
携帯代10,000円て高くない!?格安SIMで今の月額を半分以下に抑えませんか?
「今までずっとキャリアで使っていたけど、そろそろ格安SIMにした方がいいのかな」
ここ最近までキャリアで使い続けていた人も、格安SIMへの乗り換えを検討する人が多いようです。
2020年9月18日に総務省が出したシェア数の統計データでも、キャリアの総合的な契約数は減り格安SIMはおよそ200万人もユーザーが増えています。
そこでこの記事では、今さら聞きにくい格安SIMと大手キャリアの5つの違いを具体的な比較を交えて解説します。
初めての格安SIMを検討中の人は、ぜひ乗り換え先を決める助けにしてくださいね!
- 料金は基本的に格安SIMの方が安い
- 通信品質・通話品質はキャリアの方がいい
- キャリアは光セット割引や家族割引がある
- キャリアは高スペックスマホが多く、
格安SIMは安さ・コスパ重視のスマホが多い - サポート体制はキャリアの方が手厚い
格安SIMと大手キャリアを比較!5つの違いを解説
格安SIMと大手キャリアでは、次の5つのポイントが大きく違います。
- 通信品質・通信速度
- 料金プランとデータ量
- 光回線とのセット割引や家族割引
- サポート体制
- スマホ本体のラインナップ
格安SIMが流行り出してから、「安くて乗り換えたけど、やっぱりキャリアの方がいい」と出戻りする人も結構多く見受けられます。
料金プランの安さだけで格安SIMを決めてしまうと後悔する可能性があるので、乗り換えを決める前に上記5つのポイントはしっかり押さえておきましょう。
違い1:通信品質・通信速度
格安SIMと大手キャリアの1番の違いは、通信の品質と速度です。
キャリアから通信回線設備を借りて運営している格安SIMは、どう頑張っても大元であるキャリアより高品質な通信は提供できません。
通信が全く混雑しない平日午後や夜中なら、キャリアでも格安SIMでも大きな違いを感じることなく使えるでしょう。
一方で通信が非常に混雑する時間帯は、格安SIMだと極端に通信が遅くなってしまいます。
- 通勤・通学の時間帯
- 12時〜13時
- 18時〜21時
キャリアから格安SIMに乗り換える場合は、この通信品質・速度が変わることは必ず押さえておきましょう。
違い2:料金プランとデータ量
画像引用元:シンプル2択な料金プラン。ギガホ、ギガライト | 料金・割引 | NTTドコモ
格安SIMは名前の通り、大手キャリアと比較すると安いプランを提供しています。
具体的にいくら安くなるのかは、契約するキャリア・格安SIMと利用するデータ量の組み合わせによって変わります。
とはいえ利用者の多い3〜5GBで比較すると、格安SIMの方が月に2,500円前後安くなるパターンが多くなっています。
一方、30GBといった大容量プランで比較すると、格安SIMとキャリアとの差額は数百円〜1,000円となるパターンが一気に増えます。
具体的な料金の比較は後ほど行いますが、格安SIMは安さ重視のライトユーザー向けプラン、キャリアは速度重視のヘビーユーザー向けプランと考えていいでしょう。
- 2021年3月以降に大手キャリアは20GBで月額2,980円のプランを開始予定です
違い3:光回線とのセット割引や家族割引
画像引用元:速いドコモ光なら GMOとくとくBB | クチコミで人気 ! お得で安いプロバイダー
キャリアでは、光回線のセット割引や家族まとめて利用することでの割引があります。
- ドコモ光セット割:1,100円割引/1回線
- みんなドコモ割:550円〜1,100円割引/1回線
ドコモの場合なら2つの割引を併用することで、毎月2,200円割引が受けられますね。
一方で格安SIMをみると、BIGLOBEモバイルやOCN モバイル ONEなど一部の事業者は光回線とのセット割引を提供しています。
しかし、格安SIMの料金が元々安いことから、こうした割引額はそこまで高くありません。
- BIGLOBEモバイル:最大300円割引
- OCN モバイル ONE:200円割引
この違いがあるため、家族まとめて利用と光回線セット割引も適用した場合はキャリアの方がお得になるパターンもあります。
上記2つの割引を利用中なら、格安SIMに乗り換える前に総合的なコストがどう変わるのかしっかりチェックすることが大切ですね。
違い4:サポート体制
キャリアは全国にショップを展開し、店頭でスマホの修理や各種サポートが受けられます。
ショップ運営する代理店によっては、頻繁にスマホ教室を開催していて初スマホの人でも安心ですね。
一方、格安SIMは基本的にWebでの申込みとなり、トラブル発生時も公式サイトのよくある質問などを調べてセルフで解決する必要があります。
この違いがあるため、使い方が不安な人や都度相談したい人は、キャリアの方が安心して利用できるでしょう。
違い5:スマホ本体のラインナップ
キャリアが販売するスマホは、iPhone 12やGalaxy S20といった最新モデル・高スペックモデルが中心です。
最近は低価格帯のスマホも取り扱っていますが、主力展開するのは高性能モデルですね。
一方で格安SIMは、ローエンド〜ミドルレンジスマホを中心に販売しています。
価格重視の人ならスマホの機種代金も安い方が嬉しいでしょうが、スペック重視の人は魅力を感じるモデルが少ないかもしれません。
格安SIMで回線契約だけでなくスマホも購入するなら、取り扱うラインナップはしっかりチェックしておきたいですね。
- 通信速度が安定して速い
- 家族割引・光セット割で安くなる
- ショップでのサポートが受けられる
- 最新iPhoneなど高性能モデルを販売している
- データ量の少ないプランは圧倒的に安い
- 低価格スマホ中心で機種代金も安い
ここまでの比較をまとめると上記の通りです。
通信速度重視や最新スマホを利用するなら、家族まとめてキャリアで運用するのもありでしょう。
一方、ひとり暮らしの人や価格重視で選ぶなら格安SIMがいいですね。
次の章から、格安SIMで選ぶ際に気になる料金や速度の違いを具体例を交えてみていきましょう。
料金プランを比較
格安SIMとキャリアの料金プランでは狙っているユーザー層が違います。
- 格安SIM:小容量プランで足りるライトユーザー向け
- キャリア:大容量プランを使いたいヘビーユーザー向け
具体例として、今回はドコモとmineoを比較してみましょう。
なお、ドコモとmineoではプラン構成が異なるため、mineoに合わせたデータ量別の各種割引前の料金を比較します。
ドコモとmineoの料金比較
データ量 | ドコモ | mineo |
---|---|---|
500MB | 3,465円 | 1,540円 |
3GB | 4,565円 | 1,760円 |
6GB | 6,765円 | 2,508円 |
10GB | 7,865円 | 3,542円 |
20GB | 5,148円 | |
30GB | 7,260円 |
20GB以下ならmineoの方が安い
ドコモとmineoの料金を比較すると一目瞭然ですが、20GB以下ならmineoの方がお得に使えますね。
比較的利用者の多い3GBなら、2,805円も月額料金の差が生まれます。
他の格安SIMもmineoと似たような料金体系が多いため、基本的に利用するデータ量が少ない人は格安SIMの方が安くなると考えていいでしょう。
なお、ドコモでみんな家族割やドコモ光セット割を利用する場合でも、20GB以下ならmineoの方が安くなります。
家族割引・光セット割適用後の料金比較
データ量 | ドコモ | mineo |
---|---|---|
500MB | 2,365円 | 1,485円 |
3GB | 2,915円 | 1,705円 |
6GB | 4,565円 | 2,453円 |
10GB | 5,665円 | 3,487円 |
20GB | 5,093円 | |
30GB | 7,205円 |
少ないデータ量で問題ないライトユーザーの人なら、mineoをはじめたとした格安SIMを選んだ方が良さそうですね。
30GBはドコモの方が安くなる
一方、毎月のデータ量が30GBになる場合には、mineoよりドコモの方がお得になります。
1,000円に満たない差額ですが、通信速度も考慮すると30GBならドコモを選んだ方がいいですね。
加えて、ドコモはみんな家族割とドコモ光セット割でさらに安くなります。
- ドコモ:5,665円
- mineo:7,205円
大容量プランを使うなら、格安SIMよりキャリアを選んだ方がいいでしょう。
最安はここ!月額料金が安い格安SIMランキング【2020年最新】通信速度を比較
格安SIMとキャリアでは、通信速度と安定性に大きな違いがあります。
- 格安SIM:通常時は1〜10Mbps、
混雑時は1Mbps以下になることもある - キャリア:常にストレスない速度で通信できる
いくつか例をあげて、キャリアや格安SIMの速度測定結果やSNSでの口コミをみていきましょう。
ドコモは常に100Mbps以上
キャリアの例としてドコモの通信速度を測定すると、よく100Mbps以上の速度が出ます。
今回は平日で混雑しやすい12時台の測定でしたが、結果は149Mbpsとかなり良好な結果でした。
利用場所が変わると速度も変わりますが、キャリアなら100Mbpsを下回ることはそうそうなく超快適ですね。
格安SIMは遅く感じる人が多い
格安SIMはさまざまな事業者がありますが、bitWaveで集計した結果が次の通りです。
格安SIMの通信速度を比較
格安SIM | 総合結果(平均) | 朝 | 昼 | 夕方 | 夜 |
---|---|---|---|---|---|
ワイモバイル | 34.0Mbps | 35.0Mbps | 31.6Mbps | 33.2Mbps | 41.2Mbps |
UQモバイル | 14.4Mbps | 18.0Mbps | 11.4Mbps | 14.9Mbps | 13.3Mbps |
LINEモバイル | 6.6Mbps | 13.2Mbps | 0.4Mbps | 6.7Mbps | 6.0Mbps |
OCN モバイル ONE | 10.2Mbps | 16.6Mbps | 7.5Mbps | 9.0Mbps | 7.6Mbps |
y.uモバイル | 6.6Mbps | 5.3 Mbps | 11.6 Mbps | 4.5 Mbps | 5.1 Mbps |
mineo | 3.8Mbps | 6.5Mbps | 0.3Mbps | 3.2Mbps | 5.1Mbps |
BIGLOBEモバイル | 5.5Mbps | 6.3Mbps | 0.8Mbps | 6.0Mbps | 8.7Mbps |
IIJmio | 4.4Mbps | 9.1Mbps | 0.3Mbps | 2.9Mbps | 5.2Mbps |
イオンモバイル | 4.0Mbps | 5.7Mbps | 0.3Mbps | 2.9Mbps | 6.9Mbps |
nuroモバイル | 7.5Mbps | 15.5Mbps | 1.3Mbps | 4.5Mbps | 8.8Mbps |
総合的に速度が安定して速いのは、ワイモバイルやUQモバイルといったサブブランドですね。
遅くなっても10Mbps以上の速度があるので、動画やゲームもストレスなく利用できるでしょう。
一方、格安SIMは利用する事業者や時間帯で通信速度が遅くなります。
1Mbps以下になると検索だけでもストレスを感じるようになるので、料金面だけでなく使う時間帯・使い方に合わない格安SIMは避けた方が無難ですね。
【2020年】格安SIM厳選10社の通信速度を比較|計測してわかった速い回線おすすめランキング各種手数料を比較
契約や乗り換えの際に発生する各種手数料は、基本的な部分はキャリアでも格安SIMでも同じです。
- 契約事務手数料:3,300円
- 解約金:なし
- MNP転出料:3,300円
契約時とMNP転出時には、それぞれ3,300円の手数料が発生します。
ただ、ドコモが2021年4月からMNP転出料無料化を発表し、auやソフトバンクも2021年春からサブブランドへの転出料無料化を発表しています。
総務省の意向があるため、今後は格安SIMも含めてMNP転出料は必要なくなるでしょう。
なお、手数料関連は各事業者が決めるものなので、上記の基本から外れるものや独自のものがあります。
- ドコモ:オンラインショップで契約事務手数料無料
- LINEモバイル:SIM発行手数料440円が別途発生
- OCNモバイルONE:SIM発行手数料440円が別途発生
- ドコモ・au:2年縛りを付ける場合は解約金1,100円
キャリアも格安SIMも基本的な手数料を押さえておけば問題ないでしょうが、手続きの際は念のためチェックしておきましょう。
取り扱いスマホを比較
キャリアと格安SIMでは、契約できるスマホのランクに違いがあります。
- キャリア:最新モデル・高スペックモデルが中心
- 格安SIM:ローエンド〜ミドルレンジの低価格モデルが中心
例えばiPhoneなら、キャリアでは最新iPhoneがゲットできますが、格安SIMの場合は型落ちモデルが中心です。
参考にドコモとmineo・UQモバイルを比較すると、2020年12月現在の取り扱いiPhoneは次のようになります。
- ドコモ
→iPhone 12各モデル
→iPhone SE(第2世代)
→iPhone 11各モデル - mineo
→iPhone 8(中古)
→iPhone 11 - UQモバイル
→iPhone SE(第2世代)
→iPhone 8(中古)
また、iPhoneならApple Storeで購入する方法もありますが、XperiaやGalaxyなど一部のAndroidは国内正規販売がキャリアのみのモデルも結構あります。
とはいえ、最近はスペックのベースラインが非常に高く、型落ちやローエンド・ミドルレンジモデルでもほとんど困りません。
それでも最新モデル・高スペックモデルがいいという人が格安SIMを契約するなら、手続き前に欲しい端末を手に入れるルートをチェックしておいた方がいいでしょう。
【2020年最新】端末をセット購入できる格安SIMおすすめランキング格安SIMがおすすめの人
格安SIMとキャリアの比較した内容をまとめると、格安SIMは次のような目的・使い方の人におすすめです。
- 毎月の料金を安く抑えたい人
- データ量が3〜6GBと少なくていい人
- スマホの操作に慣れていてサポート不要な人
- 通信速度がそこまで速くなくてもイライラしない人
- 最新モデルでなくても構わない人
格安SIM最大の売りは月額料金が安いことです。
mineoを例に解説した通り、3GBで1,760円とキャリアより2〜3,000円安く使えます。
とはいえ、速度が遅くなりがちだったりセット販売スマホのスペックが低めだったりと、ヘビーユーザーには受け入れられないデメリットもあります。
こうしたデメリットが気にならない使い方の人なら、格安SIMに乗り換えて毎月のランニングコストをグッと抑えられますね!
【2021年1月】格安SIMおすすめランキング|速度・料金を比較した厳選10社大手キャリアがおすすめの人
一方、大手キャリアは次のような目的・使い方の人におすすめです。
- データ量をたっぷり使いたい人
- ゲーム・動画など速度重視で使いたい人
- 初スマホでショップでのサポートがあった方がいい人
- せっかくなら最新スマホを使いたい人
大手キャリアのメリットは、安定して速い通信速度と最新の人気スマホがゲットできることでしょう。
特に通信速度に関してはキャリアが圧倒的優位に立っていて、安定して100Mbps以上の超快適な速度で使えます。
また、間もなく各社3Gが終了することもあり、これから初スマホという人も多いですよね。
操作やプラン内容の相談など、困ったときにショップに頼りたいならキャリアなら安心して聞きに行けます。
安定した速度やサポート面を重視するなら、大手キャリアで契約すれば安心して使えますね!
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格安SIMと大手キャリアの比較まとめ
今回は格安SIMを検討する人が気になる格安SIMと大手キャリア違いについて解説しました。
- 料金は格安SIMの方が安い
- 通信品質・通話品質はキャリアの方がいい
- キャリアは光セット割引や家族割引がある
- キャリアは高スペックスマホが多く、
格安SIMは安さ・コスパ重視のスマホが多い - サポート体制はキャリアの方が手厚い
格安SIMにすることで、月額料金は安くなります。
しかし、通信速度が遅くなる問題は依然としてありますし、人によってはサポート面が弱いことに不安を感じることもあるでしょう。
格安SIMには安さ重視で乗り換える人も多いでしょうが、より使い方にあったサービスを選んで乗り換えした後に困らないようにしましょうね!