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格安SIMを利用する際、1つのSIMカードを使い回したいという人がいるでしょう。
あるいは機種変更をする時に、SIMカードの大きさが適応していなかった経験がある人もいるのではないでしょうか。
SIMカードのサイズを変更するには、以下のような3つの方法があります。
- MVNOや携帯キャリアにサイズ変更の申し込み
- SIMアダプターを利用
- SIMカッターを利用
ただし、サイズを変更するのには、注意しなければならない点がいくつかあります。
ということで今回は、SIMカードのサイズ変更方法と注意点について解説していきます。
参考にし、SIMカードのサイズの悩みを解消してください。
SIMカードの種類は3つ
画像引用元:楽天モバイル_ 教えて!格安スマホ_SIM SIMって何?
SIMカードの具体的なサイズ変更方法に入る前に、まずはSIMカードの種類を確認しておきましょう。
SIMカードはその大きさによって3種類に分類されます。
それぞれのSIMカードの大きさを把握しておきましょう。
- 標準SIM
- microSIM
- nanoSIM
標準SIM(縦25mm 横15mm)
標準SIMはガラケーやスマホが出始めた時に使われていたSIMです。
標準SIMは、3GSまでのiPhoneや古いAndroidのスマホに対応しています。
今ではほとんどの場合でmicroSIMとnanoSIMが使われています。
microSIM(縦15mm 横12mm)
標準SIMに続いて使われるようになったのがmicroSIMです。
iPhone4/4s、2012〜2014年頃のandroidのスマホに多く使われています。
microSIMは、数年前の格安スマホや現在のガラケーでも使われています。
nanoSIM(縦12.3mm 横8.8mm)
最も後に登場し、現在主流になっているのがnanoSIMです。
iPhone 5以降のiPhoneと2014年冬以降のAndroidスマートフォンで使われています。
現在販売しているなかでもnanoSIMは主流のSIMカードなので、最新の端末でそのまま使えます。
SIMカードのサイズを変更する3つの方法
記述の通り、SIMカードのサイズを変更する方法は3つあります。
ただし、3つの方法の中にはサイズを大きくするものと小さくするものがあります。
それぞれの方法でどのようなサイズ変更ができるのか見てみましょう。
変更方法 | 変更パターン | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|---|
MVNO 携帯キャリア | 全て | 全てのパターンに対応 | |
SIMアダプター | 小→大 | nanoSIM | 標準SIM microSIM |
microSIM | 標準SIM | ||
SIMカッター | 大→小 | 標準SIM | microSIM nanoSIM |
microSIM | nanoSIM |
これらの中で、SIMアダプターとSIMカッターの利用はメーカー保証対象外です。
自己責任で利用しましょう。
契約しているMVNOや大手キャリアでサイズ変更をしてもらうのが一番安全な方法です。
ただし、こちらは3,000円ほどの手数料がかかります。
自分でサイズの変更をする際には、利用しているSIMカードのサイズを必ず確認してからサイズの変更を行いましょう。
MVNOや大手キャリアでSIMカードのサイズ変更をする
SIMカードのサイズ変更方法の1つ目は、MVNOや携帯キャリアに申し込むことがです。
そのためには手数料が3,000円程必要となります。
ただ、中にはサイズの変更を受け付けないMVNOもあるので注意しましょう。
お金はかかりますが、安全で確実な方法なので、1番おすすめです。
これまではMVNOでサイズ変更を申し込むと、新しいSIMカードが届くまで通話やネットが利用できないのが欠点でした。
しかし現在では、新しいSIMカードが届いた後に回線を切り替えるようになったので、より使いやすくなりました。
手続きはMVNOによって異なりますが、郵送や店頭、ネットなどで行います。
大手キャリアショップと違って、MVNOは店舗数が少ないのでネットでの申し込みを活用しましょう。
SIMカードのサイズ変更を申し込む方法
SIMカードのサイズ変更を申し込む方法は、MVNOごとに異なっています。
そこでここでは、主なMVNO店舗の申し込み方法をまとめました。
ご自分が利用しているMVNO店舗の申し込み方法を確認してみましょう。
- BIGLOBE:ホームページの会員サポートから申し込み
- LINEモバイル:マイページから申し込み
- 楽天モバイル:メンバーズステーション(Web)もしくは楽天モバイルショップから申し込み
- 大手携帯キャリア:ショップで申し込み
BIGLOBE
ホームページの会員サポートからSIMカードのサイズの変更に申し込めます。
SIMカード種別変更手数料3,000円(税別)とSIMカード準備料394円(税別)が必要です。
申し込み後2日〜1週間程度で、新しいSIMカードが届きます。
LINEモバイル
まずはLINEモバイル公式アカウントよりマイページにログインします。
「SIMカード変更」から申し込みが可能です。
ソフトバンク回線の場合、標準SIMへの変更はできません。
au回線の場合、SIM台紙から切り離す際に好きなサイズのSIMにできるマルチSIMとなっています。
いずれの場合も変更手数料は3,000円(税別)です。
登録された住所宛てに届けられます。
楽天モバイル
楽天モバイルの場合、メンバーズステーションで申し込む方法と、楽天モバイルショップに出向く方法があります。
ただしau回線のSIMの場合、2019年6月以降は申し込みはWebからのみとなっています。
必要な費用は手数料の3,000円(税別)のみです。
契約の時期によっては、使っているSIMカードのサイズ変更や交換、再発行が店頭でできない場合があります。
来店する前にメンバーズステーションにログインし、「ご契約さま情報」内にある「申込種別」(数字3桁)を確認することが推奨されています。
大手携帯キャリア
ドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアで契約した携帯なら、ショップでSIMカードのサイズ変更が可能です。
ドコモとauの場合、すでに回線契約を持っている人は2,000円、新規の方は3,000円の手数料がかかります。
ソフトバンクに関しては、どちらも3,000円の手数料が必要です。
SIMアダプターを利用
SIMアダプターを使えば、サイズの小さなSIMをよりサイズの大きなSIMに変更できます。
サイズ変更できるパターンをもう一度確認してみましょう。
下記の通りです。
- microSIM→標準SIM
- nanoSIM→標準SIM
- nanoSIM→microSIM
基本的にSIMアダプターを購入すれば、それぞれの大きさに対応するため複数のアダプターが入っています。
ただし念のため、変更したいサイズのアダプターが含まれているかどうかは事前に確認しておいた方が良いでしょう。
このほかiPhoneのSIMカードを取り出すためのピンや、落下防止用フィルムが付いているものもあります。
SIMアダプターの相場と購入時の注意事項
続いてSIMアダプターの価格相場と購入時の注意事項について触れていきましょう。
価格相場は大体100~600円くらいです。
注意事項は下記の通りです。
- 利用して故障してもメーカー保証外
- SIMカードとアダプターのサイズを合わせて利用するべき
- SIMカードを必ずセットして使用すべき
- 厚みのせいでうまくセットできない場合がある
- 引っかかっても無理に引っ張ってはいけない
- 安価なものはおすすめできない
それでは1つずつ見ていきましょう。
利用して故障してもメーカー保障外
SIMアダプターの利用はメーカーの保証外となっているので、故障しても保証が効きません。
SIMアダプターを利用して端末が故障した場合、修理代が発生してしまうこともあります。
SIMカードとアダプターのサイズを合わせて利用するべき
SIMカードは大きさがそれぞれ異なっているので、対応したアダプターを使わないと上手くいきません。
アダプターのサイズを必ず確認してからSIMカードをセットしましょう。
SIMカードを必ずセットして使用すべき
SIMカードをセットせずにアダプターだけを直接挿入すると、金具が引っかかって取れなくなるケースがあります。
ですから、SIMカードは必ずアダプターにセットしてから利用しましょう。
厚みのせいでうまくセットできない場合がある
SIMカードをアダプターにセットすると厚みがでてしまうので、端末に上手く入らないケースもあります。
厚みがあって入らなさそうな場合は、故障の原因になるので使わないのが賢明でしょう。
また、外れやすい状態でSIMカードをセットしてしまうと、外れにくくなってしまう可能性があります。
引っかかってしまっても無理に引っ張ってはいけない
SIMスロットに設置したアダプターやSIMカードが、引っかかってしまう場合があります。
そうした時に無理やり引っ張るのは故障に繋がるので止めましょう。
安価のものはあまりおすすめできない
安いものだと脱落防止に対応していないケースがあります。
ある程度の値段のものの方が安心して使えるでしょう。
おすすめのSIMアダプター
ここからはおすすめのSIMアダプターを紹介します。
いずれもアマゾンで高評価を獲得している人気のSIMアダプターです。
その特徴やセット内容などについて見ていきましょう。
Cismax HD
画像引用元:Amazon _ Cismax HD
SIM脱落防止フィルム付が付いている安心設計のSIMアダプターです。
より大きいサイズへの変更に必要なものがワンセット揃っています。
セット内容は下記の通りです。
- 【microSIM→標準SIM】変換アダプター
- 【nanoSIM→標準SIM】変換アダプター
- 【nanoSIM→microSIM】変換アダプター
- SIM取り出しピン
小さいサイズから大きいサイズへの変更であれば、このセットで十分事足ります。
価格も399円とリーズナブルで、手軽に入手できます。
落下防止機能が付いているので安心ですね。
Ciscle SIM Card Adapter
画像引用元:Amazon _ Ciscle Nano SIM MicroSIM 変換アダプター 4点セット
こちらもSIM脱落防止フィルム付きで、安心設計のSIMアダプターです。
価格は599円で、先に紹介したCismax HDよりも割高です。
セット内容は下記の通りです。
- 【microSIM→標準SIM】変換アダプター
- 【nanoSIM→標準SIM】変換アダプター
- 【nanoSIM→microSIM】変換アダプター
- SIM取り出しピン
- やすり紙
基本的にはCismax HDと同じセット内容であり、こちらも小さいサイズから大きいサイズへの変更は万全です。
また、やすり紙も付いており、細かなサイズの違いにも配慮されています。
こちらの製品は色が6種類(黒・白・ピンク・青・緑・黄)あリます。
サイズを小さくするならSIMカッターでカット
大きいSIMカードを小さくするには、SIMカッターが必要です。
SIMカッターでは
- 標準SIM→microSIM
- 標準SIM→nanoSIM
- microSIM→nanoSIM
といった変換が可能です。
SIMカッターはホッチキスのような形をしており、SIMカードを設置した後に押して切断します。
なお切断するという方法を取っているので、失敗するとSIMカードが使用不能になってしまいます。
切断したあと上手くSIMカードが入らないことも起こりうるので、失敗を考慮して行うべきです。
SIMカードの返却を義務付けている会社によっては、損害賠償を請求される可能性もあります。
SIMカッターの価格帯は300円から1000円ほどです。
- 失敗するとSIMカードは使用不能になる
- 切断後にSIMカードが端末にうまく入らなくなる可能性がある
- 失敗した場合、場合によっては損害賠償うを請求される可能性もある
おすすめのSIMカッターの紹介
ここからはおすすめのSIMカッターを紹介します。
これらもアマゾンで人気商品となっており、高評価レビューの多い商品です。
それでは1つずつ見ていきましょう。
Ciscle SIM カッター
画像引用元:Amazon.co.jp_ Ciscle SIM カッター
標準SIMをmicroSIMまたはnanoSIMに、micoroSIMをnanoSIMにカットできるカッターです。
高硬度のステンレス材を用いた刃で、数千回のカットが可能です。
また、握りやすさやグリップ感を出すために人間工学に基づいたデザインになっています。
価格は959円です。
セット内容は下記の通りです。
- カッター本体
- 【microSIM→標準SIM】変換アダプター
- 【nanoSIM→標準SIM】変換アダプター
- 【nanoSIM→microSIM】変換アダプター
- SIM取り出しピン
- やすり紙
- 日本語取扱説明書
カッターだけでなく、変換アダプターもセットに入っています。
大きなサイズから小さなサイズだけでなく、小さなサイズから大きなサイズへの変更も可能です。
便利なやすり紙、日本語説明書も付いています。
Aerb Nano Sim Cutter
画像引用元:Amazon _ Aerb SIMカードカッター
このカッターは、標準SIMやmicroSIMをnanoSIMサイズに加工するものです。
その上で、もしnanoSIM以外のサイズが必要であれば付属のアダプターを使って変更が可能です。
価格は899円です。
セット内容は下記の通りです。
- カッター本体
- 【microSIM→標準SIM】変換アダプター
- 【nanoSIM→標準SIM】変換アダプター
- 【nanoSIM→microSIM】変換アダプター
- SIM取り出しピン
- やすり紙
- SIMトレー
- 日本語取扱説明書
標準SIMは直接カッターに強く押し込むことでnanoSIMに加工できます。
microSIMの場合は付属のSIMトレーに入れてからカットします。
カッターは人間工学に基づいて設計されていて握りやすく、カードを高精度でカットできます。
SIMカッターを使わないカット方法
SIMカッターではなく、ハサミとカッターで小さくするという方法もあります。
ただし、これらの方法はSIMカッター以上にリスクがあるので、おすすめできません。
カッターの場合は印をつけて4辺を切り、小さいSIMカードを見本にしながら斜め部分もカットしていきます。
やすり紙でバリをとりながらサイズの微調整をしましょう。
ハサミにしてもカッターにしても、失敗するリスクをしっかり考慮して、自己責任で行うべきです。
SIMカードのサイズ変更はMVNOに任せるのがおすすめ
SIMカードのサイズを変更するには、MVNOや携帯キャリアに依頼する方法と、自力で変更する方法がありました。
自力で変更する方法はさらに2つに分けられました。
具体的なサイズ変更の方法は下記の通りです。
- MVNOや携帯キャリアにサイズに変更申し込み
- SIMアダプターを利用
- SIMカッターを利用
最終的におすすめするのは、MVNOや携帯キャリアにサイズ変更してもらう方法です。
SIMアダプターは便利ですが、故障したときの保証の対象外です。
またSIMカッターも、失敗すれば二度とデータが復元できなくなる可能性もあります。
それでも自力でサイズ変更をする場合は、失敗を必ず頭に入れて慎重に行うようにしましょう。