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iPhoneのバックアップと復元を、下記の2つの方法に分けて紹介します。
iPhoneを機種変更するまでにおそらく誰もが2年程度使っているはずです。
つまり2年分のデータがiPhone内にあるということです。新しいスマホに画像や動画のデータを移したいですよね。
そんな方の悩みを解決します!
1iCloudを使う方法
2iTunesを使う方法
バックアップを取っておけば、iPhoneが紛失や故障に見舞われても、データは失われないので安心です。
iCloudで行うか、iTunesで行うか
画像引用元:iPhone、iPad、iPod touch をバックアップする方法 – Apple サポート
まずは、iPhoneのバックアップ及び復元を、iCloudで行うか、iTunesで行うか選択しましょう。
iCloudとiTunesのバックアップ概要
項目 | iCloud | iTunes |
---|---|---|
バックアップ先 | iCloudに保存 | パソコン内に保存 |
バックアップ容量 | 最大2TB(5GBまで無料) | パソコンの空き容量次第 |
データの暗号化 | 常に暗号化 | 暗号化ON/OFF可能 |
バックアップ内容 | 必要なデータを選択 アプリ内のデータはiCloud対応アプリのみ | iPhone内の全データをバックアップ |
iCloudの場合はiPhoneのみで行えます。iTunesの場合はパソコンが必要です。
両方で行うことも可能です。
iCloudとiTunesどっちがいい?
iCloudを使う方法と、iTunesを使う方法では、バックアップ及び復元できるデータにも多少の違いがあります。
iCloudとiTunesのバックアップ対象データ例
データ項目 | iCloud | iTunes |
---|---|---|
連絡先 | ◎ | ◎ |
メール | ◎ | ◎ |
写真・動画 | ○ | ◎ |
Wi-Fiなどの設定 | ◎ | ○※1 |
パスコード | × | ◎ |
アプリ個別のデータ | ○※2 | ◎ |
LINEトーク履歴 | × | ○※1 |
※1:「バックアップを暗号化」を有効にしている場合のみ
※2:iCloudバックアップ対応のアプリのみ
iTunesのメリット・デメリット
iTunesでは、iPhoneのデータをパソコンに丸ごとバックアップします。
そのためアプリごとの対応・非対応を考えなくていいことがメリットです。
しかし一々パソコンに接続しなくてはいけない点がデメリットです。
そして、パソコンが壊れた場合は、元も子もなくなってしまいます。
- Windows 7/8.1/10
- macOS 10.14.6以前
- OS X 10.10.5 以降
iCloudのメリット・デメリット
iCloudでは、Appleが用意したサーバーにWi-Fiでバックアップします。
そのためiPhoneから手軽に行え、データの管理はAppleがしてくれることがメリットです。
しかしiCloud対応アプリのデータしかバックアップできないことがデメリットです。
対応アプリは次の手順で確認できます。
1「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」をタップ。
2「iCloudを使用しているAPP」一覧を見る。
3下にスクロールしていくと他社アプリ一覧がある。
この画面からアプリごとにバックアップのオンオフの切り替えが可能です。
ダウンロードしているのにここに表示されないアプリはiCloud非対応です。
また、iCloudの容量は5GBまでしか無料でなく、それ以上は有料になります。
- 50GB:130円/月
- 200GB:400円/月
- 2TB:1,300円/月
iCloudでバックアップを作成する
画像引用元:iCloud – Apple(日本)
それでは、iCloudを使ったバックアップの方法を説明します。
まずはiCloudに十分な空き容量があるか確認し、必要に応じて有料プランに加入するなどしましょう。
iCloudでバックアップする方法
1iPhoneをWi-Fiに接続する。
2「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」をタップ。
3「iCloudをバックアップ」をタップして「オン」にする。
4「今すぐバックアップを作成」をタップ。
5バックアップ完了までWi-Fiに接続したままにする。
自動バックアップを有効にする方法
iCloudでは、充電時に自動でバックアップを作成することもできます。
自動でバックアップするには次の手順が必要です。
1「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」をタップする。
2「iCloudバックアップ」が「オフ」になっている場合「オン」にする。
3iCloudに空き容量があることを確認する。
4iPhoneをWi-Fiに接続する。
5iPhoneを充電する。
すべての条件を満たしていると、iPhoneが画面ロック中に自動でiCloudにバックアップが作成されます。
寝ている間の充電中に毎日バックアップしてくれるということです。
iCloudでバックアップする時の注意点
続いてiCloudでバックアップする時に注意したいポイントを解説します。
iCloudバックアップは、iCloudに保存された他のデータを含めて5GBまでが無料です。
すでにiCloudに多くのデータを同期していると、バックアップのためにiCloudの容量を有料で追加する必要があるかもしれません。
- 50GB:130円/月
- 200GB:400円/月
- 2TB:1,300円/月
200GBまでは大した金額ではありませんが、200GB以上は一気に高くなってしまいますね。
特にカメラをよく利用する方は、気づかずにiCloudの容量不足になっていることも。
もし容量が不足してバックアップが取れない場合は、次の節約法も試してくださいね。
iCloudで復元する
バックアップが作成できたら、それを使って復元することが可能です。
復元は、新品のiPhoneか初期化されたiPhoneで行います。
案内に指示されたタイミングで必ずWi-Fiに接続してください。
1iPhoneの電源を入れる。
2「Appとデータ」画面が表示されるまで案内に沿って進む。
3「iCloudバックアップから復元」をタップする。
画像引用元:iPhone、iPad、iPod touch をバックアップから復元する – Apple サポート
4Apple IDでiCloudにサインインする。
5作成したバックアップ一覧から復元に使いたいものを選ぶ。
6画面に従ってApple IDにサインインしてAppと購入済みのコンテンツを復元する。
7復元が完了するまでWi-Fiに接続したままにする
画像引用元:iPhone、iPad、iPod touch をバックアップから復元する – Apple サポート
iTunesでバックアップを作成する
画像引用元:iTunes – Apple(日本)
今度は、iTunesを使ったバックアップの方法を説明します。
iTunesでバックアップを作成する場合、そのiPhoneで行うのが初めてか否かで、手順がやや異なります。
また、パソコンに十分な空き容量があるかも確認し、必要に応じて不要なデータを削除するなどしましょう。
初めてiTunesでバックアップするiPhoneの場合
1パソコンとiPhoneを接続する。
2「このコンピュータを信頼しますか?」で「信頼」をタップ
3「新しいiPhoneとして設定」を選んで「続ける」をクリック
4「開始」をクリック。
5「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れる。
6パスワードを決めて「パスワードを設定」をクリック。
7バックアップが自動的に開始される。
8バックアップの完了を待つ。
バックアップは2回目以降のiPhoneの場合
1iPhoneをパソコンに接続してiTunesを起動する。
2画面左上のデバイスアイコンをクリック。
3「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れる。
4「今すぐバックアップ」をクリック。
5バックアップの完了を待つ。
iTunesで復元する
画像引用元:iPhone、iPad、iPod touch をアップデート/復元できない場合 – Apple サポート
iTunesでは復元も、そのiPhoneで行うのが初めてか否かで、手順がやや異なります。
初めてiTunesで復元するiPhoneの場合
ここからは、作成したバックアップから復元する方法です。
まず初めてiTunesで復元するiPhoneの場合です。
1パソコンとiPhoneを接続
2「このコンピュータを信頼しますか?」で「信頼」をタップ。
3「このバックアップから復元」から復元するデータを選び「続ける」をクリック。
4バックアップを暗号化した時のパスワードを入力して「OK」をクリック
復元は2回目以降のiPhoneの場合
1iPhoneをパソコンに接続してiTunesを起動する。
2画面左上のデバイスアイコンをクリック。
3「バックアップを復元…」をクリック。
4復元するバックアップを選択して「復元」をクリック。
5バックアップの暗号化設定時のパスワードを入力して「OK」をクリック。
6復元が完了するまで待つ。
iPhoneのOSは最新の状態にしよう
画像引用元:iOS 13 – Apple(日本)
バックアップ・復元をする際は、iPhoneのOSに注意しましょう。
長らく更新していなかった場合、復元時にエラーが表示されて進めなくなることがあります。
iPhoneのOSアップデート手順
1iPhoneを電源に接続してWi-FiをONにする
2設定を開き「一般」をタップ
3「ソフトウェア・アップデート」をタップ
4「今すぐインストール」をタップ
5iPhoneのパスコードを入力
これでiPhoneのOSアップデートが始まります。
バックアップの前に必ず、ソフトウェア・アップデートがないか確認しましょう。
iPhoneのバックアップ・復元にかかる時間
iTunesバックアップとiCloudバックアップは、iTunesの方が短時間でバックアップが作成できます。
これは、iTunesがパソコンと直接接続しているのに対し、iCloudはクラウドとの通信でバックアップしていることの違いでしょう。
実際に10GB消費しているiPhoneをバックアップして測ったところ、次のようになりました。
- iTunes:約5分
- iCloud:約15分
もちろんバックアップ内容や通信環境で必要な時間は変動しますが、データ量が多くなるほどiTunesの方がバックアップの時間短縮ができるでしょう。
復元にかかる時間もiTunesの方が短くなります。
- iTunes:約40分(操作可能になるまで約15分)
- iCloud:約1時間半(操作可能になるまで約5分)
iTunesでの復元でもiCloudでの復元でも、すぐにiPhoneのホーム画面が表示されて操作できる状態になります。
しかし、ホーム画面が表示されても、App Storeで配信されているアプリ本体はダウンロードする必要があるので、全てのアプリが使える状態になるまで待たなければいけません。
iTunesでは写真やアプリデータなどはすでにiPhone内にあるので、アプリが使える状態になった段階で今まで通り使えます。
一方、iCloudでの復元は操作可能になるまでは早いのですが、アプリ本体だけでなくアプリ起動時のダウンロード等が必要です。
特にゲームアプリは初回起動に大量のデータをダウンロードするので、アプリのインストールが終わっても、Wi-Fi接続のまま起動した方がいいでしょう。
iTunesもiCloudも両方選べる環境の方は、バックアップから復元までの時間が短くて済むiTunesがおすすめです。
iPhoneのバックアップ・復元ができない時の対処法
続いてiTunesとiCloudでiPhoneのバックアップ・復元がうまくできない時の対処法を解説します。
なお、iTunes・iCloud共通で、iOSのバージョンが離れすぎていると復元できないエラーが起こります。
iOSのバージョンが離れすぎている場合の対処手順
バックアップするiPhoneのiOSをずっと更新していない場合は、復元時にエラーが表示されて進めなくなる場合があります。
特に「バックアップが破損しているか互換性がない」という旨の警告が表示される場合、ほぼiOSのバージョンが離れていることが原因です。
対処法は簡単で、バックアップを取る前にiPhoneのソフトウェア・アップデートを実行しましょう。
iPhoneのソフトウェア・アップデート手順
1iPhoneを電源に接続してWi-FiをONにする
2設定を開き「一般」をタップ
3「ソフトウェア・アップデート」をタップ
4「今すぐインストール」をタップ
5iPhoneのパスコードを入力
これでiPhoneのアップデートが始まります。
アップデートが完了したらiTunesにバックアップを取り直して、新しいiPhoneに復元できるか試してみましょう。
それでもバックアップ・復元にトラブルが発生する場合は、iTunes・iCloudそれぞれで対処しましょう。
iTunesでバックアップ・復元ができない場合の対処法
iTunesでバックアップまたは復元ができない場合、次のいずれかに該当する可能性が高くなります。
- iTunesのバージョンが古い
- パソコンのストレージ容量が不足している
- パソコンのウイルス対策ソフトが邪魔をしている
特にパソコンのウイルス対策ソフトが邪魔をしている場合は、他の対処法を試してもエラーになることがあります。
それぞれの対処法に移る前に、ウイルス対策ソフトを停止させてからバックアップ・復元ができるか試してくださいね。
iTunesのバージョンが古い場合の対処手順
iTunesの最新バージョンはパソコンのOSにより次の通りです。
※2019年2月18日時点
- Windwos:iTunes 12.9
- macOS:iTunes 12.8
iPhone XSなどiOS 12を搭載したiPhoneをバックアップ・復元する場合には、最新iTunesが必要になるので注意しましょう。
特にMacはiTunesのアップデートだけでなくmacOS Xをアップデートすることになります。
iTunesのWebサイトにアクセスすると、使っている環境に合わせた最新iTunesへの更新が可能です。
ずっとバージョンアップをした記憶のない方は、バックアップ・復元作業に入る前に最新のiTunesに更新してくださいね。
パソコンのストレージが不足している場合の対処法
iTunesでiPhoneをバックアップすると、iPhoneの消費している容量とほぼ同容量のバックアップデータが作成されます。
そのため、パソコンの保存容量が不足してバックアップできないことも。
パソコン内のデータを削除・移動できる方は気にしないでしょうが、どのデータも消せないという方は困ってしまいますよね。
しかし、今まで複数回バックアップしている方は、古いバックアップデータを削除すれば簡単に保存容量を確保できます。
古いiTunesバックアップデータの削除方法
1iTunesの設定を開く
2「デバイス」タブをクリック
3古い日付のバックアップデータを選択して「バックアップ削除」をクリック
4確認画面が表示されたら「削除」をクリック
これで古いバックアップデータが削除されました。
もう一度バックアップを実行して、問題なくバックアップされるか確認しましょう。
iCloudでバックアップ・復元ができない場合の対処法
iCloudでバックアップ・復元ができない場合の主な原因は次の2つです。
- iCloudの容量が不足している
- バックアップ・復元中に通信が不安定になる
バックアップ・復元中に通信が不安定になる時の対処法
バックアップ・復元中に通信が不安定になる場合の対処法は、利用している環境によって変わります。
とはいえ、どんな環境でも次の2つを行うと改善する可能性があります。
- iPhoneを再起動する
- Wi-Fiを接続し直す
再起動でもWi-Fi再接続でも改善しない場合は、他のWi-Fiに接続してみましょう。
どうしても改善しない場合は、Appleのサポートまで問い合わせると改善策を教えてくれるかもしれません。
iCloudの容量が不足している場合の対処法
iCloudの容量が足りない場合は、基本的にはiCloudの容量を追加する必要があります。
しかし、次の2つの方法でiCloudの容量を節約できるかもしれません。
- iCloudにバックアップするアプリ・バックアップしないアプリを設定する
- Googleフォトに写真データをバックアップする
iCloudバックアップでは、バックアップ済みの内容からバックアップしないアプリを選ぶことができます。
ここでバックアップしない設定にすると、すでに作成されたバックアップも削除され、今後のバックアップ対象になりません。
そのためiCloudの容量を節約することにつながりますね!
iCloudにバックアップするアプリの設定手順
1設定を開く
2最上部のApple IDをタップ
3「iCloud」をタップ
4「ストレージを管理」をタップ
5「バックアップ」をタップ
6バックアップ内容を調整するiPhoneを選ぶ
7バックアップを削除するアプリを選ぶ
バックアップをOFFにすると、バックアップ済みデータを削除していいか確認されます。
ここで「オフにして削除」を選びましょう。
8バックアップサイズを確認する
これで不要なアプリのバックアップデータが削除できました。
同様に他の不要なアプリのバックアップもOFFにして、余計な容量を取られないようにしましょう。
特にアプリを多くのアプリをインストールしている方は、この手順だけで1〜2GB節約になることも。
iCloudにバックアップするアプリを設定して、上手に容量を節約しましょうね!
写真・動画が多いならGoogleフォトが便利
写真と動画のデータ量が多い方は、Googleフォトを利用することで解決します。
Googleフォトでは、15GBまで無料で写真・動画を預けられます。更に、写真・動画を圧縮して預ければ容量無制限にすることも!
- 写真:約1,600万画素
- 動画:約1,080p
圧縮と聞くと画質の劣化を気にするかたもいますが、Googleフォトの圧縮はそこまで劣化するわけではありません。
編集目的で撮影する方にとっては少し不安のある画質になりますが、スマホやタブレットで使う分には全く問題ないでしょう。
写真・動画が多くてiCloudバックアップができない方は、ぜひGoogleフォトを試してくださいね。
写真・動画の保存先をGoogleフォトに切り替える手順
1App Storeから「Googleフォト」をインストール
画像引用元:「Google フォト」をApp Storeで
2Googleフォトを起動して写真へのアクセスを許可する
3Googleフォトの初期設定を完了させる
4設定を開き最上段のApple IDをタップ
5「iCloud」をタップ
6「写真」をタップ
7「iCloudフォトライブラリ」をOFFにする
8画面を戻して「ストレージを管理」をタップ
9「写真」をタップ
10「無効化して削除」をタップ
11「写真とビデオを削除」をタップ
これで写真の保存先をiCloudからGoogleフォトに切り替えできました。
GoogleフォトはWi-Fi接続中に写真からクラウドへ保存してくれるので、Wi-Fi環境下で保存が完了するまで待ちましょう。
一通りGoogleフォトに写真が保存できたら、改めてiCloudにバックアップを作成してみてください!
バックアップは定期的に取っておこう
以上、iCloudとiTunesを使ったそれぞれのバックアップ・復元方法でした。
- iCloudを使う方法ならiPhoneだけで済む
- iCloudに対応していないアプリもある
- iTunesを使う方法ならパソコンが必要
- iTunesならパソコンにiPhoneを丸ごとバックアップできる
バックアップを作成しておけば、iPhoneの紛失・故障といった緊急時にも素早く対応できます。
iCloudとiTunesでそれぞれバックアップを作成しておくこともできます。
月に1回などでも定期的に作成しておくことをおすすめします。