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現在、多くの人の間で日常的なコミュニケーションツールとして、欠かせない存在になっているのがLINEではないでしょうか。
アプリ内で簡単に連絡ができ、やり取りも基本的に無料。サービス開始から7年ほど経ちますが、スマホの普及により爆発的にユーザーが増えています。
そんなLINEが新しく実装した『送信取消』機能が話題になっています。今回は、『送信取消』機能の詳しい使い方や注意点を解説していきます。
トップ画像引用元:LINEの誤送信を削除できる「送信取消」機能の使い方と注意点
1 LINEアプリの特徴
画像引用元:「LINE 」をApp Storeで
まずは、LINEがどのようなコミュニケーションツールなのかをご紹介します。
1-1 LINEは日本国内では7,000万人以上のユーザーが利用している
LINEはLINE株式会社が提供しているSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス:WEB上で社会的ネットワークを構築できるサービス)です。
インターネットを通じてチャット(文字での会話)や通話ができるコミュニケーションツールです。
2011年6月のサービス提供開始以来、徐々にユーザーを増やし、2016年には東京とニューヨークで上場も果たしています。
2017年12月期の決算説明会での資料によると、日本国内では7,300万人のユーザーがLINEを利用しているとの発表がありました。
つまり、日本人の半数以上はLINEユーザーといえるのです。
また、日本以外でLINEを利用しているユーザーが多い台湾、タイ、インドネシアでは、9,500万人が利用しているとされています。
1-2 LINEは電話やメッセージ機能が充実したお得なスマホアプリ
LINEで主に利用されているのがチャット機能でテキストメッセージ、画像、動画などをトーク画面でやり取りが可能です。
また、無料通話という機能も人気で、電話回線を使わずインターネット経由での通話することができます。
LINEで繋がっていれば相手の電話番号を知らない場合でも通話でき、従来の電話料金(30秒/20円など)の縛りがないため、料金を発生させずに直接会話することができます。
ドコモ、au、ソフトバンクなど無線通信サービスである3G・4G・LTEなら、契約している通信量の範囲内で使い放題です。
さらに、Wi-Fi環境なら通信量を気にすることなく利用できます。
1-3 LINEではインターネットを通じて世界中でメッセージのやり取りができる
LINEでのコミュニケーションは全てインターネット上で行われているため、インターネットが普及している場所なら国をまたがっていても利用が可能です。
2016年には200ヶ国以上でインターネットが普及している状態なので、世界中で利用できると言っても過言ではないでしょう。
LINEをダウンロードしておくことで、手元のスマホやパソコンから世界中の友だちとコニュニケーションをとることができます。
海外へ旅行・滞在するときも、日本の家族や友だちと気軽に連絡を取り合えるのが便利です。
国際料金なども気にせず利用できるのがLINEの強みです。
1-4 LINEはスタンプが充実している
画像引用元:「LINE 」をApp Storeで
LINEがユーザー数を増やしていった理由のひとつに『スタンプ』が挙げられます。
スタンプは表情豊かなキャラクターが多く、テキスト形式ではなくスタンプでメッセージの表現ができるシステムです。
LINEのスタンプの種類は多く、LINEが配布している無料のタイプ、120円または240円で購入するタイプがあります。
2014年からは、個人・企業問わず誰でもスタンプを作って販売することも可能になりました。
1-5 LINEではお金のやり取りができる『LINE Pay』もスタート
さらに、2014年に『LINE Pay』をスタートさせています。
LINE PayとはLINEの友だち間でお金を送金したり、インターネットショッピングの支払い方法として選択できる決済サービスです。
クレジットカード、銀行口座、コンビニ支払い、Pay-easyの4つのチャージ方法があり、相手の銀行口座を知らなくても送金でき、送金手数料も無料のため利用する人が増えています。
飲み会やランチ会での精算のときのお金の計算は人数が増えるほど大変ですが、LINE Payには割勘機能が搭載されています。
友だちで割勘する人を選ぶと、1人あたりの値段を瞬時に計算してくれ、さらに、参加している友だちに請求するメッセージを送信してくれるのです。
1-6 LINEのユーザーの悩みはメッセージを誤送信してしまうこと
日本国内で利用しているユーザーが多く、気軽に相手とコンタクトが取れ、機能も充実している便利なLINEですが、今まで多くの人が悩んでいたのが『メッセージの誤送信』といえます。
特に多いのが、宛先を間違えてメッセージを送信してしまうこと。
最初は誰のトーク画面かしっかり確認してメッセージを送信していても、慣れや勘違いによってトーク相手を間違えてしまうということも出てきます。
また、文字を打っている途中で送信してしまうこともあるのではないでしょうか。スマホの反応が悪いと、送信ボタンを間違えて押してしまいます。
パソコン版のLINEでは、Enterキーが送信ボタンになってしまうため、改行キーと間違えてしまうことが多々あります。
当たり障りのない会話なら問題ありませんが、会社の人にプライベートな内容を送信したり、相手には見せられない内容のメッセージを、本人に送信しまうと大問題です。
便利なツールであるはずのLINEがトラブルの元になってしまうこともありました。
しかし、そのような悩みを解決してくれる機能がついに登場したのです!
次の章では、LINEには『送信取消』機能について紹介します。
2 LINEには『送信取消』機能が2017年12月から登場
LINEユーザーの悩みであったメッセージの誤送信などを解決してくれる機能が2017年12月に登場しました。それが、『送信取消』機能です。
作成途中のメッセージの誤送信や、間違った相手に送ってしまったメッセージを、24時間以内なら取り消しという形で、自分と相手のトーク画面から削除することができます。
2-1 LINEで『送信取消』機能が使えるメッセージの種類
『送信取消』機能が使えるメッセージは下記の11数類です。
- テキスト
- スタンプ
- ボイスメッセージ
- 画像
- 動画
- 通話履歴
- ファイル
- 連絡先
- 位置情報
- URL
- LINE MUSIC
次の項目では、『送信取消』機能の詳しい使い方をご紹介します。
3 LINEの『送信取消』機能の使い方
では、『送信取消』機能の使い方を見ていきましょう
スマホでの使い方
- 24時間以内に送信した、取り消したいメッセージをタップして長押する
- 『送信取消』という項目が表示されるのでタップする
- 『キャンセル』と『送信取消』のどちらかを選択するポップアップ画面が表示される
- 『送信取消』を選んでタップする
- トーク画面からメッセージが削除される
パソコンでの使い方
- 24時間以内に送信した、取り消したいメッセージを右クリックする
- 『送信取消』という項目が表示されるので、それをクリックする
- 『確認』と『キャンセル』のどちらかを選択するポップアップ画面が表示される
- 『送信取消』を選んでクリックする
- トーク画面からメッセージが削除される
使い方はそんなに難しくは感じないでしょう。取り消される前にポップアップ画面が1回表示されるので、間違えて取り消す恐れも少なくなりそうです。
- 相手がメッセージを未読・既読にかかわらず利用できる
- 個人だけではなくグループのトーク画面でも使える
- ただし、企業の公式アカウントのトーク画面では使えない
3-1 LINE『送信取消』機能はバージョンを新しくしておくこと
『送信取消』機能は新しく実装された機能なので、古いバージョンのLINEだと利用できない恐れがあります。
2017年12月13日以降に実装されているので、スマホのLINEアプリは7.17.1または7.17.2以降のバージョンに、パソコンでも最新版にする必要があります。
自分のLINEが最新版かどうかを確認し、もし古い場合はLINEをアップデートしておきましょう。
LINEのバージョン確認方法
- LINEアプリを起動する
- 歯車マークをタップして設定画面を開く
- 『LINEについて』を選択する
- 『現在のバージョン』と『最新バージョン』の2つが表示される
- 2つのバージョンに違いがなければ、利用中のLINEは最新版ということが確認できる
LINEのアップデート方法
- 上記の『LINEのバージョン確認方法』のステップ4まで進む
- Androidは『最新アップデート』、iPhoneは『>』のボタンをタップする
- Google PlayまたはApp StoreのLINEページが表示される
- 『更新』または『アップデート』ボタンをタップする
- アップデートが開始し、LINEが最新版になる
LINEを常に最新版にしておくことは、新しく実装された『送信取消』機能のように、LINEの新機能をすぐに使えることにもつながります。また、セキュリティーの面でも大切です。
バージョンが新しくなるたびに自分でアップデートすることは大変なので、自動更新できるような設定を行うこともおすすめします。
LINEの自動更新設定方法
- Google PlayでLINEページを開く
- 右上に表示される縦の3点リーダー(…)をタップする
- 『自動更新』または『自動更新の有効化』にチェックを入れる
- ホーム画面の設定アプリをタップする
- 項目からLINEを探してタップする
- 『Appのバックグラウンド更新を許可する』にチェックを入れる
4 LINEの『送信取消』機能の注意点
メッセージの誤送信を減らせる『送信取消』機能ですが、いくつか注意点があります。機能を利用する前に把握してから実践しましょう。
4-1 LINEの『送信取消』は送信して24時間以上経つと使えない
『送信取消』機能は24時間以内に送信したメッセージを取り消すことができます。つまり、24時間以上経つと使えなくなるのです。
24時間以上経過したメッセージをタップして長押ししても、『送信取消』項目は表示されません。
だいぶ時間が経過してから誤送信したことに気づいたときには遅かった、ということもあり得るので気をつける必要があります。
また、取り消す前に相手がスクリーンショット(表示されている画面をそのまま画像として残す機能)を行うと、どのようなメッセージを送ったのか相手に記録されてしまう恐れがあります。
そうなると、『送信取消』機能も意味がなくなるので、残したくないメッセージは素早く取り消しを行う方が良いでしょう。
4-2 LINEの『送信取消』は跡が残ってしまう
『送信取消』機能は自分と相手の両方のトーク画面から誤送信したメッセージを取り消すことができます。しかし、トーク画面には一度何かしらのメッセージを送った跡が残ってしまうのです。
『メッセージの送信を取り消しました』
と表示されます。
『〇〇がメッセージの送信を取り消しました』
と表示されます。(〇〇には取り消した人の表示名が記載される)
送信した跡が残るので、相手がメッセージを未読だった場合、「何て送ったの?」と聞かれるケースも出てしまうかもしれません。
次の章でも引き続き、LINEの『送信取消』機能の注意点を紹介します。
4-3 LINEの『送信取消』はAndroidの通知機能で見られる場合も
Androidでは、LINEアプリを使っていない状態やスマホロックの状態でメッセージが送られた場合、スマホ画面にメッセージ内容を表示させるポップアップ通知機能が搭載されています。
誤送信先の相手がポップアップ通知機能利用していると、送信した側が『送信取消』機能でメッセージを取り消しても、相手に内容を見られる可能性が高いです。
4-4 LINEの相手が古いバージョンだと取り消しできない可能性もある
『送信取消』機能を使うとき、ポップアップ画面が現れます。そこには、
友だちが利用中のLINEバージョンによっては、友だちのトークからメッセージが消えないことがあります。送信を取り消しますか?
と表記されています。つまり、相手が古いバージョンのままLINEを利用しているケースだと、『送信取消』を行っても相手のトーク画面からメッセージを取り消すことができない可能性があるのです。
4-5 『送信取消』と『削除』を間違えないようにする
メッセージをタップして長押しすると、コピーや転送など『送信取消』以外の機能も表示されます。その中に『削除』という機能も存在します。
実は『削除』機能でもメッセージを消すことができます。これは自分のトーク画面からメッセージを消せる機能で、トーク画面を整理するときなどに便利です。
自分が送信したメッセージだけではなく、相手のメッセージも削除できるのが特徴で、24時間以内などの制限も設けられていません。
一見、『送信取消』機能と似ている感じを受けますが、『削除』機能を使っても相手のトーク画面にはメッセージが残ったままです。
一度削除してしまうとトーク履歴のバックアップを行っていない限り、削除したメッセージは復元できません。
トーク履歴のバックアップを行っていない状態で、『送信取消』と『削除』を間違えてしまうと、誤送信を取り消すことはできないので注意が必要です。
5 LINEの取消機能の条件を24時間以内にしている理由
2011年のサービス開始から約6年の時を経て登場した『送信取消』機能。「やっとできるようになったのか…」と感じたユーザーも多かったのではないでしょうか。
しかし、実際には
- 24時間以内に送信したメッセージのみに限られる
- 取り消した跡は残ってしまう
- ポップアップ通知機能で内容を見られる
という制限が設けられているため、使い勝手の良し悪しが話題にもなっています。
なぜこのような制限を設けているのかは、ある理由がありました。
5-1 いじめや証拠隠滅などに悪用されないため
『送信取消』機能は誤送信で困っている人たちのために実装された機能です。
しかし、ただの取り消し機能であると、いじめでの悪用や証拠隠滅というネガティブな使い方もできてしまいます。
この『送信取消』機能を悪用されないために考えられたのが、24時間以内に限る・取り消した跡は残る・ポップアップ通知機能で内容を見られる、というような制限です。
LINE株式会社は社会的な問題になりうることも考えて『送信取消』機能を実装しています。『送信取消』機能はあくまでも、誤送信した人たちを救うためのものなのです。
6 LINEの『送信取消』機能でさらに便利に
『送信取消』機能とは、誤送信してしまったメッセージを、自分と相手のトーク画面から取り消すことができる便利な機能ということがわかりましたね。
- 取り消しできるメッセージは11種類
- 取り消しは24時間以内に送信したメッセージのみ
- 取り消した跡は残ってしまう
- ポップアップ通知機能で内容を見られる可能性がある
- 古いバージョンでは使えない可能性がある
- 『削除』機能と間違えないようにする
制限がいくつか設けられている機能ですが、大変な誤送信をしてしまったときなどはとても助かります。
使い方自体は簡単なので、覚えておいて緊急事態に備えておくのがおすすめです。