
格安SIMなら月々のスマホ代が圧倒的にお得
ドコモ、au、ソフトバンクのキャリアから格安スマホ(格安SIM)に乗り換えるというのは増えてきています。
しかし、中には利用してみた結果、格安スマホからキャリアに戻るというケースも決して少ない事例ではありません。
そこで今回は格安スマホからキャリアに戻る方法として具体的な手続きや乗り換えキャンペーンを利用したお得な方法も合わせて紹介します。
- 手続きに必要なものはMNP予約番号・キャッシュカードまたはクレジットカード・本人確認書類の3点
- 費用は各社によって異なるが、MNP転出手数料と転入先の契約事務手数料は共に3,000円
- 余計な費用が掛かってしまうため、転出は端末料金を支払い終わったタイミングがベスト
- 各キャリアが開催しているキャンペーンを利用するとさらにお得に
格安スマホ(格安SIM)からキャリアに戻る理由
画像引用元:ドコモショップ丸の内店 | NTTドコモ
これまで携帯電話といえばドコモ、au、ソフトバンクのキャリアがメインで、これはスマホになっても変わらないものでした。
しかし、近年になって格安スマホが爆発的に普及したことにより通信料金の節約などでキャリアから格安スマホに移るユーザーは増えました。
もちろんこの流れは現在でもありますが、最近では格安スマホからキャリアに戻るユーザーも増加し始めています。
- 通話が多くなり、結局料金が高くなった
- 家族がキャリアを使っている
- 回線の品質が悪い
- 最新機種をお得に手に入れたい
その他にも様々な理由があります。
中でも上記にあるように「結局料金が高くなった」というのは安さを求めて格安スマホに移行したユーザーからしてみれば致命的です。
また、家族がキャリアを利用している場合は家族割などの利用によって料金が大幅に安くなるという点もあります。
回線の品質は昨今のスマホが動画などの大容量通信を行うため表層化した問題ともいえます。
実際に利用してみて分かるデメリット:サービス面の不満
そもそも格安スマホからドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアへ戻るというユーザーが増えているのは格安スマホ自体が料金の安さに焦点を当てて展開していたからという点も挙げられます。
キャリアと比較すると、格安スマホは回線の弱さや容量制限、実店舗を置かないネットのみの運営などによって料金を安くしてきました。
しかし、大手キャリアの利用から格安スマホに移ったユーザーにとってはサービス面の不満は大きくあったようです。
ネットに多くの情報はありますが、実際に利用してみないと分からない部分で、大手キャリアへ戻ろうと考えているユーザーにはこうした背景があります。
格安スマホからキャリアに戻る時に必要なもの
画像引用元:auショップ・コンビニでのチャージ(入金)方法 | プリペイドカードへのチャージ(入金)方法 | au WALLET
格安スマホからキャリアに戻るというユーザーは増えていますが、気になるのは一度離れたのに戻れるかという事です。
結論から言えば問題なく戻ることが可能となっています。
とはいえ現在使用しいてる電話番号はそのままで移行したいというユーザーが殆どでしょう。
その際に利用する制度がキャリアから格安スマホに移る時に利用したMNP(ナンバーポータビリティ)制度です。
- MNP予約番号
- キャッシュカードまたはクレジットカード
- 本人確認書類(免許証など)
最初から格安スマホだったユーザーであれば初めて目にするかもしれませんが、基本的にはキャリアから格安スマホに移った時に利用したものと同様となっています。
MNP予約番号の有効期限は15日間
番号をそのままに格安スマホからキャリアへ戻る際に最も重要ともいえるMNP予約番号には、発行から15日間という有効期限が存在します。
これは番号を引き継いで他社へ移るための受付番号のようなもので、無ければ手続きに移行できないほど大事なものです。
有効期限が切れてしまっては無効となってしまう為、期限内での手続きが必要となります。
また、格安スマホ会社によっては申し込みから発行するまでに数日を要する場合もありますので、有効期限はしっかりと確認しておく必要があります。
なお、有効期限が切れてしまった場合は料金が掛かってしまうと考えがちですが、多くの格安スマホ業者は期限が過ぎても無料で再発行が可能です。
格安スマホからキャリアに戻る手続きの流れ
以前、MNP制度を利用しているユーザーであっても実際の手順はうろ覚えというユーザーも少なからずいると考えられます。
そこで実際にMNP制度を利用して格安スマホからキャリアに戻る手続きの流れを下記にまとめました。
- MNP予約番号を取得する
- 書類を用意する
- 申し込み手続きをする
最も重要なのが手順1にあるMNP予約番号の取得です。
これは格安スマホ業者によって異なっていますが、公式ホームページの会員ページよりの手続きが多くなっています。
それ以降の手順的には非常に簡単で、手順2以降は受け入れ側キャリアにての手続きとなります。
キャリア側の手続きもMNP予約番号さえしっかりと取得してあるのであれば通常の契約と変わらずプランの申し込みなどの手続きほぼ一緒です。
格安スマホを解約する際の注意点
格安スマホを解約する際にはいくつか注意点が発生し、特に注意しなければいけないのが端末代金の残債です。
格安スマホは格安SIMとセットで端末を購入すると大きな割引が発生するキャンペーンなどがあるので、端末自体も格安スマホで購入したユーザーは少なくありません。
当然、格安スマホで購入した端末なので解約してキャリアへ移ったところで支払い義務はあります。
その中で、セット購入によるキャンペーンを利用していたユーザーは残債分に割引がされなくなることが殆どです。
そのため、端末購入当初に割引されて掲示された金額よりも高くなってしまう事があるため注意が必要となります。
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
格安スマホからキャリアに戻る時にかかる費用
多くのユーザーが気になるのはやはり格安スマホからキャリアに戻る時に掛かる費用面でしょう。
MNP制度を利用して格安スマホからキャリアに戻る際に実際に掛かる費用、費用名目、支払先は具体的に下記の表になります。
項目 | 料金 | 支払先 |
---|---|---|
MNP転出手数料 | 3,000円 | 転出元 |
契約解除料金 ※2019年9月30日まで のプラン | 一律性:8,000~9,500円 減額性:12,000~1,000円 ※毎月1,000円ずつ減額 | 転出元 |
契約解除料金 ※2019年10月以降の プラン | 上限1,000円 | 転出元 |
端末料金の残債 ※残っている場合 | 残債による | 転出元 |
契約事務手数料 | 3,000円 | 転出先 |
MNP転出手数料と契約事務手数料に関しては一律となっているため、どの格安スマホ・キャリアであっても変化はないのですが、契約解除料金に関しては違いがあります。
大きな違いとしては、期間に一律で料金が掛かる「一律型」と期間に応じて減額される「減額型」の2種類となっています。
合わせて、契約したSIMの種類によっても変動します。
さらには2019年10月施行の改正電気通信事業法の影響により、2019年10月を境に新料金プランを各社は発表していて、新プランの場合は契約解除料の上限は1,000円となっています。
基本的にMNP制度を利用する場合は転出元に支払う費用が多くなっていて、転出先へ支払う料金は3,000円と安価になります。
SIMによる契約解除料の変動
前述までの紹介は基本的に音声SIMによるものです。
しかし、格安スマホは契約したSIMによっても契約解除料が変化してきます。
2019年10月施行の改正電気通信事業法により契約解除料の上限は1,000円となりました。
しかし、これよりも前のプラン契約の場合、格安スマホの音声SIMには最低利用期間に準じた解除料が存在します。
ただ、音声通話SIM以外の「データ通信専用SIM」や「データ通信+SMS機能付きSIM」の場合には元から最低利用期間や解除料というものがありません。
そのため、同じ格安スマホであっても利用しているSIMの種類で契約解除料金が変わるのです。
格安スマホからキャリアに戻るベストタイミング
格安スマホからキャリアに戻る際にもベストタイミングというものが存在します。
前述の通り、MNP制度を利用して格安スマホからキャリアに戻る際にも数々の費用が掛かってしまいます。
タイミングによっては損をしてしまうケースが発生してしまいます。
- 最低利用期間を終了したタイミング
- 端末料金を支払い終わったタイミング
2019年9月30日までのプランを利用している場合は最低利用期間の間は契約解除料金が発生してしまうので、これを避けるというのは常套手段といえます。
しかし、2019年10月以降の場合は上限が1,000円となっているためそれほど気にしなくても問題ありませんが、端末料金に関してはいずれの場合も問題となってしまいます。
特に分割支払いやキャンペーンによる割引は契約を解除した段階で無効となってしまいます。
その為、端末料金を支払い終わったタイミングこそキャリアに戻るベストタイミングといえます。
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
各キャリアの乗り換えキャンペーン
画像引用元:ギガホ増量キャンペーン | キャンペーン・特典 | NTTドコモ
MNP制度を利用して格安スマホからキャリアに戻るのはユーザーごとに様々な理由がありますが、中にはキャリアのキャンペーンを利用したいというユーザーもいます。
特に端末のキャンペーンはドコモ、au、ソフトバンクのキャリアで行われていて、格安スマホの会社では購入できなかった最新機種も対象となっています。
もちろんMNP制度を利用して格安スマホからキャリアに戻ってもプランによる割引や家族割などは適用されるため、お得さを追求するのならユーザーにとってキャンペーンは外せない項目といえます。
そこでドコモ、au、ソフトバンクのキャリアの乗り換えで利用できるキャンペーンを紹介します。
ドコモのキャンペーン
現在ドコモではお得に乗り換えるためのキャンペーンがたくさん実施されています。
契約時にギガホプランを選択するだけで最大6ヶ月1,000円割引となるギガホ割も魅力的ではあります。
しかし、端末購入の際に重要となってくる下取りプログラムと端末購入割引は強い魅力を秘めています。
特に端末購入割引に関しては対象機種を購入する際に機種代金を11,000円~22,000円割引するというものです。
転入先がドコモの場合には是非とも利用したいキャンペーンです。
- ギガホ割
- 下取りプログラム
- 端末購入割引
auのキャンペーン
auが現在キャンペーンそのものが少なくなっていますが、乗り換えに対応しているキャンペーンとなると「au Online Shop お得割」のみとなっています。
これは対象のiPhone/auスマホ(4G LTE)au Online Shopで購入すると、最大22,000円(税込)を割引する大変お得なキャンペーンです。
また、au Online Shop お得割は2020年2月からのキャンペーンを行っており、月額料金系の割引が無いとはいえ、ユーザーにとって十分に魅力的といえます。
対象機種 | 割引額(税込) |
---|---|
Xperia 8 SOV42 | 22,000円 |
iPhone 11 | 11,000円 |
ソフトバンクのキャンペーン
ドコモとauが端末購入割引を行っているという共通点がある中で、ソフトバンクは毛色が異なっています。
- 下取りプログラム
- ワイモバイルからソフトバンクへの番号移行プログラム
下取りプログラムはドコモとauと同様にこれまで使用していた端末を下取りで買い取ってくれるというキャンペーンです。
ただ、支払いはPayPayポイントと特殊となっています。
適用条件にもPayPayアカウントの登録が必要などがありますので、PayPayを日頃から利用しているユーザーは最大40,800円相当のボーナスが貰えるチャンスは狙い目です。
また、ソフトバンクはサブブランドとして格安スマホのワイモバイルを保有しているため、ワイモバイルからの移行は下記の特典が得られます。
- 契約解除料、番号移行手数料、新規契約事務手数料が最大15,500円無料
- ソフトバンクの対象機種へのりかえの場合、毎月の通信料を24ヶ月間1,000円割引
ドコモ、auと比較すると大幅に割引となるため、ワイモバイルユーザーであればソフトバンクに乗り換えるのが最大の得といえます。
乗り換えのハードルが下がった今こそチャンス
MNP制度を利用して格安スマホからキャリアに戻る手続きを必要費用や乗り換え先の各社キャンペーンも交えて紹介してきましたが、如何でしたでしょうか?
格安スマホからキャリアに戻るためのボトルネックであった契約解除料も2019年10月施行の改正電気通信事業法により改善されました。
そのため、以前よりも乗り換えのハードルは下がったといえます。
- 格安スマホを利用した結果、ドコモ、au、ソフトバンクのキャリアに戻るユーザーはいる
- 格安スマホからキャリアへは問題なく移行できる
- 手続きに必要なものはMNP予約番号・キャッシュカードまたはクレジットカード・本人確認書類の3点
- 手続き自体は簡単
- 費用は各社によって異なるが、MNP転出手数料と転入先の契約事務手数料は共に3,000円
- 余計な費用が掛かってしまうため、転出は端末料金を支払い終わったタイミングがベスト
- 各キャリアが開催しているキャンペーンを利用するとさらにお得に
格安スマホ業者が乱立している昨今、ドコモ、au、ソフトバンクのキャリアも乗り換えを広く受け入れています。
そのため、格安スマホからキャリアへ戻ろうと考えているユーザーであれば、今こそ絶好のタイミングなのかもしれません。