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iPhone 14シリーズには、衝突事故検出という機能が新たに搭載されました。
運転中に発生した深刻な衝突事故を検出できる機能です。
本記事では、この衝突事故検出機能について特徴やメリット、使い方を解説します。
- 運転中の深刻な衝突事故を検知
- 応答がない場合に自動通報してくれる
- iPhone14シリーズとApple Watch 8/SE(第2世代)/Ultraに搭載
- 運転中に自動でオンになる
iPhone14に搭載された衝突事故検出とは?
iPhone 14シリーズに搭載された衝突事故検出機能の特徴は、次のとおりです。
- 運転中の深刻な事故を検知し自動通報するサービス
- 運転中に作動する
- 5つのセンサーから事故を正確に検知
- iPhone14シリーズとApple Watch 8/SE(第2世代)/Ultraに搭載
それぞれのポイントに付いて解説します。
運転中の深刻な事故を検知し自動通報するサービス
衝突事故検出とは、運転中に発生した深刻な事故を検知し、緊急通報へ自動通報するサービスです。
ユーザーが深刻な自動車事故に遭い、かつ応答がなかった場合に、iPhoneがユーザーのために緊急通報ダイヤルへ自動的に通報します。
衝突事故検出機能を正確に動作させるため、Appleは機械学習を活用しました。
100万時間を超える実際の運転データをコンピューターに読み込ませ、正面衝突・追突・側面衝突・横転の試験を実施。
セダンやSUV、ミニバン、ピックアップトラック(後部が荷台になっている乗用車)といった人気車種で、衝突事故を検出できます。
運転中に作動する
衝突事故検出機能は、運転中になると自動で動作します。
ユーザー側の操作は必要ありません。
衝突事故が検出されると、衝突事故検出のアラートが表示されます。
5つのセンサーから事故を正確に検知
事故を検知するデバイス側のセンサーとしては、次の5つが使用されます。
- ハイダイナミックレンジジャイロ
- 高重力加速度センサー
- GPS
- 気圧計
- マイク
これらのセンサーがデバイス上で一体となって働き、深刻な自動車事故を正確に検知します。
ハイダイナミックレンジジャイロ
ジャイロスコープとは、傾き(角度)や角速度(回転の速さ)を測定するためのセンサーです。
iPhone 14ではハイダイナミックレンジジャイロを搭載することで、衝突事故によって自動車の向きが急速に変わったことを検知できます。
高重力加速度センサー
重力加速度センサーとは、いわゆる「G」を測定するためのセンサーです。
自動車を運転しているとき、急カーブにさしかかったり急ブレーキを踏んだときなどに、加速度が大きくなります。
iPhone 14シリーズでは、最大256Gまで検知できる高重力加速度センサーを搭載。
加速度計から急速な減速を感知し、自動車事故を素早く検知します。
GPS
GPSとは、位置情報を測定するセンサーです。
位置情報の変化から、自動車の運転スピードやその変化量がわかります。
気圧計
気圧計とは、大気の圧力を測るためのセンサーのことです。
iPhone 14シリーズの気圧計は、エアバックが作動したときの気圧の変化を検出します。
マイク
iPhone14シリーズでは、運転中においてマイクから騒音レベルを常に監視。
衝突によって引き起こされる大きな音を検出します。
ユーザーのプライバシーを保護するため、このサウンド検出処理はiPhone上で行われるとしています。
iPhone14/14 ProとApple Watch 8/SE(2nd)/Ultraに搭載
衝突事故検出機能が搭載されているデバイスは、次のとおりです。
- iPhone 14/14 Plus
- iPhone 14 Pro /14 Pro Max
- Apple Watch Series 8
- Apple Watch SE(第2世代)
- Apple Watch Ultra
2022年9月以前に発売されたモデルのiPhoneやApple Watchでは、衝突事故検出機能は使えません。
iOS16にアップデートしても、本機能は付加されないのでご注意ください。
衝突事故検出の機能のメリット
画像引用元:Apple
衝突事故検出のメリットは、次の2つです。
- 通報する人が周囲にいないときに通報してくれる
- 通報までの時間が短縮される
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
人が周囲にいないときに通報してくれる
自動車事故に遭って意識がなくなったとしても、事故に気が付いた第三者が通報してくれれば救助してもらえるでしょう。
しかし、周囲に人がいなかった場合は、最悪の事態を迎える恐れも……。
そんなとき、事故検知サービスが強い味方になってくれます。
- 車がほとんど通らない場所での事故
- 夜中~朝方など、車の通りが少ない時間帯での事故
通報までの時間が短縮される
事故発生時、周囲に人がいたとしても、状況次第では通報が後回しになってしまうこともあるでしょう。
しかし、iPhone 14シリーズの衝突事故検知機能は事故発生から20秒で自動通報してくれます。
通報までの時間が大幅に短縮されることで、その後の人生が変わる人もいるかもしれません。
衝突事故検出の使い方
画像引用元: iPhone または Apple Watch のクラッシュ検出を使って、事故の際に助けを呼ぶ – Apple サポート
iPhoneが壊れてさえいなければ、事故発生後、一切の通報をiPhoneが自律的に行ってくれます。
- アラート表示(10秒間)
- 通報までカウントダウン(10秒間)
- 通報・音声メッセージが流れる
- 音声メッセージが繰り返される
衝突事故検出機能はセットアップ不要で利用できます。
また、標準機能となっており、ユーザーが設定を解除することはできません。
1.アラート表示(10秒間)
Apple Watchを装着していた場合はApple Watchに、そうでない場合はiPhoneがアラートを発します。
意識があって操作できる場合は、スライダーをスワイプして緊急通報しましょう。
事故ではなかった場合は、ユーザーが「キャンセル」をタップすることでアラートを解除できます。
2.通報までカウントダウン(10秒間)
STEP1でユーザーの応答がない場合、10秒のカウントダウンが始まります。
このカウントダウンの間に応答がない場合、自動的に通報される仕組みです。
3.通報・音声メッセージが流れる
STEP2で応答がなかった場合、デバイスはユーザーのために自動で緊急通報サービスへ接続します。
そしてSiriによって、「iPhone の所有者は深刻な車の事故に遭いました。電話に応答することができません」という旨のオーディオメッセージが流れ、事故現場の緯度・経度・検索範囲なども伝えられます。
なお、このメッセージはスピーカーで流れるため、(状況によりますが)所有者の方も聞くことが可能です。
また、iPhoneで「緊急連絡先」を設定しておけば、このタイミングで緊急連絡先への通知も実行されます。
緊急連絡先とは
緊急連絡先を登録しておくと、自分が事故等で危機的な状況になったとき、信頼できる人に素早く連絡を取ることができます。
SOS緊急アラートを開始すると、あらかじめ登録されている緊急連絡先のアドレスに、位置情報を含んだテキストメッセージが送信されます。
4.音声がリピートされる
通話が終了するまで、またはデバイスでストップボタンが押されるまで音声メッセージが繰り返されます。
なお2回目以降の音声は、必要に応じて通話ができるよう、音量が小さくなります。
意識がなくても通報してくれるから安心
iPhone14シリーズを利用することで、運転中に深刻な事故にあっても命が助かる確率がアップします。
- 運転中の深刻な衝突事故を検知
- 応答がない場合に自動通報してくれる
- iPhone14シリーズとApple Watch 8/SE(第2世代)/Ultraに搭載
- 運転中に自動でオンになる
iPhone14は、自分はもちろん、自分が大切に思っている人に使ってほしいスマートフォンといえるでしょう。