部であり、自己判断が難しいと感じた場合は一度専門の業者に相談するようにしましょう。
HDDに問題はなく正常に動作している音
以下のような音がHDDからする場合は、正常に動作している音であり問題が生じている可能性は低いです。
- ブーン、ブオーン
- ジージー、カリカリ
ブーン、ブオーン
この音は、PC(パソコン)の熱を逃すために、冷却ファンから出ている動作音であり、特に問題はありません。
ジージー、カリカリ
これはHDDがデータを読み書きする際に発生する「シーク音」であり、正常に動作しているので問題はありません。
HDDから全く音がしない場合
HDDから全く音が聞こえない、動作音がしないというケースもあります。
この場合は「異音」の際と同様、HDDの故障が考えられるので注意が必要です。
HDDのディスクを回転させているモーターに障害が発生している恐れがあります。
HDDから動作音が聞こえない場合も「物理障害」に分類され、そのまま操作を続けていると状態が悪化していきます。
HDDから異音が発生する原因(物理障害)
HDDから異音がする場合「物理障害」が発生していることが考えられます。
物理障害とは、経年劣化や物理的な衝撃が原因でHDDが故障し、正常に動作しない状態を指します。
- 磁気ヘッド障害
- ファームウェア障害
- 不良セクタの発生
磁気ヘッド障害
「磁気ヘッド」とはデータの記録面(プラッタ)に読み書きを行う装置のことです。
磁気ヘッド障害は、部品そのものが破損している状態になります。
経年劣化や外部からの衝撃によって磁気ヘッドが故障すると、磁気ヘッドとプラッタが接触し「カチカチ」「カタカタ」と異音が発生するようになります。
この状態で通電を続けると、プラッタの接触部分に傷(スクラッチ)がついてしまい重度物理障害を引き起こす可能性が高くなります。
重度物理障害に分類されると、修理・データ復旧のハードルが非常に高くなるので、専門業者であっても高難易度の復旧作業になります。
ファームウェア障害
HDDを動作させるプログラムの「ファームウェア」に異常が起きている可能性があります。
経年劣化などによりファームウェアに問題が生じると、磁気ヘッドがモーターに必要な指示を与えられなくなり、正常な動作が行えなくなります。
不良セクタの発生
「セクタ」とはHDDでデータを記録する最小単位であり、そのセクタが何らかの障害でデータの読み書きができなくなった箇所のことを「不良セクタ」と言います。
工場出荷段階から不良セクタは存在しますが、通常その箇所を回避してデータの読み書きを行っています。
ですが、経年劣化によって不良セクタが増えてくると、不良セクタを回避できなくなるため、磁気ヘッドが何度も往復移動を繰り返すようになります。
その動作が原因でアームがストッパーに当たり「カチカチ」といった異音が発生します。
異音からどの原因で物理障害が起きているかを判断することは個人では非常に難しく、むやみに作業を行ってしまうと状態の悪化に繋がります。
不安な方や大事なデータがある場合は、無料相談などを利用して専門業者に相談しましょう。
HDDから異音がする際に注意すること
HDDから異音がしているのにも関わらず通電し続けると、記録されているデータが破壊され、データ復旧の難易度が上がってしまいます。
再起動・通電を必要以上に行わない
再起動はHDDにとって最も負荷の高い動作になるので、何度も実行するのは控えましょう。
また、HDDから異音がする際に通電し続けることも非常に危険です。
再起動、通電を行うことで物理障害の状態が悪化し、記録されているデータが破壊されたり、データの読み書きが正常にできなくなったりします。
HDDを開封・分解しない
HDDは超精密機器なので、ほこりがディスクに付着することで、データ復旧ができなくなります。
HDDの分解には高度な技術力と知識が必要になり、個人で対応することは非常に困難な作業になります。
一度HDDを分解してしまうと、専門業者に依頼しても断られる可能性があるので、大事なデータを保存している場合は、絶対に開封・分解しないようにしましょう。
他のPCに繋がない
HDDから異音が鳴っている状態で、他のPCに繋いで正常に起動するか確かめることは控えましょう。
再起動・通電のときと同様、接続しHDDに負担がかかることによって症状が悪化し、最悪の場合二度とデータが取り出せなくなる可能性があります。
強い衝撃を与えないようにする
落とす・叩くなどの衝撃を加えることは、物理障害を引き起こす原因でもあるので、衝撃を加えると症状が悪化する恐れがあります。
異音が発生しているHDDは、物理障害が起きている可能性が高いので、慎重に取り扱うようにしましょう。
ソフト・修復ツールを使用しない
復旧ソフトなどの修復ツールは、物理障害の対応範囲外であり、かえって使用することで一気に状態が悪化する可能性があります。
異音のするHDDにソフトでスキャンをかけてしまうと、専門業者でも復旧困難となる恐れがあるので、安易に使用しないようにしましょう。
バックアップなどの作業も控える
データのバックアップを行う際は慎重に判断しましょう。
データの読み書きを行うことでHDDに負担がかかり、途中で動作できなくなる場合があります。
そうなるとバックアップも取れず、データの読み書きもできなくなるので、自分で何か操作を行う前に、業者に相談するようにしましょう。
HDDから異音がする場合の対処法
HDDに物理障害が生じている場合、個人では対応できません。
HDDから異音がする際に、まず取るべき行動を紹介します。
- 通電・操作を中止する
- メーカー修理に相談する
- データ復旧業者に相談する
通電・操作を中止する
通電・操作をし続けると磁気ヘッドがプラッタに擦れ続ける、不良セクタが増え続ける等、状況の悪化につながり重度物理障害になる恐れがあります。
通電・操作を続ければ続けるほど「HDDが動作しなくなった」「データの読み取りができなくなった」など物理障害が悪化することがあります。
状態が悪化した場合、データの復旧難易度が上がるため、大事なデータが入っている場合はすぐに使用を中止するようにしましょう。
メーカー修理に相談する
データよりも、機器の正常な動作を優先する場合は、PCのメーカーや修理専門業者に相談することをおすすめします。
お使いのPCのメーカーが修理を行っているか、保証期間や費用面を調べましょう。
ただし、メーカー修理や修理専門業者は「正常に使用できるようにする」ことが目的なので、基本的に保存しているデータは初期化されてしまいます。
データ復旧業者に相談する
HDDに保存しているデータを優先する場合は、データ復旧業者を選ぶようにしましょう。
高度な技術力を持ったデータ復旧業者であれば水没や落下、ショートなどあらゆる物理障害に対応しているので「重度の物理障害」でも対応可能です。
費用に見合った確実なデータ復旧を行ってくれるので、データを最優先したい方はデータ復旧業者に相談しましょう。

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おすすめのデータ復旧業者
ここで、編集部おすすめのデータ復旧業者の特徴やサービス内容について解説していきます。
データ復旧の依頼を検討している人は是非チェックしてみてください。
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HDDから異音がする際はむやみに操作しないよう注意する
HDDは精密機器なので焦って復旧ソフトをスキャンしたり、開封したりしないようにしましょう。
また、通電・操作を加え状態が悪化した場合、データ復旧難易度を高めてしまい、復旧料金も上がってしまいます。
異音がした際は、電源を切り操作を中止し、他のデバイスとの接続も解除したあと、安心できる業者に相談しましょう。
- 「正常な音」と「異音」が存在し、全く音が鳴らない場合も問題が生じている
- 異音の多くの場合は、落としたり経年劣化などの物理的な故障が原因
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