iPhoneの「高温注意」は故障?原因から分析した対処/予防法まとめ

  • 2018年5月26日
  • by.bitWave編集部

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iPhoneを含めコンピュータは大体熱に弱い性質を持っています。

熱を持つとバッテリーの減りが速くなってしまったり、ディスプレイの表示が暗くなってしまったり、何も表示されなくなってしまいます。

iPhoneでは高温になると「高温注意」という表示がディスプレイ全体に表示されます。

この「高温注意」表示が出ると故障なのではないかと不安になりますが、正しい対処方法で対処することでiPhoneを元の状態に戻すことが出来ます。

今回はiPhoneに「高温注意」という表示がされたときの対処法や原因、これからの暑い夏の時期、iPhoneを高温状態にせずに上手に使っていくためにはどうしたら良いのか、という点について解説します。

iPhoneの「高温注意」の結論
  • 「高温注意」の表示は故障ではない
  • 温度が下がるまで全ての機能が使えない
  • 冷蔵庫などで急激に冷やすのは絶対NG
  • 涼しい部屋で徐々に冷やすのが正しい
  • 対処法はケースを外す、バッテリーやCPUの負荷を減らす

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iPhoneの「高温注意」は故障?

温度計
iPhoneが問題なく正常に動作する温度は、0~35℃とされています。

iPhoneがこの温度よりも高温の状態になってしまうと、熱によるソフトウェア面やハードウェア面でのあらゆる故障を防ぐために、「高温注意」という警告をしてくれます。

そのため、iPhoneに「高温注意」という表示がされても、「これ以上この状態で使うと故障する可能性があります」という警告がされたという状態だけのため、iPhoneが故障をしてしまった訳ではありません。

iPhoneは毎日ハードに使っても持ちこたえてくれるため、頑丈なのではないかというイメージを抱きがちですが、iPhoneもパソコンと同じくらいデリケートな精密機器です。

特にデスクトップパソコンの場合は内部を冷やすためのクーラーが稼働しています。

特に熱を持ちやすいCPU部分に関しては、CPU専用のクーラーが空冷式や水冷式というように冷やすことに特化した部品が取り付けられています。

このCPUは、種類は違うもののiPhoneにも搭載されています。

しかしながらiPhoneは、内部を冷やすためのハードウェアが組み込まれていません。

以前までのiPhoneでは本体にアルミボディを採用したり、あえて非防水仕様にしたりすることで、iPhoneの熱対策を行っていました。

ところが最新のiPhone8、iPhone8 PlusやiPhoneXでは本体にガラスコーティングボディを採用していているため、以前と比べると排熱効率が落ちてしまいました。

さらに非防水仕様から高い水準を持った防水仕様となったことで密閉性が高まり、iPhone内部に熱がこもりやすくなりました。

そのため、iPhoneを使うのであれば熱に関してはユーザーで管理を行うことが必要となりました。

iPhoneに「高温注意」が表示されるとどうなるの?

お使いのiPhoneのディスプレイに「高温注意」という表示が出てしまうと、iPhoneの動作可能な温度に下がるまで、全ての機能が使えなくなってしまいます。

そのため、高温注意の警告が出てしまってからでは大事な電話やメールやLINEといった連絡を取ることが出来なくなってしまいます。

こうなった時は、iPhoneが動作可能な温度に下がるまでiPhoneを冷却するための正しい対処を行い、待つしかありません。

それでは、iPhoneが高温状態になった時の正しい対処法とやってはいけないNGな対処方法について見ていきましょう。

iPhoneの高温注意に絶対にNGな対処法

まずは、ついやってしまいがちなNGな対処法についてご紹介します。代表的なのは以下の2つです。

  • 高音になったiPhoneを氷水にひたす
  • 冷蔵庫や冷凍庫に入れる

この方法であればiPhoneはすぐに冷却されますが、二次被害をもたらすこととなります。

その二次被害とは、iPhoneの水濡れ故障です。iPhoneは高い水準の防水性能を兼ね備えていますが、熱を持った状態から急激に冷却されると、iPhone内部で結露が発生します。

その結露によってiPhoneの基盤がショートするなど、水による故障が発生してしまいます。

iPhoneの水濡れ故障は補償の対象外となってしまいます。またこうした急激なiPhoneの冷却は、内蔵されているバッテリーを劣化させてしまうことにも繋がります。

水濡れ故障は補償の対象外となり、またバッテリー交換についても料金が発生するため、上記のiPhone冷却方法は絶対に避けたほうが良いです。

iPhoneに「高温注意」が表示されてしまったら

では、どのようにしてiPhoneを冷却するのが正しい対処方法なのでしょうか。

それは、iPhoneを徐々に冷却していくという方法です。結露やバッテリーの劣化は急に冷却されることで発生しやすくなるため、iPhoneを涼しい場所に置いてそっとしておきましょう。

iPhoneに「高温注意」の表示がされてしまったら、以下のような対処方法を試みて下さい。

  • 涼しい部屋や涼しい屋内にiPhoneを避難させる
  • クーラーの風に当てる
  • 冷たいデスクやテーブルの上に置く

冷たいデスクやテーブルの上に置く場合、デスクやテーブルの素材は木製よりもセラミック製や石製のものや、ステンレス製のものがおすすめです。

木製のものやガラス製のものは排熱効率があまり良くないため、熱を吸収するとその1点のみが熱くなってしまいます。

そのため熱くなったiPhoneを置いていても、そもそも熱い場所にiPhoneを置いていることとあまり変わらなくなってしまうため、セラミック製やステンレス製など排熱効率が優れているものを選びましょう。

また、iPhoneに「高温注意」の表示が出ていて、涼しい場所に置いておく間についやってしまいがちなのがiPhoneの充電ですが、これも避けた方が良いです。

何故なら、充電することによってバッテリーに負荷がかかり、バッテリーが熱を持ってしまうからです。

iPhoneに「高温注意」が表示されたら、涼しい場所でなるべく徐々に冷却しましょう。

暑い夏場のiPhone利用の注意事項!

暑い社内
これからの暑い夏場は、iPhoneが高温状態になってしまう危険性のあるシーンがたくさん訪れます。その中でも特に注意しておきたいシーンをご紹介します。

  • エンジンを切った車内にiPhoneを放置してしまう
  • iPhoneを直射日光にさらしてしまう

ちょっとした買い物をするときであれば、エンジンを切った車内にiPhoneを放置して出かけてしまうという事も少なくありません。

しかし、夏場の車内は熱がこもりやすく、すぐに高温状態に達してしまうということは毎年夏の時期に話題となっています。

車内の高温状態に耐えられないのは人間や動物だけでなく、iPhoneも同じです。

そのため、少し車から離れるだけでも車内にiPhoneを放置しないように注意しましょう。

また直射日光に関しても注意が必要です。夏場は特にレジャーシーズンのため、プールや海やバーベキューなどアクティブにiPhoneを持ち出す機会が多いです。

アクティブなシーンはiPhoneの優れたカメラ性能で思い出を残せる絶好の機会ですが、そのときのiPhoneの取り扱いには注意が必要です。

夏場は日光が鋭く、直射日光の下にいるとすぐに日焼けをしてしまったり暑さを感じやすくなります。

その影響はiPhoneももろに受けることになるため、なるべく日陰に置いた方が良いです。

もちろんポケットやバッグに入れておくのも良いですが、ポケットやバッグが直射日光にさらされてしまうと、エンジンを切った車内に放置しているのと同じように中が高温になってしまいます。

これからの暑い夏場は、iPhoneをどこにしまっておくかという点にも注意して使いましょう。

iPhoneが高温状態になっている時の対処法

iPhoneSE(第2世代)でBluetooth設定
「高温注意」という表示がされないまでも、iPhoneが高温状態になっていたら注意が必要です。

実際に「高温注意」という表示が出てからではiPhoneを使って操作をすることは出来なくなってしまうため、高温状態を事前に察知してそれに対処することが重要です。

iPhoneが高温状態になるにはいくつかの原因があります。その原因によって、対処方法は様々です。

ここでは大きく、「iPhoneに過度な負荷を掛けている場合」というソフトウェア的な原因と「iPhoneが熱い場所にさらされている場合」というハードウェア的な原因の2つに分けて、それぞれ対処方法をご紹介します。

iPhoneに過度な負荷を掛けているときの対処法

まずは、例え涼しい場所でiPhoneを使っていたとしても起きてしまうソフトウェア的な原因に対する対処方法から見ていきましょう。

涼しい屋内でiPhoneを使っている時、iPhoneが熱くなってきたと感じることも少なくありません。

充電をしながらiPhoneを使っていたり、ゲームを長時間プレイしていたりすると、iPhoneは熱を持ち始めます。それは、バッテリーやCPUに負荷がかかっているためです。

そのため、対処方法は以下のような方法が挙げられます。

iPhoneが熱を持っている時の対処法
  • Lightningケーブルを繋いでいる場合は外す
  • 起動中のアプリを終了する
  • 必要のない通知はOFFにする
  • 低電力モードに切り替える
  • iPhoneの操作や充電を控える

このようにして対処することで、ソフトウェア的に発生する熱を抑えることが可能となります。

iPhoneが暑い場所にさらされているの対処法

続いて、iPhoneそのものが高温な場所にさらされているというハードウェア的な原因に対する対処方法をご紹介します。

これに対する対処方法は、基本的には上記でご紹介した、暑い夏場の対処方法と同じです。

高温な場所にさらされてしまってiPhone本体が熱を持った場合、iPhoneをなるべく涼しい場所に置いて冷却されるのを待ちましょう。

この時、iPhoneにケースやカバーを装着している場合、それは取り外しましょう。

ケースやカバーとiPhoneの隙間で熱がこもり、排熱効率が悪くなってしまうためです。

iPhoneを高温にさせないようにする

S20+5GとiPhoneXR
普段からiPhoneが高温にならないように使うために、使い方を少しだけ工夫してみましょう。

毎日利用するものだからこそ、大切に取り扱うことが重要です。

iPhoneが高温状態にならないための対策の1つとして、iPhoneケースやカバーは着用しないという対策があります。

高温注意の夏は人もiPhoneも涼しく快適に!

iPhoneは、問題なく正常に動作する0~35℃を超えると、ディスプレイに「高温注意」という表示が浮かび上がります。

この表示が出てしまってからでは、iPhoneでの操作を行うことが出来なくなってしまうため、故障なのではないかとつい疑いがちです。

ですがこれは、あくまで高温であることの警告であるため故障という訳ではありません。

しかし、iPhoneが高温状態になっていると予期せぬ不具合が発生する原因となってしまったり、バッテリーが劣化する原因となってしまうため、iPhoneが高温状態にならないようにユーザーが対策する必要があります。

ここで、ベストな対処方法とNGな対処方法のポイントについておさらいをしましょう。

ベストな対処方法

  • 涼しい室内にiPhoneを避難させる
  • 金属製のデスクやテーブルの上にiPhoneを置く
  • iPhoneをクーラーの風に当てる

またこの時、iPhoneのケースやカバーは外して充電もしないように注意しましょう。

NGな対処方法

  • 冷蔵庫や冷凍庫にiPhoneを入れてiPhoneを急激に冷やす。
  • iPhoneを氷水などにひたす

この方法はiPhone内部で結露をしてしまったりバッテリーがさらに劣化してしまったりと、二次被害に繋がりさらにiPhoneに決定的なダメージを与える可能性があります。

また、普段からiPhoneの高温状態を防ぐ方法として、充電しながら操作をしないというのはもちろん、iPhoneケースやカバーからバンパーの装着へ移行するという方法があります。

普段からiPhoneの排熱効率を上げることで、iPhoneの高温状態を防ぐことが出来ます。ケースやカバーを装着するにしても、暑い夏場だけでもダークカラーは避けましょう。

今回こちらでご紹介した対処方法を参考にして、暑い夏場でもiPhoneを快適に使いましょう。

iPhoneの「高温注意」まとめ
  • 「高温注意」の表示は故障ではない
  • 温度が下がるまで全ての機能が使えない
  • 冷蔵庫などで急激に冷やすのは絶対NG
  • 涼しい部屋で徐々に冷やすのが正しい
  • 対処法はケースを外す、バッテリーやCPUの負荷を減らす

キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。

この記事を書いた人
スマホ(iPhone・Android)やドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど通信キャリア情報を扱うメディア「bitWave」の編集部。携帯キャリアの料金プランや割引キャンペーン情報をはじめ、最新スマホの評価レビューから使い方までスマホ・通信にまつわる記事を幅広く制作。