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楽天モバイルは2022年8月10日、楽天グループの決算発表にて、契約者数が約22万契約減少したことを公表しました。
画像引用元:楽天モバイル株式会社
0円運用終了で契約者数が約23万人減少
以前、楽天モバイルは2022年5月に発表した第1四半期の決算資料にて、契約者数が約563万人に達したことを報じていました。
内訳はMNOの楽天モバイルユーザーが約491万人、MVNOの頃から継続しているユーザーが約77万人です。
画像引用元:楽天グループ株式会社
しかし、2022年7月1日から1GB未満でも月額1,078円かかる新プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」に変更されたことで、0円運用に魅力を感じて契約していた方の解約・乗り換えが急増しています。
そんな中、今回の決算発表で楽天モバイルの契約者数は、MNO・MVNOのトータルで546万人と、22万人も減少したことが公表されました。
画像引用元:楽天グループ株式会社
参考に、第1四半期・第2四半期の資料から、3ヶ月ごとの契約者数の推移をまとめると次の通りです。
項目 | 契約者数 | 内MNO | 内MVNO |
---|---|---|---|
2021年9月 | 510万 | 411万 | 99万 |
2021年12月 | 537万 (+27万) | 450万 (+39万) | 87万 (-12万) |
2022年3月 | 568万 (+31万) | 491万 (+41万) | 77万 (-10万) |
2022年6月 | 546万 (-22万) | 477万 (-14万) | 69万 (-8万) |
今まで楽天モバイルは、MNOの契約者は3ヶ月ごとに約40万契約ずつユーザー数が増加していました。
しかし、今回の発表で40万契約ペースだったユーザー増加は止まり、さらにMNO契約は14万契約も減っていることがわかります。
楽天モバイルのユーザー減少は14万契約ですが、増加ペースが止まったことも考えれば正味54万契約を逃した計算です。
0円運用ができなくなった影響は、かなり大きいと言わざるを得ないでしょう。
データ引用元:楽天グループ株式会社
楽天モバイルの収益は改善傾向
一般的に、契約者数が減ったことは企業にとってマイナスです。
しかし、決算資料を見ると楽天モバイルに限っては契約者数の減少の結果、収益が若干プラスになっています。
画像引用元:楽天グループ株式会社
収益の改善にはさまざまな要因がありますが、ユーザー数に関連した理由は次の3つです。
- 新プラン発表後の解約ユーザーの8割が1GB未満の0円運用ユーザー
- 新プラン発表後に契約ユーザーのメイン利用比率が8.3ポイント増加
- 新プラン発表後の契約ユーザーの20GB以上利用比率が5.7ポイント増加
つまり、楽天モバイルを実際に利用し、毎月の利用料金が発生するユーザーが増えているということです。
0円運用ユーザーにも回線維持費がかかることを考えると、0円運用ユーザーの減少は、楽天モバイルを健全にしたと言えるでしょう。
また、資料によると、今後は人口カバー率99%や付帯サービス充実・利用率増加など、サービスの発展・収益向上をアピールしています。
楽天モバイルのユーザー数は大幅に減少しましたが、実際に利用するアクティブユーザーが増えたことで、楽天モバイルがますます使いやすいキャリアになることに期待しましょう。
データ引用元:楽天グループ株式会社