iPhone(Safari)の「サイト超えトラッキングを防ぐ」2つのデメリット

  • 更新日:2023年9月11日
  • 本記事には広告が表示されます
iPhone 12 miniレビュー

この記事では、iPhoneの標準ブラウザ「Safari」で「サイト超えトラッキングを防ぐ」をオンにするデメリットについて解説します。

「サイト超えトラッキングを防ぐ」の設定は、「オンにしているとプライバシーが向上する」「変な広告が出なくなる」など、メリットだけが一方的に紹介されがちです。

しかし実際は、デメリットもあります。メリットとデメリットの両方を把握し、あなたのスマホの用途に合わせて活用してくださいね。

おすすめiPhoneランキングはこちらからご確認ください。

「サイト超えトラッキングを防ぐ」の特徴
  • オンにするとCookieの利用・保存がそのサイト内に限定される
  • だからプライバシーの侵害を防げる
  • しかしオンにすると、正常に利用できないサイトやサービスもある
  • プライバシーを取るか便利さを取るかの選択になる

auなら5G対応スマートフォンがおトク!

  • 最新のGalaxy、Xperiaなどが対象
  • 機種代金から最大16,500円割引
  • 2023年11月30日(木)まで
この記事を書いた人
ライター歴3年。クラウドワークスでは「TOPプロクラウドワーカー」に認定される。 常に最新のAndroidとiOSを使うのがモットーで、5GやWi-Fi 6にもすぐ飛びついた新しいもの好き。iPadやApple Watchも愛用中。ただしパソコンはWindowsがメイン。 暇さえあればYouTubeを見ている。

「サイト超えトラッキングを防ぐ」とは

iPhone

「サイト超えトラッキングを防ぐ」とは、iOS 11から実装された機能です。

オンにすると、サイトを超えてiPhoneのCookieを保存・利用されるのを防ぐことができます

例えば、とある通販サイトAにアクセスにし、ログインIDとパスワードを入力してログイン後に買い物をしたとしましょう。

こういった行動はCookieとしてSafariに保存され、サイトAで利用できるようになります。

基本的にCookieの情報は、閲覧者の利便性を向上させるために使われるものです。例えば、サイトAは閲覧者に対して以下のような機能の提供が可能になります。

Cookie情報の活用のされ方
  • 2回目以降、ログインIDとパスワードの入力を省略させる
  • 商品ページへのアクセス履歴に応じて「あなたへのおすすめ商品」などをトップページに表示する

では次に、別の通販サイトBにアクセスしたとしましょう。

このとき「サイト超えトラッキングを防ぐ」がオフの状態だと、サイトAは、閲覧者のサイトBでの行動もCookieとして保存することができるのです。

これにより、例えばサイトBで購入した商品をサイトAでも「あなたへのおすすめ商品」として表示することもできるようになります。

しかし、このような機能について、「サイトAにサイトBでの行動が覗かれているなんて、プライバシーの侵害だ」と感じるユーザーも少なくないようです。

サイトとの関わりをサイト内で完結させたい方は、「サイト超えトラッキングを防ぐ」をオンにしましょう。

そうすれば、サイトAは閲覧者のサイトAでの行動しかCookieとして保存・利用することができません。

「サイト超えトラッキングを防ぐ」をオン/オフにする方法

「サイト超えトラッキングを防ぐ」のオンオフは、以下の手順で切り替えられます。

  1. 「設定」アプリを起動
    サイトを超えたトラッキングを防ぐを切り替える
  2. 「Safari」をタップ
    サイトを超えたトラッキングを防ぐを切り替える
  3. 「サイト超えトラッキングを防ぐ」のスイッチをタップ
    サイトを超えたトラッキングを防ぐを切り替える

上の画像はオンの状態です。

「サイト超えトラッキングを防ぐ」のメリット

「サイト超えトラッキングを防ぐ」をオンにするメリットは、プライバシーが守られているという安心感を得られることと、サイトを超えてトラッキングされることで被る危険性がある不利益を回避できることです。

サイトを超えたCookieの保存・利用がプライバシーの侵害だと感じるなら、「サイト超えトラッキングを防ぐ」をオンにしておきましょう。

具体的な不利益の例を出すのは難しいですが、企業にサイトの閲覧履歴を見られるのはなんだか気持ち悪いという方はオンにすると良いでしょう。

https://twitter.com/wallacenawawa/status/1376407098213326849

オンにするメリット
  • プライバシーが守られているという安心感を得られる
  • サイトを超えてCookieを保存・利用されることで被るかもしれない不利益を回避できる

「サイト超えトラッキングを防ぐ」のデメリット

今度は「サイト超えトラッキングを防ぐ」をオンにするデメリットを解説します。

1つ目は、オンの状態だと正常に機能しないサイトが存在することです。

例えば「サイト超えトラッキングを防ぐ」がオンだと、任天堂のニンテンドーアカウントにログインできないという報告があがっています。

2つ目は、ポイントサイトなど他のサイトを経由することを条件としているサービスで特典を得られないことです。

https://twitter.com/tama_simplelife/status/1396379881336819713

いわゆるポイ活をしたいのであれば「サイト超えトラッキングを防ぐ」をオフにしましょう。

また、これまでオンにしていたことで自分好みの適切なインターネット広告が表示されていたものが、オフにした途端、興味のないものまで表示されてしまうかもしれません。

総じて、オンにすると不便になることは間違いないでしょう。

プライバシーを取るか、便利さを取るかはユーザー次第です。

オンにするデメリット
  • オンの状態だと正常に機能しないサイトが存在する
  • ポイントサイトなど他サイトを経由することが条件のサービスで特典を得られない

不便に感じたら「サイト超えトラッキングを防ぐ」をオフにしよう

以上、iPhoneの標準ブラウザ「Safari」で「サイト超えトラッキングを防ぐ」をオンにするデメリットについてでした。

「サイト超えトラッキングを防ぐ」の特徴
  • オンにするとCookieの利用・保存がそのサイト内に限定される
  • だからプライバシーの侵害を防げる
  • しかしオンにすると正常に利用できないサイトやサービスもある
  • プライバシーを取るか便利さを取るかの選択になる

「サイト超えトラッキングを防ぐ」をオンにすればプライバシーが向上することは間違いありません。

しかしその一方で、オンだと正常に利用できないサイトやサービスもあるなど、不便になってしまいます。

オンオフの切り替えは簡単なので、状況に応じて切り替えましょう。