
格安SIMなら月々のスマホ代が圧倒的にお得
2021年3月23日からサービスがスタートしたauの格安SIM「povo(ポヴォ)」。
開始から2ヶ月が経過し、実際に乗り換えたユーザーからの評価は、概ね上々のようです。
月額料金が大幅に安くなるのは魅力的ですが、従来の料金プランとは大幅に異なるシステムなので、よく理解しておかないと失敗する原因になります。
その中でも、人によっては落とし穴になる可能性があるのが「通話」です。
今回は、povoの通話関連のよくある疑問にお答えします。
通話料金、かけ放題などのオプション、家族間通話無料サービスのような割引サービスの有無などを徹底的に調べました。
povoへお得に乗り換えるためにも、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。
- 国内通話料:22円/30秒
- 国際通話対応(※料金はauに準拠)
- 通話の割引サービスはない
- 2種類のかけ放題オプション
- 留守番電話やキャッチホンはない
トップ画像引用元:Twitter | povo
povoの通話料金
画像引用元:君にピッタリの自由へ、一緒に。新料金プラン「povo」誕生|au
国内通話料はauと同じ22円/30秒(衛星船舶電話への通話料は55円/30秒)。
国際電話の通話料は国によって異なります(※auに準拠)。
通話料金を見ると、povoはauとほぼ同じ条件であることがわかりますね。
では、競合のahamoやLINEMOはどうでしょうか。
各社の通話料を比較してみましょう。
プラン名 | povo (au) | ahamo (ドコモ) | LINE MO (ソフトバンク) |
---|---|---|---|
国内通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
国際通話 | ○ | ○ | ○ |
通話料は3社とも足並みを揃えており、差はありません。
また、国際通話にも対応しており、通話料はキャリアに準拠している点も共通しています。
- 国内通話:22円/30秒
- 衛星船舶電話:55円/30秒
- 国際通話:auの国際通話料金に準拠
povoの通話品質
多くの格安SIMは専用のIP電話アプリを使うため、通話料は安く設定されています。
IP電話は環境によってはプツプツと途切れたりするので、通話品質があまりよくありません。
しかし、格安SIMとは違って、povoはauの電話回線を使うため、通話品質はauの通常プランと遜色ないです。
ビジネスシーンで通話を利用する際には、品質はとても重要です。
安価な価格でキャリアと遜色ない品質でしっかり利用できるのは嬉しいですね。
povoに無料通話はある?
画像引用元:家族割® | 料金・割引:スマートフォン・携帯電話 | au
キャリアや格安SIMの中には、通話料が無料になるサービスを実施している場合があります。
ここでは、auや他社のプランなどでよく提供されている各種無料通話サービスがpovoにもあるのかどうかを見ていきましょう。
povoの基本料金に無料通話サービスはある?
競合プランのahamoは、基本料金の中に5分間の国内通話料が無料になるサービスが含まれています。
しかし、povoの基本料金にはこうした数分間の無料通話サービスは含まれていません。
povo(月額2,728円)は、ahamo(月額2,970円)よりも安い料金が設定されています。
しかし、ahamoはこのような5分間の国内通話料が無料になるサービスなど、諸々込みでの月額料金設定となっています。
近年は家族や友達への連絡にはLINEなどの無料通話アプリやIP電話アプリを利用する人が多いです。
しかし、公的機関への予約や問い合わせなど短時間であっても電話番号が必要なシーンも多数あるので、音声通話の需要はまだまだ高いとされています。
電話を全く利用しないのであれば問題ありませんが、月額料金に5分以内かけ放題が付帯されているahamoとの利便性の差は大きいと言えるでしょう。
povoに家族間通話無料はある?
auには、家族でauを契約している場合に家族間の通話料が24時間時間無制限で利用できる「家族割」があります。
対象の料金プランに加入していれば自動的に適用されるので、ユーザーからの評価も高い割引の1つです。
auの新プランpovoにも家族割が適用されれば便利ですよね。
しかし、残念ながらpovoには家族割による家族間通話無料はありません。
そのため、auで家族割を使っていた人は、今後その恩恵が得られなくなることを念頭に置いておきましょう。
- 基本料金に無料通話は付帯されていない
- 家族間通話無料は適用されなくなる
povoのかけ放題オプションは2種類
povoの通話関連のオプションは、「5分以内通話かけ放題」と「通話かけ放題」が用意されています。
ここでは、各オプションについて詳しく見ていきましょう。
5分以内通話かけ放題
povoは、1回につき5分以内の国内通話料が無料になる「5分以内通話かけ放題(月額550円)」を提供しています。
5分以上が経過すると別途22円/30秒の通話料が発生します。
衛星船舶電話・ナビダイヤル(0570~)などは適用されませんが、短時間の国内電話をかける頻度が高い人は通話料節約になってお得です。
現在は新規受付を終了していますが、auもかつて5分以内通話かけ放題と同じ内容の「通話定額ライト(月額770円)」というオプションを提供していました。
通話定額ライトと比較すると料金は安くなっています。
では、同じ条件で5分以内通話かけ放題を提供している競合のahamoやLINEMOはどうでしょうか。
月額料金や超過分の通話料を比較してみましょう。
プラン名 | povo (au) | ahamo (ドコモ) | LINE MO (ソフトバンク) |
---|---|---|---|
月額料金 | 550円 | 無料 (※基本プランに含まれている) | 550円 (※加入から1年間は無料) |
超過分の通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
ahamoは基本料金に含まれているのでお得感がありますね。
povoとLINEMOのオプション料金は足並みを揃えていますが、LINEMOはプラン加入から1年間は無料で利用できるキャンペーンを実施しています。
比較してみると、5分以内通話かけ放題についてはahamoが一歩リードしています。
LINEMOも1年間無料で利用できるので、povoが一歩出遅れている感は否めません。
- 月額550円
- 5分を超過すると22円/30秒の通話料が発生
- 衛星船舶電話・ナビダイヤル(0570~)はかけ放題対象外
通話かけ放題
povoは、国内通話が時間無制限でかけ放題になる「通話かけ放題(月額1,650円)」を提供しています。
衛星船舶電話・ナビダイヤル(0570~)などは適用されませんが、長時間の通話をかける頻度が高い人はかなりお得です。
毎月37.5分以上の通話をかける人は充分元を取れるでしょう。
auでも同じ内容の「通話定額(月額1,870円)」というオプションを提供していますが、こちらと比較すると料金は安くなっているのでお得感がありますね。
では、同じ条件で無制限の通話かけ放題を提供している競合のahamoやLINEMOはどうでしょうか。
各社の月額料金を、以下の表にまとめてみました。
プラン名 | povo (au) | ahamo (ドコモ) | LINE MO (ソフトバンク) |
---|---|---|---|
月額料金 | 1,650円 | 1,100円 | 1,650円 |
3社の中で最も月額料金が安いのはahamoです。
povoとLINEMOのオプション料金は足並みを揃えていますが、LINEMOはプラン加入から1年間は1,100円で利用できるキャンペーンを実施しています。
こうして比較してみると、長期的に見てお得なのはpovoとLINEMOに軍配が上がります。
通話かけ放題もpovoが一歩出遅れている感は否めません。
- 月額1,650円
- 毎月37.5分以上の通話で元が取れる
- 衛星船舶電話・ナビダイヤル(0570~)はかけ放題対象外
その他の通話オプション
電話に出られない時に相手のメッセージを録音保存し後から聞くことができる「留守番電話」や、通話中に別の電話を受けることができる「キャッチホン」は、電話をよく使う人にとって大変便利なサービスです。
auなどのキャリアでは、これらの通話サービスを無料または有料オプションとして利用できましたが、povoではどうなのでしょうか。
結論を言うと、povoには留守番電話とキャッチホンなどのオプションはありません。
ただし、ahamoやLINEMOにはないメリットとして、他の電話番号に着信を転送する「着信転送機能」には対応しています。
留守番電話やキャッチホンの代替として着信転送機能や多機能なIP電話アプリなどを活用する方法もあるものの、これまでと比べると少々不便な点は否めません。
なお、2021年5月時点で通話関連のオプションは2種類しかありませんが、今後新たなオプションが追加されていくことも発表されています。
通話関連のオプションが充実していけばより使いやすくなることは確かなので、今後に期待して注目していきましょう。

auのオンライン専用格安SIM「povo」には、通話のかけ放題やデータ容量の追加をカスタマイズできる「トッピング」が用意されていま...
povoの通話代節約はかけ放題トッピングを活用がカギ!
画像引用元:povo│キャラクターについて│about CHARACTER
今回は、povoの通話に着目した情報を紹介してきました。
まとめると以下の通りです。
- 国内通話料:22円/30秒
- 国際通話対応(※料金はauに準拠)
- 通話の割引サービスはない
- 2種類のかけ放題オプション
- 留守番電話やキャッチホンはない
月額料金が大幅に安く、高い品質の通話を利用できるpovoです。
通話をほとんど利用しない人であれば携帯電話にかかる費用を安く抑えられてお得です。
しかし、auでは利用できていた留守番電話やキャッチホンなどの通話オプションはなく、家族割なども適用されません。
また、通話かけ放題オプションなど一部の通話サービスは他社と比較すると少々割高なので、長期的な視点から見ると一歩出遅れた印象です。
通話をよく利用する人は、今回ご紹介したようなデメリットも踏まえた上でpovoを検討する必要があるでしょう。