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2000年代初期の携帯電話にカメラ機能が付いてから、2019年のスマホに至るまで、カメラ付き携帯電話が主流になり、今では携帯電話=カメラと言っても過言ではありません。
そこまで携帯電話とカメラ機能が密着した中で、敢えてカメラ機能無しのスマホや携帯の需要や、カメラ機能を外すことのメリットについて考察していきます。
- カメラ無しスマホ・携帯は法人の方に需要がある
- 機密情報を扱う場所でも使える携帯として、法人向けに販売されている
- カメラ機能が使えなくなるデメリットから、個人の需要は少ない
- カメラ無しiPhoneは一般販売されていない
- SIMフリーカメラ無しAndroidは「SGINO 6」が有名
トップ画像引用元:SGiNO 6 Non Camera Smart Phone – SGiNO Mobile
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カメラ無しスマホ・携帯電話の需要は法人にある!
カメラ無しスマホ・携帯電話の需要は、個人利用では無くビジネスの現場で使われる法人向け携帯電話にあります。
一般ユーザーは目にする機会は中々ありませんが、実はドコモ、au、ソフトバンクでは法人向け携帯電話のホームページに、カメラ無し携帯電話の情報を記載しているのです。
何故、個人ではなく法人利用に需要があるのでしょうか。
これは2000年代初期の写メール時代から、年月が経過するにつれて情報流出に厳しくなった背景が関係しています。
情報セキュリティレベルが強固な場所でも使える携帯電話として需要がある
カメラ無しの携帯電話が法人に需要がある理由は、「情報セキュリティレベルが高い場所でも使える携帯電話が欲しい」という現場の声です。
個人情報や機密情報を保護する為に、カメラ付きの携帯電話を持込禁止、あるいは鍵をかけることのできる場所に保管するビジネスの現場は少なくありません。
ですが、携帯電話を完全持込禁止にすると、災害時や緊急時等に連絡が取れなくなる可能性があります。
従業員の安全性を高める為に、写真や動画撮影機能を無くした携帯電話が法人に需要があるのです。
個人ユーザーにはカメラ無しスマホ・携帯の需要は少ない
ビジネスの場所で利用する法人に需要がある一方で、カメラ無しスマホ・携帯は個人ユーザーには需要が少ないのが現状です。
個人ユーザーにとってカメラ機能を無くすことは、LINE等の各種SNSやコミュニケーションツールを活用出来なくなるためです。
総務省が発行した「平成29年版 情報通信白書」によると、2016年の時点で7割近いスマホユーザーがSNSを利用しています。
SNS利用に支障をきたすことと、普段から気になる光景や綺麗な景色が撮影出来なくなるので、個人ユーザーにとってはカメラ無しの携帯電話は魅力的ではない、という事です。
カメラ無しスマホ・携帯は法人向けユーザーに一定の需要がある
カメラ無しスマホ・携帯の需要は、情報セキュリティが強固なビジネスの場でも使える点で法人格のユーザーにあります。
逆にカメラ機能が削除されたことで、SNSや写真撮影等にデメリットが生じるので個人ユーザーにはカメラ無しスマホ・携帯の需要はほぼありません。
カメラ無しスマホ・携帯を販売している通信事業者も法人向けに販売しているので、カメラ無しスマホ・携帯の需要は法人のみにあると見て良いでしょう。
カメラ機能を外すことで期待できるメリットは3点
一般的なカメラ付き携帯電話からカメラ機能を外すことは、
- 情報セキュリティの高い場所でも利用可能
- 軽量・縮小化
- カメラにシール張りが不要
の3点のメリットが期待できます。
カメラ機能は便利な機能ですが、一方でメールやテキストと異なり瞬時に情報を盗み出せるので悪意を持って情報流出しやすいのが欠点です。
ユーザーが意図しなくても、ウィルスに感染したスマホで撮影した写真が情報流出の原因にもなりますが、カメラ無しスマホなら撮影が出来ないので情報流出の経路を一つ潰すことが出来ます。
機密事項を取り扱う場所でも利用可能(場所による)
カメラ無しスマホ・携帯は、機密事項・個人情報・極秘情報を取り扱っている場所でも利用可能なのが最大のメリットです。
カメラ機能が外されているので写真や動画撮影で情報流出の心配が無いので、特定のビジネス現場でカメラ無しスマホ・携帯を導入している企業もあります。
ただし、メモ帳やメール機能は健在なので、カメラ無しスマホ・携帯でも持ち込み禁止の場所も珍しくありません。
無用なトラブルを避ける為にも、カメラ無しスマホ・携帯を持ちこんで良いか確認しておき、場合によってはカメラ機能が無い事を責任者に証明してから持ち込んだ方がベターです。
カメラレンズにシールを貼らなくて良い
カメラ無しスマホ・携帯ではカメラ機能そのものが無いので、カメラレンズにシールを貼らなくても良いメリットがあります。
写真撮影が禁止されているビジネスの現場や研究所等では、スマホや携帯電話のカメラレンズにシールを貼ることが求められことも少なくありません。
シールを貼る手間が省けて、シールの糊でカメラレンズがベタつかないのもカメラ無しスマホ、携帯のメリットです。
スマホ・携帯電話の軽量・縮小化が期待できる
カメラ無しスマホ・携帯は、カメラ機能を取り外しているので一般的なスマホより軽量化、あるいはサイズの縮小化が期待出来ます。
機器によってはカードサイズまでコンパクトになっている携帯電話もあるので、持ち運びがしやすいのがメリットです。
ただし、カメラ機能を取り外した結果、他の機能も取り外されているモデルもあるので利用する前には使い方や機能をチェックしておきましょう。
次の章では、カメラ機能を外すことのデメリットについて解説します。
カメラ機能を外すことで起きるデメリットは3点
カメラ機能を外して起きるデメリットは、
- 写真や動画の撮影が出来なくなる
- アプリのビデオ通話不可
- 撮影した写真のアップロード不可
の3点です。
普段からカメラの機能を滅多に利用しない人なら影響は少なめですが、よく写真撮影をする人や撮影が必要な場所では不便を感じてしまいます。
カメラ・ビデオ撮影が出来なくなる
カメラ無しスマホ・携帯はカメラ機能そのものを削除しているので、写真撮影や動画撮影は出来なくなるのがデメリットの1つです。
機密情報や個人情報を盗まれないメリットではありますが、工事の現場写真撮影・動画撮影を求められる場所ではカメラ無しスマホ・携帯は利用出来ません。
これから向かうビジネスの現場ではカメラ無しスマホ・携帯の方が良いのか、カメラ有りの方が良いか考えてから持ち込むようにしましょう。
LINEやSkype等のビデオ通話が利用不可
カメラ無しスマホ・携帯では、LINEやSkype等でテレビ電話のように利用できる「ビデオ通話」が利用不可になります。
一般的なスマホでは、インカメラで自分の姿と音声を撮影しつつ、相手に送信する仕組みですが、カメラ無しスマホ・携帯ではインカメラ自体が搭載されていない為です。
SNS等に自分の撮影した写真をアップロード出来なくなる
カメラ無しスマホ・携帯ではカメラ機能が無いので、撮影した写真を自分のSNSにアップロードするのが不可能になります。
スマホユーザーの大多数がSNSを利用していますが、カメラ無しスマホ・携帯ではSNSの利用はテキストのやり取りメインになるでしょう。
ただし、カメラ無しスマホ・携帯は法人がメインなので、勝手にSNSを使用されて情報を写真で流出してしまう事態を防いでくれます。
ビデオ通話や写真のアップロードは不可なのはデメリットですが、情報流出の危険性を下げてくれるメリットなので、アップロード不可は一概にデメリットとは言い切れません。
各通信事業者のカメラ無しスマホ・携帯の購入事情
ドコモ、au、ソフトバンク…それぞれの通信事業者のカメラ無しスマホ・携帯電話の販売事情も紹介します。
全ての通信事業者共通で言える点として、カメラ無し携帯はガラケーがメインで、カメラ無しのスマホはドコモか海外製のSIMフリースマホが主流となっています。
auは「GRATINA KYF39」をカメラ無し対応モデルとして販売
auは「GRATINA KYF39」のカメラ無し対応モデルを法人向けに販売しており、カメラ有りの同モデルと比較して以下の点が異なっています。
- カメラレンズが無く塞がった状態
- microSDのメモリーカードが利用不可
- LINEアプリの使用に制限あり
カメラ有りの「GRATINA KYF39」を選ぶか、カメラ無しの同モデルを選ぶか導入する際はカメラ付きの携帯電話を持ちこめるか否かで決めることになるでしょう。
なお、auの法人向けスマホにカメラ無しモデルは存在せず、パナソニック製「TOUGHシリーズ」もカメラ無しモデルはありません。
ソフトバンクは「DIGNO ケータイ2 for Biz」をカメラ無し携帯として販売
ソフトバンクは「DIGNO ケータイ2 for Biz」を、カメラ無し携帯として法人向けに販売・レンタルしています。
DIGNO ケータイ2 for Bizはカメラが搭載されていない他、ワンセグ機能も非搭載なので単純に電話とメールに特化した折り畳み携帯電話です。
法人向けレンタルにも対応しているので、購入ではなく一定期間だけ使用したい法人のニーズも満たしてくれるでしょう。
ドコモは個人・法人問わずカメラ無し携帯がある
ドコモは個人・法人問わずにカメラ無し携帯を多く取り揃えているので、カメラ無し携帯を探すなら最初に検索してみるのがおすすめです。
ドコモはカメラ無し携帯の「カードケータイ KY-01L」と「ワンナンバーフォンON 01」を個人向けに販売しています。
ドコモオンラインショップでも販売しているので、個人でカメラ無し携帯が欲しいならドコモで購入を検討すると良いでしょう。
法人向けにはガラケーの「SH-03L」「SH-02K」がカメラ無し、「TOUGH BOOK P-01K」は機能制限ツールを利用するとカメラ機能制限が可能です。
SIMフリースマホ・iPhoneのカメラ無しモデルの購入事情
ドコモ、au、ソフトバンクのガラケーにはカメラ無し機能はありましたが、iPhoneやSIMフリーのAndroidでカメラ無しモデルはどうか見てみましょう。
iPhoneのカメラレスモデルは一般モデルでは存在しない
iPhoneのカメラレスモデルですが、残念ながら2019年8月時点での一般モデルでは存在せず、全てのiPhoneにはカメラが搭載されています。
かつては一部の特殊な業態向けにカメラレスモデルのiPhoneシリーズが発売されたこともあったようですが、Appleでの取り扱いは終了したようです。
2019年秋に発売が予定されているiPhone 11(仮)はトリプルレンズカメラを搭載する噂が出ている程なので、今後もiPhoneシリーズにカメラレスモデルが出るのは薄いでしょう。
SIMフリーAndroidは「SGINO 6」が有名
SIMフリースマホでカメラ無しAndroidを販売しているのは、シンガポールのスマホメーカーSGINOが販売している「SGINO 6」が有名です。
Androidで他にカメラ無しスマホは滅多に流通していないので、個人でSIMフリーのカメラ無しで新しいAndroid OSバージョンが欲しいなら実質「SGINO 6」一択と言えます。
他のカメラ無しAndroidはAndroidバージョン4以前のモデルも多く、Android 9が主流の2019年では既に古いと言わざるをえないでしょう。
ただし、「SGINO 6」は日本未発売モデルなので、Amazon等のECサイトでは料金が高くアフターサービスも受けにくいのがデメリットです。
修理交換が受けにくい点を了承のうえで「SGINO 6」を購入しましょう。
カメラ無しスマホ・携帯は情報流出を防ぐ目的で需要あり
国内外問わずスマホや携帯電話はカメラ機能が付いているのが一般的で、カメラ無しスマホ・携帯はお世辞にも需要が多いとは言えません。
しかし、個人では需要は少なめですが、ビジネスの場面では情報流出を防ぐ意味で需要はあるので全てのスマホや携帯にカメラが標準装備という訳でも無いのです。
- カメラ無しスマホ・携帯は法人の方に需要がある
- 機密情報を扱う場所でも使える携帯として、法人向けに販売されている
- カメラ機能が使えなくなるデメリットから、個人の需要は少ない
- カメラ無しiPhoneは一般販売されていない
- SIMフリーカメラ無しAndroidは「SGINO 6」が有名
カメラ機能付きのスマホ・携帯でも、アプリを使ってカメラ機能を制限する法人向け機能もあるので、今後もカメラ機能が無い携帯やカメラ機能に制限を付けたスマホの需要も一定数は見込めるでしょう。