
携帯代10,000円て高くない!?格安SIMで今の月額を半分以下に抑えませんか?
2020年12月3日に、NTTドコモが新プラン「ahamo」を発表してからというもの、通信業界に値下げ競争の波が一気に押し寄せています。
そして格安SIMの日本通信はドコモのahamoに対して真っ先に対抗プランを打ち出したことで話題を呼んでいます。
この記事では、日本通信という会社や、日本通信がahamoに対抗して出した料金プランについて詳しく解説しました。
MVNOや格安SIM、これからのスマホ運用を考えている方の参考に、ぜひ本記事をお読みください。
- 日本で初めてのMVNO
- 自ら「MVNOの代表」と宣言
- NTTドコモのahamoに真っ先に対応
- 月額1,980円で20GBプラン開始
トップ画像引用元:日本通信SIMトップページ|日本通信SIM
料金表示はすべて税抜です。
日本通信とは
画像引用元:早わかり!日本通信 | 日本通信株式会社
まずは簡単に、日本通信株式会社という会社について紹介します。
料金など具体的な詳細を早く知りたい方は、次章「日本通信の料金」まで進んでください。
日本通信の成り立ち
日本通信株式会社は、東京都港区に本社を置くワイヤレス通信データ事業者です。1996年に創業しました。
元々は法人向けに移動体通信サービスを提供していましたが、2001年に仮想移動体通信事業者(MVNO)事業を開始しました。
現在では格安SIMの会社としても認知されています。
創業当初はベンチャー企業だったものの、2005年にはJASDAQに上場、そして2015年には東証一部に上場しました。
ちなみにホームページのドメイン名が「j-com.co.jp」であることから、「J:COM」と勘違いされることもあるようですが、まったく関係ありません。
「J:COM」は株式会社ジュピターテレコムのサービスブランド名です。
日本通信のドメイン名が「j-com.co.jp」である理由は、「Japan Communications(日本通信)」の略称から取っているものと思われます。
余談ですが、公式Twitterでは、J:COMと間違えられてしまうことをちょっと気にしているような発言も見られました。
そして、日本通信はj:comさんとは違います。。 恐縮です。。 (URLが似てるので、たまにお間違えになられますが・・)
— 日本通信&b-mobile公式 (@bmobile_jci) December 4, 2020
格安SIMを提供するMVNO事業者
日本通信は現在、「b-mobile」と「日本通信SIM」という2つのブランド供で格安SIMを提しています。
b-mobileは、スマホ向け格安SIMとしては初めてソフトバンク回線を取り扱ったサービスでもあります。
このことから、ソフトバンク株式会社の子会社などと認識している人もいるようですが、特にそういうわけではありません。
日本で初めてMVNO事業を成功させた
日本通信は2001年10月にDDIポケットのPHS網を借りてデータ通信サービスを提供しました。
つまり日本で初めてデータ通信MVNO事業を開始した会社と言えます。
なお日本通信曰く、日本どころか世界初とのことです。
その後もソフトバンクやドコモの3Gを借りたサービスなどを展開していき、現在の4Gを借りたサービスに至っています。
そして公式ページでは自らを「MVNOの代表」と称し、「条件だらけの安く見える料金だけを大きく提示するようなへたな小細工はありません」と宣言。
大手キャリアへの対抗意識を前面に出していることも特徴です。
日本通信SIMの料金
画像引用元:b-mobile公式 世界初のMVNO 日本通信|b-mobile(bモバイル)
ここからは、日本通信SIMの料金について解説します。
同じ日本通信株式会社の「b-mobile」については触れていませんので、その点はご注意ください。
ちなみに日本通信SIMでは、すべてドコモ回線が使われています。
合理的20GBプラン
合理的20GBプランは、ahamoに対抗した新プランです。
月額1,980円で20GB使えることに加え、月間合計70分の通話が無料という、コスパがかなり高いプランとなっています。
なお20GB以降は、1GBあたり250円でデータ容量を追加することも可能です。
ちなみに現在は20GBではなく16GBですが、ahamo開始(2021年3月予定)後は20GBに自動で移行します。
- 月額1,980円
- ahamo開始後は20GB(現在は16GB)
- 月間合計70分の通話が無料
合理的かけほプラン
合理的かけほプランは、月額2,480円で3GB使えて、通話料は無料というプランです。
3GB以降は1GBあたり250円で追加することもできます。
- 月額2,480円
- 3GB
- 3GB以降は1GBあたり250円
- 通話料無料
Wスマートプラン
Wスマートプランでは、月額1,580円で3GB使えて、月間合計70分の通話無料も付いてきます。
また健康アプリ「FiNC」も利用できます。
3GB以降は、1GBあたり250円で容量を追加することもできます。
- 月額1,580円
- 3GB
- 3GB以降は1GBあたり250円
- 月間合計70分の通話が無料
- FiNCが使える
初めてドコモahamoに対抗プランを出した日本通信
画像引用元:ahamo | アハモ
現在は、ソフトバンク株式会社も「Softbank on LINE」というブランドコンセプトでahamo対抗プランを出すことを発表しています。
またauも新プランを発表しました。
しかし最初にahamo対抗プランを出したのは日本通信です。
NTTドコモが2020年12月3日にahamoを発表すると、翌日には対応。
月額1,980円で20GBの合理的20GBプランを発表しました。
しかも、12月10日には実際にサービス提供を開始しています。
公式Twitterにて、「#大手キャリアの料金は高い」「#日本通信は国民の味方です」「#携帯料金4割値下げ」と発信するなど、大手キャリアを挑発する気合の入れようも注目されました。
ちなみにこういった挑発をしても「炎上」はなく、ネット上ではむしろ共感や応援の声が上がっています。
日本通信の合理的20GBプランのメリット・デメリット
画像引用元:料金・プラン|日本通信SIM
最後に、月額1,980円の合理的20GBプランのメリットとデメリットを整理して解説します。
NTTドコモのahamoとの比較も行いました。
合理的20GBプランのメリット
1つ目のメリットは、やはり安いことです。
月額1,980円で20GBというのは、格安SIMでも他にありません。
他社の主な格安SIMの料金プラン
格安SIM | 3GB | 6GB | 10GB |
---|---|---|---|
ワイモバイル | 2,680円 | - | 3,680円 |
UQモバイル | 1,980円 | - | 2,980円 |
LINEモバイル | 1,480円 | 1,700円 | - |
OCN モバイル ONE | 1,480円 | 1,980円 | 2,880円 |
mineo | 1,510円 | 2,190円 | 3,130円 |
BIGLOBEモバイル | 1,600円 | 2,150円 | - |
y.uモバイル | 1,690円 | - | - |
これに加えて月間合計70分の無料通話まで付いているのは、まさに破格のプランと言えます。
そして2つ目のメリットは、条件付きの割引が一切含まれていないことです。
他社にありがちな、家族割や光回線セット割、「最初の○ヶ月間だけ割引」といったものはなく、本当に1,980円で使うことができます。
合理的20GBプランのデメリット
絶対に忘れてはいけないのが、日本通信も格安SIMであるということです。
日本通信を含む格安SIMの会社は、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの回線帯域の一部を借りているに過ぎません。
そのため、時間帯によっては通信速度が著しく低下するかもしれないという欠点を抱えています。
特にお昼休みなど、大勢の人が一斉に通信する時間帯は混雑しがちなので要注意です。
また、5Gへの対応も現時点では発表されていません。
ドコモahamoとの比較
NTTドコモのahamoと、日本通信の合理的20GBプランの比較を表にまとめました。
項目 | NTTドコモの ahamo | 日本通信の 合理的20GBプラン |
---|---|---|
事業者 | MNO (大手キャリア) | MVNO (格安SIM) |
月額 | 2,980円 | 1,980円 |
データ量 | 20GB | 20GB |
無料通話 | 1回5分まで | 月間70分まで |
5G | 対応 | 非対応 |
海外 | 82の国・地域で対応 | 非対応 |
まず料金の安さでは合理的20GBプランが圧倒しています。
しかし他の項目にも目を向けると、安さの理由も見えてきます。
まず通信速度の安定性は、大手キャリアであるNTTドコモのahamoには絶対勝てないと見て間違いないでしょう。
そしてahamoは、5Gと海外にも対応しています。
ahamoでも海外に15日間を超えて滞在していると、通信速度制限がかけられてしまいます。
しかし逆に言えば、15日間までなら追加料金などもなくそのまま使えるということです。
NTTドコモは大手キャリアらしい通信品質の強さで、日本通信は格安SIMらしい安さで勝負していると言えるでしょう。
格安SIMの中でも破格のプランでahamoに対抗!
以上、日本通信と、NTTドコモのahamoに対抗した合理的20GBプランについてでした。
- 日本で初めてのMVNO
- 自ら「MVNOの代表」と宣言
- NTTドコモのahamoに真っ先に対応
- 月額1,980円で20GBプラン開始
日本通信は1996年に創業し、現在は「日本通信SIM」と「b-mobile」の2つのブランドで格安SIMサービスを提供しています。
「MVNOの代表」を自負し、非常に挑戦的な事業者でもあります。
実際にNTTドコモがahamoを発表した翌日には、ahamoより1,000円も安い合理的20GBプランを発表。
利用者からの評判も上々です。
5Gや海外には非対応だったりと、どうしても大手キャリアには及ばない面はあるものの、本当にお得なプランと言えます。
また、条件付きの割引や、それを前提とした料金表示が一切なく、非常に分かりやすいことも魅力のひとつです。