
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
Appleは2022年7月6日に、iOS16の新機能「ロックダウンモード」を発表しました。
ロックダウンモードは、高度なサイバー攻撃の標的になっている可能性のあるユーザーを保護する機能で、有効にすることで極めて高いセキュリティレベルになるとのことです。
AppleのiPhoneシリーズは毎年発売されることから、2022年の最新機種「iPhone14」に関する噂が多く出回っています。 iPhone14の発売日は2022年9月23日(金)と噂されており、買い替えを考えている人やiPhon[…]
トップ画像引用元:iOS 16 Preview – Apple
ロックダウンモードは標的にされる可能性のある一部ユーザーに提供
画像引用元:Apple (日本)
「ロックダウンモード」は、iOS 16・iPadOS 16、macOS Venturaに搭載される新機能です。
金銭目的の標的型スパイウェアによって悪用される恐れのある機能を厳しく制限することで、悪用されうる情報を抜き取られることを防いでくれます。
AppleのNewsroomに公開された情報によると、ロックダウンモードが提供されるのは、「肩書きや活動が原因で、高度なサイバー攻撃の標的にされる可能性がある一部のユーザーのみ」となるようです。
おそらく、政治家や有名企業の代表、芸能人、人権団体の方など、知名度の高い方がロックダウンモードの対象となると思われます。
私たちのような一般人がピンポイントで狙われる可能性は極めて低いので、大多数の方はロックダウンモードを有効にする事態にはならないでしょう。
ソース:Apple、金銭目当てのスパイウェアからユーザーを保護するための取り組みを拡大 – Apple (日本)
ロックダウンモードで制限できる内容
ロックダウンモードを有効にすると、iPhoneやiPad、Macの特定の機能を厳しく制限することで、標的型スパイウェアが攻撃できる部分を著しく減少させます。
Appleの公式発表によると、ロックダウンモードで保護されると、以下が制限されます。
- メッセージ:画像を除く添付ファイルをブロック・リンクプレビューが無効
- Safari等のWebブラウザ:JITコンパイラによるJavaScriptコンパイルなど一部の高度な機能を無効化
(Webサイトを個別にロックダウンモードから除外可能) - FaceTime:招待・サービスリクエストの受信は、こちらから先にリクエストしていない限りブロック
- PC・アクセサリとの接続:iPhoneへの有線接続はブロックされる
- 構成プロファイル:ロックダウンモード中はインストール不可
- iCloud写真:共有アルバムがiCloudから削除される
ソース:Apple、金銭目当てのスパイウェアからユーザーを保護するための取り組みを拡大 – Apple (日本)
ブラウザの制限はかなり厳しいものになりそう
画像引用元:Apple (日本)
ロックダウンモードの制限内容を見ると、メッセージやFaceTimeは、使い慣れれば大きな問題はなさそうです。
一方で、ブラウザの制限については、Apple公式発表では一部の機能が無効になることしか明記されていません。
しかし、9to5Macが、Lours氏の検証したロックダウンモード中の制限をまとめています。
- JIT無効化でブラウジングのパフォーマンスが最大95%低下
(ロード時間が長くなる) - 上記に伴いバッテリー消費量が増大
- WebAssembly無効で一部のWebアプリ使用不可
→Webサイトやアプリ経由のユーザー追跡も不可 - Webサイト上のMP3プレーヤー無効
→悪意あるMP3デコードを防ぐ目的か? - Gamepad APIが無効になりWebサイト上のゲームでコントローラー使用不可
→ゲームサイト経由のユーザー追跡不可 - Safariのみ対応のJPEG2000画像やSVGフォントが無効
- Web GLが無効
- Speech Recognition APIが無効
- Web Audio APIが無効
こうして無効になる機能を列挙しても、詳しくない方はよくわからないですよね。
しかし、Webサイトには実に多くの技術が利用されています。
例えばゲームアプリの公式サイトにアクセスすると、音楽が流れることがあります。
ロックダウンモード中はMP3が無効化されるため、本来流れる音楽が聞こえません。
また、Web上で画像を加工できるサービスやブラウザゲームの一部のサービスは、Web GLで機能しています。
こうしたサービスも、サイトにアクセスしても編集画面やゲーム画面はエラーになって開きません。
上記の例以外でも、多くのWebサイトが正常に表示されず、最悪はテキストを読むしかできないと思った方がいいでしょう。
ソース:Here’s how Lockdown Mode in iOS 16 restricts web browsing – 9to5Mac
ロックダウンモードは一部の人のみ有用な機能
ロックダウンモードは高いセキュリティ機能のため、標的型スパイウェアの標的になる恐れがある方には嬉しい機能となりそうです。
しかし、あくまで標的になる可能性が高い方向けの機能で、一般の方には制限が多いことがデメリットになります。
私たち一般人は、ロックダウンモードのお世話になることはないでしょう。