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3月は桜が咲き始める季節。
美しい桜の風景をスマホカメラで残すことができたらとは思うものの、なかなかうまく撮影できないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回は、桜を綺麗に撮影する方法とおすすめのアプリをご紹介します。
本記事を読めば、いつもより一段上の桜写真を作り出すことができますよ。
1 スマホカメラだけで桜を綺麗に撮影する方法
では、桜を綺麗に撮影する方法について説明していきます。
普通の撮影とは違う点もいくつかありますが、基本的には撮影する視点を変えて、設定を少し調整するだけ。そんな簡単な操作だけでも、写真の出来栄えは驚くほど変わるものです。
1-1 まずは桜に寄って撮影してみよう
桜の写真を撮影する際、つい距離を取って全体像を収めてしまいがちです。もっとも桜は風景の一部ですから、この撮り方が決して間違っているわけではありません。
しかし、思い出してみてください。例えば旅行などの集合写真は、誰が撮影してもあまり変化がありませんよね。つまり、全体を写した風景写真というのは、変化に乏しく面白みがないのです。
そこでおすすめなのが、桜の花にできるだけ寄って、桜の花が写真の7割以上を占めるように撮影する方法です。
桜の花を拡大して撮影するのではなく、被写体にできるだけ近寄ってください。
何を写したい・何を見せたいのかハッキリさせること
いい写真を撮るために大事なのは、メインの被写体をハッキリさせることです。
プロの写真を何枚か見れば一目瞭然ですが、どの作品もメインの被写体が一目でわかります。
一方、「パッとしないな」と感じる写真は、メインがどこにあるのかわからず、被写体がすべて同じように見えてしまうものです。
色々な角度から撮ってみよう
桜の花を撮るときは、様々な角度から撮影してみてください。
同じ花でも角度が変われば表情も変わってきます。
1-2 露出をプラスに補正する
風景の撮影で最も多い失敗は、写真の出来が撮影時に比べて暗いことです。特に桜は色が明るいため、この暗さが余計に目立ってしまいがちです。
最近のスマホカメラは、撮影時の設定を被写体に合わせて最適化してくれます。
しかし、桜を撮影する際は、この自動補正機能が上手い具合に働いてくれないケースが多々あるのです。
これは、桜が白っぽい色の花のため。桜のように白に近いものを被写体にすると、自動補正機能は「今回の撮影は光の量が多い」と判断します。その結果、写真の明るさ設定を勝手に暗くしてしまうのです。
カメラの明度をマニュアルで調整しよう
暗い写真になってしまう原因がスマホの自動調整機能にあるとわかってしまえば、対策は簡単です。
写真の明るさは「露出」によって決まりますから、この露出をプラスに設定すれば解決します。
露出をプラスにすることで、より多くの光量を取り込むことが可能です。露出を使いこなせるようになれば、思い通りの明るさで写真を撮れるようになりますよ。
1-3 動きのある写真を撮影してみよう
スマホカメラのシャッタースピードを変化させることで、写真に変化を生むことができます。
シャッタースピードを速くすれば、その瞬間を切り取ったようなシャープな写真に。反対に、シャッタースピードを遅くすれば、被写体の動きを写真に残すことが可能となります。
桜の撮影でおすすめなのは、シャッタースピードを遅くした上での撮影です。
例えば、桜の花びらが舞い散る風景に出会ったときは、シャッタースピードを遅くした状態で撮影してみてください。まるで花びらが動いているかのような写真に仕上がりますよ。
ただし、シャッタースピードを遅くすることで、被写体の動きだけでなく、カメラの動きも取り込んでしまうため、手振れが起こりやすくなります。この点には注意してくださいね。
1-4 桜だけでなく周りの風景も有効に活用しよう
桜の花の撮影に慣れてきたら、周りの風景も少し取り入れてみましょう。
その第1歩としておすすめなのは「空」です。一見、何もない青空でも、その日に出ている雲や太陽の光の加減などによって、被写体の表情が大きく変化してきます。
もちろん、構図の一部として建造物を取り入れてもいいでしょう。また、道行く人々も立派な風景のひとつです。
そして、「時間」も有効な風景のひとつと言えます。朝・昼・夕方・夜のそれぞれで、桜はまったく違う表情を見せてくれますよ。
桜が前 or 後?おすすめの構図の取り方は?
人々を風景として取り入れる場合は、桜が人々の前に来る構図で撮影しましょう。
道行く人々の後ろに桜が配置されていると、人がメインで、桜がサブのような関係になってしまうからです。
上の章でも出てきたことですが、「どの被写体をメインに置くか」はここでも重要な問題となります。
2 スマホカメラが本格カメラに!桜の撮影におすすめのアプリ3選
ここからは、桜の撮影に最適なおすすめカメラアプリを紹介していきます。
今回取り上げるアプリは「Camera+2」と「Camera FV-5 Lite」、「VSCO」の3つ。では、それぞれのアプリの特徴を見ていきましょう。
2-1 本格的なカメラアプリ「Camera+2」
画像引用元:「Camera+ 2」をApp Storeで
価格:360円
評価が非常に高く、人気ランキングでも常にトップにいるiPhone専用のカメラアプリ。
旧バージョンである「Camera+」というアプリを大幅にリニューアルしたもので、まるでデジカメのようにスマホカメラが操作できるようになります。
「Camera+」もカメラアプリとしては非常に完成度が高く、総ダウンロード数はなんと1,000万以上でした。
では、そんなCamera+2の特徴を見ていきましょう。
マニュアル設定項目が豊富!
最も特徴的なのは、撮影画面上で設定をマニュアル調整できることです。
最近のスマホカメラにはAIが搭載されており、必要な設定はすべてAIがやってくれるので、ユーザーはただシャッターボタンを押すだけでも非常に綺麗な写真が撮れます。
しかし、ワンランク上の写真を撮影するためには、やはりマニュアルでの設定がどうしても必要です。
前のページで、桜を綺麗に撮影する方法について解説しましたが、露出の設定やシャッタースピードを調整するためには、このマニュアル設定が必須となります。
つまり、このアプリの設定方法をマスターすれば、美しい桜の写真が撮れるようになるということです。
マニュアルで設定できるのは、シャッタースピードやISO感度、ホワイトバランス、シャッタースピードなど。カメラ設定の基本的な部分は全て網羅されています。
これらの細かな設定が、撮影画面上で行えるのも便利ですね。
また、デュアルレンズを搭載したスマホであれば、撮影画面上で広角/望遠レンズの切り替えなども可能です。
撮影の幅を広げるモード
Camera+2には以下3つのモードが用意されています。
- スローシャッターモード
- スタビライザーモード
- スマイルモード
スローシャッターモード
このモードにすると、シャッタースピードが遅くなります。動きのある写真を撮影するときに使いましょう。
シャッタースピードはマニュアル操作でも遅くすることができるのですが、まずはこちらのモードを使って1枚撮ってみてください。
その結果、思い通りの写真に仕上がらなかった場合は、マニュアル操作で少しずつ調整してみましょう。始めは時間がかかるかもしれませんが、きっと思い通りの1枚が撮影できますよ。
また、このモードは夜景でも威力を発揮してくれます。夜桜を撮影する際はこのモードを使いましょう。
スタビライザーモード
スマホが安定したときにだけ撮影してくれるので、手振れによる失敗を予防できます。
写真の仕上がりはシャープです。
スマイルモード
カメラが被写体の笑顔を感知した瞬間に、シャッターを切ってくれるモードです。自分でシャッターを押す必要がないので、セルフィーなどで効果を発揮します。
オートシャッターが不要になるので、桜の前で記念写真を撮るときにも便利ですよ。
RAW撮影にも対応!
Camera+2はRAW撮影に対応しています。RAWは「生」、「未加工」という意味です。
スマホカメラで写真を撮影すると、カメラに搭載されている補正機能が自動的に働き、きれいな写真になるよう調整をかけてくれます。
つまり、撮影ででき上がった画像というのは、撮影したままの画像ではないということです。
一方、RAW撮影をした写真には、このような補正が加えられていません。よって、完全に撮影したままの画像データができ上がるわけです。これを「RAWデータ」と呼びます。
RAWデータでの撮影は、「カメラの自動補正がかかっていない状態から、写真の色味や明るさなどの編集したい」という人におすすめです。
桜をはじめとした風景写真の撮影には、非常に向いていると言えますね。
次の章でも、引き続き桜の撮影におすすめのカメラアプリをご紹介していきます。
2-2 Androidで使える高性能カメラアプリ「Camera FV-5 Lite」
画像引用元:VSCO – Google Play のアプリ
前のページの「Camera+2」はiOS限定のアプリでしたが、今度はAndroidスマホ限定の本格的なカメラアプリをご紹介します。
「Camera FV-5 Lite」は「Camera+2」とは違い、無料版と有料版の2種類があります。当然ながら有料版の方が機能は豊富ですが、カメラ初心者であれば無料版でも十分です。
「Camera FV-5 Lite」も「Camera+2」と同じく、様々な項目を撮影画面からマニュアル操作で調整できます。
操作できるのはホワイトバランスやISO感度、露出補正など。基本的な部分は全て網羅しています。シャッター音を無音にすることも可能です。
さらに、シャッタースピードの変更もできるので、舞い散る桜も撮影することができますよ。
このように、「Camera FV-5 Lite」はマニュアル操作できる項目が非常に多いことから、プロのカメラマンが使用することもあるそうです。
2-3 撮影した写真を自由自在に調整できる「VSCO」
画像引用元:「VSCO」をApp Storeで
「VSCO」は写真加工に特化したアプリです。
「Camera+2」や「Camera FV-5 Lite」でも写真の加工はできます。しかし、やはり加工分野に関しては「VSCO」の方がうわ手です。
有料版と無料版がありますが、無料版でも以下の編集が可能です。
- 露出
- シャープ処理
- 明瞭度
- コントラスト
- 彩度
- トーン
- ホワイトバランス
- 肌の色
- ビネット
- 粒子
- 調整(トリミング・水平調整など)
- フェード
- スプリットトーン
無料版とは思えないほど項目が豊富ですよね。とはいえ、「これだけあると、逆にどの項目を使って編集すればいいのか分からない」と迷ってしまうかもしれません…。
桜の写真で主に使用することになる編集項目は、「彩度」「ホワイトバランス」「トーン」です。
では、各項目の特徴について見ていきましょう。
彩度
写真の色鮮やかさを操作できます。
桜はピンク色の花なので、彩度をプラスにすることで、より色鮮やかなピンク色に調整することが可能です。
ホワイトバランス
ホワイトバランスでは「色温度」と「ティント」を調整できます。このうち、桜の写真では「色温度」が重要です。
色温度をプラスにすると写真の赤みが、マイナスにすると青みが増します。
よって、背景として空を取り入れた際は、色温度で空の青みを強くすることで、桜の色鮮やかさが一層引き立つでしょう。
その上で、彩度を操作して桜の色鮮やかさを調整すれば、桜の花をより美しく表現できますよ。
トーン
トーンでは「ハイライト」と「シャドウ」を調整できます。このうち、桜の撮影で大事なのは「シャドウ」です。シャドウでは、暗くなっている部分の明るさを調整できます。
桜のみならず、風景写真では、建物が影で黒っぽくなってしまいがち。これをシャドウで調整することで、建物をより自然に見せることができます。
桜の背景に建物を取り入れている際は、シャドウを調整してみてください。
その他の機能
「VSCO」には、他にも10種類のプリセットが用意されています。
また、有料版では100種類を超えるプリセットが利用可能です。
しかし、まずは「彩度」「ホワイトバランス」「トーン」の3つだけを使って、写真編集することをおすすめします。
この3項目を調整するだけでも、非常に魅力的な写真を作り出すことができますよ。
3 魅力的な写真は「構図」で決まる!
今回は、スマホを使って綺麗な桜の写真を撮影する方法と、おすすめのカメラアプリをご紹介しました。
- 桜の花が写真の7割以上を占めるように撮影する
- 露出をプラスに補正する
- シャッタースピードを遅くする(舞い散る桜を撮影する場合)
- 空や人、建物など、桜だけでなく周りの風景も取り入れること
昨今のスマホカメラは、機能が飛躍的に向上しています。
そこに今回ご紹介した3つのアプリを組み合わせれば、デジカメとそれほど変わらない性能を発揮してくれるでしょう。
とはいえ、写真撮影で何よりも重要なのは「構図」です。メインの被写体にしっかりとした存在感がある写真は、やはり魅力度が違います。
Instagramで桜の写真を検索したとき、「魅力的だな」と思える写真のほとんどは、桜の花をメインに撮影したものです。
もっとも桜の花は桜の木と違い、構図で迷うことがあまりないため、綺麗な写真を撮りやすい素材ではあります。
しかし、それゆえに、他人よりもワンランク上の写真に仕上げるのは大変なこと。
本記事を参考にしながら、本格的な桜の写真撮影にチャレンジしてみてくださいね。