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2021年10月26日に、待望の新型MacBook Proが発売されました。
様々なリニューアル点の中でも特に注目されているのがチップの違いです。
M1、M1 Pro、M1 Maxと現在3種類あるMacのチップ。それぞれの違いは何なのでしょうか。
この記事では、Macの3種類のチップの違いや選び方をご紹介します。
- M1は2020年のMac搭載チップ
- M1 Proは2021年最新チップ
- M1 Maxは最新かつ最高性能チップ
- 性能はM1 < M1 Pro < M1 Max
トップ画像引用元:16インチMacBook Pro – Apple(日本)
M1 / M1 Pro / M1 Maxの違いは何?
画像引用元:13インチMacBook Pro – Apple(日本)
M1、M1 Pro、M1 Maxは、Apple社のパソコンに搭載されているチップのことです。
以前はMacもWindowsのパソコンと同様にIntel製のチップを使っていました。
しかし、2020年にオリジナリティの強化と他社との差別化、さらなる高性能化を狙って開発された独自のチップが発表されました。
それが、M1です。以降、2021年に上位型であるM1 ProとM1 Maxが発表されました。
Appleの「M1チップ」とは?性能や全世代との違いをわかりやすく解説M1:2020年のMac搭載チップ
M1は2020年に発表され、MacBook Pro (13インチ)、MacBook Air、Mac miniの3機種に早速搭載されました。
今まではそれぞれ別扱いだったCPUとGPUとメモリを、一つの「チップ」としてまとめたのが非常に画期的なM1。
M1は節電性能や冷却技術に優れ、重い処理もこなせるタフなチップ。
M1搭載のMacBook Pro 13インチは、パフォーマンステストでその前の世代(Intel使用)の2.8倍速い結果を残しました。
このおかげでMacの性能は底上げされました。M1の登場はAppleの歴史に残る大転換点なのです。
その後、M1は2021年に24インチのiMacにも搭載されました。
Mシリーズは、これからのMacの標準搭載チップとなるでしょう。
M1 Pro:2021年MacBook Pro搭載の最新チップ
M1 Proは、2021年に発表され、MacBook Pro 14インチ/16インチに搭載された最新のチップです。
M1の性能をさらに高め、より高負荷の作業に長時間耐えられるようになったプロ仕様のチップです。
データ転送の速さを表すメモリ帯域幅は最大で200GB/秒を記録します。
M1 Max:最新かつ最高性能チップ
M1 MaxはM1 Proと同じく2021年に登場した最新チップです。
M1 Proよりも搭載できるコア数が多く、より高性能なチップとなっています。
メモリ帯域幅はなんと最大400GB/秒。
MacBook Proの16インチに搭載されていて、カスタマイズすれば14インチの方でも搭載可能です。
CPUコア数を比較
画像引用元:13インチMacBook Pro – Apple(日本)
パソコンの心臓部ともいえるCPUコア。M1、M1 Pro、M1 Maxそれぞれ搭載のCPUコア数を比較してみましょう。
- M1:8コア
- M1 Pro:8~10コア
- M1 Max:10コア
M1:8コアのCPU
M1では、8コアのCPUを搭載しています。この8コアは、高性能コアが4つと高効率コアが4つで構成されています。
Appleの高性能コアは、世界最速の省電力シリコンCPUコアで、動作が格段に改善しました。
高効率コアの方は、従来の10%の電力で効率よく駆動するコアです。
この2種類の組み合わせにより、ごくわずかな電力でも、優れたパフォーマンスと持久力を実現できるのです。
M1 Pro:8~10コアのCPU
M1 Proでは、8コアもしくは10コアのCPUを搭載。
このうち2つが高効率コアで、残りの6つもしくは8つが高性能コアです。
M1よりもパフォーマンス重視の構成になっています。
M1 Max:10コアのCPU
M1 Maxには10コアのCPUが搭載されています。
このうち2つが高効率コアで、8つが高性能コアです。
GPUコア数を比較
画像引用元:MacBook Pro – Apple
グラフィック処理担当のプロセッサであるGPU。Appleのチップ上では、CPUと一緒に配置されています。
M1、M1 Pro、M1 Maxの各チップでは、GPUコアの数が大きく異なります。
GPUコアの数が多いほど、動画や画像編集などグラフィック要素の多い作業に強くなります。
- M1:7~8コア
- M1 Pro:14~16コア
- M1 Max:24~32コア
上位機種になればなるほど、GPUコアの数が大幅に増えていくのがわかりますね。
M1:7~8コアのGPU
前世代と比べて最大5.3倍も速くなったM1のグラフィック処理の秘密は、このGPUです。
最大8コアのGPUが、高画質の4Kビデオでも高いフレームレートを維持したまま編集することが可能になりました。
M1 Pro:14~16コアのGPU
M1 Proでは、最大16コアのGPUを配置できます。
このM1 ProのGPUは驚異的な実力を持っています。
ディスクリートGPU搭載のWindowsノートパソコンと比較すると、ピークパフォーマンス時の消費電力が70%も少なくて済むのです。
より高負荷の動作を省エネでこなせるのが、このM1 Proの強みなのです。
M1 Max:24~32コアのGPU
M1 Maxに至っては、最大で32コアのGPUを搭載。
これだけあれば、8Kの長時間映画だって難なく編集できそうです。
省エネ性能ではM1 Maxも引けを取りません。
Windowsのプロ向けハイエンドノートパソコンと比べて、40%少ない消費電力でより良いパフォーマンスを残しました。
M1 Maxは、省エネ性能でもパフォーマンスでも優れているという最強のノートパソコンなのです。
メモリ容量を比較
画像引用元:16インチMacBook Pro – Apple(日本)
メモリの大きさは、脳の短期記憶によく例えられます。
マルチタスクを行う際に、大きなメモリがあれば、より確実にすばやくタスクをこなすことができます。
Appleのチップの上では、CPUとGPUが共通のユニファイドメモリ上で機能します。
それぞれのチップのメモリの大きさを比べてみましょう。
- M1:8GB/16GB
- M1 Pro:16GB/32GB
- M1 Max:32GB/64GB
M1では8GBもしくは16GB、M1 Proは16GBか32GB、M1 Maxでは32GBか64GBから選べます。
ちなみに、8GBのM1でも4Kビデオの編集ができます。通常のマルチタスクなら、16GBあれば耐えられるでしょう。
より高負荷のかかるタスク同士のマルチタスクを行うなら、32GB以上のメモリがあると安心です。
それにしても、M1 Maxの32GBや64GBがメモリの容量だというのだから驚きです。
ひと昔前のパソコンやスマホのハードのメモリ容量がこれくらいでしたからね。
ベンチマークスコアを比較
M1 / M1 Pro / M1 Maxのベンチマークスコアを比較すると、CPU性能はシングコアでは3つ互角、マルチスコアではM1 Pro/M1 MaxがM1を上回る結果です。
GPU性能もM1 < M1 Pro < M1 Maxとコア数が多い順に上がる結果となり、M1 Pro / M1 MaxはM1シリーズの上位モデルと言い切っても良いでしょう。
チップ名 | シングルコア | マルチコア | GPUスコア (Metalスコア) |
---|---|---|---|
M1 | 1,735 | 7,355 | 22,052 |
M1 Pro | 1,722 | 10,365 | 36,309 |
M1 Pro Max | 1,772 | 12,588 | 60,851 |
※表内のスコアはGeekbench Browser内の該当チップから最新データ10種類を抽出し平均値を算出
ProとMaxチップが登場してM1チップはお役御免…になる可能性は低く、今後は価格の安いエントリーモデルへの搭載が期待されます。
上位モデルが出たとは言えM1チップもまだまだ現役、後継のM2チップが登場するまで十分に一線を張っていけるでしょう。
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この記事では、3つのチップM1、M1 Pro、M1 Maxを比較しました。
- M1は2020年のMac搭載チップ
- M1 Proは2021年最新チップ
- M1 Maxは最新かつ最高性能チップ
- 性能はM1 <<< M1 Pro < M1 Max
Macのためだけに開発されたチップは、省エネ高パフォーマンスといいことずくめ。
プロで、さらにハードな使用が必要な方は、より上位のチップ入りのパソコンを選ぶと良いでしょう。
今のところ、M1 ProとM1 Maxが搭載されているのは2021年のMacBook Proの14インチと16インチのみです。
今後他のモデルでも搭載が期待されます。
高性能になればなるほどMacは高額になるので、自分にあったレベルのものを選ぶようにしましょう。