【M2】新型iPad Pro 評価レビュー|発売日・価格・スペックを解説

  • 2023年8月25日
  • by.annacom14

12.9インチ iPad Pro(第6世代)

本記事では、2022年10月26日に発売された新型iPad Proを解説します。

新型iPad Proと聞いて「何の話?」と思う方も多いかもしれません。

それもそのはず。今回の新型iPad Proは例年開催されていたイベントではなく、プレスリリース等で発表されました。

それだけに、どのような性能かあまり知られていない新型iPad Pro。

興味がある方は、ぜひ本記事で新型iPad Proの魅力をチェックしてみてください。

トップ画像引用元:Apple

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【M2】新型iPad Proの発売日

12.9インチ iPad Pro(第6世代)

画像引用元:Apple

新型iPad Proは、下記のキャリア等で発売されています。

発売日もすべての販売店で同じです。

販売キャリア等発売日オンラインショップ
Apple Store2022年10月26日Apple Store
ドコモドコモオンラインショップ
auauオンラインショップ
ソフトバンクソフトバンクオンラインショップ

これまでのiPadと同様、Apple Storeとドコモ・au・ソフトバンクで販売されています。

【M2】新型iPad Proの価格

iPad Pro 価格

画像引用元:Apple公式

新型iPad Proの本体価格は下表のとおりです。

Wi-Fi+Cellularモデルの価格

新型iPad Proの価格12.9インチ iPad Pro(第6世代)11インチ iPad Pro(第5世代)
Apple Store128GB:196,800円
256GB:212,800円
512GB:244,800円
1TB:308,800円
2TB:372,800円
128GB:148,800円
256GB:164,800円
512GB:196,800円
1TB:260,800円
2TB:324,800円
ドコモ128GB:219,890円
256GB:238,590円
512GB:275,660円
1TB:347,710円
2TB:420,420円
128GB:166,980円
256GB:185,020円
512GB:221,540円
1TB:293,700円
2TB:365,750円
au128GB:198,000円
256GB:213,840円
512GB:245,520円
1TB:311,040円
2TB:374,400円
128GB:149,760円
256GB:165,600円
512GB:198,000円
1TB:261,360円
2TB:326,880円
ソフトバンク128GB:221,760円
256GB:239,760円
512GB:275,760円
1TB:347,760円
2TB:420,480円
128GB:167,760円
256GB:185,760円
512GB:221,760円
1TB:293,760円
2TB:365,760円

12.9インチモデルは、最安の128GBモデルでも196,000円からです。

最高モデルの2TBではApple Storeでも約37万円、ドコモやソフトバンクでは40万超えとかなりの高価格となっています。

キャリアはApple Storeに比べると数万円の上乗せとなっていますが、auだけは例外。

Apple Storeとほぼ変わらない本体価格です。

Wi-Fiモデルの価格

新型iPad Proの価格12.9インチ iPad Pro(第6世代)11インチ iPad Pro(第5世代)
Apple Store128GB:172,800円
256GB:188,800円
512GB:220,800円
1TB:284,800円
2TB:348,800円
128GB:124,800円
256GB:140,800円
512GB:172,800円
1TB:236,800円
2TB:300,800円

Wi-Fiモデルの販売はApple Storeのみであり、キャリアでは販売されていません。

Wi-Fi+Cellularモデルに比べて2~3万円ほど安くなるため、自宅で使う場合にはこちらのモデルがおすすめです。

【M2】新型iPad Proのスペック

iPad Pro M2

画像引用元:Apple (日本)

ここからは、新型iPad Proのスペックをチェックしていきましょう。

12.9インチ iPad Pro(第6世代)スペック

項目内容
本体サイズ高さ:280.6mm
幅:214.9mm
厚さ:6.4mm
重さ682g(Wi-Fiモデル)
684g(Wi-Fi + Cellularモデル)
ディスプレイサイズ12.9インチ
アウトカメラ広角:12MP
超広角:10MP
インカメラ12MP
バッテリー駆動時間Wi-Fiでのインターネット利用:最大10時間
ROM128GB/256GB/512GB/1TB/2TB
RAM-
CPUM2
OSiPadOS 16
防水・防塵性能非対応
カラーシルバー・スペースグレイ

11インチ iPad Pro(第4世代)スペック

項目内容
本体サイズ高さ:247.6mm
幅:18.5mm
厚さ:5.9mm
重さ466g(Wi-Fiモデル)
468g(Wi-Fi + Cellularモデル)
ディスプレイサイズ11インチ
アウトカメラ広角:12MP
超広角:10MP
インカメラ12MP
バッテリー駆動時間Wi-Fiでのインターネット利用:最大10時間
ROM128GB/256GB/512GB/1TB/2TB
RAM-
CPUM2
OSiPadOS 16
防水・防塵性能非対応
カラーシルバー・スペースグレイ

搭載CPUはM2!

12.9インチ iPad Pro(第6世代)と11インチ iPad Pro(第4世代)には、最新チップ「M2」が搭載されています。

前モデルに搭載されている「M1」に比べて、CPUが最大15%、GPUが最大35%高速になったチップです。

さらに、AI学習に関わるNeural Engineは40%も高速化しているほか、メモリ帯域幅も50%増加しました。

どちらの機種も、処理性能では順当に進化しているということですね。


ProResの処理が高速化

動画編集に便利なProResですが、新型iPad ProではこのProResの処理がさらに高速化。

エンコードとデコードがスピードアップしたほか、撮影した映像をProResに変換する速度が従来の最大3倍になりました。

また、カメラの進化により、新型iPad Pro本体でProResビデオの撮影も可能に。

新型iPad Proに搭載された5つのマイクとドルビーアトモス対応の4スピーカーオーディオにより、映画レベルのサウンドを録音して動画に使う事もできます。

MacなどでProResを使っている方には、かなり使い勝手の良い1台であるといえるでしょう。

本体サイズとデザイン

まず本体サイズは、両モデル共に前モデルとほぼ変わりません。

デザインも前モデルとほぼ同じであり、外観はほぼ変わりないといっていいでしょう。

カラーバリエーションもシルバーとスペースグレイの2種類であり、これも前モデルと同じですね。

認証は顔認証

12.9インチ iPad Pro(第6世代)と11インチ iPad Pro(第4世代)は、顔認証のみ対応しています。

指紋認証は、前モデルと同じく対応していません。

ネットワークは5GとWi-Fi 6対応

Wi-Fi+Cellularモデルは、5G通信に対応しています。

Wi-Fiネットワークは「Wi-Fi 6」規格まで対応しているため、自宅内では高速通信が可能です。

【M2】新型iPad Proのカメラ

iPad Pro M2

画像引用元:Apple (日本)

次に、新型iPad Proのカメラ性能を見ていきましょう。

iPad(第10世代)のカメラ
アウトカメラ広角:12MP、ƒ/1.8絞り値
超広角:10MP、ƒ/2.4絞り値、125°視野角
2倍の光学ズームアウト
最大5倍のデジタルズーム
5枚構成のレンズ(広角と超広角)
スマートHDR 4
自動手ぶれ補正
超広角フロントカメラ1,200万画素
ƒ/2.4絞り値
進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード
スマートHDR 4
センターフレーム
1080p HDビデオ撮影(25fps、30fpsまたは60fps)
手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ
ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps)
映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080pと720p)
写真とLive Photosの広色域キャプチャ
ビデオ4Kビデオ撮影(広角:24fps、25fps、30fpsまたは60fps)
1080p HDビデオ撮影(25fps、30fpsまたは60fps)
720p HDビデオ撮影(30fps)
最大4K、30fpsのProResビデオ撮影(容量128GBのモデルでは1080p、30fps)
2倍の光学ズームアウト
1080pスローモーションビデオ(120fpsまたは240fps)に対応
映画レベルのビデオ手ぶれ補正(4K、1080p、720p)
ステレオ録音

12.9インチ iPad Pro(第6世代)と11インチ iPad Pro(第4世代)のカメラは広角・超広角カメラの2眼構成。

M2チップによる処理性能の向上により、前モデルよりも進化したスマートHDR 4に対応しています。

また、ProResでの撮影もこの本体でできますので、動画編集にProResフォーマットを利用している方には嬉しい機能ですね。

さらに、新型iPad Proのフロントカメラはセンターフレームに対応。

ビデオ通話では、通話をしているユーザーが動いても、ユーザーが中心にくるようカメラが微調整してくれます。

拡大や縮小も自動で行ってくれますので、自分を中心に複数人の人を写すことも簡単です。

【M2】新型iPad Proのディスプレイ

iPad Pro M2

画像引用元:Apple (日本)

2種類ある新型iPad Proですが、ディスプレイは各機種で仕様が異なります。

まずは、12.9インチ iPad Pro(第6世代)のディスプレイ性能から見ていきましょう。


12.9インチ iPad Pro(第6世代)のディスプレイ性能

12.9インチ iPad Pro(第6世代)は、Liquid Retina XDRディスプレイを搭載しています。

12.9インチ iPad Pro(第6世代)のディスプレイ
  • Liquid Retina XDRディスプレイ
  • 輝度:1,000ニト
  • ピーク輝度:1,600ニト
  • コントラスト比:1,000,000:1
  • リフレッシュレート:10~120Hzの可変レート
  • 広色域:P3

12.9インチ iPad Pro(第6世代)のディスプレイの背面には、約10,000個のミニLEDが敷き詰められています。

前モデルで使われていたLEDの約120分の1のサイズとなっており、この微細な光が100万:1という驚異的なコントラストを実現。

黒に弱いとされる液晶ですが、このミニLEDによってほぼ黒一色の宇宙の映像などもキレイに映し出す事ができます。

その他の映像表現も見事の一言であり、非常に色鮮やかな映像を楽しむ事ができますよ。

11インチ iPad Pro(第4世代)のディスプレイ性能

11インチ iPad Pro(第4世代)には、Liquid Retinaディスプレイが搭載されています。

11インチ iPad Pro(第4世代)のディスプレイ
  • Liquid Retinaディスプレイ
  • ピーク輝度:600ニト
  • リフレッシュレート:10~120Hzの可変レート
  • 広色域:P3

Appleが公表している情報は上記のとおりであり、輝度やコントラスト比は発表されていません。

画面サイズは個人の好みにもよるため優劣をつけがたい項目ではありますが、性能はこちらの方が明らかに劣っています。

画面サイズだけでなく、映像性能も最高峰を求めるのならば、12.9インチ iPad Pro(第6世代)を選んだ方が無難です。

【M2】新型iPad Proのメリット3つ

iPad Pro M2

画像引用元:Apple (日本)

では、新型iPad Proのメリットを見ていきましょう。

新型iPad Proのメリット
  • 最高峰の処理性能
  • ディスプレイ性能は非常に高い
  • ProRes性能が大きく向上

最高峰の処理性能

新型iPad Proに搭載されているのは、最新のApple製チップである「M2」です。

最新Macbookなどにも搭載されているM2チップですから、新型iPad Proの処理性能はこれらPCとほぼ同じ処理性能を持つということになります。

この処理性能の順当進化は、新型iPad Proのメリットの1つといえますね。

ディスプレイ性能は非常に高い

ディスプレイ性能は前モデルより大きな変化はなかったものの、それでも映像には目を見張るものがあります。

特に、12.9インチ iPad Pro(第6世代)のディスプレイは液晶であるにも関わらず、本来は弱点であるコントラスト比が100万:1。

非常にしっかりとした黒を表現できます。


ProRes性能が大きく向上

新型iPad ProではProResのエンコードとデコード速度が上昇。

撮影した映像をProResに変換する速度も、従来の最大3倍になるなど、ProResの使い勝手が大きく向上しています。

自身のカメラでProRes映像を撮影できるため、ちょっと足りない素材をサッと撮りたい時にも便利です。

動画編集にProResフォーマットを利用している方にとっては、大きなメリットと言えるでしょう。

【M2】新型iPad Proのデメリット2つ

iPad Pro M2

画像引用元:Apple (日本)

次は、新型iPad Proのデメリットを見ていきましょう。

新型iPad Proのデメリット
  • 前モデルとほとんど変わらない
  • 価格が非常に高い

前モデルとほとんど変わらない

新型iPad Proの最も大きなデメリットは、前モデルとほぼ変わらないという点です。

12.9インチ iPad Pro(第6世代)は疑う事なく最高のiPadですが、前モデルとの主な変更点は下記しかありません。

前モデルからの変更点
  • 搭載チップがM2になり、処理性能が向上
  • ProResの処理速度が向上し、カメラもProResに対応

処理性能が向上したのは、さすが新型モデルといったところでしょう。

しかし、他の大きな変更点といえば、ProResに関する機能くらいのもの。

そもそもProResは、動画編集でこのフォーマットを使っている方には意味があるものの、普段使いする分には何の価値もありません。

他にも細かな変更点はあるものの、主な違いは上記の2つだけです。

価格が非常に高い

新型iPad Proは、昨今の円安の影響によって本体価格が大幅に値上がりしました。

新型iPad Proの価格12.9インチ iPad Pro(第6世代)11インチ iPad Pro(第5世代)
Apple Store128GB:196,800円
256GB:212,800円
512GB:244,800円
1TB:308,800円
2TB:372,800円
128GB:148,800円
256GB:164,800円
512GB:196,800円
1TB:260,800円
2TB:324,800円
ドコモ128GB:219,890円
256GB:238,590円
512GB:275,660円
1TB:347,710円
2TB:420,420円
128GB:166,980円
256GB:185,020円
512GB:221,540円
1TB:293,700円
2TB:365,750円
au128GB:198,000円
256GB:213,840円
512GB:245,520円
1TB:311,040円
2TB:374,400円
128GB:149,760円
256GB:165,600円
512GB:198,000円
1TB:261,360円
2TB:326,880円
ソフトバンク128GB:221,760円
256GB:239,760円
512GB:275,760円
1TB:347,760円
2TB:420,480円
128GB:167,760円
256GB:185,760円
512GB:221,760円
1TB:293,760円
2TB:365,760円

上表はApple Stpreと各キャリアの本体価格ですが、最安機種でも約20万円。

最高値の機種はキャリアなら40万円以上の高価格設定です。

ちなみに、前モデルの12.9インチ iPad Pro(第5世代)の最安価格は147,800円。

約20万円という価格は、512GBと1TBモデルのちょうど中間です。

つまり、最安モデルでも5万円以上の値上がりとなっており、簡単に手が出る価格ではありません。

それに加えて上述したとおり、今回の新型iPad Proの主な変更点はたった2つ。

性能の高さを考慮しても、非常に高いといえるでしょう。

【M2】新型iPad Proの評判・口コミ

iPad

ここからは、新型iPad Proの評判や口コミを見ていきましょう。

今回、ツイート等を探してみてまず感じたのが、新型iPad Proに関するツイートが例年に比べて極端に少なかった事です。

これは、新型iPad Proの発売に関するAppleイベントが行われなかった影響が大きいと言えるでしょう。

発売はプレスリリース等で行われただけなので、あまり世間に知れ渡っていなかったようです。

口コミではM2の性能を体験してみたいという意見がある一方、やはり価格が高すぎるという声も目立ちました。

また、前モデルからの変更点が非常に少ないというコメントも。あまり好意的な意見は見られない印象を受けました。

処理性能やProResに魅力がある新型iPad Pro

本記事では、2022年10月26日に発売された新型iPad Proについて解説しました。

新型iPad Proまとめ
  • 発売日は2022年10月26日(水)
  • 搭載チップは最新のM2
  • ProResの処理が高速化
  • デザインやディスプレイ等は前モデルとほぼ同じ
  • Wi-Fiモデルは172,800円から
  • Wi-Fi+Cellularモデルは196,800円から

前モデルからあまり変更点がない今回の新型iPad Pro。

処理性能やProRes性能は優秀であるものの、それ以外では少々魅力に乏しい印象を受けます。

何より、昨今の円安によって本体価格が前モデルから5万円以上値上がりしていることも、よくない印象を受ける原因の1つですね。

ProResを普段から使っている方は、ぜひ進化したiPad Proを試してみてください。

この記事を書いた人
宮城県出身の元キャリアショップ店員。ドコモ・au・ソフトバンクでの勤務経験があり、その知識を活かしウェブライターに転身。 契約中のキャリアはドコモ。スマホはiPhone、タブレットはiPadを使用。 漫画やアニメを観るのが毎日の楽しみ。ダイエッターでもあり、3ヶ月で10kgの減量に成功。美ボディを目指して奮闘中!