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普段はSNSやアクセシビティに関する記事を執筆している私ですが、プライベートではかなり極端な使い方をしています。
Facebookやインスタグラムも使わず、Twitterは誰も知らない閲覧専用アカウント。端末も未だにiPhone6なので、余分な機能は根こそぎオフにして電池消耗を抑えています。
また、スマホ向けサービスがこぞって利便性を強調する一方で、プライバシーの保護やセキュリティ面ももう一歩前進してほしいなと感じているところです。
そんなこんなであらゆる設定を見直しているうちに、iPhoneには使わないならオフにした方がいい機能が多々あることに気がつきました。
そこで今回は、私が個人的に行っているちょっとした対策を紹介したいと思います。
iPhone自体はセキュリティに強い!
冒頭でセキュリティリスクについて触れましたが、そもそもAppleのiOSプラットフォームは、セキュリティを核に設計されています。
そのため、iPhone自体はウイルス対策アプリがいらないくらい、優秀な仕組みが搭載されているのです。
Androidでは必須となるウイルス対策アプリですが、iPhoneには必要ないどころか出回ってすらいません。それは一体なぜなのか、その理由を2つにまとめてみました。
ウイルス対策アプリが不要な理由その①
まず、iOSプラットフォームはアプリを実行するにあたり、マルウェアを隔離するサンドボックスシステムを採用しています。
アプリごとに生成されるサンドボックス内(隔離空間)では、仮に悪意あるアプリが起動しても、OSファイルに手を加えることはできないのです。
- iOSのアプリはそのアプリ独自のサンドボックス内で実行している
- サンドボックスで悪意あるアプリが起動したとしても、OSファイルに手を加えることは不可能
- したがって、情報を盗んだり不正アクセスしたりすることはできない
Apple社は「ウイルス対策アプリは不要」との見解で、App StoreでもiOS向けウイルス対策アプリを販売することを認めていません。
ただ、App Storeで検索すると、セキュリティ向けのアプリがいくつか見つかります。しかし、これらは厳密にはアンチウイルスアプリではありません。
フィッシング対策や広告ブロッカーなど、一般的なセキュリティアプリの中の一部の機能だけを持っているものばかりです。
ウイルス対策アプリが不要な理由その②
iPhoneにアプリを入れる手段は、App Storeからのダウンロードに限定されています。
※脱獄やMDM(法人開発用アカウント、サードパーティ製アプリをインストール可)など、特殊なケースは除く。
App Storeに並ぶアプリは、どれもApple社の厳しい審査をクリアした安全性の高いものだけ。
過去、私も申請を計画していましたが、開発者が会社でない場合はデベロッパーとして本名を公開しなければならず、住所・電話番号・メールアドレスなどの提出も必須でした。
また申請にはApp Developer Programへの登録が必要で、その参加費用が年間11,800円発生します。
申請の段階で、ここまで厳しいルールが課されるのです。当然ながら、悪意あるアプリを頒布したい人はiPhoneアプリの制作を諦めます。
そして、そのような人たちは、GooglePlayやその他のサイトで自由にアプリを公開できるAndroidへと活動場所を移していくのです…。
- iPhoneにアプリを入れる手段はApp Storeのみ
- App Storeに申請するためには、年間参加費を払う必要がある
- 申請・アップデートごとに審査が入る
- App Storeでは会社名、もしくは本名が公開される
- 公開後も自由にデベロッパー情報を変更できない
iPhoneのプライバシー保護&セキュリティを強化するには
このようにiPhoneは、脱獄さえしなければマルウェアの脅威から手厚く保護されていることになります。
しかし、専門家によれば、フィッシングやスパム、第3者によるデータ傍受、各アプリ内でのプライバシーへの脅威には、PC同様に注意を払う必要があるそうです。
そこで、個人的におすすめしたいiPhone見直しポイントをご紹介します。
見直しポイント① Air Dropをオフにする
画像引用元:Apple公式サイト
Air Dropという単語に聞き覚えがない方は、さっそくですが設定を見直されることをおすすめします。
Air Dropは、近くにいる人とすぐにデータを共有できる便利な機能です。
しかし最近は、それを悪用して不特定多数のiPhoneユーザーに有害な画像を送る「デジタル痴漢」が問題になっています。
実際に、私も1度被害に合っていました。(そのときは、データを受け取るかどうか、選択肢が出ました)
Air Dropは、デフォルトですべての人から受信できる設定になっています。しかし、今現在、使っていないならオンにしておくメリットはありません。
ということで、受信しないもしくは受信対象を縮小して、見知らぬ人からのデータ転送を退けましょう!
Air Dropをオフにする手順
- 「設定」>「一般」>「Air Drop」の順でタップする
- 「受信しない」をタップする
簡単に切り替えられるので便利ですね。
見直しポイント② Face Time・Handoffをオフにする
画像引用元:Apple公式サイト
Face TimeとHandoffも、iPhoneに元から備わっている機能です。使っていない場合はオフにして、電池消耗を抑えましょう。
Face Timeは、iPhone・iPad・MacなどのAppleデバイス間で、ビデオ通話や音声通話を行うアプリです。
Face Timeをオフにする手順
- 「設定」>「Face Time」の順でタップする
- Face Timeの右横のボタンをタップしてオフ(白)にする
そして、Handoffでは、同じiCloudアカウントを使っているほかのデバイスと連携させ、作業を引き継ぐことができます。
iPhoneで見ていたサイトや書きかけのメールも共有できるため、ビジネスシーンでは役に立つでしょう。とはいえ、iPhoneしか持っていない方には必要のない機能です。
Handoffをオフにする手順
- 「設定」>「一般」>「Handoff」の順でタップする
- Handoffの右横のボタンをタップしてオフ(白)にする
見直しポイント③ Safariのプライバシー設定を見直す
続いてSafariの設定です。
Safariの設定から、プライバシーとセキュリティの欄をチェックしてみましょう。皆さんの項目はどうなっているでしょうか?私のおすすめ設定は以下のとおりです。
項目 | おすすめ設定 |
---|---|
サイト越えトラッキングを防ぐ | オン |
すべてのCookieをブロック | 人による |
詐欺Webサイトの警告 | オン |
モーションと画面の向きのアクセス | 人による |
カメラとマイクのアクセス | 音声入力が不要ならオフ |
Apple Payの確認 | オフ |
最も優先度が高いのは「詐欺Webサイトの警告」
これにチェックを入れておくと、Safariでフィッシングサイトの可能性があるサイトに接続したとき、警告を表示してくれます。
これは、色々なサイトでオンラインショッピングを楽しむ方に限らず、ほとんどの方がオンにしておくべき設定です。
「サイト越えトラッキングを防ぐ」とは
インターネット上の行動を追跡されたくない人は、この項目にチェックをしておきましょう。
一部のサイトでは、ユーザーにぴったりの広告を出すために、購入履歴や観覧履歴などの情報がトラッキングされています。
これをオンにしておけば、トラッキングデータは定期的に削除してくれるそうです。
「Apple Payの確認」
こちらは、訪れたサイトにApple Payの有無の確認を許可するかどうかです。
これをオンにすると、Apple社やその子会社・代理業者があなたの情報の一部を収集したり送信したりすることに同意したことになります。
なんとなく嫌だなと感じる場合はオフにしておきましょう。
ちょっとした見直しで安心感アップ!
今回はプライバシーとセキュリティの観点からiPhoneのおすすめ設定を紹介しました。
通信は目に見えない分、危険性を認識しづらいという特徴があります。
iPhoneがマルウェアに侵される心配は基本的にありませんが、各アプリの設定を見直せばより安心して利用できるはずです。
ぜひチェックしてみてくださいね。