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今回は、4.0インチの初代iPhone SEの実機レビューをお届けします。
2020年4月に発売されたiPhone SE(第2世代)は、実に4年振りに発売されたiPhone SEでした。
新型iPhone SEはチップ(SoC)に最新のA13 Bionicを搭載しながら、Apple Storeでは5万円以下で購入できるなど、コストパフォーマンスの高さが評価されています。
一方、新型iPhone SEはiPhone 8の型を使った4.7インチのスマホとなり、初代iPhone SEのような小型スマホではなくなったことを嘆く声も少なくありません。
そこであえて今、初代iPhone SEを使ったレビューを行いました。
4.0インチの小型スマホは、今でも使用に耐え得るものなのでしょうか。
その他のおすすめiPhoneランキングはこちらからご確認ください。
iPhone SEのスペックをレビュー
画像引用元:au iPhone SE
初代iPhone SEは、2016年3月に発売されました。
iPhone 5sの型が使われており、ディスプレイサイズは4.0インチと、今となっては相当小さい部類のスマホです。
そんな初代iPhone SEのスペックを細かく分析していきます。
iPhone SEのスペック表
初代iPhone SEのスペックは以下のようになっています。
iPhone SE | |
---|---|
画面サイズ | 4.0インチ |
本体サイズ | 高さ:123.8mm 幅:58.6mm 厚さ:7.6mm |
重さ | 113g |
アウトカメラ | 1,200万画素 |
インカメラ | 120万画素 |
バッテリー | 非公開 |
RAM | 非公開 |
ROM | 32GB・128GB |
CPU | A9Bionic |
OS | iOS 9.3.1 |
認証 | 指紋認証 |
カラー | ローズゴールド・ゴールド・ シルバー・スペースグレー |
ただこの表だけだと重要なことはほとんどわからないので、詳しく解説していきますね。
例えば表ではiOS 9.3.1となっていますが、最新のiOS 13.4.1にアップデート可能です。
またバッテリー容量も1,624mAhであることが判明しています。
iPhone SEの AnTuTuベンチマークスコア
初代iPhone SEには、A9 Bionicというチップ(SoC)が搭載されています。
チップはスマホの脳に当たる部分で、これ次第でスペックの大半が決まるほどです。
というのも、カメラ性能にしてもゲーム性能にしても、すべての機能は処理能力に依存しています。そして、その処理能力を決めるのがチップなのです。
ちなみにA9 Bionicというのは、2015年9月に発売されたiPhone 6sと同じものです。
総合的な処理能力を示すAnTuTuベンチマークスコアを実際に計測したところ、約18万点を記録しました。
約18万点というのは、今でも格安スマホよりはずっと高い数字です。
例えば格安スマホとして大人気のAQUOS sense3のAnTuTuベンチマークスコアは、約11万点となっています。
参考として、他のiPhoneの数字も見てみましょう。
- iPhone 11:約50万点
- iPhone SE(第2世代):約46万点
- iPhone Xs:約43万点
- iPhone X:約30万点
- iPhone 7:約22万点
※正確なスコアは状況によって多少上下します。
初代iPhone SEと新型iPhone SEの間には、約28万点もの開きがあります。
初代iPhone SEは4年前の機種なので仕方ないところですね。
iPhone SEのゲーム性能
約18万点というAnTuTuベンチマークスコアで最新のゲームを遊ぶとどうなるのか、実際に試してみました。
遊んだゲームは高度な処理能力を必要とする、3Dのリアルタイムアクションバトル「荒野行動」です。
率直な感想としては、思っていたより悪くなく、しっかり動作してくれました。
カクつきなども、筆者が感じる範囲では気になりませんでした。
ただすぐに発熱してしまったので、内部では相当無理していたのかもしれません。
本格的に遊ぶのは難しいと思いますが、たまに起動する程度ならそこまで不満なく遊べるのではないでしょうか。
なお、それとは別に、4.0インチの小型ディスプレイで集中してゲームをするのは難しかったです。
すぐに目が疲れる上、荒野行動のようなゲームでは敵が見にくく、戦況が不利になりやすくて大変でした。
iPhone SEのストレージ
初代iPhone SEのストレージは、16GB・32GB・64GB・128GBの4つが存在します。
新型だと64GBが最低ストレージなので、16GBというのもかなり時代を感じました。
ちなみに筆者がレビューに使っている初代iPhone SEも16GBです。
容量が小さすぎて、自分が普段使っているiPhone 8 Plusからクイックスタートでデータ移行しようとしても、Apple IDの設定以外は容量オーバーで移行できませんでした。
iPhone SEのRAM
初代iPhone SEのRAMは2GBです。
iPhoneシリーズはもともとRAMが小さいことで知られていて、今でもiPhone 11などの4GBが最高の数字となっています。
RAMというのはよく作業机に例えられる領域で、この数字が大きいほどたくさんの作業を同時に行えます。
ただ主役はあくまでチップです。
人間も大きな作業机に座れば作業効率は上がりやすいですが、その人自身の計算能力などは変わりませんよね。そんなイメージです。
iPhone SEのCPU
スマホやタブレットでは、チップ(SoC)の中にCPUも組み込まれています。
「チップ≒CPU」と解釈してしまっても不都合ないでしょう。
iPhone SEのチップは2015年9月に発売されたiPhone 6sと同じA9 Bionicで、AnTuTuベンチマークスコアは約18万点です。
4年前の機種なので、今では高スペックとは言い難くなっています。
iPhone SEのWi-Fi
初代iPhone SEのWi-Fi規格は、Wi-Fi 5です。
新型iPhone SEのWi-Fi規格は最新のWi-Fi 6です。
Wi-Fi 6はWi-Fi 5に比べて、最大通信速度が約1.3倍向上します。
Wi-Fi規格の比較
項目 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 4 |
---|---|---|---|
利用できる周波数帯 | 2.4GHz・5GHz | 5GHz | 2.4GHz・5GHz |
最大通信速度 | 9.6Gbps | 6.9Gbps | 300Mbps |
スループット上限値 | 1Gbps以上 | 800Mbsp | 150Mbps |
MU-MIMOでの接続可能台数 | 8台 | 4台 | 0台 |
策定年 | 2019年 | 2014年 | 2009年 |
ただしWi-Fi 6の恩恵を受けるには、Wi-Fiルーター自体がWi-Fi 6に対応している必要があります。
Bluetooth
初代iPhone SEのBluetoothのバージョンは4.2です。
iPhone 8以降の機種はバージョン5.0となっています。
バージョン5.0は、バージョン4.0よりもデータ転送速度が最大2倍になり、通信範囲は最大4倍になったことが特徴です。
ただバージョン4.2のiPhone SEでも、普通に使っていて遅いとは今も感じません。
iPhone SEの防水・防塵
初代iPhone SEは防水でも防塵でもありません。
iPhoneシリーズは2016年9月に発売されたiPhone 7以降から防水・防塵になりました。
5Gには非対応
もちろん5Gには非対応です。
ちなみに現在発売中のiPhone・iPadに5G対応のものはありません。
2020年9月に発売される新型iPhoneから対応することが濃厚と予測されています。
iPhone SEの価格をレビュー
初代iPhone SEは、すでにApple Storeでは販売打ち切りになっています。
ドコモ・au・ソフトバンクや楽天モバイルでも取り扱っていません。
今から購入するとしたら、中古ショップやフリマサイトからになるでしょう。
参考までにメルカリで検索をかけてみたところ、初代iPhone SEを1万円未満で売っている出品者も多くいました。
やはり4年前の機種なので、今ではあまり人気がなく値崩れを起こしています。
iPhone SEの機能
初代iPhone SEでは、Face IDやTrue Tone、ワイヤレス充電といった機能は使えません。
ただ最新のiOS 13.4.1に対応しているので、iOSの基本的な機能は使えます。
iOSの新機能
iOS 13から加わった目玉機能は「ダークモード」です。
ダークモードに設定すると、スマホ全体が黒基調になり、白よりも目に優しくなります。
通常時
ダークモード時
また、iOS 12.4から加わった「クイックスタート」では、iPhone同士を近づけるだけでデータ転送できるようになりました。
iPhone SEの生体認証
初代iPhone SEはTouch IDが使えます。
Touch IDにも世代があり、初代iPhone SEのTouch IDは第1世代です。
一番新しいのは第2世代で、第1世代と比べて最大2倍の速度で認証できるようになりました。
Touch ID | 対象機種 |
---|---|
第1世代 | iPhone 5s iPhone SE (第1世代) iPhone 6 iPhone 6 Plus iPad Air 2 iPad (第5世代) iPad (第6世代) iPad mini 3 iPad mini 4 12.9インチiPad Pro (2015) 9.7インチiPad Pro |
第2世代 | iPhone 6s iPhone 6s Plus iPhone 7 iPhone 7 Plus iPhone 8 iPhone 8 Plus iPhone SE (第2世代) MacBook Pro (2016以降) MacBook Air (2018) 12.9インチiPad Pro (2017) 10.5インチiPad Pro iPad Air (第3世代) iPad mini (第5世代) |
ただ、実際に第2世代のiPhone 8 Plusと比較しても、筆者は差を実感できませんでした。
コンマ何秒程度の差があるのかもしれません。
iPhone SEのスマホ決済
iPhone SEにはFeliCaが搭載されていないので、国内ではApple Payを使った電子マネー決済はできません。
FeliCaとはソニーが開発した日本独自の非接触型ICカードの技術方式です。
FeliCaを搭載したiPhone 7以降の機種では、
- モバイルSuica
- iD
- QUIC Pay
を使った決済をApple Payで行えます。
特にモバイルSuicaが使えるかどうかは、日本ではかなり大きいと言えます。
モバイルSuicaがあれば、Suicaカードなしでスマホを改札にピッとかざすだけで通ることができるからです。
画像引用元:日本で iPhone や Apple Watch の Suica を使う – Apple サポート
QRコード決済はできる
Pay Payなどで用いられるQRコード決済は使えます。
QRコード決済はApple PayともFeliCaとも関係ないものです。
iPhone SEのカメラをレビュー
ここからは、iPhone SEのカメラ性能をレビューしていきます。
とはいえ、4年前の機種だけに過大な期待はできません。
そのため今回は、カメラ機能として今でも十分使えるかどうかという点に注目していきます。
- アウトカメラ:約1,200万画素
- インカメラ:約120万画素
メインカメラの画素数はiPhone 11 Proとも同じ約1,200万画素となっていますが、実際は処理能力によって大きく変わるものです。
筆者は手元に初代iPhone SEの他、iPhone 8 PlusとPixel 3を持っていますので、これらと比較しながら実際に撮影した写真を見ていきます。
広角カメラ
iPhoneシリーズでは、通常のメインカメラを「広角カメラ」と表現することもあります。
「広角カメラ=通常カメラ」です。
iPhone SEで撮影
初代iPhone SEは全体的に色が淡く、少し安っぽく見えます。
iPhone 8 Plusで撮影
次にiPhone 8 Plusですが……初代iPhone SEとそこまで変わらないように見えるのは筆者だけでしょうか。これは意外です。
iPhone 8 Plusは2017年9月に発売されたものです。
初めてFace IDを搭載したiPhone Xが発売された時期でもあり、Appleはそちらのほうに力を入れていたのかもしれませんね。
Pixel 3で撮影
Pixel 3で撮影したものは明らかに違いますね。
色がしっかり再現されていてキレイです。
ズーム撮影
次にズーム撮影を見ていきましょう。iPhone SEは最大5倍のデジタルズームに対応しています。
iPhone SEの通常撮影とズーム撮影(5倍)
ズーム撮影時はガタガタですね……。写真ではなく絵画だと紹介されたら信じてしまうかもしれません。
iPhone 8 Plusの通常撮影とズーム撮影(5倍)
iPhone 8 Plusはズーム撮影では初代iPhone SEにしっかり差をつけているように見えます。
Pixel 3の通常撮影とズーム撮影(5倍)
Pixel 3はズームでも一番キレイです。
インカメラ
次にインカメラに移ります。初代iPhone SEのインカメラは約120万画素です。
今では信じられないくらい低い画素数ですが、実際にiPhone 8 Plus(約700万画素)やPixel 3(約800万画素)と差は出るのでしょうか。
iPhone SEで撮影
どうでしょう。意外と気にならないですね。
iPhone 8 Plusで撮影
次のiPhone 8 Plusですが、こちらのほうが気持ち肌が明るく写っているようにも見えます。
Pixel 3で撮影
最後にPixel 3です。一番暗く写っているように見えます。
通常撮影とズーム撮影ではPixel 3が頭ひとつ抜けていたものの、インカメラは甲乙つけがたい結果となりました。
ポートレートモードはなし
初代iPhone SEではポートレート撮影はできません。
ナイトモードはなし
初代iPhone SEではナイトモードは使えません。
シャッター音
標準的な「カシャ」というシャッター音です。
Phone 8 Plusや他のiPhoneとも同じ音声データが使われているのではないでしょうか。
特筆すべきところはありません。
iPhone SEのカメラ総評
ここまで通常撮影、ズーム撮影、インカメラ撮影を見比べてきました。
初代iPhone SEは、ズーム撮影では明らかに見劣りしています。
一方で、それ以外では特に気になるところはありませんでした。
求めるレベルにもよるでしょうが、一般的には全然十分でしょう。
iPhone SEのデザインをレビュー
お待たせしました。ここからはいよいよ、初代iPhone SEのデザインに触れていきます。
初代iPhone SEの魅力は、なんと言っても片手で持てる小型のデザインです。
初代iPhone SEを実際に手に持ってみると、これまで大きなスマホを使っていたのが嘘のようにしっくりきます。
ただ、片手操作は想像していたほど快適というわけではありませんでした。
筆者の手は標準的な成人男性の大きさだと思いますが、画面の一番上に親指を届くようにするためには、意識的に伸ばす必要があります。
そのため、特別操作しやすいわけではないと思いました。
4インチでも6インチでもどうせ苦労するのであれば、結局同じではないかと。
カラー
筆者が手にしている初代iPhone SEのカラーはゴールドです。
正面が白色というのが、最新のiPhoneとの違いですね。最新のiPhoneではどのカラーでも正面は黒色になっています。
個人的にも黒色のほうが好きなのですが、iPhoneと言えば白というイメージもありましたし、今でも白のほうが好きという方はきっと多いでしょう。
また背面のゴールド部分には指紋が付きません。
3.5mmイヤホンジャック搭載
初代iPhoneには3.5mmイヤホンジャックが付いています。
実は初代iPhone SEは、イヤホンジャックが付いた最後のiPhoneでもあります。
2016年9月に発売されたiPhone 7からイヤホンジャックが廃止され、イヤホンもLightning端子に挿す形となりました。
iPhone SEのディスプレイ
初代iPhone SEは液晶ディスプレイです。
液晶ディスプレイはバックライトを必要とする分、有機ELディスプレイよりも明るく眩しいものになりがちなのが特徴です。
特に黒色の表現で違いが顕著に表れると言われています。
実際に初代iPhone SEの黒色を見ると、確かに黒は黒でも少し灰色がかっているような明るさを感じます。
有機ELディスプレイのPixel 3のものとは、肉眼ではっきりわかります。
ただ普通に使っていて気になるようなシーンはほぼないと言えるでしょう。
iPhone SEのサウンドレビュー
iPhone SEはモノラルスピーカーです。
本体下部の右側からしか音が出ません。
画面を横向きにするとモノラルであることを強く実感してしまいます。
音質は標準的で、スマホのスピーカーとしては十分だと思います。
iPhone SEのバッテリー
初代iPhone SEのバッテリー容量は1,624mAhです。少ないですね。
他のiPhoneとも比較してみましょう。
- iPhone 11 Pro Max:3,969mAh
- iPhone 11:3,110mAh
- iPhone 11 Pro:3,046mAh
- iPhone SE(第2世代):1,821mAh
ちなみにこのレビューで使っているものは新品ではなく、最大容量は90%まで消耗していたため、ゲームなどしようものならゴリゴリ削られていきます。
普段使いでもギリギリ1日持つ程度です。
なお、ワイヤレス充電には対応していません。
iPhone SE(第2世代)と比較
画像引用元:iPhone – モデルを比較する – Apple(日本)
ここまでも新型iPhone SEとは度々比較してきましたが、改めて表としてまとめると以下のようになります。
iPhone SE | 第1世代 | 第2世代 |
---|---|---|
ディスプレイ | 4.0インチ 液晶 | 4.7インチ 液晶 |
本体サイズ | 高さ:123.8mm 横幅:58.6mm 厚さ:7.6mm | 高さ:138.4mm 横幅:67.3mm 厚さ:7.3mm |
重量 | 113g | 148g |
チップ | A9 Bionic | A13 Bionic |
AnTuTu ベンチマーク | 約18万点 | 約46万点 |
アウトカメラ | 約1,200万画素 | 約1,200万画素 |
インカメラ | 約120万画素 | 約700万画素 |
スピーカー | モノラル | ステレオ |
イヤホンジャック | あり | なし |
バッテリー容量 | 1,624mAh | 1,821mAh |
生体認証 | Touch ID (第1世代) | Touch ID (第2世代) |
Ture Tone | 非対応 | 対応 |
ワイヤレス充電 | ||
FeliCa |
新型iPhone SEはiPhone 8の型を使っていることと、チップが最新のA13 Bionicであることが特徴です。
スペック・機能はiPhone 11に準拠していて、4年前の初代iPhone SEと比べても仕方ないくらい高スペックですね。
4.0インチであることにこだわらないなら、すべてにおいて新型iPhoneの圧勝です。
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今4.0インチを使ってみた感想
スペックではどうしても古さを感じてしまう初代iPhone SEですが、ここからは画面サイズだけに絞った感想を述べていきます。
新型iPhone SEが4.7インチになってしまったことに落胆している声は少なくありません。
新型iPhone SEも、4.0インチであるべきだったのでしょうか。
あくまで筆者の個人的な感想ですが、今4.0インチは小さすぎて辛いと感じました。
本体のサイズ感は丁度いいのです。ですが、ディスプレイの小ささは気になってしまいました。
文字を読むのに疲れる
当たり前のことですが、画面はやっぱり大きいほど見やすいです。
小さくて困ったのは、動画よりもWebサイト閲覧やSNSなど文字を読むシーンでした。
昔はこの4.0インチが標準的なサイズだったのかと思うと、大変な時代だったなと感じます。
今ほどスマホに依存する生活ではなかったからこそ、成り立っていた面もあるのではないでしょうか。
初代iPhone SEのメリット
最後に、初代iPhone SEのメリットとデメリットをまとめて終わります。
まずはメリットからです。
- サイズ感が丁度いい
- 普段使いならスペック的に問題ない
- 中古で安く手に入る
本体のサイズ感は丁度いい
画面の小ささに目をつむれば、手に持ったときの感触は素晴らしいです。
片手にしっかり収まるのが気持ち良く、新型iPhone SEの大型化に落胆する方々の気持ちがよくわかります。
普段使いならスペック的に問題ない
初代iPhone SEは4年前の機種ではあるものの、AnTuTuベンチマークスコアは約18万点など、最新の格安スマホより優れた処理能力を有しています。
そのため普段使いなら何の問題もなく、3Dゲームだって動作します。
最新のiOSにも対応しているので、まだまだ使えることは間違いありません。
中古で安く手に入る
初代iPhone SEは、フリマサイトなら1万円未満で買えるなど、相当値崩れしています。
それでも普段使いなら余裕のスペックなので、子供に持たせる用やサブ機として狙い目の機種かもしれません。
iPhone SEのデメリット
次にデメリットです。
画面サイズに関してはそれぞれの好みもあるため、メリットにもデメリットにもなり得るのかなと判断しました。
- 今となっては画面の小ささが辛い
- モノラルスピーカーで迫力に乏しい
- FeliCa非対応
今となっては画面の小ささが辛い
今、初代iPhone SEを使ったからこそ、大画面スマホのありがたみを感じました。
4.0インチでは文字を読むのが本当に辛かったです。
「大きさ=見やすさ」。当たり前ですが、大事なことだと実感しました。
また、筆者が大画面スマホに慣れてしまったこともありますが、最近のWebサービスやアプリは大画面で見ることを前提に設計されているはずなので、その影響もあるかもしれません。
モノラルスピーカーで迫力に乏しい
モノラルスピーカーであることは個人的にとても気になる部分です。
YouTubeをイヤホンなしで見たりすると、どうしても多少の聞きにくさや迫力の乏しさを感じてしまいました。
ただ今も格安スマホなら基本的にモノラルスピーカーなので、あまり気にするべきところではないとも思っています。
FeliCa非対応
FeliCaに対応していないのも残念です。モバイルSuicaが使えないのが特に痛いですね。
FeliCaに関しては、今では格安スマホでも搭載されているものが多いです。
iPhoneシリーズの品質の高さを実感
以上、初代iPhone SEのレビューでした。
4年前に発売されたにもかかわらず、普段使いならまだ余裕で使えるiPhone SE。iPhoneシリーズの品質の高さが随所に感じられる1台でした。
AnTuTuベンチマークスコアが約18万点と、最新の格安スマホよりも断然高い処理能力であることが何より大きいです。
ただ一番の注目点である画面サイズについては、4.0は小さくて不便だと感じてしまいました。
文字を読むのが非常に辛かったです。自分には大画面スマホが合っていることがわかりました。
そして、これからのWebサービスやアプリは、大画面であることを前提に開発されていくでしょう。
新型iPhone SEを4.7インチにしたAppleの判断は正解なのではないかと、今回のレビューを通じて感じました。