
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
MNP(モバイルナンバーポータビリティ)を利用したキャリアへの乗り換えが、ますます一般化してきています。
とはいえ、1度も乗り換え(MNP)を利用したことがない人もいるのではないでしょうか。
実はMNPするとお得に契約できることも多々あるので、実際に利用している方も多いです。
そこでこの記事では、MNPの方法について詳しくみていきます。
携帯乗り換え前に行っておくべき準備と手順、注意点をチェックしますのでぜひ、参考にしてみてください。
- 事前に予約番号を発行する
- 手続きはキャリアショップ/オンラインショップで行う
- 持ち込み契約(SIMのみ契約)も可能
- キャリアによって必要書類が若干異なるので注意
- 契約事務手数料や解約の違約金等費用が発生する
※本記事中の価格は全て税込み表示
乗り換えの際は取得必須!MNP予約番号の発行方法をチェック
画像引用元:ドコモ公式サイト
MNPを利用する場合、乗り換え前に必ず現在利用中のキャリアから「MNP予約番号」を発行する必要があります。
これがないとMNPを利用することができませんので、絶対に忘れないようにしましょう。
なおMNP予約番号の発行方法はキャリアごとに異なるので、ここで詳しくみていきます。
- キャリアショップに行く
- キャリアのコールセンターに電話をする
- キャリアのオンラインサービスを利用する
- MVNO(格安SIM)は基本的にオンラインで手続きする
ただし一部のキャリアでは、オンライン手続きができない場合があります。
キャリアショップでMNP予約番号を発行する
キャリアショップでMNP予約番号を発行する場合、まず近くのキャリアショップを訪問します。
それから店員に「MNP予約番号を取りに来た」と伝えましょう。
その後は順番待ちをし、自分の順番になったら手続きを行ってください。
待ちたくない人は電話やオンラインを活用する
キャリアショップでMNP予約番号を発行する場合、ショップによっては待ち時間が長いことがあるので注意してください。
ショップによっては数時間待ちになることがあるので、待たされたくない場合は電話やオンラインでの手続きを利用してください。
またショップによって営業時間が異なりますので、あらかじめ確認してから訪問することをオススメします。
切断型MNPをする場合はショップのみの対応
通常の維持型MNPの場合はこの後で紹介する電話やオンラインでの手続きも利用できます。
しかし、切断型MNPをする場合はショップのみの対応になっていますので注意してください。
切断型MNPをしたい場合は必ずショップに行き、手続きを行いましょう。
電話でMNP予約番号を発行する
各キャリアのインフォメーションセンターに電話してMNP予約番号を発行することもできます。
ショップでの待たされたくない時に使える方法の1つでもあります。
なお、各キャリアのインフォメーションセンターの電話番号や営業時間・対応状況は次の通りです。
キャリア | 電話番号 | 営業時間 | 維持型MNP | 切断型MNP |
---|---|---|---|---|
ドコモ | 151(自社回線から) 0120-800-000 | 9:00~20:00 年中無休 | 対応 | 非対応 |
au | 157(自社回線から) 0077-7-111 | 9:00~20:00 年中無休 | 対応 | 非対応 |
ソフトバンク | 157(自社回線から) 0800-170-0336 | 9:00~20:00 年中無休 | 対応 | 非対応 |
いずれのキャリアも電話が繋がると音声ガイダンスが流れるので「携帯番号ポータビリティ」の窓口に繋ぎましょう。
その後は重要事項の説明などがあり、問題なければMNP予約番号が発行されます。
電話を掛ける前にメモを準備しよう
インフォメーションセンターで手続きする場合、全ての手続きが電話で完了して、MNP予約番号も口頭で伝えられます。
そのためあらかじめメモの準備をしておき、いつでもメモができるようにしておきましょう。
MNP予約番号をメモする際には間違えないように十分注意してください。
オンラインでMNP予約番号を取得する
以前までは限られたキャリアのみ、オンラインでMNP予約番号を発行することができました。
ですが現在では、大手3キャリアをはじめ格安SIMでもオンラインでの発行が可能です。
大手3キャリアの場合、「My docomo」のようなキャリアのオンラインサービスから予約番号を発行できるようになりました。
キャリア | 受付窓口 | PC | スマホ | フィーチャーフォン |
---|---|---|---|---|
ドコモ | My docomo iモード (フィーチャーフォン) | 利用可 | 利用可 | 利用可 |
au | My au EZweb (フィーチャーフォン) |
|||
ソフトバンク | My Softbank |
簡単に手順を紹介します。
- キャリアのオンラインサービスにログインする(IDとパスワードが必要)
- 予約番号発行ページへアクセス
- 確認事項がいくつか表示されるので、チェックしながら案内に従って進む
- 予約番号は申し込み後SMSにて送られるので、削除しないように大事に保管する
予約番号を発行するメニューがわかりにくい場所にあることが多いので、サービス内の検索欄で「予約番号」と入力して調べた方が早いかもしれません。
電話やショップのように混雑時に待たされることもないので、特に急ぎで予約番号を発行したい人はオンラインを利用しましょう!
MVNO事業者を利用している場合はどうする?
現在MVNO(格安SIM)を利用している人でMNPを考えている場合は、契約しているMVNOからMNP予約番号を取得してください。
MVNOによって手続き方法が多少異なりますが、基本的にオンラインで取得できますのでそんなに時間はかからないでしょう。
次の章ではMNPする際に必要なものと手続方法を紹介します。
MNPする際に必要なものをチェック!
画像引用元:MNPについて|業界最安級 イオンの格安スマホ・格安SIM【イオンモバイル】
ここまで、MNP予約番号の発行方法を詳しくみていきました。
実際にMNPで乗り換える場合、他にも必要なものがあります。
1つずつチェックしておきましょう!
- MNP予約番号
- クレジットカード又はキャッシュカード
- 本人確認書類
MNP予約番号
まずは、先ほど取得方法を説明したMNP予約番号です。
こちらは有効期間が15日間と決まっていますので期限切れにならないように注意してください。
なお転入先の事業者によって、残っていなければならない日数が異なるので、あらかじめ確認することをオススメします。
基本的にMNP予約番号は、転入する直前に取得することをオススメします。
料金支払いに必要なクレジットカードやキャッシュカード
利用料金の支払方法によって異なるものの、それぞれ必要なものがあるのでしっかり押さえておきましょう。
基本的に必要なのは、
- クレジットカード払いをする場合:クレジットカード
- 口座振替をする場合:キャッシュカード
のどちらかです。
これを忘れると契約手続きができないので、必ず準備しておきましょう。
なお、MVNOと契約する場合は基本的にクレジットカード払いのみとなります。
本人確認書類
乗り換えで契約をする時には、必ず契約者本人だとわかる書類が必要です。
一般的には運転免許証などが挙げられますが、中には持っていない人もいるでしょう。
そこで、この章では3キャリア別に本人確認書類として該当するものを紹介します。
契約しにショップに行ったのに、書類が足りなくて帰らざるを得なかった人を何人も見たことがあります。
二度手間にならないためにも、事前にどんな書類が有効なのかチェックしておきましょう。
なおキャリアによって一部異なるので、注意してください。
ドコモの場合
ドコモ公式サイトに掲載されている本人確認書類は下記の通りです。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 健康保険証+補助書類またはクレジットカード
- 住民基本台帳カード+補助書類またはクレジットカード
- 在留カード+補助書類またはクレジットカード
- 外国人登録証明書+補助書類またはクレジットカード
他社のように日本国パスポートや障がい者手帳が明記されていません。
上記以外の本人確認書類については、事前にドコモに問い合わせる必要があるようです。
auの場合
auで使える本人確認書類は下記の通りです。
- 運転免許証
- 日本国パスポート
- 身体障がい者手帳
- 療育手帳
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 特別永住者証明書
- 在留カード+外国パスポート
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード+補助書類
- 健康保険証+補助書類
auで使える本人確認書類は、一般的に身分証明として使える書類ばかりです。
ドコモのようにパスポートが明記されていないということもありません。
住民基本台帳カードと健康保険証のみ、補助書類が必要となるので注意してください。
ドコモのように、補助書類の代わりにクレジットカードを掲示することはできません。
ソフトバンクの場合
ソフトバンクで使える本人確認書類は下記の通りです。
- 運転免許証
- 日本国パスポート
- 身体障がい者手帳
- 療育手帳
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 特別永住者証明書
- 在留カード+外国パスポート
- マイナンバーカード
- 健康保険証+補助書類
ソフトバンクでも、以前までは補助書類の代わりにクレジットカードを掲示することができました。
ですが転売や不正契約が多発したことにより、廃止となりました。
使える本人確認書類はほぼauと同じです。
住民基本台帳カードのみ記載がなかったので、使いたい場合は事前に問い合わせるようにしてください。
住所を証明するための補助書類とは
一部の本人確認書類には、住所を証明するための補助書類が必要となります。
補助書類となるものは下記の通りです。
- 住民票
- 公共料金の領収書
- 届出避難場所証明書(※auのみ)
- 官公庁発行の印刷物(※ソフトバンクのみ)
どの書類も発行から3ヶ月以内・氏名と現住所が記載されていることが条件となります。
一点で使える本人確認書類も、現住所と書類に記載されている住所が異なる場合は、上記の補助書類が必要となります。
引っ越したばかりという人は注意しましょう。
なおドコモは、支払いがクレジットカード決済の場合、補助書類の代わりにクレジットカードを掲示できます。
未成年の場合に必要な書類
未成年の場合は、上記の書類の他に「親権者の同意書」が必要となります。
これは未成年の契約に対し、保護者が「契約を了承している」ということを証明するための書類です。
理由は、未成年が保護者の承諾なく勝手に契約するリスクを回避するためです。
正直代筆できてしまいますが、親権者の同意書だけでなく保護者へ電話確認しなければなりません。
代筆した場合は、電話をかけた時点でバレてしまいます。
なお同意書が必要になるのでショップ受付のみとなり、未成年はオンラインショップで契約できません。
乗り換えの電話番号の契約者が異なる場合に必要な書類
乗り換え対象の回線を家族が契約しており、転入先で契約者と変更するということもあると思います。
この場合は、転入先で契約する人の本人確認書類だけでなく、移転元でその回線を契約していた人の本人確認書類も必要となります。
乗り換え時に契約者を変更したい場合は、移転元の契約者と一緒にショップへ行って手続きしましょう。
なお契約者を変更する場合も、オンラインショップで契約できません。
MNPを利用して他社に乗り換える場合の契約手続きの方法
画像引用元:格安スマホとは? | 格安スマホ・格安SIM | UQ mobile(UQモバイル)
続いてMNPを利用した場合の契約手続きの方法をみていきましょう。
基本的に大手キャリアに転入する場合もMVNO事業者に転入する場合も、手続きは同じです。
なお大手キャリアに転入する場合は、キャリアショップ手続きとオンライン手続きが利用できますが、待ち時間が短いオンライン手続きがオススメです。
- 契約手続きはオンラインショップが早くてオススメ
- 持ち込み契約の場合はキャリアショップへ行く必要がある
- MVNOと契約する場合は全てオンラインで契約可能
- MNP予約番号の残り日数に注意
オンラインショップでの契約手続きの手順
早速、契約手続きの方法をチェックしていきましょう。
今回はドコモを例にして紹介しますが、他のキャリアでも基本は同じです。
ドコモオンラインショップにアクセスする
- 購入したいスマホを選ぶ
- 他社からの乗り換え(MNP)を選択する
- 端末代金の支払い方法やオプションアイテムを選択する
- 「注文手続き」を選択する
- 契約者情報・MNP予約番号を入力する
- 本人確認書類をスキャナでスキャンする
- 画像データをアップロードして提出する
- 支払い方法を選択して必要事項を入力する
- 加入する料金プランを選択する
- 内容を確認して確定させる
- スマホとSIMが届いたら回線切替を行う
- 開通したら契約完了
オンラインショップの契約ページは動線がわかりやすいように作られているので、迷わずに進められるでしょう。
ショップに出向いて契約する方法に比べて時間を短縮できるので、とてもオススメの方法です。
持ち込み契約はできる?
今あるスマホをそのまま移転先で利用したいという人もいるかもしれません。
そのような場合は「持ち込み契約」を行います。
持ち込み契約というのは、今まで使っていたスマホはそのままで、移転先のキャリアでSIMカードだけ契約することです。
SIMカードのみの契約はどのキャリア・格安SIMでも可能であり、ドコモ・ソフトバンクに関しては、オンラインショップでの受付も行っています。
ただし格安SIMは、基本的にオンラインショップでの契約となります。
そこで、オンラインショップで持ち込み契約をしてから使うまでの手順について簡単に解説していきます。
- オンラインショップにアクセスする
- 「SIMのみ契約」を選ぶ
- SIMカードのサイズを選ぶ
- プランやオプションを選び、必要事項を入力する
- 審査が完了したらSIMカードが自宅宛に発送される
- SIMカードを入れ替える
- 旧スマホで利用開始手続きとAPN設定を済ませたら完了
SIMカードのサイズを選ぶ場合、持ち込み機種の製造番号(IMEI)の入力を求められることもあります。
持ち込み契約の場合、SIMカードを入れてすぐに電話番号を使うことはできます。
ですがキャリア回線でネットを使うには、別途APN設定が必要となります。
キャリアによってAPN設定の手順が異なるので、各キャリアにて確認するようにしましょう。
auはオンラインショップで持ち込み契約ができない
auでは、オンラインショップでの持ち込み契約を受け付けていません。
そのため、必ずキャリアショップに出向く必要があります。
多少手間がかかるので注意してください。
MVNOと契約する場合
MVNOと契約する場合は、スマホをMVNO事業者で購入する場合も持ち込み契約する場合も、基本的に全てオンラインで手続きします。
手続方法の詳細はMVNO事業者ごとに多少異なるので、利用したいMVNOの公式サイトなどで事前にチェックしておいてください。
なお、MVNO事業者に転入する場合はMNP予約番号の有効期間が10日以上残っていることを要求される場合が多いので必ず確認しておいてください。
MNPする際の行っておきたい事前準備
画像引用元:楽天モバイル: MNP(携帯電話ナンバーポータビリティ)
ここまでMNPに必要なものと契約手続きについてチェックしてきました。
実際にMNPする場合には、いくつか行っておきたい事前準備があります。
しっかり覚えておきましょう。
- SIMロック解除が必要かを確認する
- 対応バンドを確認する
- 必要なデータのバックアップを取る
SIMロック解除が必要かどうかをチェックする(持ち込み契約)
転入先でも同じスマホを利用しようと考えている場合はSIMロック解除が必要かどうかを必ず確認してください。
ドコモで販売されたスマホをauで利用する場合など、販売元のキャリアと利用先のキャリアが異なる場合は基本的にSIMロック解除が必要です。
この手続きは解約前に行わないと手間がかかるので注意しましょう。
なおすでにSIMフリースマホを利用している場合などは、この手続きは必要ありません。
SIMロック解除の方法
SIMロックの解除方法は2つあります。
- キャリアショップで手続きをする
- キャリアのオンラインサービスから手続きする
ショップの場合はスタッフが全て対応しますが、手数料が3,300円かかることになります。
オンラインサービスの場合は、自分で手続きするので手数料はかかりませんが、他社のSIMカードが必要です。
家族で他社のスマホを使っている人がいるのであれば、少しだけSIMカードを借りて手続きを行いましょう。
スマホを分割払いしている場合、購入から100日以上経たないとSIMロックの解除ができないので注意してください。
また、SIMロック解除をした時や解除後に発生する不具合に関しては、キャリアでも責任を負うことができないので自己責任での利用となります。
動作保証対象外なので利用は自己責任
SIMロックを解除すれば、周波数が一致する限り、他社のSIMカードでも利用することができます。
ただし持ち込みのスマホは、移転先のキャリアで一切の保証を行うことができません。
自分の使っているスマホがそのキャリアで使えるかどうかを調べることはできます。
ですが万が一不具合が発生したり、故障してしまった場合もキャリアでは責任を負うことができないのです。
そのため、持ち込み契約で今まで使っていたスマホを使う場合は、自己責任でお願いします。
対応バンドを確認する(持ち込み契約)
持ち込み契約をする場合は、転入先のキャリアが利用しているバンドに持っているスマホが対応しているかどうかをチェックしておきましょう。
特に、4Gのプラチナバンドに対応しているかどうかは極めて重要ですのでチェックを怠らないようにしてください。
ドコモの場合はBand 19、auの場合はBand 18、ソフトバンクの場合はBand 8です。
それに加えて3キャリア共通のBand 1などに対応しているかを確認しておきましょう。
また、auを利用する場合はCDMA2000に対応しているかを確認しておいてください。
これに対応していないと、VoLTE対応スマホ以外は3Gが使えないので音声通話ができません。
必要なデータのバックアップを取る(新規購入の場合)
MNPに合わせてスマホを買い換える場合は事前にバックアップを取っておきましょう。
そうすることによって新しいスマホが届いたらすぐにリストアして快適に利用できるようになります。
データのバックアップ方法はいくつかあります。
データのバックアップ方法
データのバックアップ方法は、自分の使っている機種や利用状況に合わせて選びましょう。
1番メジャーなのはGoogleアカウントやiCloudにデータを同期することです。
- GoogleアカウントやiCloudに同期する
- 乗り換え手続き後に「Zeetle」のようなデータ移行アプリを利用する
- パソコンやSDカードに保存する
- キャリアのデータバックアップサービスを利用する
iCloudでは、写真やカレンダー・連絡先など、あらゆるデータをバックアップできます。
移行する時も新しいスマホに同期したアカウントでログインするだけなので手間もかかりません。
また、事前にバックアップしていない場合はZeetleのようなバックアップアプリを使用してデータの移行をすることも可能です。
しかし、アプリによって移行できるデータが大きく異なるので注意が必要です。
SDカードについては、AndroidスマホからiPhoneに変える場合など、SDカード非対応のスマホでは使えないので注意してください。
サーバーにデータをバックアップするサービスを取り扱っているキャリアもあるので、これらのサービスを利用するのもおすすめです。
ただし月額料金がかかるものもあります。
MNPする際の注意事項
画像引用元:SIMを差し替えて安く使いませんか?|UQmobile
MNPを行うための事前準備が済んだら、いよいよ本格的に手続きを開始します。
ですがMMPする前に、いくつか確認しておきたい注意事項があります。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
- MNP予約番号の有効期限に気を付ける
- 高齢の方はできるだけ付き添いを
- 携帯電話が使えない期間を作らない
MNP予約番号の有効期限に気を付ける
前章でも軽く触れていますが、MNP予約番号には発行日から15日という有効期限があります。
ショップ契約の場合は、余程混雑していない限り即日契約が可能なので、最低でも1日有効であれば問題ありません。
しかし、オンラインショップの場合は申込から契約完了まで数日を要することもあり、契約完了までにMNP予約番号の有効期限が切れてしまうと使えなくなってしまいます。
そのため、オンラインショップで契約を検討している人は、ある程度余裕を持って予約番号を発行するべきでしょう。
中には、契約時の条件に「予約番号の有効期限が10日残っている状態で申し込んでください」という通信事業者もあるので、必ず確認してください。
高齢の方はできるだけ付き添いを
家族にスマホデビューさせたいという人も多いと思いますが、両親や祖父母など高齢の方の場合は一緒にショップに行くようにしてあげてください。
初めてスマホを使う人はもちろん今までスマホを使っていた人も、高齢の方の場合は携帯電話の契約に詳しくないことが多いです。
何もわからないまま契約をしてしまう恐れがあります。
「こんなに多くのデータ量要らないよ!」「なんでこんなもの買ったの?」ということもあるかもしれません。
用語も難しいことが多い
また用語がわからず、スムーズに契約できないこともあります。
筆者は高齢の家族が初めてスマホを購入する時に同行したら、高額な頭金など「ん?」と思うことが多々ありました。
筆者は元々携帯ショップで働いていたこともあり、うまくサポートができましたが、もし1人で行かせていたら想定外の契約をしたかもしれません。
後でショップ側とトラブルになることを避けるためにも、なるべく付き添いで行ってあげるようにしましょう。
携帯電話が使えない期間を作らないこと
基本的に乗り換えの手続きが完了すると、自動的に番号が新しいキャリア回線へ移行され、今まで使っていたスマホの回線が利用できなくなります。
オンラインで契約した場合、契約完了から手元にスマホやSIMカードが届くまで期間が若干空くので、携帯電話が使えない期間があるのでは?と考えている人もいるでしょう。
しかし、最近の通信事業者の多くは、オンラインでの手続き完了後、ユーザーに商品が届き「利用開始手続き」をするまで、一定期間は回線が切り替わらない仕様になっています。
そのため、スマホやSIMカードが届くまでは今まで使っていたスマホをそのまま利用可能ということです。
ただあくまで一定期間なので、その期間内に利用開始手続きをしないと強制的に手続きが行われたり、一度回線の利用を停止させられる場合があります。
一部の通信事業者では自動的に回線が切り替わる
一方で一部の通信事業者では、「自分で利用開始手続きをする」という項目を選択しないと、契約完了時点で自動的に回線が切り替わってしまうことがあります。
このような通信事業者で契約をする時は、必ず自分で手続きをするように設定し、携帯電話が使えない期間を作らないようにしましょう。
乗り換えにかかる費用
画像引用元:ドコモショップ丸の内店 | NTTドコモ
次に、他社へ乗り換える時にかかる費用について解説します。
ドコモ・au・ソフトバンクの費用を調べましたが、基本的にほぼ一律で最大17,050円かかることがわかりました。
それぞれの手数料についても詳しく見ていきましょう。
キャリア | ドコモ | au | ソフトバンク |
---|---|---|---|
【転入先】契約事務手数料 | 3,300円 | ||
【移転元】契約解除料 | 1,100円/10,450円 | 0円/10,450円 | |
【移転元】MNP転出手数料 | 3,300円 | ||
乗り換えにかかる総額 | 6,600円~17,050円 |
【転入先】契約事務手数料
転入先のキャリアでかかるのは契約事務手数料です。
一律3,300円となっており、ドコモとソフトバンクはオンラインショップの利用で無料になるのでお得です。
格安SIMに乗り換える場合も、基本的に3,300円の事務手数料がかかります。
【移転元】契約解除料
契約の状況によっては、移転元のキャリアで契約解除料が発生します。
少し複雑ですが、2019年10月以前にあったプランを契約している場合、契約更新月以外に乗り換える人は10,450円かかると思ってください。
更新月であれば0円となります。
そして、ドコモとauの場合、2019年10月以降に新しく登場したプランを契約した人・プラン変更した人は契約状況によって1,100円または10,450円かかります。
ソフトバンクの場合、2019年10月以降の料金プランを契約していれば解除料はかかりません。
MNP予約番号を発行する時に案内されると思うので、必ずチェックしましょう。
短期解除料等の違約金がかかる場合もあるので注意
機種代金の割引キャンペーンを適用したなど、契約状況によっては別途違約金がかかる恐れもあります。
必ず予約番号を発行する時に、かかる費用の内訳を確認するようにしてください。
【移転元】MNP転出手数料
MNP予約番号を発行する時に、MNP転出手数料として3,300円かかります。
これは、MNP予約番号を発行するだけではかからず、転入先での乗り換え手続きが完了した時点で請求されます。
格安SIMの中には、あまりに乗り換えのタイミングが早いと高額な転出手数料を請求してくる事業者もあるので、事前に確認しておきましょう。
他社に乗り換える時は必要な書類とかかる費用を把握しておこう
最後に、他社に乗り換える時のポイントについてまとめます。
- 事前に予約番号を発行する
- 手続きはキャリアショップ/オンラインショップで行う
- 持ち込み契約(SIMのみ契約)も可能
- キャリアによって必要書類が若干異なるので注意
- 契約事務手数料や解約の違約金等費用が発生する
他社に乗り換える時は、主に必要な書類やかかる費用を把握しておくことが大切です。
また、新型コロナウイルスの感染を防ぐということも含め、ドコモやソフトバンクでは契約事務手数料が無料になるので、オンラインショップを利用して乗り換えることも検討してみてはいかがでしょうか。
転入先・移転元がキャリアか格安SIMかによって、若干手続きの方法や必要なものが異なる場合もあります。
不明点がある時は必ず問い合わせるようにしましょう。