
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
今や未成年でも「自分のスマホ」を持っているのが当たり前の時代になりました。
とはいえ、未成年は成人とは違い、スマホを契約する際に何かと制約を付けられるものです。機種変更ひとつ取っても、成人とは異なる手続きが必要になります。
そこで今回は、未成年者がauで機種変更・契約をするときに必要なものと、手続きの具体的な流れについて紹介します。
未成年は手続きが増えてしまう
画像引用元:KDDI直営店2店舗を4月28日以降順次オープン~「BLUE LEAF CAFÉ」も併設し、気軽に立ち寄れるくつろぎの空間を提供~ | スマートフォン・携帯電話 | au
スマホは今や最も身近なインターネットといえますが、様々なことができるためかどうしても影響を考えて自分の子供のスマホ購入を悩んでしまう親というのは非常に多くなっています。
しかし、多くの場合子供たちのコミュニケーションツールとしてだけではなく部活動や習い事の連絡手段や、災害時の緊急連絡にも活用できるため、最終的には買い与えるケースが殆どです。
こういった場合は親が購入して子供に与える形になるのでそれほど問題にはなりませんが、子供自身が購入する場合は必要な手続きと書類の数が増えてしまいます。
これはauに限った話ではなく、ドコモやソフトバンクといった他の大手会社のみならず、最近普及の一途を辿る格安スマホにおいても同様となっています。
また、通常の購入の場合、殆どがネットでの購入が可能ですが、未成年の場合はネットでの購入ができず、実店舗受付のみとしているのも特徴的です。
未成年者は12歳から名義人として契約可能
未成年者が名義人としてauと契約できるのは12歳からです。
つまり、12歳未満の人は親権者が名義人となって契約を結ぶことになります。本人のみでは契約できません。
これはauに限ったことではなく、他のキャリアでも同じです。
未成年は親の同意が不可欠
一定水準の収入があり自分の自由意志で様々な契約を出来る成人と違い、未成年はあくまで親の庇護下にあるという認識から基本的に未成年の契約事項には親の同意が不可欠となっています。
これは世界的に見ても当然の流れであり、当然スマホの契約においても未成年であれば親の同意書が不可欠となっています。
また、最近では同意書だけでは不十分とする流れもあり、親の免許証や住民票のコピーなどを求められる傾向にあります。
これは購入時の契約だけではなく、機種変更に代表される契約の更新においても同様です。
もちろん、これは企業側のリスク管理という側面もありますが、ユーザー側から見ても子供が勝手に購入してトラブルに巻き込まれる恐れを軽減するため、双方にとって良い流れといえます。
未成年でスマホを購入したり機種変更をする場合は書類や手続きが増えて面倒と感じるかもしれませんが、安全面を考えれば必要な手間と言えるでしょう。
未成年の契約で必要なもの
未成年者がauと契約する際に用意すべきものは、契約形態によって変わります。
まずは、新規契約や他社からの乗り換え時に必要なものを見ていきましょう。
- 契約者の本人確認書類
- 親権者の本人確認書類
- 親権者同意書およびフィルタリングサービス申出書
- 印鑑
- 支払いに利用する本人名義のクレジットカードまたはキャッシュカードなど
親権者の本人確認書類と、親権者同意書およびフィルタリングサービス申出書を忘れずに用意してください。
また、支払いに利用するクレジットカードなどにも注意が必要です。
本人名義のものを使うのであれば問題ありません。しかし、親権者名義のものを利用する場合、親権者の同伴が必須です。
なお、新規契約時には、auショップから親権者へ確認の電話が入ります。このことをあらかじめ親権者に連絡しておくと、スムーズに事が運びますよ。
未成年者の機種変更で必要なもの
未成年者が機種変更をする際は、以下のものを用意してください。
- 委任状
- 現在利用しているスマホ
- 契約者の本人確認書類
- 親権者の本人確認書類
- 親権者同意書およびフィルタリングサービス申出書
- 印鑑
未成年の機種変更手続きには、委任状が必要になります。
委任状は親権者が記入するものです。auショップへ行くまでに準備しておきたいですね。
また、手続き時に現在使用中のスマホも必要になります。忘れずに持っていきましょう。
一方、支払いに利用するカードなどは不要です。
親が同伴する場合に必要なもの
機種変更時に親権者が同伴する場合は、下記のものを準備することになります。
- 現在利用しているスマホ
- 契約者の本人確認書類
- 親権者の本人確認書類
- 親権者同意書およびフィルタリングサービス申出書
- 印鑑
親権者が同伴する場合、委任状は不要です。
ただし、親権者同意書とフィルタリングサービス申出書は必要になります。忘れずに準備しておきましょう。
au契約時に利用する本人確認書類
ここからは、各種書類の詳細について見ていきましょう。
本人確認書類として有効なものは氏名、生年月日が記載されていて有効期限内のものです。
仮に有効期限のないものであれば発行日より3ヶ月以内のものが対象になり、具体的な種類としては下記になります。
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード ※通知カードは不可
- 健康保険証
- 住民基本台帳カード
- 障がい者手帳
- 学生証(学生の場合)
上記のものを見ると量があるように感じてしまいますが、これははあくまで有効な書類の一覧になるので、実際にはこの中の一つさえあれば本人確認は完了します。
また、未成年の場合は多くが学生である以上、月額料金を大幅に節約することのできる学割が適用されますので、学生証は必ず持参した方がお得に繋がります。
加えて、未成年が機種変更をする場合はこの他に前述の項目にある親の同意書を含んだ様々な書類が必要となってきます。
書類漏れのないように予めしっかりと確認しておきましょう。
親権者同意書
親権者同意書というのは、その字の通り前述でも触れた親の同意書のことで、契約者が20歳未満の未成年の場合は最も重要な書類の1つといえます。
書類の発行はauの公式ホームページからPDFをダウンロードすることができますので、予め家にあるプリンターなどで出力した後に、必要事項を記入して捺印する形となります。
記入する内容は法定代理人である親権を持つものと、契約者である未成年者の名前と住所、生年月日に連絡先電話番号となっています。
本書類は、親権者の同伴に関わらず必要になるものです。忘れずに準備していきましょう。
フィルタリングサービス申出書
前述の親権者同意書の書類は同時に危険なサイトや有害なアプリなどを予め弾くことのできるフィルタリングサービスの申出書も兼ねています。
このフィルタリングサービスは通常、契約時に加入する場合が多いため、機種変更の場合はフィルタリングサービスを停止することの方が多いようです。
しかし、余程のことがない限りは継続することをおすすめします。
また、フィルタリングサービス申出書は親権者同意書と兼用の書類ですが、フィルタリングサービスについての説明や確認の項目は書類の半分以上を占めていて、中でも赤枠に囲まれたところはしっかりと確認しましょう。
加えて、利用者が20歳未満の未成年の場合でフィルタリングサービスを変更・廃止する場合は、本人と親が確認書類を用意したうえで店頭にて書類への記入・捺印をする必要があります。
- 印鑑・機種本体・本人確認書類は成人ユーザーと同じ
- 未成年者の契約では親権者の本人確認書類と親権者同意書が必須
- フィルタリングサービス申出書は親権者同意書と同じ書類
- 未成年の機種変更は親権者の委任状が必要だが、同伴の場合は不要
親権者がいない場合の契約はどうなる?
未成年の契約には、親権者の同意書や委任状が必要となりますが、何らかの理由で親権者がいない場合はどうなるのでしょうか。
結論からいえば、その未成年者の面倒を見ている方が親権者の役割を果たすことになります。
未成年後見人であることを証明する書類に加えて、その人の本人確認書類と同意書が必要です。
また、未成年者が施設等に入所している場合は、施設関係者の本人確認書類と同意書、その人が施設関係者であることを証明する書類を用意してください。
なお、auショップにはできる限り一緒に行くことをおすすめします。
未成年の契約は店舗受付のみ
画像引用元:カードのメリット|au PAY カード
auでは実店舗であるauショップの他に、インターネットのオンラインショップでも契約を受け付けています。
これはauのみならずドコモやソフトバンクといった実店舗がある大手会社はもちろんのこと、格安スマホ会社も広く受け付けているサービス内容です。
しかし、未成年の契約は親の同伴が必須となるため、基本的にはオンラインのショップでの手続きはできません。店舗での受付のみとなっています。
実際に未成年者が契約をする際に辿る流れは下記のとおりです。
- 契約に必要なものを用意
- 本人が店舗に来店して受付
- auショップから親権者へ契約確認の電話
- 契約書類などの必要事項に記入
- 架電確認などの確認を行い終了
成人ユーザーが行う通常の機種変更と比較すると、用意する書類等が多いほか、受付の時点で親権者へ確認の電話をします。
親権者の方に確認の電話があることをあらかじめ伝えておけば、手続きはスムーズにいきますので、この点も注意したいですね。
いざ手続きをする時に二度手間にならないように、しっかりと準備しましょう。
未成年の契約は厳格対応
年々増加傾向にある、未成年者のインターネットトラブル。
そのため、未成年のスマホの取り扱いには、auのみならずほとんどのスマホ会社が厳格な対応をとっています。
親の同意書が必要だったり、店舗でしか契約できなかったりと、未成年者の手続きは何かと面倒です。
また、提出書類に1つでも不備があれば受理してもらえません。架電確認で繋がらなかった場合も同様です。
ユーザーの立場からすれば、「そんな面倒な手順はすっ飛ばして早く契約させてくれ!」と言いたくなってしまいますよね。
しかし、未成年であるユーザーの安全を守るためには、このような厳格な対応が必要不可欠なのです。
データ機器の機種変更はネットでも可能
通常であれば、auは実店舗とネットの両面で受付を行っていますが、未成年の契約ではオンラインショップの手続きを一切受け付けていません。
そのため、未成年ではオンラインショップでの手続きが一切出来ないと感じてしまうかもしれませんが、実際には下記の3つに関しては未成年でも親の同意がなくても手続きが出来ます。
- オプション品の購入
- プリペイドカードの購入
- データ通信機器の機種変更
上記の中でもデータ通信機器に関してのみ未成年でも親の同意がなくても機種変更が可能となっていて、データ機種とはいわばポケットWi-Fiなどに代表される通話をする事が出来ないデータ転送のみの機種になります。
もちろん、日常的に様々なことに利用できるスマホと比較すると、端末が無ければ意味のないデータ通信機器の機種変更が出来たところであまり意味はないと感じてしまうかもしれません。
しかしWi-Fiの利用も増加している昨今では機種による速度の違いも出てきているため、決して無駄ではないといえます。
なお、手続き可能なのはデータ通信機器の機種変更のみとなっているため、データ通信機器の新規契約に関しては未成年がオンラインショップで行う事は出来ないため注意が必要です。
事前準備で煩わしさのない契約を
本記事では、auにおける未成年の契約について必要なものと手続きの流れを紹介しました。
- 印鑑・機種本体・本人確認書類は成人ユーザーと同じ
- 未成年者の契約では親権者の本人確認書類と親権者同意書が必須
- フィルタリングサービス申出書は親権者同意書と同じ書類
- 未成年の機種変更は親権者の委任状が必要だが、同伴の場合は不要
- 未成年者の受付は店舗のみ。オンラインショップは不可。
今や「1人1台」が当たり前になったスマホ。しかし一方で、未成年者はインターネットトラブルに巻き込まれやすい傾向にあります。
どこの会社も未成年者の契約には厳格な対応をとっていますが、これはユーザーとなる未成年者の安全を守るため。
気軽に手続きできないのはちょっと残念ですが、用意すべき書類や受付の流れ、注意点などをあらかじめ押さえておけば、スムーズに事が運びます。
本記事を参考に、auでスマホの契約手続きに挑戦してみてくださいね。