
オンラインショップなら機種変更がお得
本記事では、2022年10月26日に発売された新型iPad Proを解説します。
新型iPad Proと聞いて「何の話?」と思う方も多いかもしれません。
それもそのはず。今回の新型iPad Proは例年開催されていたイベントではなく、プレスリリース等で発表されました。
それだけに、どのような性能かあまり知られていない新型iPad Pro。
興味がある方は、ぜひ本記事で新型iPad Proの魅力をチェックしてみてください。
トップ画像引用元:Apple
【M2】新型iPad Proの発売日
画像引用元:Apple
新型iPad Proは、下記のキャリア等で発売されています。
発売日もすべての販売店で同じです。
販売キャリア等 | 発売日 | オンラインショップ |
---|---|---|
Apple Store | 2022年10月26日 | Apple Store |
ドコモ | ドコモオンラインショップ | |
au | ||
ソフトバンク | ソフトバンクオンラインショップ |
これまでのiPadと同様、Apple Storeとドコモ・au・ソフトバンクで販売されています。
【M2】新型iPad Proの価格
画像引用元:Apple公式
新型iPad Proの本体価格は下表のとおりです。
Wi-Fi+Cellularモデルの価格
新型iPad Proの価格 | 12.9インチ iPad Pro(第6世代) | 11インチ iPad Pro(第5世代) |
---|---|---|
Apple Store | 128GB:196,800円 256GB:212,800円 512GB:244,800円 1TB:308,800円 2TB:372,800円 | 128GB:148,800円 256GB:164,800円 512GB:196,800円 1TB:260,800円 2TB:324,800円 |
ドコモ | 128GB:219,890円 256GB:238,590円 512GB:275,660円 1TB:347,710円 2TB:420,420円 | 128GB:166,980円 256GB:185,020円 512GB:221,540円 1TB:293,700円 2TB:365,750円 |
au | 128GB:198,000円 256GB:213,840円 512GB:245,520円 1TB:311,040円 2TB:374,400円 | 128GB:149,760円 256GB:165,600円 512GB:198,000円 1TB:261,360円 2TB:326,880円 |
ソフトバンク | 128GB:221,760円 256GB:239,760円 512GB:275,760円 1TB:347,760円 2TB:420,480円 | 128GB:167,760円 256GB:185,760円 512GB:221,760円 1TB:293,760円 2TB:365,760円 |
12.9インチモデルは、最安の128GBモデルでも196,000円からです。
最高モデルの2TBではApple Storeでも約37万円、ドコモやソフトバンクでは40万超えとかなりの高価格となっています。
キャリアはApple Storeに比べると数万円の上乗せとなっていますが、auだけは例外。
Apple Storeとほぼ変わらない本体価格です。
Wi-Fiモデルの価格
新型iPad Proの価格 | 12.9インチ iPad Pro(第6世代) | 11インチ iPad Pro(第5世代) |
---|---|---|
Apple Store | 128GB:172,800円 256GB:188,800円 512GB:220,800円 1TB:284,800円 2TB:348,800円 | 128GB:124,800円 256GB:140,800円 512GB:172,800円 1TB:236,800円 2TB:300,800円 |
Wi-Fiモデルの販売はApple Storeのみであり、キャリアでは販売されていません。
Wi-Fi+Cellularモデルに比べて2~3万円ほど安くなるため、自宅で使う場合にはこちらのモデルがおすすめです。
【M2】新型iPad Proのスペック
画像引用元:Apple (日本)
ここからは、新型iPad Proのスペックをチェックしていきましょう。
12.9インチ iPad Pro(第6世代)スペック
項目 | 内容 |
---|---|
本体サイズ | 高さ:280.6mm 幅:214.9mm 厚さ:6.4mm |
重さ | 682g(Wi-Fiモデル) 684g(Wi-Fi + Cellularモデル) |
ディスプレイサイズ | 12.9インチ |
アウトカメラ | 広角:12MP 超広角:10MP |
インカメラ | 12MP |
バッテリー駆動時間 | Wi-Fiでのインターネット利用:最大10時間 |
ROM | 128GB/256GB/512GB/1TB/2TB |
RAM | - |
CPU | M2 |
OS | iPadOS 16 |
防水・防塵性能 | 非対応 |
カラー | シルバー・スペースグレイ |
11インチ iPad Pro(第4世代)スペック
項目 | 内容 |
---|---|
本体サイズ | 高さ:247.6mm 幅:18.5mm 厚さ:5.9mm |
重さ | 466g(Wi-Fiモデル) 468g(Wi-Fi + Cellularモデル) |
ディスプレイサイズ | 11インチ |
アウトカメラ | 広角:12MP 超広角:10MP |
インカメラ | 12MP |
バッテリー駆動時間 | Wi-Fiでのインターネット利用:最大10時間 |
ROM | 128GB/256GB/512GB/1TB/2TB |
RAM | - |
CPU | M2 |
OS | iPadOS 16 |
防水・防塵性能 | 非対応 |
カラー | シルバー・スペースグレイ |
搭載CPUはM2!
12.9インチ iPad Pro(第6世代)と11インチ iPad Pro(第4世代)には、最新チップ「M2」が搭載されています。
前モデルに搭載されている「M1」に比べて、CPUが最大15%、GPUが最大35%高速になったチップです。
さらに、AI学習に関わるNeural Engineは40%も高速化しているほか、メモリ帯域幅も50%増加しました。
どちらの機種も、処理性能では順当に進化しているということですね。
ProResの処理が高速化
動画編集に便利なProResですが、新型iPad ProではこのProResの処理がさらに高速化。
エンコードとデコードがスピードアップしたほか、撮影した映像をProResに変換する速度が従来の最大3倍になりました。
また、カメラの進化により、新型iPad Pro本体でProResビデオの撮影も可能に。
新型iPad Proに搭載された5つのマイクとドルビーアトモス対応の4スピーカーオーディオにより、映画レベルのサウンドを録音して動画に使う事もできます。
MacなどでProResを使っている方には、かなり使い勝手の良い1台であるといえるでしょう。
本体サイズとデザイン
まず本体サイズは、両モデル共に前モデルとほぼ変わりません。
デザインも前モデルとほぼ同じであり、外観はほぼ変わりないといっていいでしょう。
カラーバリエーションもシルバーとスペースグレイの2種類であり、これも前モデルと同じですね。
認証は顔認証
12.9インチ iPad Pro(第6世代)と11インチ iPad Pro(第4世代)は、顔認証のみ対応しています。
指紋認証は、前モデルと同じく対応していません。
ネットワークは5GとWi-Fi 6対応
Wi-Fi+Cellularモデルは、5G通信に対応しています。
Wi-Fiネットワークは「Wi-Fi 6」規格まで対応しているため、自宅内では高速通信が可能です。
【M2】新型iPad Proのカメラ
画像引用元:Apple (日本)
次に、新型iPad Proのカメラ性能を見ていきましょう。
iPad(第10世代)のカメラ | |
---|---|
アウトカメラ | 広角:12MP、ƒ/1.8絞り値 超広角:10MP、ƒ/2.4絞り値、125°視野角 2倍の光学ズームアウト 最大5倍のデジタルズーム 5枚構成のレンズ(広角と超広角) スマートHDR 4 自動手ぶれ補正 |
超広角フロントカメラ | 1,200万画素 ƒ/2.4絞り値 進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード スマートHDR 4 センターフレーム 1080p HDビデオ撮影(25fps、30fpsまたは60fps) 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps) 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080pと720p) 写真とLive Photosの広色域キャプチャ |
ビデオ | 4Kビデオ撮影(広角:24fps、25fps、30fpsまたは60fps) 1080p HDビデオ撮影(25fps、30fpsまたは60fps) 720p HDビデオ撮影(30fps) 最大4K、30fpsのProResビデオ撮影(容量128GBのモデルでは1080p、30fps) 2倍の光学ズームアウト 1080pスローモーションビデオ(120fpsまたは240fps)に対応 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(4K、1080p、720p) ステレオ録音 |
12.9インチ iPad Pro(第6世代)と11インチ iPad Pro(第4世代)のカメラは広角・超広角カメラの2眼構成。
M2チップによる処理性能の向上により、前モデルよりも進化したスマートHDR 4に対応しています。
また、ProResでの撮影もこの本体でできますので、動画編集にProResフォーマットを利用している方には嬉しい機能ですね。
さらに、新型iPad Proのフロントカメラはセンターフレームに対応。
ビデオ通話では、通話をしているユーザーが動いても、ユーザーが中心にくるようカメラが微調整してくれます。
拡大や縮小も自動で行ってくれますので、自分を中心に複数人の人を写すことも簡単です。
【M2】新型iPad Proのディスプレイ
画像引用元:Apple (日本)
2種類ある新型iPad Proですが、ディスプレイは各機種で仕様が異なります。
まずは、12.9インチ iPad Pro(第6世代)のディスプレイ性能から見ていきましょう。
12.9インチ iPad Pro(第6世代)のディスプレイ性能
12.9インチ iPad Pro(第6世代)は、Liquid Retina XDRディスプレイを搭載しています。
- Liquid Retina XDRディスプレイ
- 輝度:1,000ニト
- ピーク輝度:1,600ニト
- コントラスト比:1,000,000:1
- リフレッシュレート:10~120Hzの可変レート
- 広色域:P3
12.9インチ iPad Pro(第6世代)のディスプレイの背面には、約10,000個のミニLEDが敷き詰められています。
前モデルで使われていたLEDの約120分の1のサイズとなっており、この微細な光が100万:1という驚異的なコントラストを実現。
黒に弱いとされる液晶ですが、このミニLEDによってほぼ黒一色の宇宙の映像などもキレイに映し出す事ができます。
その他の映像表現も見事の一言であり、非常に色鮮やかな映像を楽しむ事ができますよ。
11インチ iPad Pro(第4世代)のディスプレイ性能
11インチ iPad Pro(第4世代)には、Liquid Retinaディスプレイが搭載されています。
- Liquid Retinaディスプレイ
- ピーク輝度:600ニト
- リフレッシュレート:10~120Hzの可変レート
- 広色域:P3
Appleが公表している情報は上記のとおりであり、輝度やコントラスト比は発表されていません。
画面サイズは個人の好みにもよるため優劣をつけがたい項目ではありますが、性能はこちらの方が明らかに劣っています。
画面サイズだけでなく、映像性能も最高峰を求めるのならば、12.9インチ iPad Pro(第6世代)を選んだ方が無難です。
【M2】新型iPad Proのメリット3つ
画像引用元:Apple (日本)
では、新型iPad Proのメリットを見ていきましょう。
- 最高峰の処理性能
- ディスプレイ性能は非常に高い
- ProRes性能が大きく向上
最高峰の処理性能
新型iPad Proに搭載されているのは、最新のApple製チップである「M2」です。
最新Macbookなどにも搭載されているM2チップですから、新型iPad Proの処理性能はこれらPCとほぼ同じ処理性能を持つということになります。
この処理性能の順当進化は、新型iPad Proのメリットの1つといえますね。
ディスプレイ性能は非常に高い
ディスプレイ性能は前モデルより大きな変化はなかったものの、それでも映像には目を見張るものがあります。
特に、12.9インチ iPad Pro(第6世代)のディスプレイは液晶であるにも関わらず、本来は弱点であるコントラスト比が100万:1。
非常にしっかりとした黒を表現できます。
ProRes性能が大きく向上
新型iPad ProではProResのエンコードとデコード速度が上昇。
撮影した映像をProResに変換する速度も、従来の最大3倍になるなど、ProResの使い勝手が大きく向上しています。
自身のカメラでProRes映像を撮影できるため、ちょっと足りない素材をサッと撮りたい時にも便利です。
動画編集にProResフォーマットを利用している方にとっては、大きなメリットと言えるでしょう。
【M2】新型iPad Proのデメリット2つ
画像引用元:Apple (日本)
次は、新型iPad Proのデメリットを見ていきましょう。
- 前モデルとほとんど変わらない
- 価格が非常に高い
前モデルとほとんど変わらない
新型iPad Proの最も大きなデメリットは、前モデルとほぼ変わらないという点です。
12.9インチ iPad Pro(第6世代)は疑う事なく最高のiPadですが、前モデルとの主な変更点は下記しかありません。
- 搭載チップがM2になり、処理性能が向上
- ProResの処理速度が向上し、カメラもProResに対応
処理性能が向上したのは、さすが新型モデルといったところでしょう。
しかし、他の大きな変更点といえば、ProResに関する機能くらいのもの。
そもそもProResは、動画編集でこのフォーマットを使っている方には意味があるものの、普段使いする分には何の価値もありません。
他にも細かな変更点はあるものの、主な違いは上記の2つだけです。
価格が非常に高い
新型iPad Proは、昨今の円安の影響によって本体価格が大幅に値上がりしました。
新型iPad Proの価格 | 12.9インチ iPad Pro(第6世代) | 11インチ iPad Pro(第5世代) |
---|---|---|
Apple Store | 128GB:196,800円 256GB:212,800円 512GB:244,800円 1TB:308,800円 2TB:372,800円 | 128GB:148,800円 256GB:164,800円 512GB:196,800円 1TB:260,800円 2TB:324,800円 |
ドコモ | 128GB:219,890円 256GB:238,590円 512GB:275,660円 1TB:347,710円 2TB:420,420円 | 128GB:166,980円 256GB:185,020円 512GB:221,540円 1TB:293,700円 2TB:365,750円 |
au | 128GB:198,000円 256GB:213,840円 512GB:245,520円 1TB:311,040円 2TB:374,400円 | 128GB:149,760円 256GB:165,600円 512GB:198,000円 1TB:261,360円 2TB:326,880円 |
ソフトバンク | 128GB:221,760円 256GB:239,760円 512GB:275,760円 1TB:347,760円 2TB:420,480円 | 128GB:167,760円 256GB:185,760円 512GB:221,760円 1TB:293,760円 2TB:365,760円 |
上表はApple Stpreと各キャリアの本体価格ですが、最安機種でも約20万円。
最高値の機種はキャリアなら40万円以上の高価格設定です。
ちなみに、前モデルの12.9インチ iPad Pro(第5世代)の最安価格は147,800円。
約20万円という価格は、512GBと1TBモデルのちょうど中間です。
つまり、最安モデルでも5万円以上の値上がりとなっており、簡単に手が出る価格ではありません。
それに加えて上述したとおり、今回の新型iPad Proの主な変更点はたった2つ。
性能の高さを考慮しても、非常に高いといえるでしょう。
【M2】新型iPad Proの評判・口コミ
ここからは、新型iPad Proの評判や口コミを見ていきましょう。
2018年モデルのipadproを3年半使っても性能に不満を覚えることはクリスタで大量のレイヤーを展開したときくらいしかないけど、M2の威力みたいなものは1度体感してみたいところではある。ここまで来たらリフレッシュレート120Hzでも持て余してそうだし次のフルモデルチェンジで240Hz対応しませんかね
— まいたけ (@ssplus9) October 23, 2022
新しいApple Pencil期待してたけど
iPad ProがM2になっただけの雑進化な所みると
期待薄そう— さな/iisanak (@iisanak) October 23, 2022
マジでドン引き価格ですのう…
— 水麻呂Mr.ステージマネージャ (@mizumaro_gadget) October 23, 2022
今回、ツイート等を探してみてまず感じたのが、新型iPad Proに関するツイートが例年に比べて極端に少なかった事です。
これは、新型iPad Proの発売に関するAppleイベントが行われなかった影響が大きいと言えるでしょう。
発売はプレスリリース等で行われただけなので、あまり世間に知れ渡っていなかったようです。
口コミではM2の性能を体験してみたいという意見がある一方、やはり価格が高すぎるという声も目立ちました。
また、前モデルからの変更点が非常に少ないというコメントも。あまり好意的な意見は見られない印象を受けました。
処理性能やProResに魅力がある新型iPad Pro
本記事では、2022年10月26日に発売された新型iPad Proについて解説しました。
- 発売日は2022年10月26日(水)
- 搭載チップは最新のM2
- ProResの処理が高速化
- デザインやディスプレイ等は前モデルとほぼ同じ
- Wi-Fiモデルは172,800円から
- Wi-Fi+Cellularモデルは196,800円から
前モデルからあまり変更点がない今回の新型iPad Pro。
処理性能やProRes性能は優秀であるものの、それ以外では少々魅力に乏しい印象を受けます。
何より、昨今の円安によって本体価格が前モデルから5万円以上値上がりしていることも、よくない印象を受ける原因の1つですね。
ProResを普段から使っている方は、ぜひ進化したiPad Proを試してみてください。