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「最新iPhone」と言われると、つい最高峰の性能や新しいカメラ機能に目がいってしまいますよね。
しかし、いくら高性能だったとしても、ちょっと使っただけで電池が切れてしまうようなiPhoneは、不便極まりないでしょう。
「電池持ち」は地味な要素ではありますが、iPhoneを便利に利用するためには絶対に無視できないものです。
そこで、本記事ではiPhone 14のバッテリー性能についてご紹介。
電池持ちにおいて高い評価を得ているiPhone 13シリーズや過去モデルとの比較も行います。
- iPhone 14 Plusの最大ビデオ再生時間は26時間。スタンダードモデルでは最長
- iPhone 14 Pro Maxの最大ビデオ再生時間は29時間。iPhone史上最長
- 6.7インチの大型iPhoneは年々バッテリー容量が増加している
- 6.1インチのiPhoneは、バッテリー容量こそ変わらないものの、CPUの消費電力改善などにより、電池持ち性能を向上させている
トップ画像引用元:Apple公式サイト
iPhone 14の電池持ちはどのくらい?
画像引用元:iPhone 14・iPhone 14 Plus 余裕たっぷりのバッテリー|au
Appleの公式サイトによれば、iPhone 14 Plusに搭載されたバッテリーの駆動時間はiPhone史上最長です。
では、iPhone 14シリーズのバッテリー性能とはどのくらいのものなのでしょうか。
そこで、下表では歴代iPhoneのバッテリー容量と最大ビデオ再生時間をまとめました。
iPhone機種 | バッテリー容量 (非公式) | 最大ビデオ 再生時間 |
---|---|---|
iPhone 14 | - | 20時間 |
iPhone 14 Plus | - | 26時間 |
iPhone 14 Pro | - | 23時間 |
iPhone 14 Pro Max | - | 29時間 |
iPhone SE(第3世代) | 2,018mAh | 15時間 |
iPhone 13 | 3,227mAh | 19時間 |
iPhone 13 mini | 2,406mAh | 17時間 |
iPhone 13 Pro | 3,095mAh | 22時間 |
iPhone 13 Pro Max | 4,352mAh | 28時間 |
iPhone 12 | 2,815mAh | 17時間 |
iPhone 12 mini | 2,227mAh | 15時間 |
iPhone 12 Pro | 2,815mAh | 17時間 |
iPhone 12 Pro Max | 3,687mAh | 20時間 |
iPhone SE(第2世代) | 1,821mAh | 13時間 |
iPhone 11 | 3,110mAh | 17時間 |
iPhone 11 Pro | 3,046mAh | 18時間 |
iPhone 11 Pro Max | 3,969mAh | 20時間 |
iPhone XS | 2,658mAh | 14時間 |
iPhone XS Max | 3,174mAh | 15時間 |
iPhone XR | 2,942mAh | 16時間 |
iPhone X | 2,716mAh | 13時間 |
iPhone 8 | 1,821mAh | 13時間 |
iPhone 8 Plus | 2,675mAh | 14時間 |
iPhone 7 | 1,960mAh | 13時間 |
iPhone 7 Plus | 2,900mAh | 14時間 |
iPhone SE | 1,624mAh | 13時間 |
iPhone 6s | 1,715mAh | 11時間 |
iPhone 6s Plus | 2,915mAh | 14時間 |
iPhone 6 | 1,810mAh | 11時間 |
iPhone 6 Plus | 2,915mAh | 14時間 |
今回調査したのは最新機種からiPhone 6シリーズまでのバッテリー性能です。
AppleはiPhoneのバッテリー容量を公表していないため、これらは非公式の情報となります。
ただし、「最大ビデオ再生時間」は公式サイトからの情報です。
Appleは以前から、最大ビデオ再生時間をバッテリー性能の指標の1つとして用いています。
では、上表の内容について細かく見ていきましょう。
iPhone 14のバッテリー性能はどのくらい進化した?
iPhonw14のバッテリーはiPhone13に比べ、最大ビデオ再生時間が1時間伸びました。
バッテリーは本体サイズが大きいほどに性能も高くなります。
つまりiPhoneの筐体サイズが大きくなるほどに、電池持ちも向上する傾向にあるということです。
そこで画面サイズごとに、過去のiPhoneシリーズとiPhone 14シリーズのバッテリーについて比べてみました。
iPhone 14 / 14 Proのバッテリー性能比較
まずは、iPhone 14と同じ6.1インチサイズのiPhoneのバッテリー性能を比較していきます。
今回はiPhone X/XS/11 Proの5.8インチも、同じサイズとして比較対象としました。
なお、iPhone 14シリーズはまだ発売されていないため、バッテリー容量は不明です。
iPhone機種 | バッテリー容量 (非公式) | 最大ビデオ 再生時間 |
---|---|---|
iPhone 14 | - | 20時間 |
iPhone 14 Pro | - | 23時間 |
iPhone 13 | 3,227mAh | 19時間 |
iPhone 13 Pro | 3,095mAh | 22時間 |
iPhone 12 | 2,815mAh | 17時間 |
iPhone 12 Pro | 2,815mAh | 17時間 |
iPhone 11 | 3,110mAh | 17時間 |
iPhone 11 Pro | 3,046mAh | 18時間 |
iPhone XS | 2,658mAh | 14時間 |
iPhone XR | 2,942mAh | 16時間 |
iPhone X | 2,716mAh | 13時間 |
基本的にバッテリー容量は増加傾向にありますが、機種ごとにそこまで大きな差があるわけではありません。
一方で、最大ビデオ再生時間はどんどん長くなっていますね。
iPhone Xでは最大13時間だったのに対し、最新モデルのiPhone 14では最大20時間に。
上位機種であるiPhone 14 Proは、さらにその上をいく最大23時間です。
また、前機種のと比較しても、iPhone 14とiPhone 14 Proの再生時間はそれぞれ1時間アップしています。
バッテリー性能で高い評価を得たiPhone 13の上をいくiPhone 14。
そのバッテリー性能はかなり優秀だと言えるでしょう。
iPhone 14 Plus / 14 Pro Maxのバッテリー性能比較
次は、大型iPhoneである6.7インチディスプレイを搭載した機種同士を比較してみましょう。
今回は、6.5インチのiPhone XS MaxやiPhone 11 Pro Max、5.5インチのiPhone 8以前のPlusモデルも比較対象に加えています。
iPhone機種 | バッテリー容量 (非公式) | 最大ビデオ 再生時間 |
---|---|---|
iPhone 14 Plus | - | 26時間 |
iPhone 14 Pro Max | - | 29時間 |
iPhone 13 Pro Max | 4,352mAh | 28時間 |
iPhone 12 Pro Max | 3,687mAh | 20時間 |
iPhone 11 Pro Max | 3,969mAh | 20時間 |
iPhone XS Max | 3,174mAh | 15時間 |
iPhone 8 Plus | 2,675mAh | 14時間 |
iPhone 7 Plus | 2,900mAh | 14時間 |
iPhone 6s Plus | 2,915mAh | 14時間 |
iPhone 6 Plus | 2,915mAh | 14時間 |
6.1インチモデルの比較結果とは違い、バッテリー容量が明らかに進化していますね。
iPhone 6 Plusは2,915mAhでしたが、iPhone 13 Pro Maxでは4,352mAhに大幅アップしています。
多少の例外はあれど、シリーズを重ねるごとに進化し続けていることがわかりますね。
また、これは最大ビデオ再生時間にも言えることです。
iPhone 6 Plusは14時間だったのに対し、iPhone 13 Pro Maxではなんと28時間に。2倍もの成長です。
さらに、iPhone 14 Pro Maxの最大ビデオ再生時間はその上をいく29時間!
さすがにiPhone 14 Plusはそれには及ばないものの、最大26時間という数値はスタンダートモデルとしては十分な性能です。
iPhone 14 PlusやiPhone 14 Pro Maxは、過去モデルと比べても十分なバッテリー性能を持っているといえますね。
iPhone 14のバッテリーが進化した理由
画像引用元:Apple公式サイト
iPhone 14シリーズのバッテリーは順当に進化していることがわかりました。
そこで、ここからはバッテリー性能の進化の理由について解説していきます。
- バッテリー容量の増加
- CPUの消費電力が効率化した
バッテリー容量の増加
バッテリー性能を上げるために必要なのは、下記の2つです。
- バッテリーの容量を増やす
- 消費電力を減らす
考え方としては非常に単純ですよね。しかし、実際にこれらのことをiPhone内で実現するのは非常に難しいことなのです。
特に、バッテリー容量の増加は難題です。
バッテリーの容量を増やせばバッテリーのサイズも大きくせざるを得ないため、必然的にiPhoneの本体サイズも大きくなってしまいます。
これは逆に言えば、もともと本体サイズが大きめのiPhoneは、バッテリー容量も比較的大きくしやすいということです。
実際、6.7インチの大型iPhoneは、世代を重ねるごとにバッテリー容量が順当に進化していましたよね。
iPhone 14 Proシリーズのバッテリー容量はまだ判明していませんが、恐らくiPhone 13 Proシリーズに近いものになることでしょう。
CPUの消費電力が効率化した
iPhone 14をはじめとする筐体サイズが小さめのスタンダードモデルは、バッテリー容量を増やすのが非常に困難です。
それよりは部品ごとの消費電力を改善した方が効率的といえます。実際、6.1インチiPhoneでは、こちらの方法が主流です。
iPhoneのプロセスルールの変遷
CPUは、iPhoneの端末の中でも特に大量の電力を消費するパーツです。
そんなCPUの消費電力に大きな影響を与える要素として、「プロセスルール」というものがあります。
「プロセスルールなんて聞いた事ない」という方は多いかもしれません。
が、「4nmプロセスで開発!」などといった文言を見たことがある方は、多いのではないでしょうか。
この「4nmプロセス」というのが、まさにプロセスルールのことなのです。
プロセスルールは、簡単にいえばCPUの配線の太さを表すもので、これが細くなるほどに消費電力は下がっていく傾向にあります。
ちなみに、これまでのiPhoneのCPUのプロセスルールは下記のとおりです。
CPU | 搭載機種 | プロセスルール |
---|---|---|
A16 Bionic | iPhone 14 Pro iPhone 14 Pro Max | 4nm |
A15 Bionic | iPhone 14 iPhone 14 Plus iPhone 13シリーズ iPhone SE(第3世代) | 5nm |
A14 Bionic | iPhone 12シリーズ | 5nm |
A13 Bionic | iPhone 11シリーズ iPhone SE(第2世代) | 7nm |
A12 Bionic | iPhone XS/XRシリーズ | 7nm |
A11 Bionic | iPhone X iPhone 8シリーズ | 10nm |
A10 Fusion | iPhone 7シリーズ | 16nm |
A9 | iPhone 6sシリーズ | 16nm |
A8 | iPhone 6シリーズ | 20nm |
iPhone 6シリーズでは20nmだったプロセスルールは、iPhone 14 Proシリーズでわずか4nmに。
バッテリー容量がほとんど変わらない6.1インチのスタンダードシリーズも、このようなプロセスルールの改善などによって電池持ちを改善しているのです。
iPhone 14シリーズの電池持ちは期待できる!
本記事では、iPhone 14の電池持ちについて解説しました。
- iPhone 14 Plusの最大ビデオ再生時間は26時間。スタンダードモデルでは最長
- iPhone 14 Pro Maxの最大ビデオ再生時間は29時間。iPhone史上最長
- 6.7インチの大型iPhoneは年々バッテリー容量が増加している
- 6.1インチのiPhoneは、バッテリー容量こそ変わらないものの、CPUの消費電力改善などにより、電池持ち性能を向上させている
iPhone 14シリーズの電池持ち性能は、すでに高い評価を得ているiPhone 13シリーズの上を行きます。
わずかな進化ではあるものの、バッテリー性能が優れているのは嬉しいですね。
また、歴代モデルと比較すると、iPhone 14 Proシリーズのバッテリー容量は大きく向上しています。
iPhone 14シリーズはそれほど増量しないものと思われますが、CPUのプロセスルールは大きく向上しているため、電池持ちは優秀です。
間もなく発売されるiPhone 14シリーズ。バッテリー性能にはかなり期待できそうですね。