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ドコモが2019年夏モデルとして6月7日に販売したarrows Be3は、画面割れに強い頑丈なスマホというキャッチコピーでデビューしました。
- 果たして本当に頑丈なスマホなのか
- 価格は33,048円とお手頃価格だがスペックはどうなのか
などと気になる所です。
今回は、arrows Be3の実機レビューをまとめましたので、購入を検討している方は是非参考にしてみて下さい。
- 見た目は普通のAndroidだが触るとガッチリしている
- 右手で持つと非常に安定感があるので落下しにくい
- イヤホンジャックや充電ポートは本体底部
- ベンチマーク結果は3万円台の価格相応結果
arrows Be3の外観レビュー
まずはarrows Be3の外観ですが、本体左側面部にはボタン類は一切搭載されておりません。
その代わり右側側面や背面、天板部それぞれに役割を持たせております。
本体右側面部(電源ボタンとボリュームボタン)
arrows Be3の本体右側側面部には、小さなボタン(電源ボタン)と大きなボタン(ボリュームボタン)がそれぞれ搭載されております。
右手で持つ場合は、電源ボタンとボリュームボタンの間に右手の親指を乗せるように持つと、ホールド感が増すので安定します。
本体天板部(ワンセグアンテナ・カードスロット)
arrows Be3の本体天板部には、ワンセグ用のアンテナと、SDカードとSIMカードを搭載するカードスロットがあります。
ワンセグアンテナはかなり長めに伸びる仕組みで、arrows Be3本体よりやや短いワンセグアンテナが収納されています。
ワンセグアンテナがあるので、イヤホンが無い時でも、ワンセグを受信できる感度は高そうです。
カードスロットはシングルnano SIM
本体天板部のSIMカードスロットは、SIMカードとSDカードを同じ場所に収納するタイプになっております。
セットできるSIMカードはnano SIMカード1枚なので、SIMフリースマホのように、複数枚SIMカードをセットできるタイプではありません。
本体底部(充電ポート・イヤホンジャック)
本体底部には充電ポートとイヤホンジャックがあり、充電ポートはType-Cの充電器に接続できるようになっています。
イヤホンジャックも差し込めばすぐ音声を再生出来ますが、胸ポケット等に入れる場合は、arrows Be3の天板部が下に向く形で胸ポケットに収納されます。
その為、音楽再生中に胸ポケットからarrows Be3を取り出そうとすると、持ち替えの手間が若干あるなと印象を受けました。
なお、音質に関しては問題なく再生出来ており、ハイレゾにも対応しているので高音質の音楽を楽しむことが可能です。
ストラップホルダーもある
arrows Be3の本体底部の左角には、ストラップホルダーもありますので、スマホを落下させる前の段階で対策が可能です。
落下防止のシンプルなストラップを付けても良いですし、オシャレなストラップを付けてドレスアップも図れます。
本体背面部(Exlider・背面カメラ)
本体背面部を見てみると、銀縁の円につつまれたボタンがありますが、これがarrows Be3の機能の1つ『Exlider』です。
Exliederボタンは、主に人差し指を当てて、人差し指のアクションで文字を段階的に拡大できるので、ピンチイン・ピンチアウトが苦手な人でも簡単に画面の縮小拡大が可能です。
公式ホームページには記載されていませんが、Exliderボタンは若干凹んでいるので、人差し指を軽く乗せて持つと、凹んだ個所でグリップがきいて安定性が増しています。
カメラはシングルカメラ
arrows Be3の背面カメラは、レンズを1つだけ搭載させた画素数1,220万画素のシングルカメラとなっております。
最近の海外の格安スマホでは、2つのレンズを搭載したデュアルレンズカメラも珍しくありませんが、arrows Be3は価格相応のシングルカメラになりました。
なおシングルカメラではあるものの、AIカメラやポートレート撮影は可能なので、それなりの高画質撮影は可能です。
本体前面部(液晶画面)
本体前面部の液晶画面ですが、5.6インチの有機ELディスプレイで、ベゼルレスではなく液晶周囲にベゼルがあるタイプです。
液晶画面は操作がサクサク進むので、指がひっかかるような感触もなく、画質もフルHD+なので高画質な動画視聴も可能です。
arrows Be3のスペックと価格は!?前機種からの進化点と違いは何?次の章では、arrows Be3の触感レビューをしてみます。
arrows Be3の触感レビュー
arrows Be3は画面割れに強い頑丈なスマホという事ですが、実際に触ってみた感触をレビューしてみます。
耐衝撃性・耐水性に優れているが見た目はそう感じさせない
arrows Be3の見た目は普通のスマホで、ディスプレイもすべすべしており、少し触った程度では本当に頑丈なスマホなのか?と思う程です。
しかしいざ触ってみると本体のフレームが強く固められており、高い衝撃性能を持っているのが窺えます。
正しいポジションで持つと安定性は抜群
- 右手の親指を電源ボタンとボリュームボタンの間に置く
- 右手の人差し指を本体背面のExliderボタンに軽く乗せる
- 右手で軽く握り込むようにarrows Be3を持つ
arrows Be3の持ち方は左右どちらの手でも持てますが、上記の方法で持つと親指と人差し指でホールド感が高まり、持っている時も非常に安定します。
arrows Be3は公式には言及されていませんが、右手に持って左手で操作する事を前提にされた設計になっているようです。
arrows Be3の操作レビュー
ここからは、arrows Be3を操作した時の感触や動作についてレビューを行ってみたいと思います。
初期設定ではナビゲーションボタンにタスクボタンが無い
arrows Be3の初期設定では、Androidの画面下部に搭載されているナビゲーションボタンに『戻るボタン』『ホームボタン』は表示、『タスクボタン』は非表示です。
戻るボタンは、他のAndroidと同様にホームボタンの左側に表示されており、ホームボタンとタスクボタンは、本体下部の白色のボタンが兼用しております。
白色のボタンをそのままタップするとホームボタン、白色のボタンを下から上にスワイプするとタスクボタンの役割を果たしてくれます。
シンプルモードに切り替えるとタスクボタンが表示
初期設定ではタスクボタンが表示されておらず、シンプルさに磨きがかかったホーム画面ですが、「他のAndroidと同じようなデザインにしたい!」という方も少なくありません。
そんな方の為に、arrows Be3では下記の手順でシンプルモードに変更すると、写真のように他のAndroidと同様にタスクボタンを表示できます。
まず画面を右から左にスワイプし、『アプリフォルダ』をタップします。
- 『設定』アプリをタップ
- 『表示の設定』をタップ
- 『詳細設定』をタップ
- 『シンプルモード設定』をタップ
- 『設定する』をタップ
- 再度『設定する』をタップし完了
これで、他のAndroidと同様にタスクボタンが表示され、同じように使う事が出来ます。
シンプルモードにすると文字のサイズも大きくなる
シンプルモードにするとタスクボタンの表示だけでなく、文字のサイズも大きくなるので、表示できる文字数は減るものの、画面がより見やすくなります。
シンプルモードに設定する他、設定アプリからフォントサイズと表示サイズを大に変更すれば、元の画面のまま見やすくなるので、お好きな方を選ぶと良いでしょう。
3-4 サクサクと動いてくれるので動作にストレスは感じない
全体的に触ってみた感触ですが、arrows Be3の動作そのものはサクサク動いてくれるので、ストレスを感じる事無く動作してくれます。
ネットもアプリ起動も標準的な速度ですし、初めての人向け用に設定したりスマホに慣れた人向けの画面に変更も出来るので、初めてスマホを使う人にもおすすめでしょう。
arrows Be3をベンチマークテスト
arrows Be3を触った体感では、アプリや画面操作にストレスを感じるほどではありませんでしたが、これは筆者の体感です。
そこで今度は、arrows Be3のベンチマークテストを行い、客観的なスペックの評価を数字で求めたいと思います。
なお評価にあたっては、数多くのスマホを分析してきたベンチマークアプリ『Antutu Benchmark』を利用しました。
ベンチマーク結果
Antutu Benchmarkでarrows Be3をベンチマークした所、ベンチマーク結果は写真のようになりました。
ベンチマーク項目 | 数値 |
---|---|
ベンチマークスコア | 71,878 |
CPU | 33,923 |
GPU | 12,240 |
UX | 19,967 |
MEM | 5,748 |
価格相応のベンチマーク結果
arrows Be3のベンチマークは一言でまとめると『33,000円台のスマホの価格相応のスペック』と呼べるものになっております。
搭載されているCPUはSnapdragon450で3GBの内蔵RAMなので、ハイエンドモデルには及びませんが、普段使いなら問題なく利用出来るスペックです。
ただ複数のアプリを同時に起動させたり、メモリを食うアプリをバックグラウンドで起動させていると、操作がもたつく可能性はあります。
3Dゲームを遊ぶのは難しい
arrows Be3のベンチマークでは、GPUスコアは12,240という値になっており、この数値では3Dゲームを遊ぶのは難しいGPUスコアです。
3Dゲームを遊ぼうとしても、画面のカクつくどころかまともに遊べないゲームも多いので、arrows Be3で3Dゲームを遊ぶのは避けた方が無難です。
軽めの2Dゲームなら問題なく遊べる
arrows Be3では、ゴリゴリの3D描写がされたゲームを遊ぶにはスペック不足ですが、一方で軽めの2Dゲームに関しては問題なく遊べました。
要求スペックが低いゲームなら、arrows Be3でも充分遊べるでしょう。
arrows Be3をレビューした感想とおすすめユーザー
最後にarrows Be3をレビューした感想と、arrows Be3をおすすめできるユーザーを考察しました。
見た目は普通のAndroid
arrows Be3は防水・防塵機能を搭載し、落下にも強い耐衝撃性をもっておりますが、一目見ただけでは普通のスマホと変わりません。
触ってみて始めて「このスマホは強固だ」と感じるスマホなので、ガチガチに固められておらず、自然に使う事が可能です。
アプリの操作感は快適
arrows Be3はプリインストールされているアプリや、軽めの2Dゲーム程度なら快適に動作してくれるので、普段使いに向いたスマホです。
操作感が良いだけでなく耐衝撃性に優れている点や、防水・防塵に対応している点も合わせて考えると、外出先や水回りでもarrows Be3を利用出来ます。
初めてスマホを持つ人におすすめできるarrows Be3
arrows Be3は初めてスマホを持つ人におすすめできる1台で、その理由は主に2つあり、普段使いではストレスなく使用できる点が挙げられます。
また、arrows Be3は価格が2019年夏モデルの中では33,000円台と価格が安く、また前述の耐衝撃・防水・防塵と強固な割に、外観はいかにもな初心者向けではありません。
SNSや簡単なゲームを遊ぶ程度のライトユーザーにもおすすめ
初めてスマホを持つ人以外でも、SNSやWeb閲覧、軽いゲームしか遊ばない人にもarrows Be3はおすすめできます。
前述したように、価格は安いのでお手軽に機種変更を出来る1台ですし、タスクボタン表示の有無が選べるので、従来のAndroidを使っていた人でも似たような画面で仕様できます。
メインスマホとしても使っても良いですが、プライベート用やビジネス用と、用途別にスマホを持ちたい時のサブスマホとしても利用できます。
ヘビーゲーマーにはおすすめしない
一方でarrows Be3は3Dゲームには向かないので、3Dゲームを遊び倒すヘビーゲーマーにはおすすめ出来ないAndroidです。
シビアな操作や判断が求められる3Dゲームにおいて、明らかなスペック不足ではありますので、そういったゲームを遊ぶなら別のスマホを選んだ方が無難です。
軽い2Dゲームなら遊ぶ事は出来ますが、お世辞にもゲームに向いたスペックとは言い難いので、arrows Be3でゲームを遊びたいユーザーは適性が低いと言わざるをえません。
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arrows Be3は約33,000円と低価格帯スマホなので、「いくら2019年夏モデルとはいえ価格相応な代物だろう」というのが筆者の前評判でした。
しかし、実際にレビューしてみた印象は、「思ったよりも動作がサクサクでストレスを感じず表示の変更等も親切なので意外と悪くない…」と良い意味で裏切られたという感想です。
- 見た目は普通のAndroidだが触るとガッチリしている
- 右手で持つと非常に安定感があるので落下しにくい
- イヤホンジャックや充電ポートは本体底部
- ベンチマーク結果は3万円台の価格相応結果
価格も安くて動作にストレスを感じないので、スマホデビューする人や、格安で機種変更やMNPを行いたいライトユーザーには、どのスマホを選べば良いか迷ったらarrows Be3がおすすめです。
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