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2018年12月21日より国内販売が開始されたASUSのZenFone Max Pro (M1)。
ZenFone Maxシリーズは歴代でバッテリー容量が大きく低価格でコスパに優れたスマホを輩出してきました。
今回のZenFone Max Pro (M1)も、同様の流れを汲んでおり、非常にコスパに優れたモデルとなっています。
今回は2018年末に発売されたZenFone Max Pro (M1)のレビューと、今後発売が噂されるZenFone Max Pro (M2)について紹介いたします。
- 驚異のバッテリー容量5,000mAh
- ピュアアンドロイドでシンプルな操作性
- 3万円で買える高コスパ機
トップ画像引用元:ASUS | Zenfone Max Pro(M1)
1 ZenFone Max Pro (M1)のスペック
トップ画像引用元:ASUS | Zenfone Max Pro(M1)
まず、ZenFone Max Pro (M1)について見ていきましょう。
ZenFone Max Pro(M1) | |
---|---|
CPU | Snapdragon636 |
RAM/ROM | 3GB/32GB |
メインカメラ | 1,600万画素(F値2.0) +800万画素(深度測定用) |
インカメラ | 800万画素(F値2.2) |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
ディスプレイ | 6.0インチ(フルHD+) |
サイズ | 159 × 76 × 8.4mm |
重量 | 180g |
価格(税抜) | 26,880円 |
販売 |
次にZenFone Max Pro (M1)の特長についてレビューしていきます。
2 ZenFone Max Pro (M1)の特長
ZenFone Max Pro (M1)の特長は大きく5つ挙げられます。
- スマホ最大級のバッテリー容量
- デュアルレンズカメラ搭載
- 6.0インチの大画面
- DSDVにmicroSDも対応のトリプルスロット
- 動作もサクサクのピュアアンドロイド
5つの特長をそれぞれ詳しく紹介していきます。
2-1 スマホ最大級のバッテリー容量
ZenFone Max Pro (M1)のバッテリー容量は5,000mAhで、スマホでは類を見ない大容量バッテリーを搭載しています。
ZenFone Maxはシリーズを通して大容量バッテリーと稼働時間の長さを売りにしてきました。
その中でもZenFone Max Pro (M1)は間違いなく最高クラスのバッテリー持ちの長さとなっています。
単にバッテリー容量が大きくなったというだけでなく、バッテリー負担の少ないシステムを採用するなど配慮された設計も特徴です。
連続通話時間は最大約41時間、WEBブラウジングは最大約28時間と驚異の長さを実現しました。
スマホを毎日使っていると、やはり心配になるのはバッテリー持ちの長さです。ZenFone Max Pro (M1)はそういった心配を一気に解消してくれるスマホとなっています。
1日中ずっと使い続けても余裕のある大容量バッテリーは外出先でも安心してスマホを使うことができるようになっています。
2-2 デュアルレンズカメラ搭載
低価格モデルのラインナップとなるZenFone Maxシリーズでは初めてデュアルレンズカメラを搭載しています。
メインカメラは1,600画素と500万画素(深度測定用)のデュアルレンズカメラを採用しています。
これにより、ポートレートモードでの撮影が可能となっていて、背景をボカして被写体を強調した綺麗な写真を撮影することができます。
ハイエンドモデルのスマホでは、主流となったデュアルレンズカメラですが、この価格帯のスマホでも利用できるのは嬉しいところです。
また、動画撮影は4K画質に対応しているので、臨場感そのままに思い出のシーンを残すことができます。
カメラに関してはZenFone 5 Zなどのハイエンドモデルのスマホに比べると、写真の画質や明るさは劣る印象があります。
カメラにこだわりがあるという人には、正直言って物足りないかもしれません。
しかしながら、低価格でデュアルレンズカメラが使えるというのはZenFone Max Pro (M1)の強みの1つとも言えるでしょう。
2-3 6.0インチの大画面
画像引用元:ASUS | Zenfone Max Pro(M1)
ZenFone Max Pro (M1)のディスプレイはZenFone Maxシリーズの中では最大の6.0インチとなっています。
ノッチ(画面上部の切り欠き)もなく、すっきりとした印象のディスプレイです。画面が大きくなったことで、ゲームのプレイや動画の視聴も快適になりました。
大画面で大容量バッテリー搭載ということで、気になるのは本体の重量です。
どうしても本体が大きくなったり、バッテリー容量が大きくなるにつれて本体も重くなります。
その点、ZenFone Max Pro (M1)は180gとサイズやバッテリー容量の割に軽量になっています。
同じような大きさのスマホと比較すると、5.5インチのiPhone 8 Plusが202gなのでZenFone Max Pro (M1)は比較的軽量であると言えます。
6.0インチの大画面でありながら軽めの重量となっていることで、片手での操作も快適に行うことができます。
2-4 DSDVにmicroSDも対応のトリプルスロット
ZenFone Max Pro (M1)のSIMカードスロットは、2枚のnanoSIMと1枚のmicroSDを同時に挿入できるトリプルスロット仕様となっています。
通信に関してはDSDVに対応しており、2枚のSIMカードを挿入して同時に4Gでの待ち受けが可能となっています。
仕事用やプライベート用で回線を分けている人など、1台で回線の使い分けをしたい人にはおすすめの機能です。
また、SIMカードを2枚入れた上にmicroSDを入れることもできるので、本体の容量不足に悩むこともありません。
大容量のストレージで写真や動画の撮影を楽しむこともできます。
2-5 動作もサクサクのピュアアンドロイド
ZenFone Max Pro (M1)のUI(ユーザーインターフェイス)はピュアアンドロイドと呼ばれるもので、無駄を一切省いたシンプルなAndroidとなっています。
ピュアアンドロイドとは、キャリアやメーカーによるカスタマイズが一切されていない純正のAndroid OSのことを言います。
通常のAndroidスマホは、ほとんどがAndroidにカスタマイズを施したUIとなっています。
ASUSのスマホでは、「Zen UI」と呼ばれるUIを採用しており使いやすさやデザイン性に配慮された設計となっていました。
ピュアアンドロイドでは、このようなメーカー独自のUIではなく、シンプルで質素なデザインになります。
その分、動作が軽くなったり、バッテリーへの負担が軽くなるといった特徴があります。
ZenFone Max Pro (M1)ではピュアアンドロイドを採用したことによって、サクサク動かせてよりバッテリー持ちの良いスマホとなりました。
次の章では、ZenFone Max Pro (M1)の気になる点を詳しく紹介します。
3 ZenFone Max Pro (M1)の気になる点
ZenFone Max Pro (M1)の良いところについて紹介してきましたが、格安のスマホならではの気になるところもいくつかあるようです。
高コスパ機を実現するために機能を削っているので、これが気にならない人にとっては買いですし、逆に気になる人にはおすすめできません。
ZenFone Max Pro (M1)の気になる点について見ていきましょう。
3-1 防水防塵・おサイフケータイには非対応
海外メーカーの格安スマホによくある難点として、防水防塵やおサイフケータイといった日本人向けの機能に対応していません。
同じ価格帯のスマホでもSHARPのAQUOS sense2がこれらの機能に対応しているので、やはり国内メーカーは日本の利用者に寄り添った設計をしていることがわかります。
その点、ZenFone Max Pro (M1)は海外を中心に販売されており、日本でも発売されたスマホで日本人向けには設計されていないのでしょう。
- スマホの防水機能が欠かせない人
- おサイフケータイを日常的に使っているという人
には、ZenFone Max Pro (M1)はおすすめしません。
3-2 充電端子がmicroUSB
ZenFone Max Pro (M1)は充電の端子がmicroUSBとなっています。
ここ1年ほどでほとんどのAndroidスマホがType-Cに切り替わってきた中で、従来のmicroUSBというのはやや不便さも感じます。
何と言っても、microUSBとType-Cの急速充電では充電時間に明らかな差が生じます。
最近のスマホの多くはType-Cの急速充電に対応しており、充電時間が大幅に短くなっています。
それに対して、ZenFone Max Pro (M1)はバッテリー容量が大きい上にmicroUSBによる充電なので、満充電までの時間も約2.7時間と非常に長くなっています。
3-3 Wi-Fiの5GHz帯に非対応
Wi-Fiには2.4GHzと5GHzの2つの周波数があります。
- 遮蔽物に強いが干渉を受けやすい2.4GHz
- 遮蔽物に弱いが干渉を受けにくい5GHz
とがあり、ZenFone Max Pro (M1)は5GHzに対応していません。
5GHzは他の家電製品などから干渉を受けにくいだけでなく、2.4GHzに比べて高速なので安定した通信環境を利用することができます。
ZenFone Max Pro (M1)では、5GHz帯のWi-Fiには対応しておらずWi-Fi接続時は2.4GHzのみとなります。
利用環境によって5GHzと2.4GHzを使い分けることができないので注意が必要です。
4 ZenFone Max Pro M2との違い
ZenFone Max Pro (M1)の上位機種として、海外ではすでにZenFone Max Pro (M2)が発売されています。
M2はZenFone Max Pro (M1)の上位機種として、性能面が向上しています。
ZenFone Max Pro (M1)と比べて、M2で強化されたポイントについて解説していきます。
4-1 ZenFone Max Pro (M2)のスペック
画像引用元:ZenFone Max Pro (M2)
まずはM1とM2のスペックを比較して見ましょう。
項目 | ZenFone Max Pro(M2) | ZenFone Max Pro(M1) |
---|---|---|
CPU | Snapdragon660 | Snapdragon636 |
RAM/ROM | 4GB/64GB | 3GB/32GB |
メインカメラ | 1,200万画素(F値1.8) +800万画素(深度測定用) | 1,600万画素(F値2.0) +800万画素(深度測定用) |
インカメラ | 1,300万画素 | 800万画素 |
バッテリー容量 | 5,000mAh | 5,000mAh |
ディスプレイ | 6.3インチ(フルHD+) | 6.0インチ(フルHD+) |
サイズ | 157.9×75.5×8.5mm | 159×76×8.4mm |
重量 | 170g | 180g |
価格(税抜き) | 未定 | 26,880円 |
販売 | 未定 |
両機種ともバッテリー容量の大きさという最大の特徴を生かしながら、M2では高機能化を実現しています。
では、M1とM2で大きく変わった3つのポイントについて見ていきましょう。
4-2 Snapdragon660を搭載
ZenFone Max Pro (M1)がSnapdragon636であったのに対して、ZenFone Max Pro (M2)では、CPUにSnapdragon660を搭載しています。
M2ではより処理性能の高いCPUを採用したことで、 M1に比べて動作が高速化されています。
Snapdragon660はミドルエンドスマホに搭載されているCPUの中でも、最新のものとなっています。
3Dグラフィックを使用したゲームなど、一部の負荷が大きいアプリには向きませんが、普段使いには十分高性能のCPUと言えます。
4-3 さらに大きくなったディスプレイ
画像引用元:ZenFone Max Pro (M2)
ZenFone Max Pro (M1)は6.0インチでしたが、ZenFone Max Pro (M2)では6.3インチとやや大画面化されています。
M2ではノッチ(画面上部の切り欠き)を採用したことにより、本体サイズは大きくなりすぎず手頃なサイズ感を維持しています。
それでいてM2はM1に比べて大画面化しているので、動画やゲームを楽しむのにより最適なスマホとなっています。
また、M1とM2は共にフルHD+の高解像度のディスプレイとなっているので、低価格ながら映像美を楽しむことができます。
4-4 顔認証に対応
画像引用元:ZenFone Max Pro (M2)
生体認証に関しては、ZenFone Max Pro (M1)では指紋のみでしたが、ZenFone Max Pro (M2)は指紋に加えて顔認証にも対応しています。
画面を見ただけでロック解除が可能な顔認証は、よりシームレスな操作を可能にしてくれるので非常に人気の機能で多くの機種で採用されています。
顔認証はハイエンドモデルを中心に搭載されている機能なので、この価格帯の機種でも利用できるのはM2の強みでしょう。
指紋認証は背面に配置されており、ロック解除には端末を持ち上げて認証を行う必要があります。
M2では顔認証にも対応しているので、机の上に置いたままでもロック解除が可能となっています。
指紋認証に加えて顔認証にも対応したことで、利用シーンに応じた使い分けが可能となりました。
次の章では、ZenFone Max Pro (M1)がどういった人におすすめなのかを解説します。
5 ZenFone Max Pro (M1)はこんな人におすすめ
ここまでのレビューをまとめて、ZenFone Max Pro (M1)がどんな人にとって買いと言えるのか見ていきましょう。
5-1 バッテリー持ちの良いスマホが欲しい人
仕事でスマホを頻繁に利用しており、スマホのバッテリーが1日持たないで困っているという人におすすめです。
ZenFone Max Pro (M1)のバッテリー持ちの長さは他のスマホと比べても群を抜いています。
フル充電すればWEBや通話を多用していても充電残量を機にすることなく1日中使うことができます。
また、これまでならあまり使わない人であってもスマホの多くは1日に1回は充電する必要がありました。
しかしながら、ZenFone Max Pro (M1)は利用頻度が多くない人であれば2、3日なら充電しなくても使うことができるほどです。
ZenFone Max Pro (M1)はスマホのバッテリー持ちに関する悩みを一気に解決してくれる唯一のスマホと言えるでしょう。
5-2 コスパの高いスマホを求めている人
何と言ってもZenFone Max Pro (M1)の最大の魅力はコスパの高さでしょう。
3万円程度で購入することができて、大容量のバッテリーにデュアルレンズカメラを搭載し、DSDVにも対応しています。
ハイエンドモデルのスマホに負けず劣らずの性能で、3万円程度で買えるとは思えないほど本格的な設計と言えるでしょう。
また、ピュアアンドロイドによるシンプルなUIも魅力です。
最近のハイエンドモデルのスマホには、ありとあらゆる機能が追加され複雑化している印象も受けます。
そういった機能を求めていない人には、何もカスタマイズされていないピュアアンドロイドは非常に魅力的なものと言えるでしょう。
高額なハイエンドモデルほどの機能は必要ないが、安っぽい機種は持ちたくない、というコスパを重視する人にはうってつけの1台です。
ZenFone Max Pro (M1)は付属品も充実しています。最近のスマホは全くといっていいほど付属品がついておらず充電器も自分で調達する必要があります。
それに対して、ZenFone Max Pro (M1)ではACアダプタにmicroUSBケーブル、イヤホンまで付属されています。
それでいて3万円程度購入できるのですから、非常に良心的なスマホと言えます。
6 ZenFone Max Pro (M1)は圧倒的高コスパ機
- 驚異のバッテリー容量5,000mAh
- ピュアアンドロイドでシンプルな操作性
- 3万円で買える高コスパ機
今回はZenFone Max Pro (M1)のレビューをしてきました。
5,000mAhの大容量バッテリーとバッテリー持ちの長さもさることながら、3万円とは思えない性能の高さに驚かされる1台です。
また、上位機種のZenFone Max Pro (M2)も国内未発表ながら存在感のある1台となっており、興味のある人はこちらを待つのも良いかもしれません。
格安SIMの台頭に合わせて、海外メーカーの安価に購入できるスマホが注目を集めています。
そんな中でもZenFone Max Pro (M1)は非常にコスパに優れており、今年注目のスマホとなっています。