
格安SIMなら月々のスマホ代が圧倒的にお得
KDDIが2021年に提供を開始したauの新格安SIM「povo」は、月20GBとデータ量が豊富ながら月額2,728円と安く、品質の高いau回線を利用できることで非常に人気です。
しかし、auで定番だった保証サービス「故障紛失サポート」が無く、手続きも全てオンライン上で行う事から「povoでは故障紛失サポートが受けられないのでは?」という声が出ています。
そこで今回はauの故障紛失サポート内容のおさらいと、povoで故障紛失サポートを受ける手順や条件をまとめてみました。
- 2021年夏までにauからpovoへ移行
- au契約時から故障紛失サポートを契約して継続
- auが販売したデバイスを利用中
- 主な申込み先はWebサイトから
- 申込めるのは交換用携帯電話機お届けサービス
- 不具合や故障時は自力で対処が基本
トップ画像引用元:君にピッタリの自由へ、一緒に。新料金プラン「povo」誕生|au
auの故障紛失サポートは2種類
画像引用元:au
2021年5月時点でauが提供している保証サービスは「故障紛失サポート」と「故障紛失サポート with AppleCare Services」の2種類です。
どちらに加入できるかは購入する携帯電話によって異なり、故障紛失サポートは3Gケータイ・ガラホ・Androidが、故障紛失サポート with AppleCare ServicesはiPhone・iPadが該当します。
povoで故障紛失サポートを利用する前に、まずはこの2種類の保証サービスについておさらいしておきましょう。
故障紛失サポート
auの保証サービスの中で、主にAndroidやガラケー・ガラホが対象になっているのが「故障紛失サポート」で以下の特徴があります。
- 対象デバイスはiPhone以外の携帯電話
- 加入できるのはデバイス購入時のみ
- 418円~726円の月額料金制
- 故障時に同じ携帯電話のリフレッシュ品へ交換可能
- 水濡れ・破損時のデータ復旧サポートあり
- 紛失時にオペレーターが探索可能
- 操作方法を遠隔で案内可能
故障紛失サポートは月額有料制で加入時期がデバイス購入時のみという制限があるものの、故障時に同じ携帯電話のリフレッシュ品へ交換できるのが最大のメリットです。
また、データ復旧サポートで破損時にもデータ復旧の可能性が高いこと、操作が分からない時にコールセンターへ連絡すると遠隔操作でオペレーターと画面を見つつ案内してもらえます。
利用できるデバイスもガラケー・ガラホ・iPhone以外のスマホと対象が広いので、保険の意味で加入しておいて損は無いサービスです。
故障紛失サポート with AppleCare Services
故障紛失サポート with AppleCare Servicesは、AppleCareの文言が入っている通り、主にauが販売しているiPhone・iPadで使えるiOS版の故障紛失サポートになります。
- 対象デバイスはiPhone・iPad
- 加入できるのはデバイス購入時のみ
- 777円~1,309円の月額料金制
- Apple公式の製品保証を最長4年間提供
- 紛失・盗難時に新品同等品を受取可能
- 故障時に持ち込み・宅配便で修理申込み可能
- 画面修理の料金は3,700円
- その他の修理は12,900円
iPhone・iPad版の故障紛失サポートだけあって、月額有料制且つデバイス購入時のみ加入できる点は同じ、交換品を送ってくれるサービスは共通です。
Apple StoreのApple Care+が一括料金なのに対して、故障紛失サポート with AppleCare Servicesは月額料金制なので、お財布の負担が軽めなのもメリットです。
他にも故障時にApple StoreやApple正規サービスプロバイダに持ち込まなくても、一部の店舗やau Styleで修理対応や修理取次が可能になります。
Apple製品は修理に出すと高額になりがちなので、可能であれば故障紛失サポート with AppleCare Servicesに加入しておいた方が安心でしょう。
- ケータイ・Androidは故障紛失サポート
- iOSは故障紛失サポート with AppleCare Services
- 月額料金制・購入時のみ加入可能な点は同じ
- 故障時に同じ携帯電話を送ってくれる
povoで故障紛失サポートを利用する方法
画像引用元:povo
povoでは後述する3つの条件を満たした場合、故障紛失サポートの交換用携帯電話機お届けサービスが利用できます。
対象となるトラブルは故障・全損含む破損・水濡れ・盗難・紛失といった致命的なトラブルがほとんどで、天災や故意による破損や電池パックの摩耗等を除けば利用可能です。
ただし、povoでは電話や店舗での受付はしていないので、故障紛失サポートを利用する際はネット経由で申込みが必要です。
povoで故障紛失サポートを利用する流れ
povoで故障紛失サポートの交換用携帯電話機お届けサービスを利用するには、まず下記の物を用意します。
- au ID
- au IDのパスワード
- メールアドレス(Gmail等のフリーメールがおすすめ)
- au電話番号/暗証番号
上記の用意ができたらauの時と同じく下記手順で進めていきます。
- 交換用携帯電話機お届けサービスぺージにアクセス
- 「WEBで申込む」のau IDでログインを選択
- au IDとパスワードを入力してログイン
- 「お申込みの開始」を選択
- 現在利用中の携帯電話が表示されるので「はい」を選び「次へ」を選択
- トラブルの種類(盗難・紛失かそれ以外か)を選択
- 画面の指示に従いトラブルの詳細を選択(場合によってはチャットでの問診あり)
- 同じ携帯電話が提供可能な場合はau ICカードの再発行の有無を選択して「次へ」を選択
- 同じ携帯電話が提供不可の場合はおすすめされた携帯電話から1つ選び「次へ」を選択
- お届け先情報を入力
- 連絡先の入力画面でお届けオプションと連絡先を入力
- 請求内容が表示されるので確認して「次へ」を選択
- 申込み内容の最終確認ページで内容を確認
- 画面下部の「上記注意事項に~」にチェックを付けて「申込む」を選択
- 仮受付画面が表示されるので「終了する」を選択
- 仮受付のお知らせが登録したメールアドレスに送信されるので確認して終了
povoでは電話・店舗でのアフターサービスや手続きを受け付けていないので、パソコン等からWeb申込みするようになります。
その為、ネットにつながるパソコンや他のスマホ・タブレットを所有しておらず、povo加入のスマホしか持っていない場合、ネットカフェ等からしか申込みできません。
この点は料金の安いpovoにとって明確なデメリットなので、故障紛失サポートを利用する場合は自身のネット環境にも気を付けましょう。
故障紛失サポートで利用できないサービスもある?
故障紛失サポートには交換用携帯電話機お届けサービス以外にも下記3つのサポートがありますが、povoで対応する可能性は低めです。
- 水濡れ・破損時のデータ復旧サポート
- オペレータが紛失スマホを探索する位置検索サポート
- 操作方法を遠隔で案内する遠隔操作サポート
どれも故障紛失サポートで提供しているサービスですが、上記3つのサポートは全て電話からの申込みや問い合わせが必要です。
povoでは電話によるサポートを受け付けていないので、データ復旧サポート・オペレータによる位置検索・遠隔操作サポートは対象外となります。
povo公式サイトでも「故障紛失サポートによる交換用携帯電話機お届けサービス」は記載されていますが、それ以外のサービスは記載されていません。
povoの故障紛失サポートは、交換用携帯電話機お届けサービス専用と考えておいても差し支えは無いでしょう。
povoで故障紛失サポートを利用する3つの条件
povoで故障紛失サポート、または故障紛失サポート with AppleCare Servicesを利用するには3つの条件を満たしている必要があります。
- 2021年夏までにauからpovoへ移行した
- 故障したデバイスが故障紛失サポートを継続中
- auが販売したデバイスである
この3つの条件を全て満たして初めてpovoで故障紛失サポート、または故障紛失サポート with AppleCare Servicesが利用可能です。
povoではアフターサービスの取り扱いが無いことを明記しており、故障紛失サポートか故障紛失サポート with AppleCare Servicesを継続しない限り故障時は自力で対処になります。
povoは料金が安い代わりにアフターサービスや電話での問い合わせは非対応という点は肝に銘じておきましょう。
2021年夏までにauからpovoへ移行している
povo公式サイトの記載によると、2021年夏までにauからpovoへ移行したユーザーが、故障紛失サポート・故障紛失サポート with AppleCare Servicesの対象です。
auからpovoへ移行(乗り換え)…というのがポイントで、同じau傘下のMVNO「UQ mobile」や他社からの乗り換えでは、povoで故障紛失サポートを利用する事はできません。
時期も2021年夏とアバウトなので、故障紛失サポートを継続したいauユーザーは早めにpovoへ乗り換えるのがおすすめです。
故障したデバイスが故障紛失サポートを継続している
povoで故障紛失サポートを利用する2つめの条件が「auからpovoへ乗り換えた時のデバイスが、乗り換え後も故障紛失サポートを継続している」です。
auからpovoへ移行した場合、auの契約年数といった一部の情報はリセットされますが故障紛失サポートは、そのまま継続されます。
月額料金も変わらず発生するので、料金の安さを追い求める人は解約しがちですが、povoユーザーが故障紛失サポートは解約すると再契約ができないので気を付けましょう。
auが販売したデバイスである
故障紛失サポート・故障紛失サポート with AppleCare Servicesを利用する3つめの条件が「auが販売したデバイスである」です。
「auが販売した」というのが肝で、auで契約していてもSIMフリー・または他社で購入したSIMロック解除済みのスマホを持ち込み契約した場合は対象外になります。
「auが販売した」と記載されているように、au傘下の格安SIM「UQ mobile」で購入したデバイスも他社扱いとなり、povoでは故障紛失サポートの対象外です。
- Webサイトから交換用携帯電話機お届けサービス申込みが可能
- 電話受付必須のサービスは申込みできない
- povoで故障紛失サポートを継続する条件は3つ
- 2021年夏までにauからpovoへ移行が1つ目の条件
- povoへ移行後も故障紛失サポート継続が2つ目の条件
- auが販売したデバイスが3つ目の条件
povoでスマホが故障した時の手段は?
画像引用元:au
条件を満たせばpovoでも故障紛失サポートが継続できるとはいえ、実質利用できるのは交換用携帯電話機お届けサービスのみになります。
更にpovoは月額料金が安い代わりに電話・店舗での故障対応や修理受付といったアフターサービスを行っていないので、スマホ・タブレットが故障した場合に店舗に持ち込むことすらできません。
では、povoを契約したユーザーは、故障紛失サポートを契約していない場合に故障や不具合が発生した時の対処法をどうするか?この点をしっかり押さえておきましょう。
故障時は自分でメーカー問い合わせ・交換が基本
povoで契約中且つ故障紛失サポートを契約していないスマホが故障してしまった場合、基本的にユーザー自身でメーカーに問い合わせて修理・交換を申込むのが基本です。
携帯電話に限らず電化製品には一定期間の保証期間があるので、保証期間中の故障なら無料または格安で同じスマホに交換できます。
保証書が必要なケースがほとんどなので、povoで利用する携帯電話の保証書は大切に保管しておきましょう。
ただし、スマホ本体に保存されたデータは保証対象外なので、microSDカードやパソコン等にデータをこまめにバックアップしておくのがおすすめです。
不具合時も自力で対処が基本
スマホやアプリの動作が不安定などの不具合が発生した場合、povoに契約しているユーザーは故障時と同じく自力対処が基本になります。
ネットで同じ不具合が出ていないかエラー文を検索したり、障害情報が出ていないか調べたり、再起動や電源を落として放熱といった簡単な対処法から、アプリ・OSのアップデートまで打てる手は全て打ちましょう。
ちなみに故障紛失サポートに加入していない場合、故障・不具合が発生して修理となった場合の代替機は、自分で用意してSIMカード入れ替えと初期設定・データ移行が必要です。
盗難紛失時の対処法
povoを契約中且つ故障紛失サポートを契約していないスマホが盗難の可能性あり、または紛失してしまった場合の対処法は下記のようになります。
- 「iPhoneを探す」または「スマートフォンを探す」機能でパソコンやスマホから現在位置を検索
- 現在位置が不明の場合はpovo公式サイトから緊急通話停止の手続きを実施
- 警察や紛失した公共交通機関で落し物の届け出を行い、届け出先の機関名・届出年月日・受理番号をメモ
- 携帯電話が見つかった場合はpovo公式サイトで緊急通話停止解除の手続きを実施
携帯電話を紛失した場合、今までは契約元に電話連絡して回線を緊急停止してもらうのが一般的でしたが、povoでは自分で緊急停止の手続きをネットから申込む必要があります。
iPhoneを探す・スマートフォンを探す機能も事前に設定完了していること、無くしたスマホ以外にもネット環境が無いと利用できません。
povoで契約したスマホしかネット環境が無い場合、結果としてスマホを検索・緊急停止状態にできるまでタイムラグが生じる点には気を付けましょう。
au以外の保証サービスの利用もおすすめ
povoは月額料金が安い代わりに故障紛失サポート以外のアフターサービスが無いので、au以外の保証サービスを利用するのもおすすめです。
スマホ購入時のメーカー保証や家電量販店のアフターサービス、iPhoneやiPadならApple Care+等、保証サービスは様々な場所で購入時にセットで付けられます。
au・povoとは違い携帯電話保証専門の業者提供のサービスもあるので、何もアフターサービスが無い状態は不安だという人は検討してみると良いでしょう。
- 故障時はメーカー問い合わせ・修理交換
- 不具合発生時も自力で対処
- 紛失時は自身のパソコン等から検索
- 盗難時はWeb経由で緊急停止の申込みが必要
- 自力対処が基本なので各種保証サービスの利用がおすすめ
povoの故障紛失サポートのサービスは限定的
画像引用元:povo
povoでも条件を満たせば故障紛失サポートを利用できますが、auの時とは違い実際に利用できる保証サービスは、「交換用携帯電話機お届けサービス」です。
電話・店舗での問い合わせや操作案内は無く、2021年夏以降は故障紛失サポート契約中のauユーザーでも、povoに乗り換え後は故障紛失サポートの対象外になります。
主な申込み先もWeb経由での申し込みとなるので、au版の故障紛失サポートとはサービス内容や条件が大きく異なるので注意して下さい。
- 2021年夏までにauからpovoへ移行
- au契約時から故障紛失サポートを契約して継続
- auが販売したデバイスを利用中
- 主な申込み先はWebサイトから
- 申込めるのは交換用携帯電話機お届けサービス
- 不具合や故障時は自力で対処が基本