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SiriやAmazon Echoの認識言語を英語にできることはご存じでしょうか。
さまざまな英語アプリを試しても、いつの間にか学習しなくなってしまう方も多いのではないでしょうか。
まさに筆者がそうでした……。
そこで、筆者が試したのは、「SiriとAmazon Echoの認識言語を英語にする」という方法です。
この記事では、iPhoneのSiriとアレクサの音声認識を英語にした筆者の体験記と、その手順・効果について紹介します。
- 音声認識を英語にすれば可能
- Amazon Echoではリスニング力が向上
- Siriでは発音スキルが向上
- 英語を「話す」力を伸ばすには向いていない
Amazon Echo(アレクサ)とSiriを英語認識に変えてみよう
画像引用元:Amazon.co.jp
まず最初に、なぜ筆者がこのような考えに至ったのかを簡単に説明します。
そもそも筆者の英語リスニングレベルは、「聞いたことのある単語がぽちぽちわかるレベル」でした。
例えば、オバマ前大統領のスピーチは、私にはこのように聞こえます。
「protect・・owner・・・・my presence・・・」
つまり、何を言っているのかわかりません。
やさしい単語を使ったかんたんな文なら意味がわかるのですが、長い文章になると「言いたいこと」を把握するのは難しいです。
言語変更しようと思ったワケ
なぜSiriとアレクサの言語変更をしようと思ったのかというと、「英語を日常的に使う状態」にしたかったからです。
実は、英語学習アプリをいくつか試してみたのですが、忙しいとアプリを起動しない日が増えてしまい、なかなか学習習慣が定着しませんでした。
そこで英語学習方法について調べてみたところ、「英語をスラスラ喋れるようには、英語を使わなければならない状況に身を置くのがいちばん」ということが分かったのです。
つまり、環境を強制的に変えて学習せざるを得ない状況をつくるということですね。
当時は英語学習のためにセブへの留学が流行っていました。
しかし、留学するのは大変です。また、日常的に英語を使おうと奮起したところで、私のまわりには外国人の方がいません。
英語を「日常的に使う」にはどうすればいいか?私はさらに考えました。
そして思いついたのが、身近な機器を英語認識に変えるのが手っ取り早いということです。
アレクサとSiriを英語認識に変えてみよう
わたしのまわりにある音声認識端末といえば、Amazon EchoとiPhoneの2つでした。
Amazon Echoを使うタイミングは、天気を調べたり料理時にタイマーをセットしたりするときです。
iPhoneでSiriを使うのは、アラームやタイマーをセットするときでした。
これらの認識言語を英語にすることで、英語を毎日使わざるを得ない状況になります。
ここからは、
- Amazon Echoの音声認識を英語に変更する
- iPhoneのSiriの音声認識を英語に変更する
それぞれの手順について解説していきますね。
Amazon Echo(アレクサ)を英語で使うための設定手順
画像引用元:Amazon | Echo – スマートスピーカー
まずは、Amazon Echoの音声認識を英語に変更する手順と注意点、その効果について説明します。
Aamzon Echoとは、Amazonが開発したスマートスピーカーシリーズのことです。
Amazon版のSiriのようなもので、例えば「明日の天気は?」と話しかけると、「明日の天気は曇り時々雨です。気温は~」などと回答してくれます。
日本で買ったものは日本語に設定されていますが、設定を変更すれば他の言語も認識できるようになります。
認識言語変更の注意点
ただし、認識言語を変更するにあたっては、注意点があります。
それはAmazon Echoの認識言語を英語にすると、音声で買い物ができなくなるということです。
Amazon Echoは、「アレクサ、〇〇ほしい」などと話しかけると、Amazon Echoが検索結果を音声で伝えてくれて、Amazonへ発注する機能が搭載されています。
ですが言語を英語にすることで、この機能が使えなくなるのです。
そのため普段Amazon Echoで買い物している方は、注意が必要です。
Amazon Echoの音声認識を変更する手順
Amazon Echoの設定を変更するには、初期設定時に使った「Amazon Alexa」アプリを使います。
メニューボタン>「設定」>「デバイスの設定」と進み、設定したEchoを選択しましょう。
設定メニューが表示されたら下までスクロールし、「言語」をタップしてください。
ちなみに私が保有しているEcho Dot 第1世代では、英語の選択肢は次の4種類ありました。
- English(United States)・・・アメリカ英語
- English(India)・・・インド英語
- English(Austaralia/New Zealand)・・・オーストラリア/ニュージーランド英語
- English(United Kingdom)・・・イギリス英語
これらの中から、音声認識させたい言語を選んでください。
クイーンズイングリッシュがお好きな方は、イギリス英語を選択してもいいかもしれません。
そうすると、次の画像のような注意事項が表示されます。
注意事項を読み、問題なければOKを押しましょう。
「言語の変更が反映されるまで、数分かかる場合があります」と表示されたら、「OK」ボタンを押してください。
以上で設定は完了です。
Amazon Echoでリスニング力が向上!
Amazon Echoを英語にしてよかったことは、リスニング力の向上です。
そもそもEchoの機体にはディスプレイがないため、アレクサが言っていることを知るには聞き取るしかありません。
また、Amazon Echoの話すスピードは非常に速く、おそらくネイティブの人と同じくらいのスピードです。
これまで使っていた英語学習アプリは、日本人にあわせてゆっくり話していたということに、恥ずかしながらはじめて気づきました。
ただ、アレクサがしゃべるスピードは非常に速いので、筆者の英語レベルでは半分ほどしか聞き取れません。
おそらく、英語のリスニング力が上級レベルでないと完全に理解するのは難しいでしょう。
もし聞き取れなかったら、何度も同じ質問をして、アレクサに何度も同じ言葉を喋らせましょう。
相手は機械です。何度同じ質問をしても不機嫌になることはありません。
聞き取れなかったらアプリで確認
何度聞いてもアレクサが何を言ってるのかわからないこともあるでしょう。
そんなときは、アプリを開いて英文を確認してください。
アプリのメニューボタンから「アクティビティ」を選択すれば、アレクサのセリフが英文で表示されます。
聞き取れなかった単語を確認して、再度英文を見ながら聞き直してみてください。
iPhoneのSiriを英語で使うための設定手順
画像引用元:Siri – Apple(日本)
筆者が試したもうひとつの方法は、iPhoneのSiriの認識言語を英語にすることでした。
Siriに話しかけるときは英語、Siriが回答するときに使う言語も英語となります。
なお、Siriの認識言語を変更しても、メモ帳やGoogleマップなどのアプリの音声認識は日本語のままです。
そのため、特段使いにくくなることはありません。
Siriの言語を変更する手順
Siriの言語を変更する手順は、とても簡単です。
まずはiPhoneの「設定」を開きましょう。
- 「Siriと検索」へと進む
- 「言語」をタップする
- 好きな言語を選択する
これで設定は完了します。
Siriを起動して英語で話しかけてみましょう。
話しかけた言葉がディスプレイに英語で表示されますよ。
Siriで選択できる英語は9種類ある
ちなみにSiriで選択できる英語は、次の9種類です。
自分の学習したい英語を選んでみてくださいね。
- 英語(アイルランド)
- 英語(アメリカ合衆国)
- 英語(イギリス)
- 英語(インド)
- 英語(オーストラリア)
- 英語(カナダ)
- 英語(シンガポール)
- 英語(ニュージーランド)
- 英語(南アフリカ)
Siriは発音力の向上に一役買ってくれた
Siriの設定を変更したことで、発音の正確性が確認できるようになりました。
きちんと発音できた英語は正しく認識してもらえますが、発音がおかしいものは別の単語で表示されてしまいます。
例えば、「right」と言ったつもりなのに「light」と表示されてしまったり……。
自己学習しているときは、「自分の発音がきちんと相手に伝わるか」ということをチェックできません。
ですが、Siriの音声認識機能を使うことで、発音の正しさをチェックできます。
Siriはリスニング力向上には向かない
Siriに英語で質問すると、多くの場合、その回答はディスプレイに表示されます。
つまり英語で答えてもらっても、テキストで認識できてしまいます。
そのため、リスニング力はあまり向上しないかもしれません。
Amazon Echo(アレクサ)とSiriを英語設定にした効果と注意点
画像引用元:Amazon | Echo – スマートスピーカー
結論から言いますと、英語力はやや向上しました。
というのも、英語認識の設定をかけたことで、否が応でも「英語でしゃべる」ことが必要になったからです。
「これって英語で何ていうんだろう」と頭の中で考えて、英語でしゃべることを日々繰り返しました。
たまに全く認識してくれなくて(伝わらなくて)、諦めてしまうこともありましたが……。
リスニングも、何を言っているのか「以前よりも」わかるようになりました。
ただ、繰り返しになりますが、アレクサのしゃべるスピードは、私にとっては速すぎます。
速すぎて聞き取れないことも多いです。
話すための語彙は増えない
「自分もアレクサ(またはSiri)を英語認識で使いたい」と考えている方に、注意していただきたいことがあります。
それは、相手はあくまで機械であり、コミュニケーションが取れるわけではないということです。
例えば、
- 「アレクサ今日の天気は?」→「今日は晴れです。気温は~」
- 「アレクサおはよう」→「今日は〇〇の日です。」
といったように、「質問して回答をもらう」という単純な会話しかできません。
毎日繰り返し使っていくうちに、自分がしゃべる言葉はどんどんパターン化していきます。
基本的に語彙はあまり増えません。
聞き取りの能力は向上するものの「話せるようになる」ためには、もっと別のアプローチが必要になると思います。
おすすめの定形英語質問文
実際に私がよく使っていた英語の定型文をご紹介します。
「英語設定にしてみたけど、何を話しかければ良いのか分からない」という方は、まず以下の質問から挑戦してみてくださいね。
ここでは、アレクサに対する定形の質問を紹介します。
おすすめ挨拶フレーズ
まずはおすすめの挨拶フレーズです。
実際に英語圏の方とコミュニケーションをとる際にも使えますよ。
フレーズ | アレクサの回答内容 |
---|---|
Good morning. | 今日と同じ日付にあった過去のエピソードを紹介してくれる |
Good afternoon. | ジョーク交じりの話しをしてくれる |
How is the weather? | 今日の天気、気温を教えてくれる |
「Good morning」や「Good afternoon」といった挨拶は、アレクサが様々なエピソードを話してくれるきっかけとなるフレーズです。
例えば、5月30日であれば、「最初のスペースシャトルであるディスカバリー号が宇宙ステーションにドッキングした日」といった情報を教えてくれます。
毎日違う内容の豆知識が聞けるので、見識が広がりますよ。
「How is the weather?」は、定型文が返ってきますが、天気の表現を知るきっかけにもなるでしょう。
おすすめ命令フレーズ
次の2つは、よく使う命令フレーズです。
簡単ではありますが、応用も可能ですよ。
命令文 | 日本語訳 |
---|---|
Set a timer ○○mitute. | タイマーを〇〇分にセットして |
Play music by 〇〇 | 〇〇の音楽をかけて |
「Set a timer ~」は、料理をしているときのタイマーセットに役に立ちます。
作業しながらタイマーセットできるので楽です。
「Play music~」では、音楽をかけられます。ただし、Amazon musicに加入していない方は、サンプルの音楽が流れるだけです。
Amazon Echo(アレクサ)とSiriの英語設定は学習効果あり
Amazon EchoとSiriの言語を英語に設定する方法について解説しました。
- 音声認識を英語にすれば可能
- Amazon Echoではリスニング力が向上
- Siriでは発音スキルが向上
- 英語を「話す」力を伸ばすには向いていない
普段使っているデバイスを工夫して活用すれば英語学習は可能です。
ですが「英語を話す力」を伸ばすのには、どちらのデバイスもあまり向いていません。
他のアプリを併用したり、実際に人と話したりすることで伸ばしていくしかないでしょう。
あなたの英語学習にお役に立てれば幸いです。
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