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皆さんは、iPhoneの標準アプリとしてインストールされている計測アプリをご存知でしょうか?
カメラ機能を使用して長さや面積・角度測定を行える計測アプリ。
メジャーなどで物理的に計らなくても画面を見れば一目で把握することができるので、とても便利なアプリとなっています。
しかし、気になってしまうのが計測精度は良いのかという点。
そんな疑問を計測アプリの使い方と共に徹底解説していきます。
- iPhoneの計測アプリとは?
- 計測アプリの使い方を紹介
- 長さ・面積・角度測定の精度は良いのか?
- iPhoneの計測アプリは便利なアプリケーション
トップ画像引用元:iPhone 11 – Apple(日本)
iPhoneの計測アプリとは?
計測アプリは、拡張現実 (AR) テクノロジという先進の画像認識技術を利用して測定するアプリケーションです。
iPhoneのカメラ機能を通じて長さ・面積・角度を測定できるので、手の届かない場でもすばやく物体の寸法を把握することができます。
また、検出した測定情報を保存しておくことができるので、家具の購入時などで参考になるのでとても便利なツールです。
iPhone・iPad・iPod touchの3機種に標準アプリとしてインストールされています。
計測アプリの使い方を紹介!
画像引用元:iPhone、iPad、iPod touch で計測 App を使う – Apple サポート
早速、iPhone計測アプリの使い方について紹介していきます。
長さ・面積・角度と様々な計測が可能となっていますので、それぞれ項目分けし解説していきましょう。
1つの値を計測する方法(長さ)
画像引用元:iPhone、iPad、iPod touch で計測 App を使う – Apple サポート
まず最初に、1つの値を計測する方法(長さ)を解説していきます。
1計測アプリを開き、画面の案内に従ってデバイスを動かします。
2計測する物体と、その物体が接している(上図では床になります)表面部分がデバイスを通じて自動検知されます。円の中心に点が表示されるまでiPhoneを動かし続けます。
3iPhoneを動かして、自分が測定したい部分の開始位置に点を合わせます。合わせたら下部に表示されている+アイコンをタップします。
4iPhoneをゆっくりと動かし、点を測定したい部分の終了位置まで動かしたら、もう一度+アイコンをタップします。
複数の値を計測する方法
画像引用元:iPhone、iPad、iPod touch で計測 App を使う – Apple サポート
1上記のように、1つ目の値を計測した後、端末を動かして測定する物体の上、または近くの新たな場所に点を作成します。
2+アイコンをタップすると点が作成され、2つ目の計測を始めます。計測済みのライン上のどこかに点を合わせます。
3+アイコンをもう一度タップすれば、2つ目の測定値が表示されます。(上図では6センチ)
上記の手順を繰り返せば、好きなだけあらゆる値を計測できます。
- 左上の表示されている矢印アイコンで、最後に測定した値が削除されます。また、「消去」をタップした場合は最初から測定することができます。
四角形を計測する(面積)
画像引用元:iPhone、iPad、iPod touch で計測 App を使う – Apple サポート
測定をしようとした物体が長方形または正方形の場合、計測ボックス(上図の場合、白枠にあたります)が自動的に配置されます。
その状態で+アイコンをタップすれば、物体の幅と長さが測定値がでます。
また、デバイスを少し動かすことで物体の面積が計算され表示されます。
- 対角線の長さ
- 平方インチ・平方メートルで換算された面積
角度を計測する(水準器)
角度を計測する場合、計測アプリの機能「水平器」を使用します。
フォトフレームを部屋に装飾するときや、テーブルや椅子などの平行をとるときに便利な機能です!
物体を平行にする方法と表面を平らにする方法の2通りの使用方法を紹介します!
物体を平行にする方法
画像引用元:iPhone、iPad、iPod touch で計測 App を使う – Apple サポート
1右下に表示されている水平器をタップします。
2iPhone・iPadを測定したい物体に合わせ、角度を調整していきます。
3平行(0°)になると上図のように緑に表示されます。
表面を平らにする方法
画像引用元:iPhone、iPad、iPod touch で計測 App を使う – Apple サポート
1右下に表示されている水平器をタップします。
2測定したい表面上にiPhone・iPadを平らに置きます。
32つの円と中心に度数表示でスレを調節していきます。
4円が1つに重なり、度数表示が0°(平ら)となれば画面が緑色になります。
測定値を保存する方法
最後に、長さ・面積の測定値を保存する方法を紹介していきます。
水平器を使用した測定値は、保存する方法が公式ではありませんので必要な場合はスクリーンショットで保存するしかないでしょう。
長さ・面積の測定値を保存する方法には2通りあります。
- クリップボードに測定値を送り、測定値のみを別のアプリケーションにペーストする方法
- 物体と測定値が表示されている画面を画像として保存する方法
使用用途によって保存方法を変えることができるので、知っていて損はないでしょう!
測定値のみを別のアプリケーションにペーストする方法
まず初めに、クリップボードに測定値を送り、測定値のみを別のアプリケーションにペーストする方法を解説していきます。
1測定値が表示されている間に、数値をタップします。
2センチメートル・インチの換算値が表示されますので、下部に表示されている「コピー」をタップします。
3すると測定値がクリップボードに送られるので別のアプリケーションにペーストできます。
- 計測アプリを再起動しなくても「消去」をタップすれば、再度測定することができます。
画像として保存する方法
次に、物体と測定値が表示されている画面を画像として保存する方法を紹介していきます。
類似する機能としてスクリーンショット機能が挙げられますが、ブレが生じてしまう可能性がありますのでオススメはしません。
1測定値が表示されている状態で、上図の赤で囲われているアイコン(カメラのシャッターアイコン)をタップします。
2画面の左下隅に画像が表示されます。
3左下隅に表示された画像を左にスワイプすれば「写真」に保存されます。
- 左下隅に画像が表示された際にタップをすれば、マークアップを使用した編集が可能になります。

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次の章では、長さ・面積・角度測定の精度について解説していきます。
長さ・面積・角度測定の精度は良いのか?実験してみた
ここからは、iPhone計測アプリの精度について徹底解説していきます。
実際に使用しても、測定値が定かでなかったら意味がありません!
その不安要素を払拭するべく、身近にある物体を測定し検証していきます。
検証方法は、iPhone計測アプリでの測定値とメジャーでの測定値を比較してズレが生じるのかというものになります。
では、みていきましょう!
実際に実験!精度を確かめてみる
まず初めに、実際の測定値を比較していきましょう。
iPhone計測アプリでメガネケースを測定してみると、16cmと結果が出ました。
実際にメジャーで測定してみると、一寸の狂いもなく16cmでした!
- iPhone計測アプリ:16cm
- 実寸:16cm
100cm超えの値を測定した結果から精度を確かめてみる
次に、100cm超えの値を測定した結果と実際の測定値を比較していきましょう。
背の高いタンスをiPhone計測アプリで測定してみた結果、175cmと表示されました。
実寸は、177cmでした。
何度かiPhone計測アプリで測定をしましたが、177cmの表示はされることはなく、だいたい1〜2cmの誤差が生じました。
- iPhone計測アプリ:175〜176cm
- 実寸:177cm
- 大きい物や手の届かない場所での測定は、距離ができてしまい「点」が上手く表示されない場合があります。そういったケースは対象物に近づき「点」を表示させ、測定しやすい場所へ移動するようにしましょう。
複数の値を測定した結果から精度を確かめてみる
次に、複数の値を測定した結果と実際の測定値を比較していきましょう。
形が複雑な一眼レフを測定してみました。
すると、iPhone計測アプリでの測定結果は、横12cm 縦12cmと表示されました。
メジャーで測定すると、実寸は横12.5cm 縦13cmでした!
誤差は1〜2cmほどとなります。
複数の値を測定する場合に気を付けなければいけないのが、2回目に測定するライン(上図では縦ライン)の角度です!
このラインが斜めになってしまうと、数cmですが誤差が出てしまい正確な測定値が表示されません。
また、1回目のラインは物体の際ギリギリを測定することが重要になります。
余ってしまった部分の測定を含め、3回に分けて横と縦の測定をしてみましたが、正確な測定値を算出することは困難でした。
ですので、複数の値を測定する場合は極力少ない回数で測定することをオススメします!
- iPhone計測アプリ:横12cm 縦12cm
- 実寸:横12.5cm 縦13cm
- 上図のように背景と物体の明暗(コントラスト)がはっきりしている場合、デバイスが開始位置や終了位置(区切り)を自動認識し「点」が固定されます。
四角形の面積を測定した結果から精度を確かめてみる
最後に、四角形の面積を測定した結果と実際の測定値を比較していきます。
面積の測定方法で紹介した通り、カメラを向けただけで下図のような表示がされました。
iPhone計測アプリの結果は、横35cm 縦25cm 875㎠ となりました。
ですが、実際に測定したところ横33cm 縦24cmで面積は 792㎠ でした!
面積を測定する場合、iPhone計測アプリを起動した時に行う対象物を認識させる作業が重要になります。
認識が不十分だと測定する際の角度によって測定値にバラつきが生じ、正確な測定値を算出することができません。
また、三角形の面積も測定することができるか試みてみましたが、測定することは不可能でした。
- iPhone計測アプリ:横35cm 縦25cmで面積は875㎠
- 実寸:横33cm 縦24cmで面積は792㎠
ここまで様々な物体を測定してきて感じた、気を付けなければならないポイントをいくつか紹介します。
- 明るさが必要
- ゆっくりiPhoneを動かし「点」を正確に固定する
- ミリメートル単位は測ることができない
- 物体に面している表面部分を認識させることが重要
- 背景と対象物の明暗(コントラスト)がはっきりしている方が正確に測定できる
また、背景や表面部分に同化してしまう物体や、反射してしまう物体は正確に測定することが困難で不向きといえるでしょう。
iPhone計測アプリは使いやすく、小さい物であれば正確な測定ができる!
画像引用元:iPhone 11 – Apple(日本)
「iPhone計測アプリの使い方|長さ・面積・角度測定の精度は?」と題して、計測アプリの使用方法とその精度について紹介・解説してきました。
これまでの内容をまとめると、以下のようになります。
- 長さ・面積・角度を簡単に測定することができる
- 難しい操作がなく、測定値が表示される
- 大きい物よりも小さい物の方が正確な測定値がでる
- ミリメートル単位で測定することはできない
- 測定する際は、使用環境(周囲の明るさ・手ブレしにくい状況)がとても大切
- 複数の値を計測する方法は、確実に表面を認識させることが重要
誰でも簡単に使用できるほど、難しい操作がないiPhone計測アプリ。
ですが、様々なものを測定した結果、測定する物体が大きくなればなるほど、測定の精度が下がってしまいます。
厳密な測定値を知りたい場合は、計測アプリではなくメジャーなどでしっかり測定した方が良いです。
手の届かない場所の測定や、大まかな測定値を記録しておきたい場合にはiPhone計測アプリは役立つでしょう。
今後さらなるスペックの向上により、ミリ単位の算出やARの認識技術が可能になれば、生活を豊かにするアプリケーションとして使用することができるでしょう!