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スケジュール管理に便利なiPhoneのカレンダーアプリ。
しかし、2020年夏頃から、このカレンダーアプリに関する悪質なスパムが多数報告されています。
身に覚えのない複数のイベントがカレンダーアプリに登録されるため、見た目にはかなり怖いスパムです。
セキュリティに強いと言われるiPhoneだけに、このようなセキュリティ事案は不安になりますよね。
しかし、このスパムは手口と対処方法さえ知っていれば怖いものではありません。
本記事では、iPhoneのカレンダースパムの手口と、その対処方法について詳しく解説していきます。
- 悪者が送りつけてきたカレンダーを共有してしまうと、怪しいイベントが表示される
- カレンダーを共有しなれけば、変なイベントが表示されることはない
- カレンダーを共有してしまっても、手順に従って削除すれば大丈夫
- 削除方法も簡単
- 不審な参加依頼が届いたら、「欠席」ではなく「スパムを報告・・」をタップ!
- カレンダースパムは、iPhoneに侵入して情報を書き換えるものではない
トップ画像引用元:WidgetKit – Apple Developer
iPhoneカレンダーに見慣れないイベントが・・・
画像引用元:iOS 14 – Apple
自分のスケジュールを気軽に管理できるiPhoneのカレンダー。
スマホは肌見離さず持つデバイスですから、いつでも予定の確認や書き込みができるこのアプリを使っている方は多いでしょう。
しかし、2020年頃からカレンダーを利用した悪質なスパム問題が出回っています。
特に以下のようなことがiPhoneで発生したときは要注意です。
- 身に覚えのないカレンダーの通知が表示される
- カレンダーに身に覚えのないイベントが登録されている
- イベントのタイトルに「iPhoneが保護されていない可能性があります」などと記載されている
- イベントの中にURLが記載されている
イベントの中身を見るのは厳禁!
画像引用元:安心相談窓口だより:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
上の画像はカレンダーのスパムの一例です。
正直、イベントに「iPhoneが保護されていない可能性があります」などと書く人はまずいないでしょう。
この時点で、相当怪しいものであることは容易に想像がつきますよね。しかし、こんな怖いものでも、つい「しっかり確かめてみたい」と思ってしまうのが人間です。
ダメとは思いつつも予定の中身を開き、記載されているURLにアクセス。不審なサイトに移動したと思ったら、セキュリティアプリのインストールを促されたり、会員登録と偽って個人情報の入力を促してきたり……。
これらの指示に応じると、iPhoneがウイルスに感染したり、個人情報を抜き取られたりする恐れがあります。決して良い事はありません。
よって、たとえ中身が気になろうとも、このような不審なイベントは見つけ次第、即座に削除すべきです。
iPhoneのカレンダースパムの手口の流れ
「自分のiPhoneのカレンダーに勝手に登録されてしまう」だなんて、ちょっと怖いですよね。
自分が全く知らない所で、誰かがiPhoneに何らかの変更を加えているのですから、そう感じるのも無理はありません。
カレンダーだけでなく、他のアプリやApple IDの個人情報にまで被害が及んでいないか不安になりますよね。
結論から言えば、このスパムはカレンダーの機能をうまく悪用しているだけです。外部からあなたのiPhoneの情報を変更しているわけではありません。もちろん他のアプリや個人情報は無事です。
ここからは、今回のスパムの手口を解説していきます。
手口さえわかれば、他のアプリなどに影響が無いこともわかり、対処方法も理解しやすくなりますよ。
イベントが記載されているのは自分のカレンダーではない
iPhoneのカレンダーは他人と共有することができます。権限さえ与えられれば、他人のカレンダーを編集することも可能です。
問題のスパムは最初に必ず、ユーザーに「カレンダーの共有」をさせようとします。
この共有に「参加」してしまうと、先ほど例にあげた以下のような画面が表示されてしまうのです。
画像引用元:安心相談窓口だより:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
つまり、この怪しいイベントが登録されているカレンダーは、悪者が送りつけてきたカレンダーであり、自分のカレンダーに変なイベントが追加されたわけではありません。
悪者があなたのiPhoneに勝手な変更を加えたわけではないので安心してくださいね。
カレンダーの共有依頼が来ても「参加」さえしなければ、このような怪しいイベントを目にすることもないのです。
iPhoneのカレンダー共有の方法は2つある
悪者はどのようにして他人にカレンダーを共有させているのでしょうか。
カレンダーを共有させる方法は、以下の2とおりあります。
- iPhoneの通知から共有させる
- 悪者が一方的に共有させる
1つ目の手口では、下の画像(左)のような通知があなたのiPhoneに送られてきます。
画像引用元:安心相談窓口だより:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
ここで「OK」をタップすると、悪者が送りつけてきたカレンダーとの共有が完了してしまうので要注意です。
上の画像(右)のように、見たこともないようなカレンダーが共有されてしまいます。
2つ目の手口はなす術がない
2つ目の手口に対抗する方法はありません。
この手口でもカレンダー共有の通知は来ます。しかし、1つ目の手口のようなポップアップは表示されず、自動的にカレンダーが共有されてしまいます。ちょっと怖いですよね。
この共有方法は、カレンダーを共有したい相手のApple IDやiCloudメールアドレスがわかっている時のみ実行できます。
言い換えれば、もしあなたがこの手口でスパムの被害に遭ったのだとしたら、あなたのApple IDやiCloudメールアドレスが悪者に知られているということです。これらの情報をすぐに変更しましょう。
悪者から共有されたカレンダーの削除方法
スパムのカレンダーを共有されてしまっても大丈夫です。
落ち着いて対処すれば、悪者の共有カレンダーを無傷で削除できますよ。
画像引用元:安心相談窓口だより:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
- カレンダーアプリの下部にある「カレンダー」をタップ
- カレンダーの一覧から、悪者の共有カレンダーの「i」アイコンをタップ
- カレンダーの詳細画面の下部にある「カレンダーを削除」をタップ
これで共有カレンダーの削除は完了です。
もし「カレンダーの削除」が表示されなかった場合は、新しいカレンダーを1つ追加してみてください。
「カレンダーの削除」が表示されないのは、悪者の共有カレンダー以外にカレンダーがないためです。
新しいカレンダーを追加すれば、「カレンダーの削除」が表示される状態になります。
不審な参加依頼はスパムとして報告
iPhoneに下の画像のような参加依頼が来たら要注意です。
画像引用元:安心相談窓口だより:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
ここで通知をタップすると参加の可否を問われますが、「欠席」はタップしないでください。
「『欠席』をタップすれば大丈夫」と思ってしまいがちですが、実は「欠席」を選ぶとカレンダーを共有してしまうのです。
ここでタップすべきなのは赤枠内の「スパムを報告・・・」。
あとは「削除してスパムを報告」をタップすれば、悪者の共有カレンダーを安全に削除できます。
iPhoneのカレンダースパムは手口さえわかれば怖くない!
本記事では、iPhoneのカレンダーアプリのスパムについて解説しました。
- 悪者が送りつけてきたカレンダーを共有してしまうと、怪しいイベントが表示される
- カレンダーを共有しなれけば、変なイベントが表示されることはない
- カレンダーを共有してしまっても、手順に従って削除すれば大丈夫
- 削除方法も簡単
- 不審な参加依頼が届いたら、「欠席」ではなく「スパムを報告・・」をタップ!
- カレンダースパムは、iPhoneに侵入して情報を書き換えるものではない
まるで外部からiPhoneに侵入して、情報を書き換えたかのように見えるカレンダースパム。
しかし、実際はカレンダーを共有させて、悪質なサイトに誘導しようとしているだけです。
カレンダーを共有さえしなければ、被害に遭うこともありません。
また、たとえ共有させられたとしても、イベントを開かずカレンダーを削除してしまえば、無傷で切り抜けられます。
手口と対処方法さえ知っていれば怖くないスパムです。落ち着いて対処しましょう。