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2017年6月の発売以来、ユーザーの心を掴み、根強い人気を誇ってきたのが HUAWEI P10 lite。
バージョンアップした後継機、HUAWEI P20 liteが発売された今、果たしてHUAWEI P10 liteは”買い”なのか?
改めてHUAWEI P10 liteの性能・特徴・評価をまとめ、レビューします。
TOP画像引用元:HUAWEI | Japan
1 HUAWEIは最近注目のスマホメーカー
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今回紹介する「P10 lite」を作っているHUAWEIは通信機器開発・情報通信サービスで実績がある企業で、スマホ事業では世界シェア3位と急成長を遂げています。
HUAWEIの特徴は、充実したサポート、製品の独自性とそのバリエーションです。まずはこの3点について解説していきましょう。
1-1 HUAWEIのサポート
海外製はアフターサービスに不安があるという方も多いかと思いますが、HUAWEIは日本に支社・研究所を置き、国内メーカーと遜色ないサポートが受けられます。
また、HUAWEIのサポートページはもちろん日本語で、情報も整理されわかりやすくまとめられています。
特筆すべきは相談窓口の多さ。電話、LINE、チャット、メールから都合のいい方法で問合せが可能です。
1-2 HUAWEIの独自性とは?
研究開発に注力しているメーカーで、CPUに関しても自社グループで開発、2017年には 世界初のAI内蔵プロセッサが発表されるなど、その先進性が注目されています。
また、HUAWEI独自の急速充電やUI、指関節で操作するナックルジェスチャーなど、使い勝手を左右する細かな仕様にも様々な独自性のある工夫が施されています。
1-3 HUAWEIの製品バリエーション
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HUAWEIには対象とするユーザーや機能別に4つのスマホのシリーズがあり、その中でもシリーズをリードする性能を備えた高価格帯からコストパフォーマンスに優れた低価格帯のエントリーモデルまでバリエーションを設けています。
HUAWEIP10 liteが属する「Pシリーズ」はカメラ機能に注視したシリーズで、上位モデルはライカと共同開発されたレンズが使用されています。
HUAWEIP10 liteは「Pシリーズ」の中のエントリーモデルという位置付けで、ライカレンズは装備されていません。
しかし、プロ写真モード、プロビデオモードなど選べる撮影機能やビューティ自撮り機能など、写真撮影を楽しめる機能の揃ったモデルになっています。
2 HUAWEI P10 liteの基本スペックレビュー
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HUAWEIのモデルの中でもHUAWEIP10 liteは、そのコストパフォーマンスの高さから絶大な人気を博していました。その人気の秘密を基本スペックから探っていきましょう。
2-1 HUAWEI P10 liteの基本 スペック
HUAWEI P10 liteとその後継機であるHUAWEI P20 liteと比較してみます。
HUAWEI P10 lite | HUAWEI P20 lite | |
---|---|---|
サイズ | 幅:72 mm 縦:146.5 mm 厚さ:約7.2 mm | 幅:71 mm 縦:149 mm 厚さ:7.4 mm |
重量 | 146 g | 145 g |
カラー | サファイアブルー パールホワイト ミッドナイトブラック プラチナゴールド (SIMフリー専用) サクラピンク (UQモバイル専用) | クラインブルー サクラピンク ミッドナイトブラック |
ディスプレイ | 5.2インチ FHD 16×9 | 5.84インチ FHD+ 18×9 |
OS | Android™ 7.0 Emotion UI 5.1 | Android™ 8.0 Emotion UI 8.0 |
CPU | HUAWEI Kirin658 オクタコア (4 x 2.1 GHz + 4 x 1.7 GHz) | HUAWEI Kirin 659 オクタコア (2.36 GHz / 4 + 1.7 GHz / 4) |
RAM | 3GB | 4GB |
ROM | 32GB microSD 最大128GB | 32GB microSD 最大256 GB |
メインカメラ | 1,200万画素 | 1,600万画素 + 200万画素 (ダブルレンズ) |
インカメラ | 800万画素カメラ | 1,600万画素 |
バッテリー | 3,000 mAh 9V / 2A急速充電対応 | 3,000 mAh 9V / 2A急速充電対応 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac (2.4 / 5GHz) | 802.11a/b/g/n/ac (2.4 / 5GHz) |
DSDS | 非対応 | au、ワイモバイルモデル:シングルSIM UQ、SIMフリーモデル:デュアルSIM |
認証 | 指紋 | 指紋/顔 |
USBコネクタ | Micro USB | Type-C |
センサー | 加速度, コンパス, 環境光, 近接, 指紋 | 加速度,コンパス, ジャイロ, 環境光, 近接, 指紋 |
当然ながらHUAWEI P20 liteはほとんどの項目で進化しています。特に大きく変わった点は以下になります。
- カメラ性能大幅UP
- RAMが3GBから4GBへ
- 顔認証機能の追加
- 画面サイズのUP
- コネクタがMicro USBからType-Cに
- デュアルSIMデュアルスタンバイに対応
HUAWEI P20 liteの価格は3万円台前半と低価格帯の中でも若干高めに位置します。
HUAWEI p10 liteから進化したスペックを考えれば十分にコストパフォーマンスが高く、HUAWEI P10 liteの後継ということもあり発売後すぐに人気を集めました。
上記の項目について必要と考える方、特にカメラ機能に重きを置く方にとってはHUAWEI P20 liteの一択でしょう。
しかし、対するHUAWEI P10 liteの価格は2万円台前半。
性能の上がった後継機が出てきたとはいえ、今回バージョンアップした機能について特に重視しないという方にとっては、この価格は魅力です。
次の章でも、引き続きHUAWEI P10 liteのスペックを詳しく紹介します。
HUAWEIのスマホ「Mate」「P」「nova」って何が違うの?比較してみた
2-2 HUAWEI P10 lite カメラ
画像引用元:HUAWEI P10 lite | HUAWEI Japan
メインカメラ 1200万画素/インカメラ 800万画素で、画素数は平均的と言えますが、使って楽しい機能、便利な機能を備えています。
自撮りが楽しくなるインカメラ
顔認識で、背景を自然にぼかし、被写体をくっきり浮き上がらせるポートレートモード、1~10段階に美白効果を調整できるビューティ自撮りモードは自撮り好きな女性に嬉しい機能ですね。
メインカメラはプロ写真モードで細かな設定可能
プロ写真モードはシャッタースピードやホワイトバランス、ISO感度の細かな調整が可能なので、通常モードでは難しい、夜景や花火などの撮影にも対応可能です。
また、高速で正確なオートフォーカスで、シャッターチャンスを逃しません。
2-3 HUAWEI P10 lite CPU
HUAWEI P10 liteのCPUは、自社グループ開発のHUAWEI Kirin658。コア数は8で、高速性、省電力性に優れています。
高性能な上位モデルと比較すると処理性能は劣りますが、ウェブブラウジング、動画視聴など日常の利用でストレスを感じることは少ないでしょう。
3Dなど多くの処理が必要な一部のゲームや、同時にいくつもの作業を行うなどハードな使い方をしなければ必要十分な性能と言えます。
2-4 HUAWEI P10 lite メモリ
RAMは3GBで、日常使う分には十分なレベルです。
やはり複数のアプリを開いたりというような使い方をすると挙動が重くなることも考えられますが、そんな時はメモリ解放で対応しましょう。
HUAWEIP10 liteにプリインストールされている「端末管理」アプリで、簡単に不要なデータを整理出来て便利です。
ROMは32GBと平均的といえる容量ですが、最大128GBまで、Micro-SDカードでさらに増やせます。
2-5 HUAWEI P10 lite ディスプレイ
サイズは5.2インチと大きすぎず小さすぎずで、携帯性を考えるとバランスの取れたサイズと言えるのではないでしょうか。
高精細フルHD液晶を搭載し、色合いが鮮やかで見やすいとの評価がある反面、コントラストが高すぎるとの評価も見受けられ、感じ方には個人差があるようです。
ブルーライトの気になる方は視力保護モードの設定が可能です。
3 HUAWEI P10 liteの魅力レビュー
画像引用元:HUAWEI Japan
基本スペックだけでも、価格を考えれば十分妥当ではありますが、人気を集めた理由はこれだけではありません。
発売から日が経った今、改めて人気の理由を深掘りしてみましょう。
3-1 HUAWEI P10 liteの高級感あるデザイン
スマホは機能も大切ですが、見た目にもこだわりたいという方も多いのではないでしょうか。
格安スマホが出始めた頃、ドコモ・au・ソフトバンクの高スペック、高価格のスマホを見慣れた目には、機能も見た目も見劣りする格安スマホは、”安さだけが魅力”というイメージがなかなか拭えませんでした。
そのイメージを払拭する一助になったのがHUAWEIの存在でしょう。機能はもちろん、デザインにもこだわり、その絶妙なバランスの取れたスマホが次々ヒットしていきます。
HUAWEI P10 liteもその流れを汲み、低価格モデルでありながらデザイン性にこだわった作りになっています。
両面2.5D曲面ガラスはなだらかなカーブを描き、7h硬度ガラスは指紋や傷が付きにくいという実用性も兼ね備えています。
外側を囲むフレームはダイヤモンド加工で、メタルの輝きは低価格モデルとは思えない高級感があり、機能・価格のバランスを考えると人気になったのも納得の仕上がりです。
3-2 HUAWEI P10 liteは高速充電可能なバッテリーを搭載
HUAWEI P10 liteのバッテリーは3,000mAhと平均的ですが、必要十分で、HUAWEI P10 liteの絶妙なサイズ感、薄さを実現するためにはバランスの取れた容量と言えるでしょう。
そしてなんと言っても特徴的なのはHUAWEI独自の高速充電器。
研究開発に注力するメーカーだけあって、充電技術にもこだわりを持ち、HUAWEIの試験基準による測定結果ではありますが、10分の充電で約2時間の動画視聴、97分で100%充電を実現しています。
容量が物足りないという方も、短時間で充電可能であれば不足分を補えるのではないでしょうか。
こういったユーザーの利便性を考えた仕様がそこここに見受けられ、次に解説するスマートアシストもそのひとつです。
次の章でも、引き続きHUAWEI P10 liteのスペックを詳しく紹介します。
HUAWEI P20 Proレビュー|最高のスペックにLeicaのトリプルカメラ
3-3 HUAWEI P10 liteのスマートアシスト機能で初めてのスマホでも安心
HUAWEIのスマホは独自の機能が多く、使いこなすのは大変?と思ってしまいますが、操作に不慣れでも独自の機能にすぐ慣れるよう、イラスト入りのわかりやすい説明画面で安心です。
設定画面の「スマートアシスト」から、スマホ操作を楽にする様々な機能が設定可能です。
例えば以下のような機能が設定可能です。
- 行きたい部分に素早く移動出来るフローティングボタン表示
- 伏せる、持ち上げるなどの動作でスマホを操作するモーションコントロール
- 指で簡単にスクリーンショットが撮れるナックルジェスチャー
特に特徴的な機能、ナックルジェスチャーについて説明しましょう。
3-4 HUAWEI P10 liteはキャプチャを簡単に!ナックルジェスチャー
指を使った簡単な操作で、今まで手間だった操作も簡単に行えるようになる便利な機能です。
- 画面を2回ノックでスクリーンショットが撮れる
- 画面上に関節で”S“と描くだけで、ページ全面スクロール分のスクリーンショットが撮れる
- アルファベットを描くことで対応するアプリが起動
通常スクリーンショットは電源ボタンと音量ボタンの「-(小)」を同時に押すことで撮影できますが、タイミングが外れるとただ音量が小さくなるだけだったり、苦手な人にはストレスのかかる動作です。
スクリーンショットを撮る機会の多い方にとっては嬉しい機能です。
3-5 HUAWEI P10 liteは多機能な端末管理アプリで使用アプリを最小限に
スマホの使い始めは必要なアプリをひとつひとつ検索してインストールして・・と一苦労するもの。
しかし、HUAWEI P10 liteはスマホに必須な機能、ウイルススキャン/タスク管理/メモリ解放/バッテリー管理などがひとつにまとまった「端末管理アプリ」がプリインストールされているので、スマホに慣れていない方も安心です。
それぞれの機能のショートカットアイコン作成が可能なので、よく使う機能は画面上に置いておくと、よりスマホ管理が楽になるのでおすすめです。
3-6 HUAWEI P10 liteの独自のユーザーインターフェース「EMotion UI」が秀逸
画像引用元:What’s new – EMUI
EMotion UIは操作のほとんどが3タップ以内で済むと言われる、HUAWEI独自のAndroidベースのカスタムUIで、HUAWEI P10 liteにはEMUI 5.1が搭載されています。
便利なのが「標準」と「ドロワー」からホーム画面を選べる点。
「標準」はiPhoneのようにアプリアイコンを画面全面に表示、「ドロワー」はandroid式に全てのアプリがドロワーに集められる仕様になっているので、どちらのユーザーでもスムーズに使えるのではないでしょうか。
特にiPhoneユーザーは、HUAWEIP10の外観自体がiPhoneに似ているという声も多いことから、ホーム画面を「標準」のiPhone仕様にすれば、違和感無く使えるかもしれませんね。
3-7 素早く正確な指紋認証
ユーザーの使い勝手にこだわるHUAWEIですが、その最たるものは、実はこの指紋認証技術かもしれません。
とにかく「速い」「正確」と定評があり、ユーザー評価も他の項目では個人差がありますが、指紋認証機能についてはマイナスの評価をほとんど見かけません。
約0.3秒と、一瞬でロック解除されるので、「セキュリティ上ロックはかけたい、でも面倒」という方でもストレスを感じることは無いかと思います。
後継のP20では顔認識が採用されていますが、速さと正確性から指紋認証が使いやすいとの声もあります。
3-8 HUAWEI P10 liteのポイント
ではここでHUAWEI 10 liteの魅力と改良して欲しいポイントをまとめてみます。
- 高級感と耐久性を兼ね備えたデザイン
- 高速充電可能な充電器と省電力のバッテリー
- スマホ操作を楽にするスマートアシスト機能
- 端末管理アプリで一括管理
- ホーム画面が選択可能な独自UI
- 指紋認証は一瞬でロック解除可能
- とにかく安い!
ユーザーの視点から開発していると感じる機能が多く、特に評価の高い高速充電と指紋認証は、使い勝手を向上するポイントとなっています。
後継のP20が発売されたものの、これだけの機能のスマホが2万円台前半で購入できるのは大きな魅力です。
- 表面が滑りやすい
- DSDSに対応していない
- USBがType-Cではない
- 処理能力の必要なゲームは厳しい
- 操作が独特で使いにくい
- カメラ性能が物足りない
HUAWEIのスマホはユーザーの使い勝手を考えた独自の仕様が多く、慣れれば便利な反面最初は戸惑ってしまうかもしれません。
他は後継のP20と比較してのマイナスポイントとなります。逆に言うと上記の「改良して欲しいポイント」をマイナスポイントと感じないならHUAWEI P10 liteはおすすめです。
4 HUAWEI P10 liteは果たして買いなのか?
HUAWEI P10 liteの魅力は、性能・質感・価格の絶妙なバランスにあるのではないでしょうか?
決して何でもできる万能なスマホというわけではないので、不足があると感じるなら必要な機能の揃ったスマホを選択した方がいいでしょう。
ただ、この機能がちょうどいい!という方にとっては十分”買い”なスマホです。
どんな用途で使うか?不足する機能はないか?確認した上で検討してみて下さいね。