
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
iPhoneのナンバリングモデルは、発売当初は最高峰の性能を持っているものです。
しかし、スマホの技術が進化するスピードは非常に早く、数年も経てば「最高峰」から一転、「ミドルスペック」まで評価が落ちてしまうことも珍しくありません。
その代わり、本体価格は安くなるため、スマホ代を抑えたい方にとっては魅力的な選択肢になるでしょう。
そこで本記事では、2018年に発売されたiPhone XSの現在について徹底解説します。
iPhone 11やiPhone 12といった最新機種とも比較し、iPhone XSならではの優れた点も解説していきます。
トップ画像引用元:iPhone – モデルを比較する – Apple(日本)
iPhoneXSの発売日・特徴
画像引用元:iPhone XS・iPhone XS Max | iPhone | au
iPhone XSが発売されたのは、2018年9月21日です。
ストレージ容量は最大512GB。
現在ではお馴染みのゴールドカラーが追加されたのは、このiPhone XSが最初でした。
ディスプレイサイズは5.8インチで、現在主流の6インチよりも少し小さいです。ディスプレイの種類は有機EL。その画面の美しさは2021年でも十分通用するレベルです。
CPUには当時の最新チップだったA12 Bionicが採用されています。
また、ニューラルエンジンとの連携により、カメラ性能が従来機種よりアップ。スマートHDRが搭載されたほか、ポートレート撮影後のボケ具合を調整できるようになっています。
2018年当時は最高峰の性能を誇ったiPhone XS。そのため、本体価格も高額で最安124,080円でした。
iPhoneXSの新品・中古価格
iPhone XSは約3年前の端末なので、Apple社ではすでに販売を終了しています。
つまり、iPhone XSの新品を入手するのは非常に難しいということです。
よって、iPhone XSを入手したいのであれば、携帯電話の中古ショップで購入することになります。
iPhone XSの中古価格
販売店名 | iPhone XS (64GB) | iPhone XS (256GB) | iPhone XS (512GB) |
---|---|---|---|
イオシス | 35,800円~ | 39,800円~ | 43,800円~ |
楽天市場 | 30,800円~ | 34,550円~ | 34,917円~ |
じゃんぱら | 38,800円~ | 34,800円~ | 43,800円~ |
ゲオオンライン ストア | 38,253円~ | 46,147円~ | 50,416円~ |
中古ショップでの価格は64GBが約35,000円、256GBが約40,000円、512GBが約45,000円です。
発売当時よりも大分安くなっていますね。
なお、中古ショップでの販売価格は、商品の状態によって大きく左右されるものです。比較的状態の良いものを購入する場合、上表の価格より5,000~10,000円ほど値上がりします。
iPhoneXSの買取価格
中古ショップでの販売価格がかなり下がっているiPhone XS。では、買取価格の方はどうなのでしょうか。
そこで、本記事ではiPhone XSの買取価格を調査しました。
iPhone XSの買取価格
販売店名 | iPhone XS (64GB) | iPhone XS (256GB) | iPhone XS (512GB) |
---|---|---|---|
イオシス | 26,000円~ | 30,000円~ | 32,000円~ |
楽天市場 | ~36,500円 | ~43,000円 | ~44,000円 |
じゃんぱら | ~41,000円 | ~35,000円 | ~48,000円 |
ゲオオンライン ストア | 21,780円~ | 24,420円~ | 25,740円~ |
イオシスとゲオオンラインストアは買取最低価格、楽天市場とじゃんぱらは買取最高価格を記載しています。
買取最低価格を見る限り、中古ショップでの販売価格より約1万円安いようです。
2018年最高峰のハイスペックスマホとはいえ、すでに3年も経っていますから、買取価格にはあまり期待しない方が良いでしょう。
キャリアの下取りプログラムの価格
スマホを買い取ってくれるのは中古ショップだけではありません。
ドコモ・au・ソフトバンクで実施している「下取りプログラム」では、スマホの買取を行っています。もちろんiPhone XSも買取対象です。
下取りプログラムの買取価格
iPhone XSの容量 | ドコモ | au | ソフトバンク |
---|---|---|---|
64GB | 23,600円 | 27,500円 | 22,800円 |
256GB | 35,500円 | 33,000円 | 22,800円 |
512GB | 41,800円 | 39,050円 | 22,800円 |
キャリアの買取価格は、中古ショップでの買取価格と大きくは変わりません。しかし、画面割れなどの明らかな損傷がない限り、上表の買取価格で固定です。
ただし、下取りプログラムを利用するためには、そのキャリアで新しくスマホを購入しなければなりません。
いつでも利用できるプログラムではないため、中古ショップとあわせて上手く活用してくださいね。
iPhoneXSのサイズ
iPhone XSの本体サイズは下記のとおりです。
- 縦:約143.6mm
- 横:約70.9mm
- 厚さ:約7.7mm
現在の主要な機種よりも、ディスプレイサイズが小さくて軽量です。
iPhoneXSのスペック
iPhone XS | |
---|---|
画面サイズ | 5.8インチ |
本体サイズ | 高さ:143.6mm 幅:70.9mm 厚さ:7.7mm |
重さ | 177g |
アウトカメラ | 1,200万画素 1,200万画素 |
インカメラ | 700万画素 |
バッテリー | 非公開 |
RAM | 非公開 |
ROM | 64GB・256GB・512GB |
CPU | A12 bionic |
OS | iOS 12 |
認証 | 顔認証 |
カラー | ゴールド・シルバー・スペースグレイ |
詳細 | iPhone XS実機レビュー |
十分なストレージや処理性能を持っているiPhoneXSは、2021年でも十分通用する機種と言えます。
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
iPhoneXSのカメラ性能
iPhone XSのカメラは、広角・望遠レンズの2眼構成です。
2021年のハイスペックスマホは、広角・超広角・望遠レンズの3眼が主流であるため、ここは少し残念なポイントですね。
また、ポートレート撮影はできますが、今やエントリークラスにすら搭載されている「ナイトモード」には対応していません。
2018年当時は「最高峰」と言われていたiPhone XSのカメラ。しかし、2021年現在はちょっと物足りなく感じてしまいます。
iPhoneXSのカラー
iPhone XSのカラーはシルバー・スペースグレイ・ゴールドの3色です。
現在ではお馴染みのゴールドカラーは、このiPhone XSで最初に登場しました。
発売当時、最も人気だったカラーはスペースグレイです。次点がゴールドで、シルバーも人気がありました
スペースグレイの人気は本当に凄まじく、このカラーだけがよく在庫切れを起こしていたものです。
iPhoneXSとiPhone11の違い6つ
ここからは、iPhone XSの後に発売された機種とiPhone XSを比較していきます。
まずは、2019年に発売されたiPhone 11と比べてみましょう。
比較 | iPhone11 | iPhoneXS |
---|---|---|
SoC(≒CPU) | A13 Bionic | A12 Bionic |
本体サイズ | 150.9×75.7×8.3mm | 約143.6×70.9×7.7mm |
重量 | 194g | 177g |
ディスプレイ | 6.1インチ 液晶 1,792×828ピクセル (326ppi) | 約5.8インチ 有機EL 2,436×1,125ピクセル (458ppi) |
アウトカメラ | 広角:約1,200万画素 超広角:約1,200万画素 | 広角:約1,200万画素 望遠:約1,200万画素 |
インカメラ | 約1,200万画素 | 約700万画素 |
メモリ容量 (RAM) | 4GB | 4GB |
ストレージ容量 (ROM) | ROM:64 or 128 or 256GB | ROM:64 or 256 or 516GB |
生体認証 | 顔認証 | 顔認証 |
防水防塵 | IP68 | IP68 |
バッテリー容量 | 3,110mAh | 2,658mAh |
詳細 | Apple 公式サイト |
- iPhone XSのCPUはA12 Bionic、iPhone 11はA13 Bionic
- iPhone XSは高性能重視、iPhone 11はコスパ重視
- iPhone XSは有機ELディスプレイ、iPhone 11は液晶ディスプレイ
- カメラレンズの構成
- iPhone 11にはナイトモードが搭載されている
- バッテリー容量
iPhone11はA13 Bionic搭載
画像引用元:iPhone11 – Apple(日本)
処理性能は高ければ高いほど、あらゆる動作がサクサクと快適になるため、まさにスマホの核とも言える部分です。
iPhone11はSoC(≒CPU)にA13 Bionicを搭載し、処理性能の総合力を示すAnTuTuベンチマークスコアは約45万点を記録しています。
iPhoneXSに搭載されているのはA12 Bionicで、AnTuTuベンチマークスコアは約35万点です。
十分過ぎる数字ではあるのですが、iPhone11に比べれば劣っていると言わざるを得ません。
高級感はiPhone XSの方が上
iPhoneXSはiPhone11よりも全体的にコンパクトです。ベゼルも細く、洗練されたデザインに仕上がっています。
外観 | iPhone11 | iPhoneXS |
---|---|---|
ディスプレイ | 6.1インチ 液晶 | 5.8インチ 有機EL |
本体サイズ | 150.9×75.7×8.3mm | 143.6×70.9×7.7mm |
重量 | 194g | 177g |
詳細 | Apple 公式サイト |
一方、iPhone11は黒いベゼルがかなり目立ち、やや野暮ったい印象です。
しかし、このようなデザインが採用されたのには理由があります。
これまでiPhoneのナンバリングモデルは、「その年の最高峰の性能を持つハイスペックスマホ」としての道を歩んできました。
ところが、突然iPhone 11で路線を変更。「コスパ重視」という新たな道を選択したのです。
従来のハイスペックスマホ路線は、上位機種の「iPhone 11 Pro」が引き継ぎました。
その結果、iPhone 11の本体価格は82,280円と、iPhone XSよりも約3万円も安くなったのです。
iPhoneXSは有機ELディスプレイ
画像引用元:iPhoneXS・iPhoneXS Max | iPhone | au
iPhone11は液晶ディスプレイですが、iPhoneXSは有機ELディスプレイです。
一般的には、液晶ディスプレイよりも有機ELディスプレイのほうが優れています。
バックライトを必要としない有機ELディスプレイでは、液晶ディスプレイ以上に自然で鮮やかな色合いを表現することが可能です。また、省電力であることも特長のひとつとしてよく挙げられます。
ちなみに、iPhone11 Proには有機ELディスプレイが採用されました。
iPhoneXSには望遠レンズがある
iPhoneXSには望遠レンズがついています。
これにより、最大2倍の光学ズームと最大10倍のデジタルズームを使った撮影が可能です。
対するiPhone11は最大5倍までのデジタルズームを搭載。iPhoneXSより劣ります。
そのため、ズーム撮影を頻繁に行う方には、iPhoneXSのほうが便利でしょう。
iPhone11には超広角レンズと「ナイトモード」がある
iPhone11では超広角レンズという新しい武器が加わりました。これにより、従来よりも広い画角で撮影できるように。
また、暗所での撮影に特化した「ナイトモード」も使用可能になりました。
これらの機能はiPhoneXSでは使えません。iPhone 11の大きなアドバンテージと言えますね。
iPhone11のほうがバッテリー容量が多い
iPhone11のバッテリー容量は3,110mAh、iPhoneXSは2,658mAhです。
使い勝手に直接影響を及ぼすものではありませんが、バッテリー容量は多いに越したことはありません。
使い方によって優劣は異なる
これまでの内容を下記にまとめました。
- iPhone XSの方が優れている点:デザイン、ディスプレイ
- iPhone 11の方が優れている点:処理性能、カメラの機能、バッテリー容量
iPhone 11はiPhone XSより後に発売された機種ですが、コスパ重視のスマホであるため、何もかもがiPhone XSより優れているというわけではありません。
むしろデザインや映像を重視したい人には、iPhone XSの方が適しているでしょう。
逆に、ゲームをよくプレイする方には、処理性能に優れているiPhone 11がおすすめです。
iPhoneXSとiPhone12の違い5つ
次に、2021年7月現在の最新iPhoneであるiPhone 12と比較してみましょう。
比較 | iPhone12 | iPhoneXS |
---|---|---|
SoC(≒CPU) | A14 Bionic | A12 Bionic |
本体サイズ | 146.7×71.5×7.4mm | 約143.6×70.9×7.7mm |
重量 | 162g | 177g |
ディスプレイ | 6.1インチ 有機EL 2,532×1,170ピクセル (460ppi) | 約5.8インチ 有機EL 2,436×1,125ピクセル (458ppi) |
アウトカメラ | 広角:約1,200万画素 超広角:約1,200万画素 | 広角:約1,200万画素 望遠:約1,200万画素 |
インカメラ | 約1,200万画素 | 約700万画素 |
メモリ容量 (RAM) | 4GB | 4GB |
ストレージ容量 (ROM) | ROM:64 or 128 or 256GB | ROM:64 or 256 or 512GB |
生体認証 | 顔認証 | 顔認証 |
防水防塵 | IP68 | IP68 |
バッテリー容量 | 2,815mAh | 2,658mAh |
詳細 | Apple 公式サイト |
- iPhone XSのCPUはA12 Bionic、iPhone 12はA14 Bionic
- iPhone XSは高性能重視、iPhone 12はコスパ重視
- カメラレンズの構成
- iPhone 12は超広角レンズやインカメラもナイトモードに対応
- iPhone 12は5G対応スマホ
iPhone12は最新のA14 Bionic搭載
iPhone12はCPUに最新のA14 Bionicを搭載。AnTuTuベンチマークスコアは約57万点を記録しています。
iPhoneXSのAnTuTuベンチマークスコアは約35万点ですから、処理性能には大きな差がありますね。
とはいえ、iPhone XSのA12 Bionicは、2021年の現在でも十分通用するだけのパワーを持っています。
そのため、スマホをどのように使うかによって評価は大きく分かれることでしょう。
高級感はやっぱりiPhone XSの方が上
iPhone 12シリーズはiPhone 11の路線を踏襲しているため、iPhone 12もコスパ重視のスマホになります。
最高峰ハイスペックスマホであるiPhone 12 Proが用意されている点も、iPhone 11と同じですね。
デザインは好みが分かれるところですが、より洗練されているのはiPhone XSの方でしょう。
iPhone 12のレンズ構成はiPhone 11と同じ
iPhone 12のレンズ構成は、iPhone 11と同じく広角・超広角です。
一方、iPhone XSには望遠レンズが搭載されています。そのため、望遠撮影はiPhone XSの方が得意です。
逆に、それ以外の撮影ではiPhone 12の方が優れていると言えます。
iPhone 12は超広角やインカメラでのナイトモードも可能に
iPhone 11で大きな反響を呼んだナイトモード。
iPhone 11ではメインレンズである広角レンズだけで利用できましたが、iPhone 12では超広角レンズやインカメラでも使用可能になりました。
まさにiPhone 11からの順当進化と言える部分ですね。
iPhone XSにはナイトモードがないため、夜間撮影においてはiPhone 12の方が圧倒的に優れています。
iPhone 12は5G対応!
iPhone 12シリーズは、iPhoneで初めて5Gに対応しました。
2021年7月現在、まだ5Gは一部の地域でしか使えません。しかし、いずれ4Gに代わって主流になることは確実です。
将来性という点において、iPhone 12はiPhone XSを大きく引き離していると言えるでしょう。
総合的にはiPhone 12の方が上!
これまでの内容を下記にまとめました。
- iPhone XSの方が優れている点:デザイン
- iPhone 12の方が優れている点:処理性能、カメラの機能、バッテリー容量
iPhone 12では有機ELディスプレイが採用されたため、iPhone XSの有利な点が1つ消えました。
iPhone XSがiPhone 12に勝る点はデザインしかありません。そのため、総合的に見ればiPhone 12の方が優れていると言えるでしょう。
中古でも安いiPhoneが良い場合はiPhone XSがおすすめですが、そうでない場合はiPhone 12をおすすめします。
安いスマホが欲しいならiPhone XSはアリ!
そういえば最近サブ端末としてiPhoneXS買った pic.twitter.com/t4KJKci9bg
— はるちゃん (@Haruchan__0205) May 4, 2022
- 発売年は2018年。これから入手するなら中古一択
- 中古価格は約35,000円から、買取価格は約25,000円からが相場
- iPhone XSのスペックは2021年でも十分通用する
- デザイン・映像重視ならiPhone XS、それ以外ならiPhone 11がおすすめ
- iPhone XSとiPhone 12なら、iPhone 12がおすすめ。
2018年当時の最高峰スマホであるiPhone XSは、中古なら約35,000円から購入できます。
iPhone 11やiPhone 12に比べ、処理性能やカメラ機能に大きな違いはあるものの、これらのことを重視しないのであれば、これからiPhone XSを買うのは十分アリです。