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スマホを機種変更した場合、LINEアプリのデータはユーザーによる引き継ぎ作業が必要です。
その際に、特に注意しなくてはいけないのがLINEのトーク履歴です。
また引き継ぎ方法は、OSやLINEのバージョンによっても変わってきます。
このページではiOS(iPhone)とAndroidに分けて、最新の引き継ぎ方法を紹介していきます。
- 異なるOS間では引き継ぎできないデータがある
- LINEのトーク履歴もそのうちのひとつ
- 最悪Keepで代用することも考えよう
- 同OS間でもトーク履歴は事前にバックアップが必須
トップ画像引用元:LINEあんぜん引き継ぎガイド|LINE
異なるOS間でLINEのデータは引き継げるのか
画像引用元:コミュニケーションアプリ LINE(ライン)
LINEは他のSNSと違い、機種変更後、アプリでログインしただけでは今までのデータを引き継げません。
また、引き継げるデータと引き継げないデータが存在します。
iPhoneからiPhone、AndroidからAndroidへと、同じOS間での機種変更であれば、かなり多くの項目が問題なく引き継ぎ可能です。
しかし、iPhoneからAndroidなど、OSが変わる機種変更には十分注意してください。
トーク履歴やLINEコインなど、失うことで大きな損失に繋がってしまうデータが引き継げないので、機種変更前の事前準備が非常に重要となります。
まずは、引き継ぎできるデータ・できないデータについて確認しておきましょう。
異なるOS間でも引き継ぎできるデータ
下記の7項目は異なるOS間でも引き継ぎ可能です。
- 友だち・グループ
- プロフィール情報
- アルバム・ノートの情報
- タイムライン
- スタンプ・着せかえ・絵文字
- Keepに保存したデータ
- LINE Pay・LINEポイント残高
異なるOS間では引き継ぎできないデータ
次の3つは、異なるOS間では絶対に引き継ぎ不可です。
特にトーク履歴が引き継ぎできない事に関しては、LINEを使っている方すべてに関わるので重大ですね。
- LINE連動アプリ・サービスの情報
- トーク履歴
- LINEコインなどのアプリ内通貨(ジェムなどの各種ゲーム内通貨、マンガコイン、占いコインなど)
そのため、これらを引き継ぎたい場合は、機種変更時に同じOSの機種を買う必要があります。
つまり、今iPhoneを使っている方はiPhoneを、Androidユーザーの方はAndroidを買わなくてはいけません。
実際、LINEの影響で選ぶ機種が制限されてしまっている方は多いです。
同じOS間でも引き継ぎできないデータ
以下2項目は、同じOS感でも改めて設定し直す必要があります。
- トーク背景
- 通知音の設定
LINEアカウントを新端末に引き継ぐ方法
新しい端末でもこれまでのLINEアカウントを使いたいなら、そのための操作をユーザー側で行う必要があります。
ただし、下記のどちらかの条件に当てはまっていれば、データの引き継ぎはできます。
- 電話番号・メールアドレス・パスワードを登録している
- LINEアカウントにFacebookを連携させている
どちらも満たしていない場合は下記手順で登録してください。
- 「ホーム」→「設定」→「アカウント」をタップ
- 「電話番号」「メールアドレス」「パスワード」のうち未登録または変更したいものをタップ
- または「Facebook」をタップ
- 画面に従って登録を完了する
なお、設定変更が必要なものについては、必ず事前に変更を済ませておいてください。
古いメールアドレスが設定されていないか要確認
既にメールアドレス等が登録されている方は、上の操作は不要です。
ただし、登録済のメールアドレスがすでに廃止されていたり、受信メールを見られなくなっていたりする場合は、登録内容を変更しておく必要があります。
以下の手順で設定を変更してください。
- LINEを開き、「その他」→「歯車マーク(設定)」をタップ
- 「アカウント」をタップ
- 「メールアドレス」をタップ
- 「メールアドレス変更」
- パスワード or Touch IDが求められた場合は入力
- 新しいメールアドレスを2回入力して「OK」をタップ
- 認証番号がメールで届くのでメールを確認
- LINEにメールで届いた認証番号を入力
これでメールアドレスの変更は完了です。
なお、パスワードやTouch IDの入力が求められるかは、LINEのバージョンとスマホの設定に依存します。
機種変更時なら手続き中でもメールアドレスを変更できますが、万が一故障していると変更できないこともあります。
新しいスマホでLINEにログインするために必要なので、LINEに登録しているメールアドレスは常に利用可能な状態にしておきましょう。
メールの受信設定を確認しておくこと
キャリアのメールアドレスをLINEに登録している場合、「@line.me」からのメールを受信できる状態にしておきましょう。
設定状態の確認と変更は各キャリアのマイページで行えます。
受信設定が不安な方は先に確認してください。
- ドコモ → My docomo
- au → My au
- ソフトバンク → My SoftBank
Facebook連携をしておくと便利
LINEはFacebookと連携できます。
電話番号とメールアドレスを登録しておけば必須ではありませんが、いざログインできなくなった時に備えて連携しておくといいでしょう。
なお、Facebook連携をすると勝手に投稿されるんじゃないかと不安になる方がいます。
LINEはFacebook連携しても、プロフィール画像が未登録の場合に参照される程度なので安心してください。
トーク履歴をバックアップする
LINEアカウントの引き継ぎの条件を満たしただけでは、トーク履歴は引き継げません。
事前にトーク履歴をバックアップする必要があります。
なお、バックアップしてもOSが異なれば、トーク履歴は引き継げないので注意しましょう。
iOSでトーク履歴をバックアップする手順
iPhoneでLINEのトーク履歴を引き継ぐ方法は、次の2つがあります。
- iCloudにバックアップをとって引き継ぐ
- iTunesに暗号化バックアップをとって引き継ぐ
手軽なのはiCloudにバックアップする方法ですが、iTunesにバックアップする方法では他のアプリも完璧に引き継げます。
ただし、不要なアプリが多い状態でバックアップを取るとPCの容量を圧迫することに。
そのため、LINEや他のアプリ数個だけ引き継げれば問題なければiCloudバックアップ、かなり多くのアプリが引き継ぎたい場合はiTunesを使うといいでしょう。
iCloudにバックアップする手順
- 「ホーム」→「設定」→「トーク」をタップ
- 「トークのバックアップ」をタップする
- 「今すぐバックアップ」をタップする
バックアップ先のiCloudは、新端末でも使うiCloudにしてください。
iCloudにバックアップするときの注意
トークに写真や動画が大量に貼り付けられている場合、バックアップの容量が大きくなる可能性があります。
- Wi-Fiでバックアップをとる
- 不要なトークはあらかじめ削除する
- iCloudの容量が足りない場合は一時的に課金する
といった対策法がありますが、バックアップ容量が50GB以上になる方はiTunesへバックアップをオススメします。
【参考】iTunesを使ったバックアップ方法
画像引用元:iTunes-Apple
iTunesへのバックアップは、WindowsでもMacでも対応するパソコンがあればOKです。
暗号化してバックアップを取ることで、LINEに限らず全てのアプリとデータを完全にコピーできます。
iTunesのダウンロードはこちら
ここでは、今までiTunesを使ったことがない前提で手順を解説します。
トーク履歴をiTunesにバックアップする手順
- iPhoneとパソコンを充電ケーブルで接続する
- iPhoneの画面で「信頼する」をタップ
- 自動起動しなければパソコンでiTunesを開く
- iTunesの初期画面で「新しいiPhoneとして設定」をクリック
- 「同期」をクリック
- 「バックアップ」の項目から「このコンピューター」を選択
- 「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェック
- パスワードを決めるポップアップが出るので入力
- 「今すぐバックアップ」をクリック
少し手順が多いですが、この流れでiPhoneのデータを暗号化してバックアップできます。
新しいiPhoneを接続したら初期画面で「バックアップから復元」を選び、複数バックアップがある場合は最新のものを選びます。
ここまでで、新しいiPhoneの中身が今までと全く同じ状態に戻ります。
少し手順が多いですが、たくさんのアプリを全く同じ状態で引き継ぎたい方はぜひ挑戦してください!
iPhoneのバックアップを取得して復元する方法【iCloud/iTunes】Androidでトーク履歴をバックアップする手順
続けて、AndroidでLINEのトーク履歴を引き継ぐ方法を紹介します。
AndroidではiTunesのようにパソコンに繋ぐ方法もありますが、少し難しい方法です。
そこで今回はGoogleドライブを使った方法を解説します。
- 「ホーム」→「設定」→「トーク」をタップ
- 「トーク履歴をバックアップ&復元」をタップする
- 「Googleドライブにバックアップする」をタップする
バックアップ先のGoogleドライブは、新端末でも使うGoogleアカウントのものにしてください。
バックアップが100%まで待てば完了です。
新しいスマホでトーク履歴のバックアップ&復元画面で「復元する」をタップしてバックアップデータを選べば、無事トーク履歴が復元されます。
ちなみに、トーク内に写真や動画が貼り付けてある場合、一度開かないと小さな画像だけしか保存されません。
開いたことのない画像や動画がある方は、バックアップ前に開くか保存しておくといいでしょう。
なお、LINEのバージョンが古い場合はバックアップから戻せないことがあります。
アップデートをかけていない方は、バックアップ前に最新バージョンにすることをオススメします。
「アカウントを引き継ぐ」をオンにする
トーク履歴などのバックアップが取れたら、いよいよアカウントを引き継ぎましょう。
下記の手順をもって、引き継ぎ前の準備は完了となります。
- 「ホーム」→「設定」→「アカウント引き継ぎ」をタップ
- 「アカウントを引き継ぐ」をオンにする
- 36時間位内に新端末への引き継ぎを行う
「36時間位内」とありますが、焦る必要はありません。
36時間を経過してしまった場合でも、またオンにすれば引き継ぎが可能です。
新しい端末でLINEを起動する
ここまで準備できたら、いよいよ新しい端末でLINEを起動しましょう。
なお、引き継ぎ後は以前の端末でLINEが使えなくなります。
トーク履歴をバックアップしておかないと、すべて消えて終わってしまうので気を付けましょう。
- 「はじめる」をタップ
- 電話番号を入力して「→」をタップ
- 入力した電話番号にSMSで認証番号が届く
- 認証番号をLINEに入力する
- 「おかえりなさい、〇〇さん」と表示される
- 自分のアカウント名であれば「はい、私のアカウントです」をタップ
- 登録しているパスワードを入力して「→」をタップ
- 「OK」をタップ
- 友達の追加設定を確認して「→」をタップ
- バックアップしておいたトーク履歴を復元する
これで引き継ぎ完了です。
この流れは、iOSからAndroidまたはAndroidからiOSへの引き継ぎでも同じです。
LINEのトーク履歴のバックアップ代わりになるものはある?
ここまでiCloudやiTunes、Googleドライブを使ってトーク履歴をバックアップする方法を解説しました。
しかし、これらの方法でバックアップ・復元できるのは同じOS間で機種変更する場合だけです。
残念ながら、iOS <=> Android間でトーク履歴やLINEコインを引き継ぐ方法はありません。
しかし、LINEの「Keep」という機能を使えば、メッセージや画像をピンポイントで保存することができます。
Keepに保存する方法
下記手順でKeepに保存することができます。
- トークを開く
- 保存したい吹き出しや画像を長押しする
- 「Keep」をタップ
- 他にも保存したいものがあれば選択する
- 「保存」をタップ
Keepに保存した内容を見る方法
下記手順にてKeepに保存した内容を閲覧できます。
- 「ホーム」をタップ
- 自分のアカウント名の右側にある「Keep」をタップ
これは引き継ぎとは無関係のタイミングでも行えます。
異なるOSの端末に機種変更したいと考えている方は、Keepがトーク履歴の代わりになりそうか確かめてみるとよいでしょう。
「友だち」→「自分の名前」→「Keep」と進めると保存した内容が見られるので、問題なく保存されているかチェックしてみてくださいね。
LINEのトーク履歴をテキストデータとして書き出す方法
LINEのトーク履歴は、テキストデータとして書き出すことができます。
新しいスマホのLINEに戻すことは出来ませんが、重要なトークなどは書き出しておくといいでしょう。
iOSでトーク履歴をテキストに書き出す手順
- 書き出したいトークを開く
- 画面右上の「∨」→「設定」をタップ
- 「トーク履歴を送信」をタップ
- 共有先アプリ一覧からメールなどを選ぶ
この手順でトーク単位で書き出しができます。
なお、iPhoneの共有機能を使った書き出しなので、Androidでも使えるアプリにテキストを保存してください。
オススメは「Evernote」や「Dropbox」に保存することです。
Androidでも人気のアプリなので、大切なデータはこのどちらかに保存しておくことをオススメします。
Androidでトーク履歴をテキストに書き出す手順
- 書き出したいトークを開く
- 画面右上の「∨」→「設定」をタップ
- 「トーク履歴をバックアップ」をタップ
- 「テキストでバックアップ」をタップ
- メールやEvernote、Dropboxへ共有する
Androidでは基本的にメールで送信することになります。
メールアプリかGmailで自分宛に送信すればいいでしょう。
また、EvernoteやDropboxがインストールされていれば、共有先として選択できます。
LINEのトーク履歴の引き継ぎには要注意
以上、LINEの引き継ぎについてでした。
LINEは他のSNSと違い、ログインするだけでは全ての情報を引き継ぎできません。
最近は仕事の連絡もLINEを活用しているところが多いので、うっかりトーク履歴が消えてしまうと支障が出ることも。
今機種変更をするつもりがなくても、万が一スマホを壊してしまったら大変です。
今回紹介した方法で、いつでもLINEを引き継げるようにしておきましょう。
- 異なるOS間では引き継ぎできないデータがある
- LINEのトーク履歴もそのうちのひとつ
- 最悪Keepで代用することも考えよう
- 同OS間でもトーク履歴は事前にバックアップしなくては引き継げない
トーク履歴をバックアップしていなくても、アカウントの引き継ぎはできてしまいます。
便利ではありますが、これこそが最大の落とし穴です。
大事な履歴をうっかり消してしまわないよう、機種変更の際などは注意してくださいね。