iPhone13 Pro Max 実機レビュー|前作からカメラが大きく進化
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本記事では、iPhone 13 Pro Maxの実機レビューをお届けします。
iPhone 12シリーズと比べてほとんど変わっていないという声も多い13シリーズですが、それは本当なのでしょうか。
Antutuベンチマークスコアからカメラの撮り比べまで、iPhone 12 Proとも比較しながら見ていきましょう。
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- カメラ性能が前作より進化
- 最大120Hzのディスプレイも快適
- バッテリー持ちもいい
- iPhone 11シリーズ以前からの買い替えはおすすめ
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- 1 iPhone13 Pro Max 評価レビューまとめ
- 2 iPhone13 Pro Maxの発売日・予約開始日
- 3 iPhone13 Pro Maxの端末価格
- 4 iPhone13 Pro Maxのスペックを評価レビュー
- 5 iPhone13 Pro Maxのデザイン・カラーを評価レビュー
- 6 iPhone13 Pro Maxのカメラを評価レビュー
- 7 iPhone13 Pro Maxのディスプレイを評価レビュー
- 8 iPhone13 Pro Maxの5G性能を評価レビュー
- 9 iPhone13 Pro Maxのバッテリーを評価レビュー
- 10 iPhone13 Pro Maxは買うべきか?
- 11 iPhone史上最高スペックなのは間違いない
iPhone13 Pro Max 評価レビューまとめ
最初にiPhone13 Pro Maxの評価をざっくりまとめます。
iPhone 13 Pro Maxの評価は、iPhone 12 Pro Maxを持っているのかどうかで大きく変わると思います。
去年iPhone 12 Pro Maxを買って現在も使っているのであれば、わざわざiPhone 13 Pro Maxを買う必要性は低いです。
確かにカメラの強化や最大120Hzに対応したディスプレイなどは進化点ではあるものの、そのためにまた13万円以上の買い物をするのは「無駄使い」と感じる人が多いのではないでしょうか。
しかしiPhone 11シリーズなどからの買い替えであれば、iPhone 13 Pro Maxは満足度の高い買い物になると思います。
歴代最高スペックのiPhoneであることは間違いありません。
後は大きさや重さに慣れることができるかの問題です。
226gのiPhone 12 Pro Maxでも筆者は重たすぎて普段使いはできないと感じたのですが、iPhone 13 Pro Maxはさらにそれを上回る238g。
スペックがよくても日常的に使いたいとは正直思えませんでした。
購入の前には必ず実機を手にとって、自分が日常的に使えるかイメージすることをおすすめします。
iPhone13 Pro Maxの発売日・予約開始日
iPhone13 Pro Maxは2021年9月24日に発売されました。
予約開始は2021年9月17日午後21時からでした。
iPhone13 Pro Maxの端末価格
iPhone13 Pro Maxは134,800円から購入できます。
キャリアの中でもっとも安く買えるのは楽天モバイルです。
iPhone 13 Pro Max | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB | |
---|---|---|---|---|---|
ドコモ | 通常 | 197,230円 | 214,610円 | 248,160円 | 275,550円 |
いつでもカエドキプログラム | 102,190円 | 110,330円 | 129,360円 | 142,230円 | |
詳細 | ドコモ公式ショップを見る | ||||
au | 通常 | 156,995円 | 170,945円 | 198,965円 | 226,870円 |
スマホトクするプログラム | 84,755円 | 92,345円 | 107,525円 | 122,590円 | |
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ソフトバンク | 通常 | 157,680円 | 172,080円 | 200,160円 | 228,240円 |
新トクするサポート | 56,160円 | 61,920円 | 72,720円 | 82,800円 | |
詳細 | ソフトバンク公式ショップを見る | ||||
楽天モバイル | 通常 | 134,800円 | 146,800円 | 170,800円 | 194,800円 |
アップグレードプログラム | 67,392円 | 73,392円 | 85,392円 | 97,392円 | |
詳細 | 楽天モバイル公式サイトを見る | ||||
Apple | 通常 | 159,800円 | 174,800円 | 204,800円 | 234,800円 |
詳細 | Apple公式サイトを見る |
iPhone13 Pro Maxのスペックを評価レビュー
画像引用元:iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Max – Apple(日本)
iPhone13 Pro Maxには、最新のA15 Bionicが搭載されています。
もちろんiPhone史上最高の処理能力を誇るチップです。
iPhone 13 Pro Max | |
---|---|
画面サイズ | 6.7インチ |
本体サイズ | 高さ:160.8mm 幅:78.1mm 厚さ:7.65mm |
重さ | 238 g |
アウトカメラ | 1,200万画素 (超広角、広角、望遠) |
インカメラ | 1,200万画素 |
ROM | 128GB・256GB・512GB・1TB |
CPU | A15 Bionic |
認証 | Face ID (顔認証) |
防水 | IP68等級 |
5G対応 | ○(Sub6波のみ) |
カラー | グラファイト・ゴールド・シルバー・シエラブルー |
詳細 | iPhone13 Pro Maxのレビュー |
ただiPhone 13シリーズはすべてA15 Bionicであり、iPhone 13 Pro Maxだけが特別というわけではありません。
特にiPhone 13 Proとはサイズとバッテリー持ち以外、同スペックです。
iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxはカメラ性能にも差があったのですが、今回はそれもまったく同じとのこと。
そのため、サイズや重量が気に入らないなら、無理にiPhone 13 Pro Maxを選ぶことはありません。
iPhone13 Pro Maxのゲーム性能
iPhone13 Pro Maxのゲーム性能は抜群です。
現在もっとも重たいアプリゲームとされることの多い「原神」でも、高画質で快適に動きます。
ちなみにデフォルトの設定は画質「高」で、フレームレートは30でした。
「現在のデバイスの負荷」も「スムーズ」であり、かなり余裕のあることがわかります。
しかし画質を「最高」にすると一気に負荷が「非常に高い」になってしまいました。
ただ、M1搭載のiPad Proでも、最高画質だと「非常に高い」になるようです。そのため、これはiPhone13 Pro Maxが悪いというより、原神がそれだけ重たいゲームということでしょう。
一応、筆者はそこからさらにフレームレートを60に上げて操作してみましたが、その時はそれほど問題を感じずに遊ぶことができました。
他にも「荒野行動」や「プロジェクトセカイ」も試しましたが、プレイは快適そのもの。
iPhone13 Pro Maxは、自信をもって最高のゲーミングスマホだといえます。
iPhone13 Pro MaxのAnTuTuベンチマークスコア
端末の総合的な処理能力を示すAnTuTuベンチマークスコアを計測してみました。
- CPU:209,536点
- GPU:317,280点
- MEM:105,380点
- UX:132,431点
- 合計:764,627点
iPhone 12 Proと比較
前作からどれだけ進化したのかも気になったため、iPhone 12 ProでもAntutuベンチマークスコアを計測したところ、次のような結果となりました。
機種 | iPhone 13 Pro Max | iPhone 12 Pro |
---|---|---|
CPU | 209,536点 | 181,772点 |
GPU | 317,280点 | 314,362点 |
MEM | 105,380点 | 112,975点 |
UX | 132,431点 | 127,401点 |
合計 | 764,627点 | 736,510点 |
すべての項目においてiPhone 13 Pro Maxが上回ってはいます。
ただ大きな差はありません。
これは正直がっかりですね……。
体感としても、iPhone 12 Proより動作が速いなどとは特に感じませんでした。
iPhone13 Pro Maxのデザイン・カラーを評価レビュー
iPhone13 Pro Maxのデザインは、iPhone 12 Pro Maxからほとんど変わっていません。
若干ノッチが小さくなったのですが、かといって表示されるステータスアイコンの種類や数には変化がないので、実質変わっていないようなものです。
カラーはシエラブルー、シルバー、ゴールド、グラファイトの4色。
iPhone 12 Pro Maxにあったパシフィックブルーがなくなり、代わりにシエラブルーが追加されています。
ただこのレビューに使っているカラーはゴールドです。
背面はすりガラスになっていてとても高級感があります。
側面は光沢があり、指紋や汚れが目立ちます。
またiPhone 11シリーズまでと違い側面がフラットになっているのも特徴です。
個人的には見た目はフラットのほうが格好いいと思います。
しかし持ちやすかったのはラウンドしていた時のデザインでした。
フラットだと本体の厚みがそのまま出てしまうんですよね。
それもあって本体サイズのでかいiPhone 13 Pro Maxは余計に持ちにくく感じてしまいます。
iPhone13 Pro Maxのカメラを評価レビュー
iPhone13 Pro Maxには、広角(F1.5)・超広角(F1.8)・望遠(F2.8)の3つのレンズが搭載されています。
有効画素数はいずれも約1,200万画素です。
超広角カメラでは2倍の光学ズームアウトができます。また、2センチの距離でもピントを合わせられるようになったので、マクロ撮影も可能になりました。
望遠カメラは3倍の光学ズームと最大15倍のデジタルズームに対応しています。
ちなみにiPhone 12 Pro Maxでは2.5倍の光学ズームと最大12倍のデジタルズームでした。
iPhone 13 Pro Maxで撮影した写真
iPhone 13 Pro Maxで実際に撮影した写真を、iPhone 12 Proとの比較も交えながら見てみましょう。
本当はiPhone 12 Pro Maxと比較するのが望ましいものですが、筆者の手元にあるのがiPhone 12 Proのためあしからず……。
iPhone 12 Proは2倍の光学ズームと最大10倍のデジタルズームに対応しています。
iPhone 12 Proの0.5倍
iPhone 13 Pro Maxの0.5倍
iPhone 12 Proの1倍
iPhone 13 Pro Maxの1倍
iPhone 12 Proの2倍
iPhone 13 Pro Maxの2倍
iPhone 12 Proの10倍
iPhone 13 Pro Maxの10倍
iPhone 12 Proの3倍
iPhone 13 Pro Maxの3倍
やはりズームで撮影すると、iPhone 13 Pro Maxのほうがきれいに撮影できていることがわかります。
またズームだけでなく、iPhone 13 Pro Maxでは最短2cmのマクロ撮影も可能です。
iPhone 13 Pro Maxのマクロ撮影
しかしiPhone 12 Proではマクロ撮影ができず、被写体が近すぎるとピントを合わせられません。
iPhone 12 Proではマクロ撮影できず
今度はポートレートモードの比較です。
iPhone 12 Proのポートレートモード
iPhone 13 Pro Maxのポートレートモード
結構違う印象を受けます。個人的には12 Proのほうが加工感が強く、より自然に感じるのはiPhone 13 Pro Maxのほうです。
最後にインカメラの比較です。
iPhone 12 Proのインカメラ
iPhone 13 Pro Maxのインカメラ
iPhone 12 Proのインカメラでポートレートモード
iPhone 13 Pro Maxのインカメラでポートレートモード
気持ちiPhone 13 Proのほうが顔色が明るい気がします。
またiPhone 12 Proはポートレートモードだと、髪の毛と背景の境目がより曖昧ですね。
総じて、iPhone 13 Pro Maxのほうがカメラ性能が高いことが伺えます。
想像していたよりも差があると感じました。
iPhone13 Pro Maxのディスプレイを評価レビュー
iPhone13 Pro Maxは6.7インチの有機ELディスプレイで、スクロール速度などに応じてフレームレートが10Hz~120Hzに変化する「ProMotion」対応です。
60HzのiPhone 12 Proと比較すると、はっきりと差を感じます。
iPhone 12 Proでは素早くスクロールすると残像感や引っかかりを感じることが多々ありますが、iPhone13 Pro Maxでは非常に滑らかにスクロールできました。
よく「一度120Hzに慣れると60Hzには戻れない」という声を聞きますが、本当にその気持ちがわかります。
機会があれば是非とも体験してみてください。
大画面だからゲームも有利
6.7インチの大画面であることは、ゲームや漫画など娯楽面で特に力を発揮します。
またスピーカーの左右のバランスもいいので、音ゲーもイヤホンなしで遊べるレベルです。
6.1インチとのサイズ感の違い
6.1インチのiPhone 12 Proと並べてサイズ感の違いを見てみましょう。
iPhone 12 ProとiPhone 13 Proは同サイズなので、iPhone 13 ProかiPhone 13 Pro Maxかで迷っている場合の参考にもなると思います。
大きいほうがiPhone 13 Pro Maxです。
iPhone13 Pro Maxの5G性能を評価レビュー
画像引用元:iPhone 12とiPhone 12 mini – Apple(日本)
iPhone 13シリーズの5G性能は、残念ながらiPhone 12シリーズと変わりません。
ミリ波には対応しておらず、Sub6のみの対応です。
実際にiPhone 13 Pro MaxとiPhone 12 Proで、同じ日時・場所・SIMで5Gの速度を計測してみました。
iPhone 13 Pro Maxの5G速度
iPhone 12 Proの5G速度
通信速度というのは常に変化しているものですので、この差は誤差の範囲です。
カタログスペック通り、iPhone 12シリーズから変わっていないと見てよいでしょう。
iPhone13 Pro Maxのバッテリーを評価レビュー
iPhone13 Pro MaxはiPhone史上最長のバッテリー持ちであるとAppleはいっているのですが、実際に使っていても非常によいと感じます。
100%のiPhone13 Pro Maxを午前9時から午後9時までレビューのために使ったところ、52%減って48%になっていました。
Antutuベンチマークスコアを測ったりゲームをダウンロードしたり写真を撮影したりと、普段以上に触っていたにも関わらずこれだけ残っているのは驚きました。
そこからさらにYouTubeを1時間1080pで再生し続けたら、48%から43%になりました。
よほど長時間ゲームで遊ぶなどしない限り、外出先でバッテリーが切れてしまう心配はいらなさそうです。
iPhone13 Pro Maxは買うべきか?
ここまでゲーム性能やカメラ性能、バッテリー持ちなど、重要なところを一通りレビューしてきました。
iPhone13 Pro Maxは非常に高スペックで素晴らしい端末であることは確かです。
134,800円という価格も、スペックを考えたらそこまで高くはないと感じます。
しかし最初にも述べている通り、iPhone 12 Pro Maxから買い替える必要性は乏しいように思えます。
iPhone 11シリーズ以前からの買い替えであれば、デザインも刷新されていて新鮮なことが多いのではないでしょうか。
iPhone史上最高スペックなのは間違いない
iPhone 13 Pro Maxの実機レビューでした。
- カメラ性能が前作より進化
- 最大120Hzのディスプレイも快適
- バッテリー持ちもいい
- iPhone 11シリーズ以前からの買い替えはおすすめ
iPhone 12 Proと比較して、カメラ性能が想像していたよりも進化していたことに感心しました。
撮り比べるとできあがる写真に結構差があり、年々性能が上がっていることを素人目にも実感できます。
一方で、Antutuベンチマークスコアがほとんど変わらなかったことは悪い意味で意外でした。
確かにA15 Bionicの評判はあまりよくありません。人材流出のせいで、A14 Bionicからほとんど進化していないという報道もありました。
5Gも相変わらずSub6のみの対応です。
このように、期待を裏切られた面もあるiPhone 13 Pro Maxではあるのですが、それでもiPhone史上最高スペックの端末であることは間違いありません。
価格に見合ったスペックだと思います。
大画面を求めている人にとっては、非常に有力な選択肢になるでしょう。