携帯を紛失した時の対処法|「探す」「悪用を防ぐ」やることリスト

  • 更新日:2023年8月25日
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叫ぶ女性

「さっきまでポケットや鞄に入っていたはずの携帯が見当たらない!」「もしかして失くしたか盗まれたかも……」

こんな風にヒヤッとした経験をした方は誰でもあるのではないでしょうか。

すぐに見つかれば良いのですが、本当に携帯やスマホを失くしてしまった時は「携帯を探す」と同時に、「携帯や携帯に登録された情報が他人に悪用されるのを防ぐ」ことも重要になります。

万が一、悪意ある人の手に携帯が渡ってしまうと、個人情報が盗み見られたり、決済サービスを不正利用されて高額請求がきたり、SNSなどのアカウントが乗っ取られたりする危険性があるためです。

そんな最悪の被害を防ぐため、そして速やかに携帯を探すため、携帯紛失時にすぐにやるべき5つの対処法を紹介します。

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この記事を書いた人
スマホ(iPhone・Android)やドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど通信キャリア情報を扱うメディア「bitWave」の編集部。携帯キャリアの料金プランや割引キャンペーン情報をはじめ、最新スマホの評価レビューから使い方までスマホ・通信にまつわる記事を幅広く制作。

携帯を紛失した後にやることのリスト

チェックリスト

iPhoneかAndroid端末かにかかわらず、携帯を失くした際のやるべき5つの対処法は次の通りです。

携帯紛失した後にやるべきこと
  • アプリを使って位置を特定&遠隔ロック
  • 心当たりのある場所や警察に連絡する
  • ドコモ・au・ソフトバンクなどのキャリアに連絡して回線停止手続きを行う
  • クレジットカード・電子マネーの利用停止手続きを行う
  • SNSやWebサービスなどのアカウントのパスワードを変更する

この5つの対処法を実行することで、携帯が手元に戻ってくる可能性が高まるだけではなく、携帯の悪用防止にも繋がります。

携帯を紛失したことに気がついたら、できるだけ早くこれらの対処法を実行しましょう。

アプリを使って位置を特定&遠隔ロックする

パソコンを触る女性の手

iPhoneとAndroid端末では、それぞれ「iPhoneを探す」「Andoridを探す」という携帯紛失時に現在位置の特定や画面のロックが行えるアプリ・サービスが用意されています。

「iPhoneを探す」「Andoridを探す」では若干利用できる機能や名称が違いますが、どちらも下記の機能が利用できます。

  • 位置情報の確認:GPSを利用して紛失したiPhone・Androidの現在位置を確認する
  • 着信音を鳴らす:遠隔操作で紛失したiPhone・Androidの音を鳴らす
  • スマホのロック(紛失モード):iPhone・Androidに遠隔ロックをかけ、画面に連絡先を表示する
  • データの消去:携帯を初期化し、全データを削除する(※消去後は位置情報の確認もできなくなります)

「iPhoneを探す」と「Andoridを探す」のそれぞれ実際の使用方法を紹介していきます。

iPhoneの場合

iPhoneの場合はiCloudまたはプリインストールアプリ「iPhoneを探す」を使って、携帯の現在位置の確認や遠隔ロックを設定することができます。

  1. 紛失したiPhoneで使用していたのと同じApple IDで下記からサインインする
  2. サインインしたApple IDに紐づいている端末が表示されるので、探したいiPhoneを選択
  3. 地図上に選択したiPhoneの現在位置が表示される
  4. 画面下部の「アクション」を選択していずれかの機能を選択する
  • サウンドを再生:紛失したiPhoneで着信音を鳴らす
  • 紛失モード:遠隔ロック・連絡先とメッセージの表示
  • iPhoneの消去:iPhone内のデータの全消去

別のiPhoneから利用する場合は、「iPhoneを探す」アプリを使用します。また、パソコンを利用す場合はiCloudからiPhoneを探すことができます。

紛失モード

iPhoneを紛失したら、まずは手順4から「紛失モード」を選択し、iPhoneの遠隔ロック及び拾った人向けに表示するメッセージと連絡先(電話番号)の設定を行いましょう。

「紛失モード」でロックしたiPhoneは、設定したパスコードを入力しない限りは利用できなくなります。

また、「紛失モード」中はApple Payや学生証、そしてエクスプレスカード用に設定されたクレジットカード・デビットカードも利用できなくなるので、それらの悪用防止にも繋がります。

更に「紛失モード」にした際に設定した連絡先(電話番号)とメッセージが、紛失したiPhoneの画面に表示されます。

失くしたiPhoneで使用中のもの以外で利用可能な電話番号がない場合は、メッセージにメールアドレスを記載するという手もありますよ。

サウンドを再生

もし、部屋の中でiPhoneを失くした場合などは、「サウンドを再生」でiPhoneから音を鳴らしてすぐに位置を特定することもできます。

iPhoneの消去は最終手段

「iPhoneの消去」を選択すると、拾った人へのメッセージや連絡先(電話番号)設定後にiPhoneが初期化され、iPhone内の全データを消去することになります。

データ消去後は「iPhoneを探す」での位置検索もできなくなるため、どうしても見つからなかった時の最終手段にした方が良いでしょう。

「iPhoneを探す」を使う条件

「iPhoneを探す」を利用するには、紛失したiPhoneが下記の条件を満たしている必要があります。

  • iOS 5以降(※iOS 5では遠隔ロックのみ利用可)
  • 「iPhoneを探す」がオンになっている
  • オンラインに接続できる状態
  • (iOS 6以前)位置情報サービスがオンになっている

端末の「iPhoneを探す」の設定がオフになっていると、iCloudに接続しても位置情報の取得ができません。

「iPhoneを探す」を使うための事前準備

iPhone紛失時に「iPhoneを探す」を使えるようにするため、事前に下記の手順で端末の「iPhoneを探す」の設定をオンにしておきましょう。

  1. iPhoneのホーム画面で「設定」アプリをタップ
  2. 「iPhoneにサインイン」をタップし、「Apple ID」と「パスワード」を入力してサインイン
  3. 「設定」アプリの画面で「ユーザー名」をタップし、「iCloud」をタップ
  4. 「iPhoneを探す」から機能をオンにする

また、iOS 8以降では「iPhoneを探す」の下にある「最後の位置情報を送信」もオンにしておくと、バッテリーが残り少なくなった際に位置情報を自動で送信してくれるので、バッテリーが切れた後も直近の位置情報を確認することができます。

次の章では、「Androidを探す」を使って携帯を探す方法を解説します。

Androidの場合

端末を探す Android スマートフォンを探す デバイスを探す

画像引用元:端末を探す – Google Playのアプリ

グーグルプレイ

Android端末の場合はGoogle公式アプリ「Androidを探す」(別名「端末を探す」「スマートフォンを探す」)を使って、携帯の現在位置の確認や遠隔ロックを設定することができます。

  1. 紛失したAndroidに紐づいていたのと同じGoogleアカウントで別のAndroidのアプリかパソコンからサインイン
  2. サインインしたGoogleアカウントに紐づいている端末が表示されるので、探したいAndroid端末を選択
  3. 機能を選択する
  • 着信音を鳴らす:紛失したAndroid端末で着信音を鳴らす
  • デバイスを探す:Android端末の現在位置を地図上に表示する
  • スマートフォンのロック:遠隔ロック・連絡先とメッセージの表示
  • スマートフォンからのログアウト:ログイン中のGoogleアカウントを遠隔でログアウトする
  • デバイスのデータ消去:Androidの全データを消去※SDカードのデータは完全消去できない場合も

別のAndroidスマホから利用する場合にはGoogleストアからダウンロードした「Androidを探す」アプリを利用します。また、パソコンから利用する場合には「android.com/find」へアクセスします。

まずはスマートフォンのロック

悪用防止のため、まずは「スマートフォンのロック」で、Android端末を遠隔ロックし、拾った人に向けて表示する連絡先(電話番号)とメッセージを設定しましょう。

失くしたAndroid端末で使用中のもの以外で利用可能な電話番号がない場合は、メッセージにメールアドレスを記載する手もあります。

また、「スマートフォンからのログアウト」では、紛失したAndroid端末でログイン中のGoogleアカウントを遠隔でログアウトさせることができます。

万が一、ロックが解除されてしまった場合のGoogleアカウントに紐づいた個人情報の漏洩防止に有効です。

この「スマートフォンからのログアウト」を行った後も、「位置情報の特定」「スマートフォンのロック」「着信音を鳴らす」「データ消去」を行うことができます。

最後の手段は「デバイスのデータ消去」

最後の「デバイスのデータ消去」ではAndroid端末のデータを消去しますが、外付けのSDカードの保存されたデータは完全に消去されない場合もあります。

また、「デバイスのデータ消去」実行後は「位置情報の特定」「スマートフォンのロック」など他の機能が使えなくなるので、他の方法を全て試した後の最後の手段にしましょう。

「Androidを探す」が使う条件

「Androidを探す」で位置情報の検索ができない時には、紛失したAndroidが下記の条件を満たしていない可能性があります。

  • 電源が入っていること
  • Googleアカウントにログインしていること
  • 「Androidを探す」がオンになっていること
  • オンラインに接続できる状態
  • 位置情報サービスがオンになっていること
  • Google Playで「メニューに表示する」設定になっていること

なお、「電源がオフ」の場合や「位置情報サービスがオフ」の場合でも、「スマートフォンのロック」「スマートフォンからログアウト」「デバイスのデータ消去」は実行できます。

「Androidを探す」で位置情報が検索できない時でも、誰かが拾って電源を入れた時などに備えて「スマートフォンのロック」だけは設定しておきましょう。

「Androidを探す」を使うための事前準備

携帯紛失時に「Androidを探す」を使うために、事前に端末の設定から「Androidを探す」をオンにしておきましょう。

  1. Android端末の設定画面を開く
  2. 「セキュリティと現在地情報」(ない場合は「Google > セキュリティ」)をタップ
  3. 「Androidを探す」(または「デバイスを探す」)をタップ
  4. 「Androidを探す」を「オン」にする

これで「Androidを探す」の設定は完了です。

端末を紛失した後で「Androidを探す」の設定をオンにすることはできません。

新しいAndroid端末を入手したら、忘れずに設定を確認しておきましょう。

Google Playで「メニューに表示する」設定も確認

「Androidを探す」はGoogle Playの機能を利用しているため、Google Playでその携帯が「メニューに表示する」設定になっている必要があります。

デフォルトでは「メニューに表示する」設定になっていますが、もし「Androidを探す」で位置情報の検索などができない場合は下記の手順でGoogle Playの設定も確認してみましょう。

  1. 探したい端末と紐づいているGoogleアカウントでplay.google.com/settingsにログイン
  2. 探したい端末の「メニューに表示する」にチェックが入っているか確認

このGoogle Playの「メニューに表示する」は、端末を失くした後でも、その端末に紐づいたGoogleアカウントを使用すれば、パソコンなどから設定の変更可能です。

ここまで紹介した通り、「iPhoneを探す」や「Androidを探す」を使えば、ひとまず失くした携帯の遠隔ロックを行ったり、現在位置を確認することができます。

しかし、遠隔ロックを行っても完全に携帯の悪用を防げるとは限りませんし、現在位置が掴めずすぐに携帯が見つからない可能性もあります。

次の章では、「iPhoneを探す」や「Androidを探す」を利用すること以外の携帯紛失時の対処法を紹介します。

心当たりのある場所や警察に連絡する

携帯を失くした場所に心当たりがある場合は、すぐにその場所に連絡しましょう。

交通機関の車内に置き忘れた場合は、忘れ物専用の問い合わせ窓口に問い合わせることになります。

例えば、JR東日本及び西日本なら、下記の忘れ物専用窓口が用意されています。

連絡先対象
エリア
電話番号受付時間
JR東日本
お問い合わせ
センター
(お忘れ物)
JR東日本050-2016-16016:00~24:00
JR西日本
お客様センター
近畿・山陰0570-00-4146
06-6133-4146
8:00~22:00
金沢
忘れ物センター
北陸076-293-22348:00~20:00
岡山
忘れ物センター
岡山086-221-19018:00~20:00
福山
忘れ物センター
福山084-921-30338:00~20:00
広島
忘れ物センター
広島082-261-54618:00~20:00
新山口
忘れ物センター
山口083-972-06258:00~20:00

また、悪用防止のためにも警察に行き、遺失届を提出しておきましょう。

遺失物届で失くした携帯の形状や失くした状況を記入しておけば、携帯が警察に届けられた後に連絡が来ます。

その上、遺失物届を出しているか否かで、万が一、クレジットカードなどを不正利用された場合の補償や端末補償を受けられるかも変わってきます。

遺失物届を出す際は「IMEI」の記入も求められるので事前にチェックしておきましょう。

「IMEI」とは、携帯などの通信機器本体に設定されている15桁の識別番号で、本体の裏面や設定画面からを確認できます。

既に携帯本体を紛失している場合は、iPhone・Android端末が入っていた個包装箱に貼ってある「ラベル」や領収書から確認可能です。

キャリアで回線停止手続きを行う

問い合わせをしてみる

拾った人による通話の悪用などを防ぐため、ドコモ・au・ソフトバンクなど利用しているキャリアに連絡し、回線停止手続きを行いましょう。

ドコモ・au・ソフトバンクの回線停止手続き窓口は下記の通りになります。

ドコモの回線停止手続き窓口
  • 電話番号:0120-524-360
auの回線停止手続き窓口
  • My au:ログイン後「操作・設定・トラブル > auケータイを紛失した」 から手続き
  • 電話番号:0077-7-113
ソフトバンクの回線停止手続き窓口
  • My Softbank:ログイン後「紛失・盗難時のお手続き > 変更 > 停止」を選択
  • 一般電話:0800-919-0113
  • ソフトバンク携帯:157

いずれの窓口も24時間受け付けしています。

無事に携帯が見つかった後は利用再開手続きを行うことで以前と同じ電話番号・メールアドレスで利用を再開できます。

失くした携帯がすぐに見つからないと感じたら、できるだけ早くキャリアの回線停止手続きを行いましょう。

電子マネーなどの利用停止手続きを行う

電子マネーのカード

携帯に登録したクレジットカードや電子マネーなどがある場合は、それらの利用停止手続きも行いましょう。

キャリアの回線停止手続きだけで十分と思いがちですが、実は決済サービスは回線を停止後もWiFi環境下でなら利用することができます。

実際に、携帯紛失後にキャリアの回線停止手続きだけを行い、クレジットカードによるオートチャージ機能付き電子マネーの利用停止手続きを行っていなかった人のもとに、後日不正利用が原因で何百万円もの請求が来てしまったというケースもあります。

また、最近はPayPayなどのスマホ決済サービスを利用している方も多いと思いますが、失くした携帯でこれらのスマホ決済サービスを利用していた場合も各窓口で利用停止手続きを行いましょう。

SNSなどのパスワードを変更する

失くした携帯からSNSやWebサービスを利用していた方は、別の端末からそれらのアカウントにログインし、ID及びパスワードを変更しておきましょう。

IDやパスワードを変更しておくことで、アカウント乗っ取りや個人情報の盗み見を防ぐことができます。

GoogleアカウントやApple IDはもちろん、Facebook、Instagram、TwitterなどのSNS、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの通販サイトなど、携帯で利用していたサービスのパスワードは早めに変更しておきましょう。

携帯紛失に備えて安心のスマホライフを

携帯紛失時は、速やかに端末を探すため、そして不正利用や個人情報漏洩の被害を防ぐために下記の5つの対処法をできるだけ早く実行しましょう。

携帯を紛失した時の5つの対処法
  • 「iPhoneを探す」や「Androidを探す」で位置を特定&遠隔ロック
  • 心当たりのある場所や警察に連絡する
  • ドコモ・au・ソフトバンクなどのキャリアに連絡して回線を止める
  • クレジットカード・電子マネーの利用停止手続きを行う
  • SNSやWebサービスなどのアカウントのパスワードを変更する

これらの対処法を速やかに実行するには、日頃の準備も重要です。

まず、「iPhoneを探す」や「Androidを探す」を使うためにも、必要な設定がオンになっているかを確認しておきましょう。

また、携帯紛失時の環境によっては対処法や各種連絡先をすぐにインターネットで調べられない可能性があるので、やるべきことや連絡するべき窓口は手帳などに書き留めておくのがおすすめです。

万が一の携帯紛失に備えて事前に確認・準備をしておき、安心のスマホライフを送りましょう。