
楽天モバイルはどれだけ使っても3,278円。年会費無料の楽天カードやキャンペーン中の楽天ひかりをセットでご利用がお得。
2021年夏、楽天モバイルは自社の4G回線の人口カバー率が96%を達成することがほぼ確実となりました。
利用できる範囲が広がるのは、楽天モバイルユーザーとしては喜ばしいことです。
その一方で、回線が不安定で繋がりにくいという声もよく聞かれます。
このような繋がりにくさの解消のために、楽天モバイルはRakuten Casa(楽天カーサ)のサービスを開始しました。
今回は、bitwave編集部がRakuten Casaとはどのようなサービスなのか徹底的に調査しました。
楽天モバイル基地局の少ないエリアや楽天モバイルのエリア外でも本当に使えるのか、メリットやデメリット、繋がらないときの対処法などが気になる人はぜひ参考にしてください。
- 楽天モバイルの回線が不安定
- 楽天モバイルのエリア外
- 通信量使い放題の恩恵を得たい
- オフィスや店舗など複数のユーザーが楽天モバイルの回線を利用する環境
※本記事の料金はすべて総額表示
トップ画像引用元:Rakuten Casa(楽天カーサ) | 通信・エリア | 楽天モバイル
Rakuten Casaとは
画像引用元:Rakuten Casa(楽天カーサ) | 通信・エリア | 楽天モバイル
2020年4月8日からサービスを開始したRakuten Casaとは、自宅や屋内などに設置して楽天モバイルの電波状況を改善できる屋内向けの小型アンテナのことです。
イメージとしては、家庭内に小型の基地局を増設するいう感じです。
楽天モバイルの回線に繋がりやすくなるので、auのパートナー回線の通信量上限(5GB)を気にしなくてよいのは嬉しいですね。
月額利用料は無料ですが、契約時に事務手数料として3,000円が必要となります。
設置後は、3,000円相当の楽天ポイントとして還元されるので、実質無料で導入できます。
Rakuten Casaのサイズは幅約28.6cm×奥行約 7.0cm×高さ約 18.7cm、重量1,200g以下と一般的な家庭向けのWi-Fiルーターと比較するとやや横幅が大きめです。
色はホワイトとブラックの2色が用意されており、デザインもシンプルなのでインテリア感覚で設置できます。
- 楽天モバイル専用の小型室内アンテナ(フェムトセル)
- 月額利用料:無料
- 事務手数料:3,000円(後に楽天ポイントとして還元)
- サイズ:幅約28.6cm×奥行約 7.0cm×高さ約 18.7cm
- 重量:1,200g以下
- 色:ホワイト、ブラック
- 専用アプリがある
Rakuten Casaの使い方
Rakuten Casaの使い方は、とても簡単です。
自宅の光回線ケーブルのONU(モデム)またはルーターとRakuten CasaをLANケーブルで接続しましょう。
続いて、Rakuten Casa本体の電源を入れると利用できるようになります。
Rakuten Casaは、Wi-Fiアクセスポイントとしても利用可能です。
また、専用アプリ「Rakuten Casa」を使えば、回線速度のチェックやWi-Fiへの接続・共有などを遠隔操作できます。
大変便利なので、Rakuten Casaを導入できたら、ぜひアプリをスマホに入れておきましょう。
Rakuten Casaの利用条件
画像引用元:ご利用製品の対応状況確認 | 製品 | 楽天モバイル
Rakuten Casaを利用するには、以下の4つの条件が必要となります。
- 楽天モバイルの契約
- 楽天モバイル対応機種を使用している
- 指定のインターネット回線を契約している
- 楽天モバイルを契約している住所への設置
それぞれの条件を詳しく見ていきましょう。
楽天モバイルの契約
Rakuten Casaは、楽天モバイルとの契約が必要となります。
そのため、楽天モバイル以外のキャリアや格安SIMをご利用の人は利用できません。
Rakuten Casaの導入を考えているのであれば、忘れずに必ず契約してきましょう。
楽天モバイル対応機種を使用している
楽天モバイル対応機種を利用していることも条件の1つです。
対応機種かどうかは、楽天モバイル公式サイトの「ご利用製品の対応状況確認」より確認できます。
楽天モバイルをSIMだけ契約しているユーザーは、ご利用の端末が楽天モバイルの回線に対応しているかどうかを必ず確認しておきましょう。
指定のインターネット回線を契約している
楽天モバイルが指定しているインターネット回線の契約も必要です。
2021年7月時点での指定のインターネット回線は以下の通りです。
- フレッツ 光ネクスト(NTT東日本)
- フレッツ 光ネクスト(NTT西日本)
- 楽天ひかり(NTT光コラボレーションモデル)
- ドコモ光(NTT光コラボレーションモデル)
- SoftBank光(NTT光コラボレーションモデル)
- ビッグローブ光(NTT光コラボレーションモデル)
- OCN光(NTT光コラボレーションモデル)
- ぷらら光(NTT光コラボレーションモデル)
- So-net光プラス(NTT光コラボレーションモデル)
- J:COM NET(JCOM株式会社)
- auひかり(KDDI株式会社)
- NURO光(ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)
Rakuten Casaは、日本国内で提供されている主要なインターネット回線の多くに対応しています。
その他のインターネット回線も順次対応していくとのことなので、指定回線以外のユーザーは楽天モバイルのアナウンスに注目しておきましょう。
楽天モバイルを契約している住所への設置
Rakuten Casaの設置場所と楽天モバイルの契約住所は、同じ住所であることも条件となっています。
異なる住所への移動や国外への持ち出しは、規約の禁止事項に含まれています。
契約先の住所から転居する場合は、Rakuten Casa取扱所に住所変更の届けを行わなければなりません。
Rakuten Casaのメリット
画像引用元:Rakuten Casa(楽天カーサ) | 通信・エリア | 楽天モバイル
Rakuten Casaのメリットは、以下の通りです。
- 楽天モバイル回線の提供エリア外でも楽天回線を利用できる
- Rakuten UN-LIMIT VIのデータ通信が使い放題になる
- 月額利用料が無料
各メリットの詳細を見ていきましょう。
楽天モバイル回線の提供エリア外でも楽天回線を利用できる
Rakuten Casaの最大のメリットは、安定して楽天モバイルの回線を利用できるようになる点でしょう。
楽天モバイルは、現在急ピッチで自社回線の整備を行っています。
2021年夏に自社の4G回線の人口カバー率が96%を達成する予定となっています。
実は、当初の予定よりも前倒しとなっているエリアも多いのですが、提供エリアでも基地局が少ない地域は回線が不安定になり、屋内では繋がらないというケースも多発しています。
Rakuten Casaを設置することで電波状況が改善されるので、楽天モバイル回線の恩恵を得られるようになります。
もちろん、楽天モバイルの提供エリア外でも楽天モバイルの回線を利用できるようになりますよ。
Rakuten UN-LIMIT VIのデータ通信が使い放題になる
楽天モバイルが提供している「Rakuten UN-LIMIT VI」は、最大3,278円でデータ通信量が使い放題になるプランです。
しかし、データ通信量の無制限が適用されるのは、あくまで楽天モバイルの回線を利用する場合だけなのです。
提供エリア外では、パートナー回線であるau回線へ自動的に切り替わります。
しかし、パートナー回線は毎月5GBまでのデータ通信量しか利用できません。
そのため、通信量使い放題の恩恵を受けることができないのです。
このような場合にRakuten Casaを使えば、楽天モバイルの回線を安定して利用できるようになり通信量使い放題の恩恵を得られるようになります。
月額利用料が無料
Rakuten Casaの月額利用料は無料です。
Rakuten UN-LIMIT VIの月額利用料以外の負担はないのも嬉しいですね。
Rakuten Casaのデメリット
Rakuten Casaのデメリットは、以下の通りです。
- 契約時に3,000円の事務手数料が発生する
- 電気代はユーザーの負担となる
- 設置場所が固定される
- 指定のインターネット回線以外は利用できない
- レンタル品なので返却が必要
各デメリットの詳細を見ていきましょう。
契約時に3,000円の事務手数料が発生する
Rakuten Casaは、契約時に3,000円の事務手数料が発生します。
Rakuten Casa設置後には、接続できているかどうか確認の電話がかかってきます。
確認完了次第、3,000円相当の楽天ポイントが還元されます。
後でポイントとして還元されるとはいえ、楽天系列のサービスをあまり使わない人にとってはメリットが少ないかもしれません。
電気代はユーザーの負担となる
Rakuten Casaの稼働には電源が必要です。電気代はユーザーの負担となり、勝手に電源を切ることはできません。
消費電力は「22W以下」とのことですが、年間あたりにすると約3,780円(※1kWh=19.88円の場合)の負担となります。
通信量使い放題を想定としているユーザーであれば元はとれますが、あまりデータ通信を使わないユーザーは割高になる可能性があります。
設置場所が固定される
Rakuten Casaは、ONUまたはWi-Fiルーターに有線接続する必要があります。
そのため、設置場所が固定されてしまいます。
Rakuten Casa端末は意外と横幅が大きく、壁掛けもできないので置き場所に困る人もいるようです。
指定のインターネット回線以外は利用できない
上記でも解説しましたが、Rakuten Casaの利用には楽天モバイルが指定するインターネット回線の契約が必須となります。
指定のインターネット回線ではない、あるいは契約住所にインターネット回線が引かれていない環境では利用できません。
レンタル品なので返却が必要
契約事務手数料の3,000円が発生することから、Rakuten Casaは買い取りのイメージが強いです。
しかし、実際は買い取りではなくレンタル扱いとなります。
解約時には楽天モバイルへ返却する必要がありますが、返却が不可能になった場合は違約金が発生するので注意しましょう。
Rakuten Casaが繋がらないときの対処法
画像引用元:Rakuten Casaご利用ガイド | Rakuten Casa(楽天カーサ)| 楽天モバイル
Rakuten Casaが繋がらないときの対処法は、以下の4つのポイントを見直してみましょう。
- 電源ケーブルの接続状況を見直す
- ONU/Wi-Fiルーターの接続状況を見直す
- 設置場所を見直す
- 接続端末数を見直す
- それでも繋がらない場合
それぞれのポイントを見ていきましょう。
電源ケーブルの接続状況を見直す
電源が正常に供給されていれば、インジケーターの「Power」ランプが緑色に光ります。
このランプが消えている場合は、電源が正常に供給されていない可能性が高いです。
Rakuten Casa本体と電源アダプターがコンセントにきちんと接続されているかどうか確認してみましょう。
なお、電源供給から利用できるまでは5分~15分程度時間が必要となる場合があります。
ONU/Wi-Fiルーターの接続状況を見直す
Rakuten CasaとONU/Wi-Fiルーターが接続されていると、インジケーターの「WAN」ランプが緑色に点滅します。
しかし、このランプが消えている場合は接続がきちんとできていない可能性を意味しています。
LANケーブルがきちんと接続されているかどうか確認しましょう。
なお、正常に接続できているのに点滅する場合は、ONUやWi-Fiルーターに問題がある可能性も考えられます。
WANランプが黄色に点滅している場合は、通信速度が1,000MB以下になっていることを表しています。
1000 Base-Tに対応したLANケーブルに変更することで、解消できる可能性があります。
設置場所を見直す
Rakuten Casaは、湿気が少なく正面に遮蔽物がない堅く平らな場所への設置が推奨されています。
また、冷蔵庫や電子レンジなど電波を放出する家電製品の近くにある場合も不具合を起こす可能性があるため、近くに設置することは推奨されていません。
設置場所に該当するものがあるかどうか、今一度確認してみましょう。該当するものがあれば、設置場所の移動をおすすめします。
接続端末数を見直す
Rakuten Casaには、最大16台までの楽天モバイル対応端末を同時接続できます。
しかし、それ以上接続してしまうと不具合を起こす可能性があります。
Rakuten Casaインジケーターの「LAN」ランプが黄色に点滅している場合は、接続している端末を少なくしてみましょう。
なお、16台も接続していないのに正常に接続できない場合は、LTEリセットボタンを2秒押して再起動してみましょう。
Rakuten CasaをWi-Fiルーターとして使用している場合は、最大30台まで同時接続可能です。
30台以上接続するとインジケーターの「Wi-Fi」ランプが黄色に点灯します。
接続している端末を少なくしてみると解消できる可能性があります。
なお、30台も接続していないのに正常に接続できない場合は、Wi-Fiリセットボタンを2秒押し、再起動してみましょう。
それでも繋がらない場合
これまでに解説したポイントを見直しても繋がらない場合は、楽天モバイルのお問い合わせ窓口へ連絡してください。
解決が難しい場合は、交換対応に応じてくれるでしょう。
- 電話番号:0800-805-0400(通話料無料)
- 営業時間 :9:00~18:00(年中無休)
楽天モバイルの通信環境の改善や使い放題の恩恵を受けたい人に!
画像引用元:Rakuten Casa(楽天カーサ) | 通信・エリア | 楽天モバイル
今回は、Rakuten Casaの概要・メリット&デメリット・繋がらない時の対処法などを徹底的に調査しました。
Rakuten Casaがおすすめの人は、以下の通りです。
- 楽天モバイルの回線が不安定
- 楽天モバイルのエリア外
- 通信量使い放題の恩恵を得たい
- オフィスや店舗など複数のユーザーが楽天モバイルの回線を利用する環境
楽天モバイルの通信環境を改善したい、通信量使い放題の恩恵を得たいユーザーは、Rakuten Casaを導入する価値があります。
特に、店舗やオフィスなど複数のユーザーが楽天モバイルの回線を利用する環境はポテンシャルを発揮しそうです。
ただし、自宅の光回線をWi-Fi接続で利用している人の多くは、既にデータ通信量が無制限で利用できているため、わざわざ導入する必要はありません。