
ソフトバンク・au・ドコモの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
この記事では、auのSIMロック解除について最新の情報をまとめています。
- どうすればSIMロック解除できるのか
- 解除にはお金がかかるのか
- SIMロック解除したほうがいいのか
これらの疑問を総合的に解決します!
まとめ
- 2015年4月23日以降に
発売した機種が対象 - 店舗では3,000円、
オンラインでは0円 - auユーザーでなくても
手続きできる - SIMロック解除には
メリットしかない
SIMロックとは
まず、そもそもSIMロックとは、大手キャリアが販売する機種に仕掛ける機能制限のことを指します。
このSIMロックがかかっていると、購入した会社以外の回線では、モバイルデータ通信を行うことができません。
つまり、auがSIMロックをかけた機種は、auでしか使えないということです。
なお、SIMロックをかけているのはauだけではありません。
ドコモもソフトバンクも、自社で販売している機種にはSIMロックをかけています。
SIMロックは何のためにかけるのか?
SIMロックをかけるのは、ずばりユーザーが他社に乗り換えにくくするためです。
上でも書きましたが、auのSIMロックがかかっている機種は、ドコモやソフトバンクでは使用できません。
そうなると、当然ながら他社へ乗り換えるのが億劫になりますよね。
だからこそ、大手キャリアはSIMロックをかけるのです。
これは100%キャリア側の都合で、ユーザーにとってはただの「縛り」でしかありません。
ユーザーにはデメリットしかないと言っても過言ではないでしょう。
現在はSIMロック解除が義務化されている
ユーザーを縛ることが目的で、ユーザーにとってはデメリットしかないSIMロックに対しては、かねてより多くの反感が寄せられていました。
その声を受けて、総務省は2015年5月、SIMロック解除の原則義務化をルールとしました。
そのため現在は、au・ドコモ・ソフトバンクとも、ユーザーがSIMロック解除を希望すれば応じてくれます。
auでは、2つの方法でSIMロック解除の申し込みが可能です。
する方法
- auショップなど店舗で
申し込む - オンラインで申し込む
なお、2020年4月からキャリアとなった楽天モバイルでは、最初からSIMロックをかけていません。
これを楽天モバイルは「ネットワークの民主化」と表現しています。
店舗でのauのSIMロック解除方法
画像引用元:au WALLET
はじめに店舗でのSIMロック解除方法を紹介します。
基本的な流れは、必要なものと費用を用意して、auショップに行くだけです。
機種購入当日であれば、「量販店」や「併売店」でも手続き可能です。
SIMロック解除に必要なもの
SIMロック解除したい機種本体と本人確認書類が必要です。
auユーザーである必要はありません。
本人確認書類も、運転免許証など一般的なもので大丈夫です。
SIMロック解除の費用
店舗でのSIMロック解除には、手数料3,000円(税抜)がかかります。
auユーザーでもauユーザーでなくても同額です。
例外として、機種購入当日に限り、「量販店」「併売店」も含めてSIMロック解除手数料が無料になります。
SIMロック解除の手順
SIMロック解除したい意思を伝えて、機種を預けて本人確認書類を提示してください。
あとは店員の指示に従いましょう。
ユーザー側が何か特別なことをする必要はありません。ただ待っているだけで、作業は終わります。
電話でのauのSIMロック解除方法
auでは、電話でSIMロックを解除することはできません。
ドコモ・au・ソフトバンクのうち、電話でSIMロック解除できるのはドコモだけです。
ただ、オンラインのMy auからであればSIMロック解除の申請ができるので、ショップへ行くのが大変な方は、ネットから手続きすることをおすすめします。
オンラインでのauのSIMロック解除方法
画像引用元: android(アンドロイド)で厳選アプリが取り放題!|アプリ – auスマートパス
auでは店舗に行かなくても、My auからSIMロック解除することができます。
かつてはauユーザーでなければオンライン手続きができなかったのですが、2020年4月6日から、auユーザー以外でもオンライン手続きが可能になりました!
My auの受付時間は9時00分~21時30分です。
24時間受付しているauオンラインショップとは違うので、そこだけは注意してください。
オンラインでのSIMロック解除に必要なもの
「au ID」が必要です。登録は無料で、auユーザーでなくても登録できます。
auユーザーでない場合は、機種のIMEI情報も必要です。
手元に機種を用意しておくか、あらかじめ控えておくといいでしょう。
IMEI情報の確認方法
「IMEI」という文字を見ると、「何か専門用語っぽい!難しそう」という印象を受けますが、これは誰でもすぐ確認できる情報です。
ここではiPhoneを例に、IMEI情報の見方を紹介します。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「情報」をタップ
- 下のほうに「IMEI」という15桁の数字がある
オンラインでのSIMロック解除の費用
オンライン(My au)では手数料無料です。
店舗では3,000円なので、よほど事情がなければオンラインで手続きするべきでしょう。
オンラインでのSIMロック解除の手順
オンラインでは、以下の手順が必要です。
1 au IDがない場合は登録する
2 公式ページにアクセスする
3 ページ内の「SIMロック解除のお手続き(My au)」をクリック
画像引用元:SIMロック解除のお手続き | スマートフォン・携帯電話をご利用の方 | au
4 画面に従い、IMEI情報とメールアドレスを入力する
5 メールアドレスに確認メールが送信される
6 確認メールで届いたURLにアクセスして完了
au IDを新規登録する必要がある場合はちょっと面倒ですが、手順自体は極めて簡単です。
auのSIMロック解除の条件
SIMロック解除は原則義務化されてはいますが、まったくの無条件というわけではありません。
- 2015年4月23日以降に発売されたSIMロック解除機能対応の機種であること
- ネットワーク利用制限中のau携帯電話でないこと
- 機種購入から101日目以降であること
- 100日目以内でも解除してもらえる条件がある
現在auユーザーであるかどうかは、関係ありません。
すでに解約している人や、auユーザーではない人が中古でauの機種だけを入手した場合でも、SIMロック解除には応じてもらえます。
日数制限
auでは、対象機種の購入から101日目以降でないと、原則SIMロック解除をしてもらえません。
この日数制限をまともに受けるのは、「機種代金を分割払いしているが、クレジットカード払いではないauユーザー」です。
ただし、例外もあります。
購入から100日目以内でも解除してもらえる条件
例外として、以下に当てはまる場合は100日目以内でも解除してもらえます。
- 割賦残債がない場合(一括での購入・一括での残債精算済みなど)
- 利用中のau回線(SIMロック解除を希望する機種で利用している回線)において、前回のSIMロック解除受付日から100日が経過している場合
- SIMロック解除を希望している機種の割賦代金および、紐づく回線のau利用料金の支払い方法を、クレジットカードに設定している場合
何やら難しい言い回しですよね。
簡単にまとめると、クレジットカード払いの方は、それだけで日数制限から外れます。
また、auユーザーでない方が中古で入手しても、「割賦残債がない場合」に当てはまるので、100日制限は関係ありません。
もっとも、前の持ち主がちゃんと支払っていればの話ですが……。
支払っていない場合は、「ネットワーク制限」という別の問題も出てきます。
中古で購入する際は、その機種の支払い状態も確認しておきましょう。
SIMロック解除の開始時期
現行のSIMロック解除の開始時期は、総務省が定めた2015年5月以降です。
もうだいぶ前のことですし、気にする必要はありません。
また、「機種を買ってから日にちが経ちすぎた」という理由で解除できなくなることもないので、安心して手続きしてくださいね。
SIMロック解除の対応機種
2015年4月23日以降に発売された機種が、SIMロック解除対応機種になります。
それより古い機種は、残念ながら対応機種ではありません。
逆に2015年4月23日以降に発売された機種、特にスマホの場合は、よほどの例外でなければ対応機種となります。
例えばiPhoneシリーズは、iPhone 6s/6s Plus(2015年9月発売)からずっと対応機種です。
心配な方は、公式ページを参照してください。
機種によってSIMロック解除の料金が変わる、などということもありません。
auのSIMの種類
画像引用元:SIMって何?
auに限りませんが、SIMカードには3種類の大きさがあります。
- 標準SIM
- microSIM
- nanoSIM
ただ、SIMの種類とSIMロック解除の条件は関係ありません。
また2015年4月23日以降に発売したSIMロック対応機種は、恐らくすべて「nanoSIM」対応なのではないでしょうか。
標準SIM(2008年~)
日本では2008年頃から使われ始めた25×15mmのSIMカードです。
iPhone 3Gなどの時代ですね。
microSIM(2010年~)
日本では2010年頃から使われ始めた15×12mmのmicroSIMカードです。
iPhone 4が出た頃なので、スマホとしてはこれも「大昔」ですね。
nanoSIMカード(2012年~)
日本では2012年頃から使われ始め、現在の主流になっているのnanoSIMカード。
サイズは12.3×8.8mmです。
iPhone 5(2012年9月発売)ではすでにnanoSIMでした。
SIMロック解除件数の推移
2015年5月から原則義務化されたSIMロック解除ですが、それ以降、SIMロック解除の件数は増えたのでしょうか?
結論から言えば、右上がりにぐんぐん伸びています。
総務省が公開している参考資料によると、SIMロック解除を義務化して以降、件数が大幅に伸びています。
例えば2016年度の第1四半期のSIMロック解除件数は、約58,000件でした。
それが2017年の第4四半期には、約590,000件と10倍以上になっています。
ユーザーにとってはデメリットしかないSIMロックですから、みなさん解除したくてたまらなかったのかもしれませんね。
ドコモとソフトバンクのSIMロック解除と比較
画像引用元:ドコモショップ丸の内店 | NTTドコモ
auでは、店舗でSIMロック解除の手続きをすると3,000円がかかり、オンラインなら無料でしたよね。
ドコモ・ソフトバンクではどうなっているのでしょうか。
auと同様、店舗では3,000円、オンラインなら無料で手続きできます。
ソフトバンクはオンライン手続きに制限
ソフトバンクの場合、オンラインではSIMロック解除の手続きができません。
そのため、必然的に3,000円がかかってしまいます。
しかも、ソフトバンクユーザーでないと申請できないので、中古でソフトバンクのSIMロックがかかった機種を入手する際は、一層の注意が必要です。
ドコモユーザーなら電話から手続き可能
ドコモでは、店舗とオンラインに加えて、ドコモユーザー限定で、電話からでもSIMロック解除の手続きができます。
ただこの場合も店舗と同様、3,000円の手数料はかかります。
SIMロック解除するメリット
SIMロック解除は、できるなら絶対にしたほうがいいです。
- どこの回線でも使えるようになる
- 海外利用も可能
- 中古市場での相場が上がる
- そもそもSIMロックという状態が歪
どこの回線でも使えるようになる
auのSIMロックがかけられている場合、au回線でないとモバイルデータ通信ができません。
そんなSIMロックを解除すれば、ドコモ回線やソフトバンク回線でもその機種が使えるようになります。
格安SIM(MVNO)も同様です。
SIMロックを解除しておけば気軽に乗り換えることができますし、乗り換え時にわざわざ改めて新しい機種を買う必要がなくなるので、節約にも繋がります。
海外利用も可能
SIMロックが解除されていれば、海外の通信会社のSIMカードを入れて使うこともできます。
海外用のスマホなどを買わなくて済むので、やはり節約に繋がりますね。
ただ全機種が全社で使えるというわけではないので、SIMロックとは別の問題で使えないこともあります。
実際に利用する際は、使いたい通信会社が提供しているバンドと、スマホの対応バンドの関係をしっかりチェックしておきましょう。
中古市場での相場が上がる
SIMロックを解除すれば、中古市場での価格が一気に上がります。
というより、SIMロックされている機種は、それだけで価値が大きく落ちてしまうので気を付けてください。
SIMロックはユーザーにとってデメリットしかありません。
そのため、SIMロックされている機種は、中古市場では売れにくい傾向があるのです。
そもそもSIMロックという状態が歪
SIMロックという手法は、日本の大手キャリア独自のやり方とも言われています。
世界的には、そもそも「SIMロック」という考え自体がありません。
事実、Apple Storeで売っているiPhoneには、SIMロックなんてかかっていませんよね。
ちなみに、2020年4月にキャリアに新規参入した楽天モバイルでは、最初からSIMロックなしで機種を販売しています。
実は注意点が少ないSIMロック解除
以上、auのSIMロック解除についてでした。
- 2015年4月23日以降に
発売した機種が対象 - 店舗では3,000円、
オンラインでは0円 - auユーザーでなくても
手続きできる - SIMロック解除には
メリットしかない
auのSIMロック手続きにかかる手数料は、店舗では3,000円、オンラインでは無料となります。
2020年4月6日から、auユーザーでなくてもオンライン手続きができるようになりました。
au IDは必要ですが、登録無料なので、節約のためにもオンラインからの手続きをおすすめします。
SIMロック解除は、ユーザーにとってメリットだらけです。
解除できるときにしておくと、後々便利かもしれません。
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