iPhoneのアイコンが勝手に点滅・消去中となる原因と対処方法

  • 更新日:2023年9月11日
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iPhoneを操作

iPhoneのホーム画面で、アイコンに下記のような異常が起こるのを見たことのある人は多いでしょう。

iPhoneホーム画面のアイコンに起こる異常
  • タップ時のように色が変わっている
  • 点滅している
  • アイコンの下に「消去中」と表示される

以上のようなことから、「もしかして故障?」「遠隔操作されている?」と驚くかもしれません。

しかし多くの場合、それらは不具合ではなくiPhoneの仕様によるものです。

今回は、iPhoneのアイコンに異常が起こる原因や、起こらないようにする対処法について解説します。

なぜこんなことが起こるのか不思議に思っている人、アプリを使えない時があって困っている人はぜひ参考にしてください。

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この記事を書いた人
ライター歴8年。長年iPhoneを愛用していましたが、セールを機にOPPO Reno5 A(Y!mobile)に機種変し、久々のAndroidに。音楽・映画が好きでサブスクは複数併用しています。

iPhoneのアイコンが勝手に点滅・消去中となる原因

インストール時のアイコン

はじめに、iPhoneのアイコンが点滅したり、アイコンの下に「消去中」と表示されたりする原因について解説します。

これらは、まるで幽霊か何かがアイコンを勝手に操作しているように見えることから「ゴーストタッチ」と呼ばれています。

ゴーストタッチが起こる原因としては、以下のようなものが考えられます。

ゴーストタッチが起こる原因
  • キャッシュが自動消去されている
  • アプリが自動更新されている
  • ソフトウェア に不具合がある
  • iPhone本体に不具合がある

本体やソフトウェアの不具合の場合、アプリが勝手に起動する、勝手にメッセージ送られるなど別の症状が発生することが多いです。

ゴーストタッチが起こってしばらくすると戻る場合、「キャッシュの自動消去」や「アプリの自動更新」が原因の可能性が高いでしょう。

アイコンの下に「消去中」という表示がある場合は「キャッシュの消去(データの整理)」が行われています。

一方で、アイコンの下に「インストール中」の文字が表れている場合は「アプリの自動更新(アップデート)」が行われてます。

キャッシュが消去されている状態とは?

キャッシュ消去とは、アプリの容量が大きくなって動きが重くならないよう、過去の不要な一時データを消すことです。

キャッシュとは、端末に一時的に保存されているデータのことです。

キャッシュが保存されていることにより、一度見たことのあるページなどはすぐに表示できます。

同じような一時データに「Cookie(クッキー)」がありますが、こちらはパスワードやID、メールアドレスなど、ユーザーが入力した情報の一時データです。

iPhoneのアイコンに影響しているのは主にキャッシュの方です。

PCやスマートフォンの動作が重くなった時、対処法として「キャッシュの消去」を行う場合があります。

iPhoneの場合はこの作業を自動で行ってくれるのです。

アイコンの色が変わっている時にアイコン下に表示される「消去中」は、あくまでも「“キャッシュの”消去中」ということです。

「アプリ自体が消えてしまうの!?」と焦ってしまう人も多いですが、安心してください。

アイコンの点滅・消去中の表示を止めるための対処法

ここからは、iPhoneで突然起こるゴーストタッチの対処方法について解説していきます。

ゴーストタッチはほとんどの場合、iPhoneの自動キャッシュ削除・アプリの自動更新によるものです。

しかし、アプリを使おうとしたときにこの動作が起きてしまうと不便でしょう。

キャッシュ削除やアプリの更新が完了するまで待たなくてはならないからです。

LINEなど良く使うアプリほどキャッシュが貯まりやすいので、このキャッシュ消去動作も起こりやすいでしょう。

「使いたいけどキャッシュ削除中で使えない」という状況になりやすいと言えます。

自動キャッシュ削除への対処方法

自動でキャッシュを削除する機能は、停止させることができません。

そのため、自動キャッシュ削除によってゴーストタッチが起こる場合の対処方法としては、以下の2つが挙げられます。

自動キャッシュ削除によるゴーストタッチへの対処法
  • キャッシュの削除が終了するまでしばらく待つ
  • 日頃から定期的にデータ整理をする(自動キャッシュ削除を起こさせない)

キャッシュの自動削除は、本体に保存されているデータ容量がある程度の量になった時点で行われるようです。

ただし、それがどの程度なのかは明らかにされていません。

定期的に手動でキャッシュの削除などをし、データ容量の圧迫を防ぐことも、ゴーストタッチ防止策の1つです。

データ容量が圧迫されなければ、自動キャッシュ削除は行われず、ゴーストタッチも起こりません。

キャッシュを削除する方法

キャッシュの削除方法はアプリによって若干異なりますが、ここでは日常的に良く使われる「ブラウザ(Safari)」と「SNS(LINE)」、「地図アプリ(Google map)」のキャッシュ削除方法を紹介します。

Safariのキャッシュを削除する手順

  1. 「設定」から「Safari」を選択
  2. 下の方にある「履歴とWebデータを消去」を選択
  3. 注意事項を確認し「履歴とデータを消去」を選択

Safariのキャッシュを削除する手順

LINEのキャッシュを削除する方法

  1. 画面左上にある歯車マークをタップして「設定」を開く
  2. 「トーク」を選択する
  3. 下の方にある「データの削除」を選択
    LINEのキャッシュを削除する方法
  4. 「キャッシュデータ」を選んで削除する
    LINEのキャッシュを削除する方法

Google mapのキャッシュを削除する方法

  1. 検索バーの左にあるハシゴメニューを開く
  2. 歯車マークの「設定」を選択
    Google mapのキャッシュを削除する方法
  3. 一番下の「概要、利用規約、プライバシー」を選択
    Google mapのキャッシュを削除する方法
  4. 「アプリのデータを消去」を選んで削除する
    Google mapのキャッシュを削除する方法

上記以外のほとんどのアプリも、キャッシュデータの個別削除が可能です。

各アプリの「設定」や「プライバシー」の項目から行える場合が多いので、チェックしてみてください。

キャッシュはあくまでも一時保存データです。

Safariのブックマークやお気に入り、LINEのトーク履歴などは消去されないので安心してください。

ただし、Google mapの場合はキャッシュだけでなく、保存していたオフラインマップなども消えてしまいます。

注意してください。

自動アプリ更新の対処方法

キャッシュの削除と異なり、アプリの自動更新は自分で設定可能です。

すべての自動更新をオフにすることはもちろん、個別でも設定可能です。

以下で、スクリーンショットと合わせて詳しい手順を紹介していきます。

  1. 「設定」の中から「一般」を選択
  2. 「Appのバッググラウンド更新」を選択
    自動アプリ更新の対処方法
  3. すべてのアプリの自動更新を停止する場合は一番上の「オン」を「オフ」にする
    「Appのバックグラウンド更新」

一部のアプリのみバックグラウンド更新を解除したい場合は、アプリ一覧から選択して解除します。

スイッチが緑の状態は「オン」の状態です。

この設定で、自動でアプリが更新されてしまうことは防げます。

しかし、上記の対策を行ってもアプリが頻繁に点滅・色が変わってしまうという場合には、その他の不具合の可能性があります。

次の項からはその対処方法として、「再起動」や「iPhoneを復元(初期化)」について紹介します。

iPhoneの不具合の場合は修理に出そう

ゴーストタッチが続いている場合は、本体やソフトウェアに不具合がある可能性も考えられます。

そのような場合の対処方法は下記の3つです。

不具合によるゴーストタッチへの対処方法
  • 再起動を試してみる
  • iPhoneの復元(初期化)を試してみる
  • 修理に出してみる

それでは1つずつ見ていくことにしましょう。

再起動を試してみる

ソフトウェアの一時的な不具合の場合、本体の再起動で改善する場合があります。

再起動の方法はモデルによって違います。

iPhoneの再起動の方法
  • 【iPhone7以前のモデル】ホームボタン+スリープボタン長押し
  • 【iPhone7】スリープボタン+音量マイナスボタン

iPhone 8以降のモデルは再起動の方法が大きく変わりました。

以下で簡単に紹介します。

iPhone8以降のモデルの再起動の方法
  1. 音量を上げるボタンを押して、すぐに放す
  2. 音量を下げるボタンを押して、すぐに放す
  3. サイドボタン(従来の電源ボタン)をアップルロゴが表示されるまで長押しする

以上の動作を、間をあけずに素早く行う必要があります。

iPhoneの復元(初期化)を試してみる

「iPhoneを復元」すると、iPhoneが工場出荷時の状態に初期化されます。

アイコンの点滅に限らず、動作が重い、すぐに電源が落ちる、といった不具合が起こった場合にも効果を発揮する場合があります。

「不具合かな?」と思ったら一度試してみると良いでしょう。

ただし、「iPhoneを復元」すると、写真や音楽などのデータも消えてしまいます。

必ず事前にバックアップを取っておくようにしましょう。

「iPhoneを復元」する方法
  1. バックアップを取る(iCloud上、もしくはPCに接続して行う)
  2. 「設定」→「一般」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択
  3. 初期設定時にバックアップしておいたデータを復元する

初期化することで不具合の改善が期待できますが、バックアップをとっておけるデータは限られています。

本当に初期化して大丈夫なのかは良く確かめてから行ってください。

最終的には修理に出してみる

再起動や復元を行っても同じような動作が続く場合は、修理に出すべきです。

各キャリアの店舗やiPhoneの修理を行っているショップに持ち込んでチェックしてもらいましょう。

念のためクレジットカードの利用履歴などを見て、iPhoneが不正利用されていないかもチェックしておきましょう。

アイコンの挙動がおかしくても、慌てずに対処しよう!

iPhoneホーム画面のアイコンの挙動がおかしいのは、必ずしも不具合ではありません。

ゴーストタッチと呼ばれる現象はキャッシュの自動削除やアプリの自動更新で発生していることが多いのです。

これらを踏まえ、アイコンの挙動がおかしい場合に行うべき対処法は下記の通りでした。

アイコンの挙動がおかしい場合の対処法
  • キャッシュをこまめに削除する(予防策)
  • アプリの自動更新を手動で設定する(予防策)
  • 再起動する
  • 「iPhoneを復元(初期化)」してみる
  • 修理に出す

iPhoneは詳しい使い方を知らなくても直感的に使えるのが良いところです。

ただし、ユーザーが把握できていないような機能も備わっています。

OSのアップデートなどによって、突然知らない機能が増えてしまうこともあります。

キャッシュ削除やバックグラウンドでのアプリの更新もその1つです。

アイコンの下に突然「消去中」などと表示されたら、驚いてしまいますよね。

ですが、きちんと理解すれば慌てなくても大丈夫です。

ゴーストタッチで不便を感じる場合には、この記事で紹介した手順を1つずつ実行してみてください。