
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
近年は、スマホでの位置情報を利用した便利なサービスが増加しています。
紛失したiPhoneなどのデバイスを探したり、災害時の安否確認に活用するサービスもあります。
便利そうなサービスですが、どんなメリットとデメリットがあるのか確認せずに使っている人も多いようです。
そこで今回は、位置情報サービスを徹底的に解説します。
位置情報利用許可のオン/オフや共有を設定も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 現在地周辺の便利な情報を教えてくれる
- 不特定多数の人に行動履歴が見られる危険性あり
- 設定アプリで位置情報利用許可のオン/オフができる
- 位置情報共有で子供やお年寄りの見守りができる
トップ画像引用元:【ココダヨ】特許技術による安否確認・見守り・防災アプリ – COCODAYO
位置情報サービスとは
位置情報サービスとは、自分の現在地を提供してさまざまな情報を教えてくれるサービスの総称です。
スマホの普及が進むと共に新しい位置情報サービスも続々と登場しています。
位置情報サービスを活用すると、目的地へのルート案内、近くの飲食店の営業時間や口コミ、現在地周辺の天気など、ユーザーに便利な情報をリアルタイムで教えてくれます。
それだけでなく、位置情報を利用したユニークなゲームも人気です。
では、なぜこのような便利なサービスが無料で利用できるのでしょうか。
位置情報サービスは、スマホに搭載されたGPS機能で位置情報を取得し、インターネットを通じてサービスの運営元に送信して、その代わりに情報を教えてくれる仕組みです。
実は、ユーザーの位置情報はマーケティングのデータとして非常に重要な価値があります。
こうしたデータを元に位置情報サービスはさらなる改良が加えられ、さらに便利なものへと進化しているのです。
位置情報サービスはオン/オフどっちにすべき?
スマホで位置情報サービスを利用するときには、初回に利用確認のポップが表示されます。
サービスを使うにはオンを選択する必要がありますが、「常時利用するか・アプリの使用中のみだけ利用するか」はユーザー自身が判断しなければなりません。
メリットも多いため、常時オンにしておけばよいのではと思う人も多いかもしれませんが、当然デメリットも存在します。
ここで説明するデメリットを念頭に置いて判断しましょう。
オンにする危険性
位置情報をオンに設定しておく最大のデメリットは、自分の行動履歴が第三者へ筒抜けになる危険性があることでしょう。
過去には位置情報から自宅や職場が特定され、事件にまで発展したケースもありました。
また、位置情報を常時オンにしているとアプリを使用していない時でも位置情報が送信されてしまいます。
普段よりもバッテリーが消費されてしまうのもデメリットです。
位置情報サービスはたしかに便利ですが、利用する上でこのようなデメリットもあることを理解しておきましょう。
オンにして使うサービスもある
位置情報利用許可はユーザーが判断できますが、オンにして使うことが前提となっているサービスもたくさんあります。
例えばGoogleのオンライン地図サービス「Googleマップ」は、現在地から目的地までの最短ルートを正確に導き出すために位置情報の利用が必須です。
さらに、スマホと共に移動した行動履歴を記録し、興味に基づいたおすすめ情報を表示するロケーション履歴機能も、位置情報の利用が必須です。
しかし、位置情報をオフにした状態ではおよその位置情報しかわからないため、これらの機能は利用できなくなります。
位置情報を収集されるのが嫌な場合は、アプリを利用しないときにはオフに切り替えておきましょう。
スマホの設定アプリでアプリの使用中だけオンになるように設定しておけば、安全に利用できます。
位置情報サービスの設定方法【iPhone】
iPhoneは、デフォルトで全ての位置情報サービスがオンの状態に設定されています。
位置情報は、本体の設定でオンとオフを切り替えることが可能です。
また、アプリや各種システムの位置情情報サービスのオンとオフを、それぞれ個別に設定することもできます。
全ての位置情報サービスをオフに設定する
全てのアプリの位置情報をまとめてオフにすることで、バッテリーの消費を防止できます。
ただし、使用頻度の高い位置情報サービスまで利用できなくなるので注意しましょう。
- ホーム画面で「設定」をタップして起動
- 設定の一覧から「プライバシー」をタップ
- 「位置情報サービス」をタップ
- 「位置情報サービス」をタップ
- 「オフにする」をタップ
- 「位置情報サービス」がグレーになると設定完了
アプリごとに位置情報サービスを設定する
続いて、アプリごとに位置情報サービスの利用範囲を設定する手順を解説します。
普段あまり使わないアプリは、「なし」または「このAppの使用中のみ許可」に変更しておくことをおすすめします。
- ホーム画面で「設定」をタップして起動
- 設定の一覧から「プライバシー」をタップ
- 「位置情報サービス」をタップ
- 「位置情報サービス」がオンになっていることを確認し、任意のアプリ名をタップ
- 変更したい利用許可範囲をタップして完了
システムサービスの位置情報サービスを設定
iPhoneには、本体に位置情報を記録する機能が搭載されています。
位置情報の記録は顔認証や指紋認証で閲覧するシステムなので、通常は自分以外の人が見ることができません。
しかし、iPhoneを紛失・盗難された場合や中古として販売する場合には、第三者にこれまでの自分の行動履歴を知られる危険もあります。
位置情報の記録を停止するには、「システムサービス」の各項目を必要に応じてオフに変更しておきましょう。
- ホーム画面で「設定」をタップして起動
- 設定の一覧から「プライバシー」をタップ
- 「位置情報サービス」をタップ
- 下方向にスクロールして、「システムサービス」をタップ
- 変更したい項目名をタップ
- 項目のアイコンがグレーになると設定完了
iPhone本体の位置情報記録を削除する
システムサービスの項目のうち、「利用頻度の高い場所」には、一定の期間に過去に訪れた場所の位置情報と滞在時間が記録されます。
この機能はデフォルトでオンになっていますが、安全のためにも定期的に履歴に記録された場所を消去しておくとよいでしょう。
- ホーム画面で「設定」をタップして起動
- 設定の一覧から「プライバシー」をタップ
- 「位置情報サービス」をタップ
- 下方向にスクロールして、「システムサービス」をタップ
- 「利用頻度の高い場所」をタップ
- 「履歴を消去」をタップ
- 「履歴を消去」をタップ
- 消去して完了

本記事では、iPhoneのセキュリティ対策のために必要な設定などについて解説しています。 「iPhoneはセキュリティレベルが高い...
位置情報サービスの設定方法【Android】
Androidは、デフォルトで全ての位置情報サービスがオンの状態に設定されています。
位置情報は、本体の設定アプリでオンとオフを切り替えることが可能です。
また、アプリやGoogle系サービスのオンとオフを個別に変更することもできます。
全ての位置情報サービスをオフにする
まずは、全てのアプリとシステムサービスの位置情報サービスをオフにする手順を紹介します。
位置情報をまとめてオフにすることで、バッテリーの消費を防止できます。
ただし、使用頻度の高い位置情報サービスまで利用できなくなるので注意しましょう。
- ホーム画面またはアプリケーション画面で「設定」をタップして起動
- 設定の一覧から「位置情報」をタップ
- 「位置情報の使用」をタップ
- グレーになると設定完了
アプリごとに位置情報サービスを設定する
続いて、アプリごとに位置情報サービスの利用範囲を設定する方法を説明します。
初回に間違えて設定しても、この方法で後から変更することが可能です。
普段あまり使わないアプリは、「許可しない」または「アプリの使用中のみ許可」に変更しておくことをおすすめします。
- ホーム画面またはアプリケーション画面で「設定」をタップして起動
- 設定の一覧から「位置情報」をタップ
- 「位置情報サービス」がオンになっていることを確認し、「位置情報へのアプリのアクセス」をタップ
- 任意のアプリ名をタップ
- 変更したい位置情報の利用範囲をタップ
- 「許可しない」をタップ
- 完了
Googleの位置情報サービスを設定する
Androidの開発元であるGoogleは、サービスの精度を高めるために利用者の位置情報を収集しています。
しかし、端末を紛失・盗難された場合やAndroidを中古として販売する場合には、第三者にこれまでの自分の行動履歴を見られる危険もあります。
初期状態では一部項目を除いて利用許可がオンになっているため、必要に応じてオフに切り替えておきましょう。
- ホーム画面またはアプリケーション画面で「設定」をタップして起動
- 設定の一覧から「位置情報」をタップ
- 「位置情報サービス」がオンになっていることを確認し、変更したいGoogleサービスの項目をタップ・非表示の場合は「詳細設定」をタップ
- 一番上にあるオンのアイコンをタップ
- グレーになると完了
位置情報は共有もできる
画像引用元:探す-Apple サポート
位置情報は、他のユーザーと共有することもできます。
ここでは、位置情報を共有するメリットと各スマホでの設定方法について解説していきます。
共有するメリット
位置情報を共有する最大のメリットといえば、離れた場所からでもスマホ本体の位置情報がわかるようになることです。
紛失したスマホを探したい時や、友達や家族に自分の居場所を知らせて待ち合わせをする時などに役立ちます。
iPhoneやAndroidには、スマホの位置情報を地図上で知らせてくれる専用アプリが搭載されているので、共有をオンにしておくと大変便利です。
このほかにも、子供やお年寄りの見守りサービスやSNSなど、幅広いサービスでも活用されています。
では、それぞれのスマホの位置情報共有を設定してみましょう。
「探す」で位置情報を共有する【iPhone】
iPhoneに標準搭載のアプリ「探す」では、端末がある場所を探せるだけでなく、自分の現在地を他のiCloudユーザーと共有して待ち合わせや見守りなどに活用することもできます。
この機能を利用するときは、あらかじめ自分と相手の「探す」の「位置情報を共有」をオンに設定しておきましょう。
設定後は、「探す」で共有したいユーザーの連絡先を検索して、お互いの位置情報を共有しましょう。
- ホーム画面で「設定」をタップして起動
- 自分のApple IDをタップ
- 「探す」をタップ
- 「iPhoneを探す」がオンになっていることを確認。オフになっている場合は「iPhoneを探す」→「iPhoneを探す」の順にタップ
- 「位置情報を共有」をタップ
- ホーム画面で「探す」をタップして起動
- 「位置情報の共有を開始」をタップ
- 「宛先」に共有したい相手の電話番号かメールアドレス入力、または「+」をタップして「連絡先」から選択
- 「送信」をタップ
- 任意の時間を選択
- 完了
設定完了後は、自分の現在地が共有相手の「探す」で確認できるようになります。
また、相手側が「探す」で共有を開始すると、自分側に通知で知らせてくれます。
「探す」で相手の名前を選択すると地図に位置情報が表示されるようになるので、確認してみましょう。
なお、制限時間が過ぎると自動的に共有が終了します。
Googleマップで位置情報を共有する【iPhone&Android】
「Googleマップ」には、Googleユーザー同士で位置情報を共有できる機能も用意されています。
iPhoneの「探す」とは違って機種を問わず利用できるので、とても便利です。
まずは、「設定」でGoogleマップの位置情報利用を常に利用する設定に変更しておきましょう。
- ホーム画面またはアプリケーション画面で「Googleマップ」をタップして起動
- アカウントアイコンをタップ・ログインを確認しておく
- 「現在地の共有」をタップ・Androidでは「現在地の共有」→「新たに共有」をタップ
- 「現在地を共有」をタップ
- 共有する時間を選択
- 連絡先に登録しているGoogleアカウントを持ったユーザーの名前が表示されるので、共有したいユーザー名をタップ
- 「共有」(Androidの場合は「OK」)をタップ
- 自分の現在地が相手の「Googleマップ」に表示される
共有したい相手の名前がない時には
共有したい相手にGoogleアカウントがない場合やアカウントがあるけれど連絡先に登録されていない場合などは、共有画面のユーザー一覧に該当のユーザー名が表示されません(手順⑦の画面参照)。
一覧に名前がない相手と共有したい場合は、機種によって手順が異なります。
以下の方法を試してみてください。
iPhoneの場合
お使いの機種がiPhoneなら、共有画面(手順⑦)でユーザーの一覧を左側にスワイプして「もっと見る」を選択しましょう。
「宛先」の欄に相手の連絡先を入力すると候補が表示されるので、該当する名前をタップします。
画面右上の「共有」をタップすると、自分の現在地情報が相手の電話番号かメールアドレス宛に送信されます。
Androidの場合
お使いの機種がAndroidなら、共有画面(手順⑦)で「その他」をタップします。
「宛先」の欄に相手の連絡先を入力すると候補が表示されるので、該当する連絡先をタップします。
画面右下の「送信」をタップすると、自分の現在地情報が相手に送信されます。
なお、Android版はLINEなどほかのアプリでも位置情報を共有することが可能です。
位置情報はオンとオフを使い分けよう
画像引用元:「探す」App を使って盗難・紛失デバイスを探す – Apple サポート
本記事では、位置情報サービスの概要やオンとオフを変更する設定について解説しました。
位置情報サービスはたしかに便利です。
しかし、プライバシーに関する重要な情報なので、安易に提供するのは良くありません。
メリットとデメリットを知らずに位置情報サービスを使用してしまうと、知らないうちに危険に巻き込まれる可能性もあります。
まずは、本記事を参考にして自分が日頃利用するサービスを見直すことが大切です。
その上で、本当に位置情報が必要なのか今一度考えてみてください。
- 現在地周辺の便利な情報を教えてくれる
- 不特定多数の人に行動履歴が見られる危険性あり
- 設定アプリで位置情報利用許可のオン/オフができる
- 位置情報共有で子供やお年寄りの見守りができる
安全に位置情報サービスを使用するためにも、使用頻度の低いものはオフにしたり、位置情報を共有するときは設定でオンに変更したりなど、状況に合わせて適切に使い分けるように心がけていきましょう。