iPhone12/12 Proのメモリ容量まとめ|RAMが多いとどんなメリットがある?

  • 2020年11月28日
  • by.araki

iPhone12

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iPhone 12シリーズのRAM(=メモリ)容量が判明しました。

AppleはRAM容量を公開していませんが、海外メディアのMacRumorsがXcode12.1ベータ版のplistファイルから、iPhone12シリーズのRAM容量に関する記述を発見しています。

その結果、iPhone 12/12 miniとiPhone 12 Pro/Pro Maxとでは、RAM容量が違うことが明らかに。

そこでこの記事では、iPhone 12シリーズのRAM容量を紹介しつつ、RAM容量が多いと具体的にどんなメリットがあるのかについても解説します。

また、RAM容量の違いを理由にiPhone 12 Proを選ぶべきなのかについても踏み込みます。

その他のおすすめiPhoneランキングはこちらからご確認ください。

iPhone 12シリーズのメモリについて
  • iPhone 12/12 mini:4GB
  • iPhone 12 Pro/12 Pro Max:6GB
  • 動作の快適さには影響はない
  • ただし将来影響する可能性はある

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iPhone 12/12 Proのメモリ容量

iPhone 12の比較

iPhone 12シリーズのRAM容量は、次のようになっています。

iPhone 12シリーズのRAM容量
  • iPhone 12 mini:4GB
  • iPhone 12:4GB
  • iPhone 12 Pro:6GB
  • iPhone 12 Pro Max:6GB

iPhone 12/12 miniが4GB、iPhone 12 Pro/Pro Maxが6GBと、Proシリーズはやはりスペック面で優遇されています。

参考までに、RAM容量を公開したMacRumorsによるスクリーンショットがこちらです。

iPhone12 ProのRAM

画像引用元:MacRumors

iPhone 12 Proの「memoryClass」の「Number」が「6」であると示しているシーンになります。

歴代iPhoneのメモリ容量を比較

iPhone12 ProとiPhone11 Pro

iPhone 12シリーズのRAM容量がわかったところで、歴代のiPhoneシリーズとも比較して見てみましょう。

機種名RAM容量
iPhone 14 Pro Max6GB
iPhone 14 Pro 6GB
iPhone 14 Plus6GB
iPhone 146GB
iPhone 13 Pro Max6GB
iPhone 13 Pro6GB
iPhone 134GB
iPhone 13 mini4GB
iPhone SE34GB
iPhone 12 Pro Max6GB
iPhone 12 Pro6GB
iPhone 124GB
iPhone 12 mini4GB
iPhone SE (第2世代)3GB
iPhone 11 Pro4GB
iPhone 11 Pro Max4GB
iPhone 114GB
iPhone XR3GB
iPhone XS Max4GB
iPhone XS4GB
iPhone X3GB
iPhone 8 Plus3GB
iPhone 82GB
iPhone 7 Plus3GB
iPhone 72GB
iPhone SE2GB
iPhone 6s Plus2GB
iPhone 6s2GB
iPhone 6 Plus1GB
iPhone 61GB
iPhone 5c1GB
iPhone 5s1GB
iPhone 51GB
iPhone 4s512MB
iPhone 4512MB
iPhone 3GS256MB
iPhone 3G128MB

iPhone 12 Pro/12 Pro Maxの6GBというのは、今回が初めてです。

iPhone 11 Pro/11 Pro Maxでも4GBだったことを考えると、大きく進化していますね。

メモリが多いとどんなメリットがある?

メモリ

「RAM容量が多いとスペックが高い」というのは、簡単にイメージできることでしょう。

しかし具体的にどんなメリットがあるのか、例えばiPhone 12/12 miniの4GBとiPhone 12 Pro/Pro Maxの6GBで何が変わるのか、を説明できる人は少ないかもしれません。

これをわかっていると、RAM容量を理由にiPhone 12 Pro/Pro Maxを買うべきかの判断の助けにもなるでしょう。

まずは、RAMとはそもそも何かという一般的なことから順番に解説していきます。

メモリ容量は「作業机」の大きさ

RAMは、よく作業机に例えられる領域です。

RAMの説明をする際に引き合いに出されるものとしては、ROM(=ストレージ)とSoC(≒CPU)があります。

ROMは本棚、SoCは頭脳と例えられます。

それぞれのイメージ
  • ROM:本棚
  • RAM:作業机
  • SoC:頭脳

本棚(ROM)から問題集を取り出し、作業机(RAM)に広げて、人の頭脳(SoC)が問題を解いていく――。

iPhoneもこれと同じ流れでアプリなどを動かしています。


メモリ容量が大きいとたくさんのアプリを同時に起動できる

作業机にあたるRAM容量が大きいと、ずばりたくさんのアプリを同時に起動することができるようになります。

RAM容量が大きいほど、用の済んだアプリをいちいち落とさなくても、次のアプリを問題なく使うことができるのです。

作業机に置いた問題集を本棚に戻さないまま、次の問題集を取り出して広げられるイメージです。

ただ、裏を返せばそれだけとも言えます。

メモリ容量が大きいとサクサク動く?

中には、RAM容量の大きさを理由に「ゲームがサクサク動く」などと紹介してしまっているメディアやメーカーもあります。

「このスマホはRAM6GBだからゲームも快適!」といった具合に。このような説明に対しては、詳しくない消費者を狙った悪質なものだと感じることもあります。

RAM容量は作業机であって、実際にアプリを動かしているのは頭脳にあたるSoCです。

人間だって、いくら大きな作業机に着いたからって、それだけでテストの問題を早く解けたり、点数が上がったりすることはありませんよね。重要なのはテストを受ける本人の頭脳です。

スマホも同じで、動作の快適さは主にSoCによって決まります。RAM容量だけ大きくても仕方ありません。

SoCの性能が低ければ、RAM容量に関係なくカクカクします。

また、ひとつのソフトだけで大量のRAMを使ってしてしまうことがあるパソコンならともかく、スマホでは現状4GBもあればどのアプリに対しても十分に余裕があるとされています。

RAM容量の差を理由にiPhone 12 Proを選ぶべきか

iPhone 12/12 Proの背面

最後に、iPhone 12とiPhone 12 Proで迷った場合、RAM容量の差でiPhone 12 Proを購入するべきなのか解説します。

結論としては、RAM容量の差を理由にiPhone 12 Proを選んでも、それによる恩恵はほとんどありません。

極論、RAM容量は無視しても支障ないでしょう。

iPhone 12 miniやiPhone 12 Pro Maxについても同様です。RAM容量ではなく、本体サイズなどわかりやすいところに注目すれば十分です。

iPhone 12とiPhone 12 Proのベンチマークスコアは変わらない

iPhone 12/12 miniとiPhone 12/12 Pro Maxには、RAM容量に差があります。

しかし搭載しているSoCは、同じA14 Bionicチップです。

そのため、iPhone 12とiPhone 12 Proでは、端末の総合的な処理能力を示すAnTuTuベンチマークスコアは同等という結果になっています。

iPhone 12(左)とiPhone 12 Pro(中)とiPhone 12 Pro Max(右)

iPhone 12 Pro Max 実機レビュー20

AnTuTuベンチマークスコア
  • iPhone 12:604,036点
  • iPhone 12 Pro:606,530点
  • iPhone 12 Pro Max:644,922点

若干iPhone 12 Proのほうが高いですが、誤差レベル。毎回この数字や差が出るわけではありません。

RAM容量には4GBと6GBの差があるにも関わらず、実際の処理能力は変わらないわけです。

一方で、右のiPhone 12 Pro Maxだけ飛び抜けた数字になっています。

iPhone 12 Proと同じRAM容量6GBで、SoCも同じにも関わらずこれだけ差が出る理由は、恐らくバッテリー容量が大きいために、フルパワーを出しやすい設計になっているからだと思われます。

バッテリー容量
  • iPhone 12 mini:2,227mAh
  • iPhone 12:2,815mAh
  • iPhone 12 Pro:2,815mAh
  • iPhone 12 Pro Max:3,687mAh

逆にバッテリー容量の一番小さいiPhone 12 miniでは、iPhone 12よりも低いスコアが出ています。

iPhone 12 miniのAnTuTuベンチマークスコア

iPhone 12 mini ベンチマーク

RAMが作業机、SoCが頭脳なら、バッテリー容量は体力・気力と言ったところでしょうか。

Appleからの説明が何もない以上、あくまで仮説ではありますが、RAM容量よりバッテリー容量のほうが動作の快適さに関わっていそうなのは興味深いです。

逆になぜiPhone 12 Pro/Pro Maxのメモリ容量を大きくしたのか

ここまで、 RAM容量が4GBのiPhone 12/12 miniでも、6GBのiPhone 12 Pro/12 Pro Maxでも、その差がベンチマークスコアには表れていないことを説明してきました。

しかしそれなら、逆にどうしてAppleはiPhone 12 Pro/12 Pro Maxだけ6GBとしたのでしょうか。

そもそもAppleはRAM容量を公開していないので、RAM容量を大きくした理由についても一切説明されていません。

そのためこれも仮説になりますが、iPhone 12 Pro/12 Pro Maxだけカメラ機能を増やしたことが関係しているのではないかと思います。

iPhone 12 Pro/12 Pro Maxには、iPhone 12/12 miniと比べて以下の機能が加わっています。

iPhone 12 Pro/12 Pro Max だけのカメラ機能
  • 望遠レンズ
  • Apple ProRAW
  • ナイトモードポートレート
  • 最大60fpsのDolby Vision対応HDRビデオ撮影

機能が多いということは、それだけRAM容量を使う機会も多いということ。

だから念の為、iPhone 12 Pro/12 Pro MaxのRAM容量だけ増やしておいたのではないでしょうか。

それかもっと単純に将来を考えて、RAM容量4GBでは動かせないアプリが登場した際に動かせるという状態にしたかったのかもしれません。

メモリ容量に差はあるが、気にしなくてOK

以上、iPhone 12シリーズのRAM(=メモリ)容量についてでした。

iPhone 12シリーズのメモリについて
  • iPhone 12/12 mini:4GB
  • iPhone 12 Pro/12 Pro Max:6GB
  • 動作の快適さには影響はない
  • ただし将来影響する可能性はある

iPhone 12/12 miniのRAM容量は4GB、iPhone 12 Pro/12 Pro MaxのRAM容量は6GBと、差があることは海外メディアのMacRumorsによって判明しています。

ただ、iPhone 12とiPhone 12 ProのAnTuTuベンチマークスコアが同等であるなど、このRAM容量の差は動作の快適さとは関係ないこともわかりました。

一般的にも、スマホのアプリなら4GBもあれば十分に余裕があるとされています。

また、動作の快適さを決めるのは主に頭脳にあたるSoCであって、作業机にあたるRAMではありません。

RAM容量だけを理由にiPhone 12 Proを選ぶ必要性は、少なくとも現時点ではないと言えるでしょう。

ただ将来的には「RAM容量4GBでは動かせないけど、6GBなら動かせるアプリ」が登場する可能性はあります。

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この記事を書いた人
ライター歴3年。クラウドワークスでは「TOPプロクラウドワーカー」に認定される。 常に最新のAndroidとiOSを使うのがモットーで、5GやWi-Fi 6にもすぐ飛びついた新しいもの好き。iPadやApple Watchも愛用中。ただしパソコンはWindowsがメイン。 暇さえあればYouTubeを見ている。