『MVNO』『MNO』『MVNE』とは|それぞれの違いを解説

  • 2021年12月31日
  • by.a-sato

考える女性

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格安SIMが普及し始めてから頻繁に「MVNO」「MNO」「MVNE」という言葉を聞くようになった人も多いのではないでしょうか。

今回は、MVNO・MNO・MVNEとは一体何なのか、それぞれの特徴や違いについて詳しく解説していきます。

この言葉の意味を知ることで、より格安SIMや大手キャリアに対する理解が深まるので、是非参考にしてください。

MVNO/MNO/MVNEの違い
  • MVNO:格安SIM提供事業者
  • MNO:大手キャリア
  • MVNE:格安SIMと大手キャリアを繋ぐ存在

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MVNOとは

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画像引用元:mineo 渋谷|店舗|格安スマホ・SIM【mineo(マイネオ)】

まず、MVNOについて詳しく解説していきます。

MVNOとは「Mobile Virtual Network Operator」の略であり、日本名では「仮想移動体通信事業者」と呼びます。

英語も日本語もよくわからない名称ですが、簡単に言うと「自分で回線や基地局などの通信インフラを持たない事業者」のことです。「仮想」や「Virtual」という言葉がついているのもそれが理由ですね。

自分で回線を持っていないのにどうやって通信サービスを取り扱っているの?と思うかもしれませんが、MVNOは大手キャリアの回線を借りて通信サービスを行っています

そのため、通信インフラを所有していなくても通信サービスを提供できるのです。

私たちのよく知っている名前で言うと「格安SIM」がMVNOにあたります。

MVNOのメリット

次に、MVNOのメリットについて見ていきましょう。

MVNOのメリット
  • 料金が安い
  • 節約モードやデータ繰り越しなど独特なサービス
  • スマホの機種代金も安い

通信インフラを所有していないため、その分の管理費やエリア拡大のための工事費用、その他修繕費などのコストが一切かかりません。

そのため、非常にリーズナブルな価格で通信プランを提供することができます

また、低速通信と高速通信を自由に切り替えられる節約モードや当月余ったデータ量を翌月に繰り越せるデータ繰り越しサービスなどの独特なサービスも用意されています。

基本的に低価格で通信サービスを提供しているので、取り扱っているスマホも5万円以下の格安スマホが多いです。


MVNOのデメリット

次に、MVNOのデメリットについて見ていきましょう。

MVNOのデメリット
  • 回線品質が不安定
  • 通信速度が遅いこともある
  • スペックの低い機種が多い

独自の通信インフラを持っておらず、借り物の回線を使用しているため、回線混雑時などに臨機応変に対応することができません。

そのため、ネットが混雑する時間帯に速度が遅くなるなど、不安定な一面もあります。

また、格安SIMによって借りている回線数が異なるので、快適さも会社によって大きく異なります

格安スマホばかり取り扱っているので、高性能な機種が欲しい人にとってはスペックが物足りないと感じることもあるでしょう。

MNOとは

docomo

画像引用元:NTTドコモ ホーム

MNOとは、「Mobile Network Operator」の略であり、日本語では「移動体通信事業者」と呼びます。

MVNOと異なり独自の通信インフラを所有してサービスを提供する事業者であり、ドコモやau、ソフトバンクがこれにあたります。

では、MNOのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

MNOのメリット

MNOのメリットは下記の通りです。

MNOのメリット
  • 回線の品質が安定している
  • ネットの速度も申し分ない
  • 各メーカーの最新機種を取り扱っている

MVNOはMNOの一部の回線を借りているだけですが、MNOは自分の所有する回線を全て提供でき、管理や調整も行うことができます。

そのため、基本的にいつネットを使っても支障なく快適に使うことができるため、安定した通信品質を求める人はMNOを選ぶべきでしょう。

また、スマホのラインナップも豊富で、各メーカーの最新機種ももちろん取り扱っており、3万円台の安い機種から10万円を超えるものまで多種多様です。

MNOのデメリット

次に、MNOのデメリットについて解説します。

MNOのデメリット
  • 料金が割高

通信インフラの管理や工事などの費用が多くかかるので、MVNOよりも料金は割高です。

以前よりも安くなってはいますが、最安1,000円以下で使えるようなMVNOと比べると料金は高いでしょう。

MVNEとは

スマホを操作する男女

MVNEは「Mobile Virtual Network Enabler」の略であり、日本名では「仮想移動体サービス提供者」と呼びます。

簡単に言うと、前章で解説したMVNOとMNOの橋渡しを行う提供者であり、MVNEがMNOから借りた回線をMVNOに卸すという仕組みができています。

つまり、MVNOが通信サービスを提供するためには、MVNEが必要不可欠ということになります。

『MVNO』『MNO』『MVNE』の違い

mineoショップ大阪店

画像引用元:mineo 大阪|店舗|格安スマホ・SIM【mineo(マイネオ)】

ではここで、MVNOとMNO、そしてMVNEの違いについてまとめていきます。

MVNO/MNO/MVNEの違い
  • MVNO:大手キャリアから回線を借りて通信サービスを運営する格安SIM
  • MNO:独自の回線を所有している大手キャリア
  • MVNE:大手キャリアと格安SIMを繋ぐ

簡単に言うとMVNOは「格安SIM」であり、MNOは「大手キャリア」、MNVEは「格安SIMと大手キャリアを繋ぐもの」ということになります。

私たちが直接利用するのはMVNOとMNOになりますが、結局どちらがおすすめなのでしょうか?

下記にて詳しく解説していきます。

MVNOとMNOを選ぶならどちらがおすすめ?

ドコモeSIMの再発行はドコモショップでしか手続き不可

画像引用元:ドコモショップ丸の内店 | NTTドコモ

次に、MVNOとMNOのどちらがおすすめなのか解説していきます。

料金重視ならMVNO、品質重視ならMNOが適しています。

料金の安さを重視したいならMVNO

MVNOは格安プランだと1,000円以下で使える場合もあります。

また、高速通信と低速通信を切り替えられるようにデータ量の節約ができたり、データ繰り越しで余ったデータも無駄にせずに使えるなど、無駄のないサービスが魅力です。

スマホの料金を極力抑えたいという人は、MVNOの方が合っているでしょう。


品質を重視したいならMNO

一方で、通信やスマホの機種の品質を重視したいならMNOがおすすめです。

MVNOを一度でも使ったことがある人ならわかるかもしれませんが、MVNOは昼休みや夜など時間帯によって通信速度が一気に遅くなる場合があります。

時間帯を気にせず快適に使いたいなら、MNOを選ぶべきでしょう。

MNOの格安ブランドもおすすめ

最近では、MNOの回線を同じ品質で利用できる格安ブランドも登場しています。

ahamoやpovo、LINEMOは大手キャリアの料金の約半額で利用することができます。

基本的なプランは20GBですが、会社によっては3GBの小容量プランもあります。

格安SIMレベルで安くなっていると定評があるので、料金の安さも品質もこだわりたいなら、これらの格安ブランドを使うこともおすすめです。

MVNOとMNO選ぶならどちらがおすすめ?
  • スマホの料金を抑えたいならMVNOがおすすめ
  • 品質を重視したいならMNO
  • MNOにも最近は格安の通信プランが登場している

価格重視ならMVNO・品質重視ならMNOがおすすめ

NTTドコモのロゴ

画像引用元:コーポレートアイデンティティ | 企業情報 | NTTドコモ

最後に、MVNO・MNO・MVNEの違いについてまとめます。

MVNO/MNO/MVNEの違い
  • MVNO
    格安SIM提供事業者
  • MNO
    大手キャリア
  • MVNE
    格安SIMと大手キャリアを繋ぐ存在

MVNOは独自に回線や基地局などの通信インフラを持たず、大手キャリアの回線を借りて通信サービスを提供する事業者のことです。

つまり、格安SIMがMVNOにあたります。

一方で、MNOは独自の通信インフラを所有しており、それを使って通信サービスを提供しています。MNOはドコモやauのような大手キャリアということになりますね。

次に、MVNEはそんな格安SIMと大手キャリアを繋ぐ存在であり、MVNEが大手キャリアから回線をまとめて借りてMVNOに卸しています。

私達がスマホを使う上で直接関わりがあるのはMVNOとMNOですが、それぞれサービスの特徴も料金の相場も大きく異なります

価格重視の人はMVNO・品質重視の人はMNOがおすすめなので、是非今後の乗り換えや新規契約の参考にしてください。

携帯代10,000円て高くない!?格安SIMで月額を半分以下に抑えませんか?

この記事を書いた人
ライター歴5年。 iPhoneとXperiaの2台持ちで現在はドコモ。 ライターになる前は3年間携帯ショップの代理店で勤務。 愛猫と戯れるのが最大の癒し。