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2018年9月12日に発表された最新のiPhone XS。
新色やカメラ機能などの機能面に注目が集まっていますが、地味に防水性能も強化されました。
しかし、Apple発表会でも触れられず、iPhone Xのスペック表と見比べないとわからない部分です。
iPhoneを水回りで使いたい方にとっては、防水・防塵性能はかなり大切ですよね。
そこで今回はiPhone XSの防水・防塵性能のレベルや注意点の解説と、iPhone XSにおすすめの防水ケースを紹介します。
この記事を読めば、iPhone XSを水回りでも気にせず利用できる様になりますよ!
- iPhone XSの防水・防塵性能はIP68に強化!
- iPhone XSの防水・防塵の注意点
- iPhone XSのおすすめ防水ケース
トップ画像引用元:iPhone XS – ディスプレイ – Apple(日本)
1 iPhone XSの防水・防塵性能はIP68に強化!
まずiPhone XSの防水・防塵性能について確認しましょう。
iPhone XSではiPhone Xより防水性能が強化され、IP68対応になりました。
- iPhone XS:IP68
- iPhone X:IP67
このIP68という防水・防塵性能は、Androidスマホの多くが対応するものと同等性能です。
つまり、今まで防水・防塵性能が弱いからとiPhoneが買えなかった方も、今回のモデルからは全く気にする必要がなくなったということですね!
とはいえ、防水・防塵性能の対応規格だけ聞いても、どの程度まで耐えられるのかさっぱりわかりませんよね。
- IP68とはどういった規格なのか?
- 実際どんな使い方まで耐えられるのか?
気になるIP68の性能もしっかりチェックしましょう。
1-1 iPhoneが対応したIP68ってなに?
IP68は防水・防塵性能を測定する試験を行い、該当レベルまで合格したことを示します。
2つの数字はそれぞれIP6Xの防塵性能試験とIPX8の防水性能試験に合格したという意味で、2つ合わせてIP68ということですね。
それぞれの数字が大きい方が性能が高く、IP6Xは防塵・IPX8は防水それぞれの最高レベルであることを示しています。
ここでもう少し数字の意味を確認しましょう。
防水性能試験のレベルについて
IPX0~IPX8で表される防水性能は、それぞれ以下の意味を持っています。
防水性能のレベル
等級 | 規格内容 | つまりどういうこと? |
---|---|---|
0 | 保護なし | テストしていない状態 |
1 | 鉛直(垂直)に落下する水滴から保護 | 小さな水滴がついても大丈夫 |
2 | 15度以内の傾斜状態で鉛直に落下する水滴からの保護 | 小さな水滴がついても大丈夫 |
3 | 散水に対しての保護 | 霧程度なら全く問題ない |
4 | 水の飛まつに対しての保護 | 雨の中使っても問題ない |
5 | 噴流水に対しての保護 | ホースで水をかけても大丈夫 |
6 | 暴噴流に対しての保護 | ホース等で強力な水流を当てても大丈夫 |
7 | 水没に対しての保護 | 30分なら水没しても大丈夫 |
8 | 水没状態の使用に対しての保護 (IPX7以上に厳しい環境に対しての保護) | 30分以上の水没でも大丈夫 |
iPhone Xで対応していたIPX7の防水レベルでも、多少水没した程度では故障する可能性はかなり低かったということですね。
iPhone XSでIPX8まで対応したことで、30分以上水没していても問題なくなりました。
防塵性能試験のレベルについて
続いてIP0X~IP6Xで表される防塵性能も見てみましょう。
防塵性能のレベル
等級 | 規格内容 | つまりどういうこと? |
---|---|---|
0 | 保護なし | テストしていない状態 |
1 | 直径50mm以上の侵入防止 | 手などが機械内に入るのを防ぐ |
2 | 直径12.5mm以上の侵入防止 | 指先が機械内に入るのを防ぐ |
3 | 直径2.5mm以上の侵入防止 | 工具やワイヤーが機械内に入るのを防ぐ |
4 | 直径1mm以上の侵入防止 | ワイヤーや鋼帯が機械内に入るのを防ぐ |
5 | 粉塵の侵入防止 | 粉塵が機械内に入るのをある程度防ぐ もし侵入があっても動作に影響がない |
6 | 耐塵 | 粉塵が中に入らない密閉構造 |
防塵性能については、スマホでも対応するのはIP5X、IP6Xだけですね。
もともと防塵性能は工業用機械の事故防止の企画なので、IP5X以下はスマホサイズの対応規格ではありません。
iPhone 7以降の機種はIP6Xに対応しているので、多少の誇りであっても入り込む心配はないということですね。
1-2 結局iPhone XSはどの程度の防水性能がある?
ここまでiPhone XSの対応するIP68について見てきました。
- IP6X:粉塵が中に入らない密閉構造
- IPX8:30分以上の水没にも耐えられる防水性能
企画だけで見てもわかりにくい方も多いと思いますので、ここでよくあるシーンで耐えられるか考えてみましょう。
シーン別iPhone XS対応可否
状況 | 対応可否 | 備考 |
---|---|---|
工場など埃の多いところで使う | OK | 耐塵対応なので問題なし |
雨の中電話をかける | OK | IPX4相当の状況なので問題なし |
台所など濡れた手で使う | OK | IPX2相当なので問題なし。ただし濡れた手では操作への反応が悪い。 |
海やプールで使う | NG | 塩水・塩素水のため耐えられない可能性大 |
お風呂で使う | △ | 温水のため浴槽に漬けるのはNG。 風呂場内の水蒸気だけならIPX4相当で対応可 |
こうして見ると、IP68に対応したからといってお風呂は気をつけた方がよさそうですね。
また、海やプールなど真水や水道水以外の水に触れる場合にも、iPhone XSの防水性能では防げない可能性があるので気をつけましょう。
次の章ではiPhone XSの防水性能に対する注意点や、iPhone XS対応の防水ケースについてお伝えします。
2 過度な期待は厳禁!?iPhone XSの防水性能の注意点
前のページで触れたことも含まれますが、IP68対応だからといって全てに対応できる訳ではありません。
ここからはiPhone XSの防水性能の注意点をいくつか解説します。
iPhone XSのIP68等級では対応できない状況や注意点をしっかり把握して、状況によっては防水ケースを活用しましょうね。
2-1 IP68規格はメーカーの独自試験
IP68の規格内容については前のページで解説しましたが、実はIPX8の防水性能には意外な落とし穴があります。
それは、「IPX7より厳しいメーカー準拠の試験に合格した規格」という一文が含まれていることです。
簡単に言ってしまえば、IPX8の防水規格は「メーカー独自規格」と言えるのです。
例えば防水性能の高さを売りにしているシャープの『AQUOS R』シリーズでは、「お風呂対応」としています。
これは、シャープのIPX8規格の測定では「温水に漬ける」試験を含んでいるということですね。
一方iPhone XSの防水規格では「お風呂対応」については何も言及していません。
そのため、AppleのIPX8試験は常温の水しか想定していないと考えられます。
お風呂で利用したい方は、念のため防水ケースを利用する方がいいかもしれませんね。
2-2 長く使うと防水性能は低下する!?
iPhone XSに限ったことではありませんが、防水性能は基本的に経年劣化があります。
特に高い防水性能であるIPX7・IPX8は、多くの場合ゴム製部品で可動部の防水性能を確保しているためです。
iPhone XSなら、SIMトレーを取り出すとゴムパッキンで保護されているのが見て取れます。
このゴムパッキンが経年劣化を起こすと、防水性能は無いに等しいほど低下してしまうのです。
これは古い輪ゴムを想像するとわかりやすいと思います。
古くなったゴムは表面がパキパキにひび割れて、全く伸縮性もなくなっていますよね。
ちょっと引っ張ると切れてしまいます。
購入直後は気にする必要はありませんが、早ければ2年目にはゴムパッキンが痛んでいる可能性もあります。
メーカーも経年劣化を考慮してか、防水対応の機種であっても水濡れ故障はメーカー保証外です。
iPhone XSも、ずっと防水性能が維持できるわけではないと考えた方が無難ですね。
2-3 お風呂や海・プールは要注意!
iPhone XSもその他Androidも、防水試験は「常温の真水」か「常温の水道水」で行うのが基本です。
つまり、常温の普通の水以外には一切の防水試験がされていないということです。
シャープのAQUOS Rは温水試験も行うようですが、これは例外的なものと考えてください。
そのため、IP68に対応しているからと言って、お風呂や海・プールで使うのは故障の原因になります。
こうした『常温の水』以外の環境で利用するなら、本体の防水性能に頼らず防水ケースを利用した方がいいでしょう。
3 お風呂や海・プールでiPhone XSを使うのにオススメの防水ケース
ここからはiPhone XSに対応した防水ケースを3つ紹介します。
iPhone XSはIP68等級ですが、お風呂や海・プールで使うには防水性能に不安があります。
そうした環境でiPhone XSを利用するなら必須なので、ぜひ参考にしてください。
3-1 CORNMI iPhone防水ケース
画像引用元:Amazon | Cornmi iPhonex防水ケース
CORNMIのiPhone防水ケースはiPhone X専用と書かれていますが、全く同じ筐体のiPhone XSにも対応します。
少しゴツい感じがしますが、ダイビングもお風呂も対応なのでiPhone XSの防水性能では対応できない場所でも安心です。
また、耐衝撃性能も高く、2mの高さから落下してもiPhoneが割れる心配なし!
ケースに入れたまま充電やスピーカーも利用できるので、価格に見合わず超高性能な防水ケースですよ!
3-2 MUKA iPhone防水ケース
画像引用元:Amazon.co.jp: iPhone x 防水ケース
MUKAのiPhone防水ケースは、防水性能の割にスマートなデザインが特徴です。
シリコン素材なので滑りにくく、薄いデザインでワイヤレス充電もケースに入れたまま可能です。
ただし、Lightningケーブルで充電する場合は開閉部分がシリコン栓のため、経年劣化が早いと考えられます。
iPhone XSを有線で充電する方はCORNMIのiPhoneケースの方がいいかもしれませんね。
3-3 SURIA スマホ用防水ケース
画像引用元:Amazon.co.jp:SURIA スマホ防水ケース
「防水ケースは必要になる時だけ付けたい」
「お風呂の時以外はデザイン重視のケースがいい」
「いちいちケースを入れ替えるのが面倒」
このような方は、必要な時だけ使えるSURIAの防水ケースがぴったりです。
もちろんIP68対応でお風呂もダイビングも対応しています。
次の章で今回の解説をまとめます。
4 iPhone XSの防水・防塵性能のレベルまとめ
今回はiPhone XSで新たに対応したIP68等級の防水・防塵性能について解説しました。
- IP6X:粉塵が中に入らない密閉構造
- IPX8:30分以上の水没にも耐えられる防水性能
iPhoneの防水性能には不安の声をあげる方もいましたが、IP68等級に対応したことで他のAndroidと同レベルになりましたね。
とはいえ、IP68等級にはいくつも注意点があります。
- IPX8等級の防水規格はメーカー準拠
- ゴムパッキンを多用しているので経年劣化が起こる
- お風呂や海水・プールの水では防水性能が発揮できない
こうした常温以外、水道水以外の環境では、スマホ本体の防水性能に頼るのは危険です。
最後に紹介したようなダイビングやお風呂対応の防水ケースを利用して、万が一の故障を避けるようにしましょうね!
- CORNMI iPhone防水ケース:ゴツいが防水性能がかなり高い
- MUKA iPhone防水ケース:スマートなデザインだが有線充電には向かない
- SURIA スマホ用防水ケース:袋状のケースだから様々な機種に対応。必要な時だけ装着が簡単。
今回の解説を参考に、ぜひiPhone XSの防水性能を正しく理解してください。
特に海やプールにiPhoneを持って行く方は、早めに防水ケースを手に入れておきましょうね!