iPhone12の防水性能は?お風呂や海やプールで使ってもOKなのか解説

iPhone12の防水性能はスマホの中で最高レベルです。ただし、防水等級の前提条件は「真水かつ常温(約25度)」であること。つまり風呂・プール・海では保証されません。風呂は温度が高いですし、プールと海は塩素・塩分が故障の原因になり得ます。防水だからといって油断は禁物です!
  • 更新日:2023年9月11日
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iPhone 12 Pro Maxの特徴

iPhone12の防水性能は、同機種のアピールポイントのひとつです。

しかし、iPhone12が水に対してどれくらい強いのか、具体的に把握している方は意外と少ないと思います。

果たしてiPhone12はお風呂やプール、海などでも問題なく使えるのでしょうか。

そこで本記事では、iPhone12の防水性能や水没させてしまった場合の対処方法などについて解説していきます。

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この記事を書いた人
ライター歴3年の青森県出身。趣味で始めたFXが軌道に乗ったのを機に退職し、いろんなことにチャレンジ中。 最近では趣味のガンプラも仕事の1つに加えてやりたい放題の人生を満喫している。トレーダー兼モデラー兼ライターという日本に3人くらいしかいない肩書の人間。 iPhoneよりiPadが好き。

iPhone12の防水性能と防水等級

水に濡れるiPhone

画像引用元:iPhone12とiPhone12 mini – Apple(日本)

スマホの防水性能は「防水等級」を見ればある程度分かります。

スマホのスペック表の中に「IP68」などと書かれている項目がありますよね。これが防水等級です。

この表記はスマホに限らず使われるものなので、誰もが一度は目にしたことがあると思います。

iPhone12シリーズの防水等級は「IP68」です。

しかし、iPhone 11も「IP68」ですし、iPhone XSも「IP68」でした。なんならiPhone 7以降のナンバリングモデルはすべて「IP68」です。

では、iPhoneシリーズの防水性能はずっと進化していないのかと言えば、そんなことはありません。

まずは防水等級がどのようなものであるかについて詳しく見ていきましょう。

防水・防塵等級は目安に過ぎない

実は「IP68」という表記には、防水等級だけでなく「防塵等級」も含まれています。

防塵等級は名前の通り、塵(ちり)などの固形物に対する保護レベルを表すものです。

「IP」の後に続く左側の数字が防塵等級、右側の数字が防水等級を表します。

例えば「IP68」の場合、防塵等級は「6」で、防水等級は「8」です。

各等級の意味は下表のとおりとなっています。

防塵等級の意味

レベル防塵保護サイズ
0なし
150mm以上
212.5mm以上
32.5mm以上
41mm以上
5粉塵
6全て

防水等級の意味

レベル内容
0対応なし
1重力に落下する水滴を受けても影響なし
215度以内の向きで傾いた状態で、
重力に落下する水滴を受けても影響なし
3鉛直より60度以内で
水滴が噴霧状に落ちても影響なし
4あらゆる方向からの
水飛沫を受けても影響なし
5勢いのある水流を当てても影響なし
6強い勢いのある水流を受けても影響なし
7水圧が一定の状態で
30分水に浸かっても影響なし
8水面下での使用が可能

iPhone12の等級は「IP68」ですから、防水・防塵共に最高レベルであることが分かります。

ただし、防水等級8の内容には注意が必要です。

あくまで「水面下での使用が可能」というだけであって、水中でどれだけ耐えられるのかについては明記されていません。

同じ防水等級8でも、水面下で24時間使い続けられるものもあれば、1分しか使えないものもあります。注意してくださいね。

iPhone12の防水等級8はどの程度なのか

Appleの公式サイトによると、iPhone12は「水深6メートルの環境下で最長30分まで」耐えられるとのことです。

前機種のiPhone 11の防水性能は「水深2メートルの環境下で最長30分まで」でした。

つまり、iPhone12シリーズの防水性能はiPhone 11よりも飛躍的にアップしているということです。

iPhone12は風呂・海・プールでも使える?

グアム

iPhone12は水深6メートルの環境下で最長30分まで耐えることができます。

「これだけの防水性能があれば、水なんか全然怖くない」と思った方も多いのではないでしょうか。

水深6メートルの風呂やプールなんてまずありませんし、海水浴中にそこまでの深さの場所へ行く機会はそうそうないはずです。

そもそも、多くの人はiPhoneが水没したら反射的にすぐ拾い上げるでしょう。わざわざ底に沈めたまま30分も放置する理由はないですよね。

では、iPhone12をどんな水辺で使っても問題がないのかといえば、残念ながらそうではないのです。

はっきりとお伝えしますが、風呂・海・プールでiPhone12シリーズを使うのはおすすめしません。

なぜなら、防水等級が表す防水性能は「常温かつ真水」であることを前提としているからです。

風呂・海・プールと防水等級

防水等級が表す防水性能は、「常温かつ真水」という条件を満たさない限り保証されません。

風呂の水は、入浴剤を使わなければ真水に近いものの、常温(約25度)で入浴する人はほとんどいないはずです。

反対に、海の水は常温に近い温度ですが、高濃度の塩分が含まれています。

プールも同様です。消毒用の塩素が大量に含まれているため、やはり真水とは言えません。

そのため、iPhone12が水に浸かった場合、たとえほんの一瞬であっても、その水が海水であれば壊れてしまうかもしれないのです。

iPhone12は「水深6メートルの環境下で最長30分まで」耐えられますが、これは「常温かつ真水」であることを前提としています。忘れないようにしてくださいね。

端末割引プログラムを利用している場合は要注意!

スマホおかえしプログラム

画像引用元:スマホおかえしプログラム | キャンペーン・特典 | NTTドコモ

下記の3キャリアの割引プログラムを利用してiPhone12を購入した方は、水没事故に注意してください。

キャリアの割引プログラム
  • ドコモ:スマホおかえしプログラム
  • au:かえトクプログラム
  • ソフトバンク:トクするサポート+

いずれも、スマホ購入の約2年後にその端末を返却することで、端末代金を大幅割引してくれるサービスです。

これらのプログラムは返却時に「水濡れがないこと」を条件としており、水濡れの有無は端末内部に貼られている「水濡れシール」で判断されます。

厄介なことに、端末が「水濡れ」と判定された場合、22,000円の追加料金を払わなければ返却を受け付けてもらえません。

したがって、これらのプログラムを利用している方は、iPhone12の防水性能がどんなに優秀であっても、水濡れは極力避けるべきです。

iPhone12が水没したときの対処法

iPhone 12のSIMトレイ

スマホを利用しているかぎり、どれだけ気を付けていても、水没のリスクを0%にすることはできません。

水没させてしまったときは、下記の手順でiPhone12を完全に乾かしましょう

iPhone12を水没させた時の対処法
  1. iPhone12の電源を切り、柔らかい布などで水分をよく拭き取る
  2. SIMカードを取り出す
  3. 直射日光を避け、風通しがよく湿度が低い場所で乾かす

表面の水分をよく拭き取り、完全に乾くまで電源を入れないことが重要です。

その日の気温や湿度によって乾く早さは変わりますが、最低でも丸1日は乾かした方が良いでしょう。

この手順を試してみてもiPhone12の動作に異常がある場合は、修理に出すことをおすすめします。

iPhone12が水没したときに使える補償

AppleCare

画像引用元:Apple サポート 公式サイト

iPhone12が水没し、修理が必要になった場合、Appleの保証サービスは利用できるのでしょうか。

iPhone12には1年間のメーカー保証が付いていますが、これは自然故障を対象としたものです。

水没は過失とみなされ、メーカー保証の対象外となります

3大キャリアの水没保証

ドコモ・au・ソフトバンクが提供している保証は以下のとおりです。

3大キャリアの水没保証(iPhone12)

キャリアドコモauソフトバンク
オプション料金825円979円979円
水没による費用上限5,500円12,980円
対応修理修理・交換

ドコモは独自の「ケータイ補償サービス」を用意しています。費用の上限は5,500円です。

auとソフトバンクでは、基本的にApple社が提供する「Apple Care+」を利用することになります。

修理時にかかる費用や月額料金を考えれば、ドコモがお得と言えますね。

Apple公式サイトから保証サービスに加入した場合

「Apple Care+」はAppleの公式サイトからでも加入できます

ただし、16,800円を一括払いする必要がある点には注意しましょう。

また、iPhone12購入後、30日以内に加入しなければいけません。

保証内容は、auやソフトバンク経由で加入した場合と同じです。

iPhone12水没時の保証内容
  • ドコモ
    上限5,500円で修理できる
  • au
    修理・交換費用は12,980円
  • ソフトバンク
    修理・交換費用は12,980円
  • Apple
    修理・交換費用は12,980円

iPhone12は水濡れ厳禁!

iPhone12の防水性能について解説してきました。

iPhone12の防水性能と水没時の保証
  • 防塵・防水等級は最高のIP68
  • 防水等級の前提条件は「真水かつ常温」であること。風呂・プール・海では保証されない
  • キャリアの端末割引プログラムを利用している場合は、特に水濡れ厳禁
  • iPhoneには1年間のメーカー保証があるが、水没は対象外
  • 水没による修理・交換は、各キャリアの水没保証で費用を抑えられる

iPhone12は優れた防水性能を持っていますが、これは常温かつ真水であることを前提としたものです。
風呂やプール、海でも同様に使えるとは限りません。

特に、キャリアの端末割引プログラムを利用している方は、端末返却時に大きく損をする恐れがあるため、iPhoneを水場で使うのは避けた方が良いでしょう。