
格安SIMなら月々のスマホ代が圧倒的にお得
楽天モバイルは2020年4月まで、格安SIM(MVNO)としてサービスを提供してきました。
しかし、楽天モバイルは第4のキャリアとして自社回線(MNO)のサービスを開始して注目されています。
そこで、今回は楽天モバイルにおける格安SIM(MVNO)と自社回線(MNO)の違いを、各種比較して紹介します。
- 小容量であれば格安SIM、大容量であれば自社回線
- 新規受付は自社回線のみ
- 自社回線で使用できるスマホは限定的
- 乗り換えに迷う場合は新規申込がお得!
画像引用元:楽天モバイル
格安SIM(MVNO)と楽天モバイル自社回線(MNO)の料金を比較
画像引用元:楽天モバイル
もとは格安SIMとして多くのユーザーを獲得してきた楽天モバイルですが、今回自社回線(MNO)サービスを開始するにあたって料金にも変化がありました。
ユーザーからしてみれば料金が安いという事はうれしいポイントです。
しかし、それはあくまでも回線速度や容量との両立がなってこそといえます。
まずは楽天モバイルでの自社回線と格安SIMでの料金について比較します。
自社回線(MNO)の楽天モバイル料金プラン
まずは、楽天モバイル自社回線の料金プランであるRakuten UN-LIMITから説明します。
項目 | Rakuten UN-LIMIT |
---|---|
月額料金 | 3,278円 |
楽天エリアでのデータ容量 | 無制限 |
パートナーエリアでのデータ容量 | 5GB/月 |
Rakuten Link使用時の音声通話 | 国内かけ放題 |
Rakuten Link未使用時の音声通話 | 20円/30秒 |
これまでの格安SIMの場合は使用データ量に上限が設けられていて、組み合わせによりこれが増減する形式をとっていました。
しかし、今回新たに登場した自社回線のRakuten UN-LIMITは完全定額で、料金プランもRakuten UN-LIMITのみとなっています。
金額的にはこれまで節約して使用データ量を抑えてきたユーザーには値上がってしまう形ですが、大容量プランを選択していたのなら下がる形です。
格安SIM(MVNO)の楽天モバイル料金プラン
楽天モバイルの格安SIM(MVNO)の料金プランは新規受付が終了しましたが、Rakuten UN-LIMITとの比較のため簡単に説明しておきます。
格安SIM(MVNO)としての料金プランはユーザーのライフスタイルに合わせて容量を組み合わせることのできる「組み合わせプラン」と「スーパーホーダイ」の2種類でした。
項目 | スーパーホーダイ | 組み合わせプラン |
---|---|---|
月額料金 ※準通話定額 | 3,278円~7,678円 | 2,310円~7,700円 |
月額料金 ※通話定額無し | - | 1,375円~6,765円 |
データ容量 | 2G~24GB | 低速使い放題 3.1GB~30GB |
音声通話 | アプリ使用 10円/30秒 アプリ不使用 20円/30秒 | 通話定額無し 20円/30秒 無料時間超過時 10円/30秒 |
最安値は組み合わせプランの通話定額無し低速使い放題1,375円となり、次いで同プランの通話定額無し3.1GBの1,760円となります。
しかし、速度の遅さや容量の少なさが目立ちます。
また、データ量を使い切っても最大1Mbpsで使い放題のスーパーホーダイプランの最安値がRakuten UN-LIMITの料金と同じ、という点は特徴的です。
大容量なら自社回線・小容量なら格安SIMがお得
自社回線と格安SIMの基本的な違いは回線による容量の違いが大きく、ユーザーの使用データ容量によって料金も増減します。
使用データ容量が多いユーザーは自社回線、少ないユーザーは格安SIMを利用した方がお得となります。
なお、現在スーパーホーダイプランを利用しているユーザーは最安値がRakuten UN-LIMITと同額なため、移行した方がお得です。
- 自社回線は容量無制限で使い放題
- 格安SIMは容量が少なければ安い
- 大容量なら自社回線・小容量なら格安SIMがお得
楽天モバイルの格安SIM(MVNO)と自社回線(MNO)3つの違い
画像引用元:お申し込みタイプの選択(他社から乗り換え(MNP)) | 楽天モバイル
料金の他にも自社回線と格安SIMでは具体的な違いがいくつか存在します。
- 4月8日から楽天モバイルの新規受付は自社回線のみ
- 使用できるスマホは限定的
- 楽天エリアであればデータ容量使い放題
いずれもユーザー側からすれば大きなポイントです。
これから楽天モバイルへ加入を検討しているユーザーや、既存であっても移行を検討しているユーザーのためにもこれら3つの特徴を詳細に説明していきます。
違い1:新規受付は自社回線のみ
2020年4月8日の自社回線サービススタートに伴い、公式ホームページではこれまでのスーパーホーダイと組み合わせプランの新規受付を終了したことを発表しました。
そのため、新規に契約を行った場合には自社回線のRakuten UN-LIMITプランのみが対象となっています。
楽天モバイルのRakuten UN-LIMITプランは、ドコモ、au、ソフトバンクといった3キャリアと比較しても安くなります。
これまでの格安SIMの2,000円を下回る月額料金と比較すると割高に感じてしまうかもしれません。
しかし、大きなデメリットはないものと考えられます。
違い2:使用できるスマホは限定的
楽天モバイルの自社回線を契約する場合、使用できるスマホ端末は限定されています。
新規加入で楽天モバイルから購入する場合は問題ありません。
しかし、SIMの差し替えで自社回線を利用できるスマホは明確に対応機種が限定されています。
- AQUOS zero SH-M10
- AQUOS R2 compact SH-M09
- AQUOS sense2 SH-M08
- AQUOS sense plus SH-M07
- AQUOS R compact SH-M06
- AQUOS sense lite SH-M05
- Reno 10x Zoom
- AX7
- R17 Pro
- Find X
- HUAWEI P30 lite
- HUAWEI nova lite 3
基本的に古い機種は対応していないというのが上記のラインナップを見ると分かります。
そのため、格安SIMから自社回線に移行するユーザーで旧機種を使用し続けたいというユーザーは注意が必要となっています。
違い3:自社回線はデータ容量使い放題
自社回線と格安SIMの最大の違いは、自社エリア・楽天基地局接続時であればデータ容量が使い放題だという点です。
これはRakuten UN-LIMITプランの最大の魅力であり売りです。
もちろん、楽天モバイルの格安SIMにも使い放題はありました。
しかし、組み合わせプラン、スーパーホーダイいずれも回線速度が低速である事が前提で、高速でかつ無制限というのは楽天モバイル初です。
楽天回線エリア外場合は、月のデータ容量が5GBまでとなります。
楽天モバイル自社回線の注意点
画像引用元:通信・エリア | 楽天モバイル
メリットが非常に大きくお得感も強い楽天モバイルの自社回線です。
しかし、デメリットもあります。
特に楽天モバイルはこれまで格安SIMとして多くのユーザーを獲得してきただけに、自社回線との違いに戸惑ってしまうユーザーは多くいるかもしれません。
- 自社回線の対応エリア
- 容量使い放題の適用条件
- 対応端末数
上記は中でも代表的な注意点で、これはそのまま楽天モバイルの自社回線におけるデメリットといえます。
そこで上記3つの注意点を細かく紹介していきましょう。
自社回線の対応エリアが狭い
現在楽天モバイルの自社回線に対応しているエリアは、全国の中でも限られた都市圏のみとなっています。
- 東京都
- 神奈川県
- 埼玉県
- 千葉県
- 愛知県
- 三重県
- 京都府
- 大阪府
- 兵庫県
さらに上記の地域でも都市圏のみの対応となっています。
そのため、上記から外れるユーザーは自社回線による恩恵は限りなく薄まってしまうため、事前に確認が必要となります。
自社回線以外は使い放題ではない
自社回線のプランであるRakuten UN-LIMITの特徴は楽天エリア内であれば容量無制限ですが、それ以外のエリア(パートナーエリア)の場合は月のデータ量の上限が設定されています。
これは前述でも紹介したように月2GBで、4月22日から5GBへと強化されますが、そもそも対応エリアが狭いため多くのエリアは未だ使い放題ではありません。
ただし、パートナーエリアでのデータ容量を使い切った場合でも最大通信速度は1Mbpsで使い放題となるので、使い勝手は良いとの評判もあります。
ちなみに楽天エリア内であっても地下街などでは楽天基地局に接続できないことがあるため、注意が必要です。
対応端末が限られている
新規契約をする場合は別として、既存ユーザーが移行する場合には対応端末が限定されているというのは大きなデメリットであり注意点です。
iPhoneについては公式では動作保証対象外となっていますが、eSIM対応iPhoneであれば利用できる裏技があります。
MVNOでの楽天モバイルで多くの利用者がいると想定されるiPhoneなだけに、特に注意が必要です。
ネットの口コミではiPhoneXR以降のiPhoneであれば使用可能ということが報告されていますが、公式には非対応となっています。
楽天モバイル自社回線(MNO)に移行すべき人
画像引用元:お申し込みタイプの選択(他社から乗り換え(MNP)) | 楽天モバイル
現在、格安SIMで楽天モバイルを利用しているユーザーの中でも、移行を検討している人は多いと考えられます。
特に使用端末とプラン内容によっては、すぐさま自社回線に移行すべきというユーザーもいます。
それは、前述の対応端末を利用していて格安SIMのスーパーホーダイプランを利用している場合です。
他にも理由があるので解説していきます。
行動範囲が自社回線エリア内である
楽天モバイルの自社回線の最大の魅力は自社回線エリア内での使用データ容量無制限です。
そのため、自らの行動範囲が自社回線エリア内にある場合は最大限の恩恵を受けられるため移行した方がお得感は強まります。
特に東京都23区内のような大都市圏であればなおさらです。
対応エリアで生活・メインの行動範囲が自社回線エリア内である場合は移行をおすすめします。
自社回線をいち早く体験してみたい
これはヘビーユーザー向けといえますが、第4のキャリアとして注目の高い楽天モバイルだからこそ、いち早く体験してみたい方はいるのではないでしょうか。
この場合は欲求によるものなのですぐさま移行することをおすすめします。
ただし、行動範囲がエリア外である可能性も十分あるため、事前のエリアチェックは必須です。
楽天モバイル(格安SIM)の通信速度に不満がある
料金面に不満はなくても通信速度に不満があるというのは決して少なくありません。
これまでの格安SIMの場合は無制限の場合低速であるというのが定石でしたが、自社回線なら条件さえ整えば高速で使い放題を楽しめます。
そのため、行動範囲が自社回線エリア内であるのならば、比較するまでもなく自社回線へ移行した方がお得となっています。
- 格安SIMのスーパーホーダイプランを利用している
- 行動範囲が自社回線エリア内である
- 自社回線をいち早く体験してみたい
- 楽天モバイル(格安SIM)の通信速度に不満がある
楽天モバイル自社回線(MNO)への移行をおすすめできない人
画像引用元:Rakuten UN-LIMIT | 楽天モバイル
ただ、中には楽天モバイルの自社回線への移行をおすすめできない人もいます。
格安SIMの最安プランに割引を最大限乗せた状態で利用している人は、移行すると値上がりしてしまうこともあります。
料金最安主義の人にもおすすめはできません。
楽天モバイル自社回線のエリア外で生活している
自社回線の最大の魅力はエリア内でのみ発揮されるもののため、行動範囲が自社回線エリア外であれば、現状移行しない方が賢明です。
今後、対応エリアが拡大すると考えられます。
ただ、都市圏からの順次対応と予想されますので、特に地方ユーザーの場合は移行はおすすめできません。
現状に不満がない
格安SIMと自社回線は料金面、容量面、速度面で各種違いがありますが、これは何も格安SIMが劣っているというわけではありません。
そのため、現状に不満がない場合は必要に迫られる状況にない現状であれば、無理に移行する必要はないといえます。
ただし、現状ではスーパーホーダイや組み合わせプランは新規受付を終了しています。
そのため、今後現状利用しているプランが新規キャンペーンの対象外となる可能性も高いため、情報は逐次入手することをおすすめします。
- 楽天モバイル自社回線のエリア外で生活している
- 現状に不満がない
自社回線(MNO)への乗り換えを迷う方は、新規申込がおすすめ!
画像引用元:【楽天モバイル】Rakuten UN-LIMITご紹介特典 | 楽天モバイル
楽天モバイルの格安SIMと自社回線の違いを比較検証して紹介してきましたが、如何でしたでしょうか。
トータルで見れば非常にメリットの大きい自社回線です。
楽天モバイルでは現在、300万人限定で1年間月額料金無料のキャンペーンを実施しています。
月3,278円が1年間の無料となるので合計39,336円もお得となります。
また、eSIM対応のiPhoneであれば現在のキャリアと楽天モバイルを切り替えて使うことができます。
乗り換えに迷った場合には、とりあえず新規申し込みでキャンペーンを利用すると良いかもしれません。
- 小容量であれば格安SIM、大容量であれば自社回線
- 新規受付は自社回線のみ
- 自社回線で使用できるスマホは限定的
- 乗り換えに迷う場合は新規申込がお得!