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この記事では、SNSの分類について考え、解説しています。
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)という言葉が世間に浸透してから、およそ15年。
ブームに乗じて様々な類似サービスが生まれる一方、競争に揉まれて衰退したり、サービス終了したりしたものも数知れません。
そして現在は、一部の大手SNSに人気が集中しています。
特に「LINE」「Twitter」「Instagram」「Facebook」の4つは、全く知らない人のほうが珍しいくらいでしょう。
次点で「TikTok」と「Pinterest」の人気が高く、日本ではSNSの先駆け的存在だった「mixi」も古くからの利用者が根強く残っています。
今回は、それらSNSを中心に、分類して整理することを試みてみました。
- ブログ系SNS
- つぶやき系SNS
- 連絡系SNS
- 写真・動画系SNS
SNSの種類をどう分類するべきか
「SNSにはそれぞれ特徴があります」と言うのは簡単です。
だけどいざ分類しようとすると、これがなかなか難しい。
確かに、そのSNSだからこその特徴は存在します。
反面どれも他人と繋がってメッセージを送るとか、写真や動画を投稿できるという本質は同じ。
例えばTwitterとInstagramは、機能面では実はそんなに変わりません。
- フォロー
- 文字だけの投稿
- 画像の投稿
- 動画の投稿
- ダイレクトメッセージの送受信
- 匿名での運営
だけど実際は、Twitterは文字だけの投稿が中心ですし、Instagramは写真とセットの投稿が中心です。
それに、Instagramの投稿者は華やかなイメージが強いですが、Twitterはこっそりやっている人が多いイメージ…。
何となく同じことを感じている方、きっと多いのではないでしょうか。
このSNSごとに存在する違いの正体は何なのか、それを突き止めれば客観的な分類ができると思い、よくよく考えてみました。
しかし結局、明確に定義することはできませんでした。
どうしても「そういう空気・文化」としか説明できないことが多すぎます。
そこで今回は、以下の4つに分類することとしました。
- ブログ系SNS
- つぶやき系SNS
- 連絡系SNS
- 写真・動画系SNS
SNSの使われ方を重視した分類
上記の分け方は、機能よりも実際にどう使われているかに注目しました。
そのため、主観や偏見がどうしても混じってしまったり、分類ごとの特徴を強調するために脚色して説明したりしている部分もあります。
客観的な分類はどうしても困難な都合上、あらかじめご理解頂けますと幸いです。
それでは、SNSの分類ごとの特徴とどのSNSが該当するのかを順番に見ていきましょう。
ブログ系SNSの特徴
ブログ系SNSとは、ブログを投稿してそれを閲覧してもらうことを主たる目的とするものです。
mixiやFacebookなど、今ではちょっと「古い」感じのものが該当します。
反面、noteのような比較的新しいサービスも台頭しています。
- mixi
- note
ブログ系では単なる日記の投稿も多いですが、その投稿者の知識や思想がたっぷり詰まった深い内容の投稿も珍しくありません。
他のSNSでは長文は「痛い」と思われたり、そもそも文字数制限が厳しかったりすることがほとんどです。
なのでブログ系は「長文を書きたい・読みたい」という方に向いています。
Google検索からのアクセスで投稿を見てもらえることも少なくありません。
ブログ系SNSの一番人気「Facebook」
画像引用元:「Facebook」をApp Storeで
Facebookの国内ユーザー数は、2,600万人以上と言われています。
世界では何と27億人以上とも言われるほどの驚異的な人気を誇っています。
そんなFacebookを語る上で最重要なのが、実名登録が前提であることです。
そのため、リアルの人間関係が良くも悪くもそのまま反映されやすく、その意味ではもっとも安全で信頼できるSNSとも言えます。
一方、リアルだけでなく、インターネット上でも知人・友人に気を使わないといけないという負の面もよく強調されます。
例えば、他人が投稿したらしっかり読んで「いいね」と反応しなくては失礼に思われる……なんて思いに囚われて、嫌々「いいね」しているユーザーが実際に少なくないようです。
そんな日々に疲れ果て、Facebookを止めてしまったという話もよく聞きます。「SNS疲れ」という言葉も今日ではすっかり定着しました。
また、利用者の大半が30歳以上の大人で、若者の人気はつかめていません。
日本ではすでに衰退の気配すら見せています。
つぶやき系SNSの特徴
つぶやき系SNSとは、不特定多数に向けて、何気ない内容を投稿することを主たる目的とするものです。
「スマホを買い替えました」とか「今夜はひとり酒」など、他人にとってはどうでもいいような独り言も気軽に投稿していい空気があります。
- Mastdon
- Tumblr
また他のSNSと比べても匿名性が高く、リアルの人間関係が持ち込まれにくいのも特徴です。
そのため、普段は表に出せない人格や、偽りの人格で楽しんでいるユーザーも珍しくありません。
つぶやき系SNSで一番人気「Twitter」
画像引用元:「twitter」をApp Storeで
Twitterの国内ユーザー数は4,500万人以上と言われています。
一方、世界規模のユーザー数は3億人以上です。
多いことは確かですが、27億人以上のユーザーを抱えるFacebookと比べると大分落ちます。
アメリカの企業によるグローバルなサービスなのに、ユーザーの1割~2割が日本人と考えると、それはそれですごいですね。
Twitterはとにかく自由で、リアルの事情に縛られる要素がありません。
そのため、リアルとは別の居場所として利用しているユーザーも多いです。
例えば普段は隠している趣味を公開してTwitter上で仲間を探したり、感情に任せて衝動的な投稿をしたり……。
何となく日本で流行っている理由がわかりますね。
ユーザーの年齢層は若いと言われていますが、実際のところはわかりません。
正確な年齢を登録するシステムがないので、運営すら把握できていないと思われます。
そういうちょっとアンダーグラウンドなところも魅力ですね。
その一方で、行政機関や企業等もアカウントを作成し、Twitterを広報に活用しています。
連絡系SNSの特徴
連絡系SNSとは、クローズドな場を作って連絡を取り合うことを主たる目的とするものです。
「これってSNSなの?」と思ってしまうサービスも多いかもしれません。
他のSNSと比べると、リアルでの知り合い間で使われるものが多いですね。
- LINE
- Discord
- カカオトーク
インターネット上だけの関係の人とも、他のSNSで知り合ってから連絡系SNSで連絡を取れるようにアカウントを教え合う、という流れが多いと思います。
電話やメールの代わりになっているのが特徴です。
連絡系SNSの一番人気「LINE」
画像引用元:「LINE」をApp Storeで
LINEの国内ユーザー数は8,400万人以上と言われています。断トツのユーザー数です。
一方、世界では2億人以上とのこと。つまり、半数近くが日本人という計算になります。
そんなLINEですが、日本では国民的アプリと言って差し支えないでしょう。
老若男女が当たり前のように利用しています。連絡も通話も全部LINEという方も少なくありません。
プライベートどころか、今日では仕事の連絡にも使われているほど。
複数人で会話をしていると、誰もがLINEを使っている前提で話が進みますし、実際にほとんどの人がやっています。
よほどのスキャンダルが発覚しない限りLINEが廃れることはないでしょう。
写真・動画系SNSの特徴
写真・動画系SNSとは、写真や動画の共有を主たる目的とするものです。
ただ、カメラマンなどが作品を投稿するというよりは、あくまで自分を表現するために写真や動画を使うという感じです。
- TikTok
基本的に匿名ではあるものの、写真や動画をアップロードしていく都合上投稿者自身の生活なども注目されやすいのが特徴。
そのため、ユーザーの中には「セレブな自分」をアピールしたがる人や、インターネット上に自分を晒すことに抵抗のない若者も少なくありません。
特にTikTokは、中高生が平気で顔を出しながら自宅や校内で歌ったり踊ったりしている動画が投稿されています。これは他人事ながら少し心配ですね…。
まさに「今どき」のSNSです。
写真・動画系SNSの一番人気「Instagram」
画像引用元:Instagram|App Store
Instagramの国内ユーザー数は、3,300万人以上と言われています。
世界では10億人以上と非常に多いです。
日本では特に20代~30代の女性に人気があり、「インスタ女子」なんて言葉も定着しました。
Instagramで受けそうな写真を取るために、話題のお店や場所にわざわざ行くユーザーも少なくありません。
また写真を使った自慢や見栄の張り合いが多いことも、度々指摘されています。
例えば、偽りのセレブ生活を見せつけるために1,000万円の借金をしたり、「友人との優雅な食事」を装うために1人で2人分の料理を注文したり。
このようなユーザーも存在することが発覚し、一時は大きな話題を呼びました。
「そこまでするか?」と思ってしまいますが、何となく気持ちはわかります。
一方で、他人の華やかな様子を見て自分と比較してしまい、落ち込んでしまう人もいるようです。
どのSNSにも言えることですが、やはり人には向き不向きがあります。
Instagramは他のサービスに比べ、その特色が顕著かもしれませんね。
日本での人気SNSランキング
ここまで、SNSごとの分類と、それぞれの一番人気のSNSを紹介してきました。
ここからは、日本でのユーザー数順にSNSを見てみましょう。
世界のユーザー数とも比較すると、日本人の好みや事情を感じ取ることができます。
日本での人気SNSランキング
SNS | 日本 | 世界 |
---|---|---|
LINE | 8,400万人~ | 2億人~ |
4,500万人~ | 3億人~ | |
3,300万人~ | 10億人~ | |
2,600万人~ | 27億人~ | |
TikTok | 950万人~ | 8億人~ |
530万人~ | 4億人~ |
Twitterの日本人人気がすごい
日本人の割合がもっとも高いのはLINEです。
LINEはそもそも日本や台湾、タイなど一部の地域にしか進出できていないという事情があります。
そのため本当に驚くべきは、Twitterの日本人率でしょう。
Twitterはアメリカの企業のサービスで、日本や英語圏だけでなく、サウジアラビアやトルコなどでも人気を博しています。
そんな中、ユーザーの2割近くを日本人が占めているのです。
Twitterの特徴は匿名性の高さにあります。
ユーザーの普段の生活は、他者からほとんど見えません。
Twitter人気の裏には、いつもと違う自分や違う場所を求める心理があるのではないでしょうか。
よく「ムラ社会」などと揶揄されることの多い昨今の日本。
Twitterはあらゆるしがらみを忘れさせてくれる、憩いの場になっているのかもしれませんね。
日本人はFacebookが嫌い?
逆に、Facebookは世界では断トツ人気なのに、日本での人気は4位に留まります。
日本人の割合は0.1割未満。
「世界に反して不人気」と言ってもいいかもしれません。
Facebookの特徴は実名登録と、リアルの人間関係がそのまま反映されやすいこと。
だけど日本には「ネット世界でくらい好きにさせてくれ!」と思う人が多いのでしょう。
日本の若者は、Facebookにはそれほど興味を持っていません。
このまま日本での人気はどんどん下がっていくことでしょう。
世界人気は高いので、サービス自体がなくなることはないと思いますが……。
それにしても、そんなに世界の人たちは、インターネット上でも職場の人などと繋がっていたいものなのでしょうか。
自分に合ったSNSを無理なく楽しもう
以上、SNSの分類についてでした。
SNSの分類は、明確に定義づけできるものではありません。
どのSNSも「他人と繋がる」とか「写真や動画を投稿できる」という本質的な思想や機能は共通しているためです。
- ブログ系SNS
- つぶやき系SNS
- 連絡系SNS
- 写真・動画系SNS
やはりSNSごとに特徴は異なります。そこで今回は、機能ではなく使われ方に注目してSNSを4つに分類しました。
SNS内の「空気・文化」が、それぞれを特徴づけています。
ちなみに、どのSNSも併用は可能です。気になるものがあったら、とりあえず登録してみるといいと思います。
気に入ったらそのまま続けて、合わなかったら止めればいいだけですからね。気軽に構えましょう。