どうするソフトバンク!他キャリア対抗で低価格プランを出すのか否か

  • 2020年12月21日
  • by.affiprecious

ソフトバンク

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2020年12月3日にドコモが発表した新プラン「ahamo(アハモ)」は、携帯電話業界に大きな衝撃を与えました。

さらに12月18日、ドコモは既存プランの料金を値下げする「プレミア」も発表。

今、ドコモが世間から大いに注目を浴びています。

auとソフトバンクにとって、この流れは非常に良くありません。ドコモへの対抗策を打ち出さなければ、ドコモ一強の時代がやって来てしまうでしょう。

本記事では、ドコモのahamoとプレミアに対するソフトバンクの対抗策と、これからの動きについて解説していきます。

ソフトバンクの対抗策まとめ
  • ワイモバイルでは新プラン「シンプル20」の提供を予定している。が、内容はドコモのahamoの方が遥かに優秀。
  • ドコモはプレミアの登場により、既存プランが値下げに。ソフトバンクのメリハリプランでは、対抗するのが難しい。
  • 携帯電話料金を値下げしようという政府の意向は強く、キャリア3社はこれを無視できない。
  • ahamoへの対抗策:ワイモバイルから20GB以上の新プランが出る可能性も。
  • プレミアへの対抗策:ソフトバンクも大容量プランを値下げするかも?
  • ソフトバンクからドコモへの乗り換えは時期尚早。ahamoやプレミアに対するソフトバンクの対抗策を見てから判断するのがベスト。

トップ画像引用元:ソフトバンク

崖っぷち?!ソフトバンクがドコモ・auに対抗する理由

ソフトバンクショップ

2020年12月3日、ドコモは20GB使えて5Gにも対応している月額2,980円の新プラン、「ahamo」を発表しました。

これまでのドコモからは考えられないような料金設定とサービス内容に、携帯業界は驚きの嵐。

ドコモと競合しているソフトバンクも、この発表には大きなショックを受けたことでしょう。

そしてそんな衝撃が冷める前に、ドコモは2週間後の12月18日に、既存プランを値下げした「プレミア」も発表しました。

これまでは競合と言いつつも、何かと足並みを揃えてきたドコモ・au・ソフトバンクの3社。しかし、ahamoの登場により、その関係性は崩れつつあります。

ソフトバンクは有効な対抗策を迅速にひねり出さなければなりません。

ここからは、ソフトバンクをそんな崖っぷちに立たせた要因について見ていきましょう。

3大キャリアの高料金を崩したドコモのahamo

1つ目の原因はやはりドコモのahamoです。

ドコモのahamoの特徴
  • 月間データ量20GB
  • 月額2,980円
  • 5Gが使える
  • 5分以内の国内通話が何度でも無料
  • 2年定期契約・解約金なし
  • 新規契約事務手数料・機種変更手数料・MNP転出手数料は無料
  • 82の国や地域で追加料金なしでデータローミングが利用可能
  • 受付はネットのみ

とにかく衝撃なのは月額料金でしょう。20GB使える大容量プランが月額2,980円とはまさに異例です。

ドコモのギガライト・ギガホ、ahamoの料金比較

プラン名月間データ量月額料金
アハモ20GB2,980円
5Gギガライト・ギガライト1~7GB2,980~5,980円
ギガホ60GB※6,980円
5Gギガホ無制限※7,650円

ギガライトは1GB未満で2,980円、ahamoは20GBで2,980円です。これまでのドコモの料金とは明らかに違いますよね。

料金が安くなる分、手続きの手段が限定されるなど、従来のドコモより不便にはなります。とはいえ、ネットにある程度詳しい方なら大したデメリットではないはずです。

しかも、通常は通話オプションとして提供している5分以内の国内通話無料も、追加料金なしで利用できます。その上、5Gも使えるという豪華ぶりです。

ahamoはUQモバイル・ワイモバイルよりも安い!

ahamoの出現により、サブブランドを含む各社の20GBプランが出揃いました。内容を比較すると、ahamoが一歩リードしています。

キャリア・
プラン名
月間データ量月額料金その他サービス
ドコモ
アハモ
20GB2,980円2021年3月提供開始
5G利用可能
5分以内の国内通話無料
ネットのみ受付
UQモバイル
スマホプランV
20GB3,980円2021年2月提供開始
5G利用不可
店舗・ネット受付
ワイモバイル
シンプル20
20GB4,480円2020年12月下旬提供開始
5G利用不可
10分以内の国内通話無料
店舗・ネット受付

5Gが使えて月額2,980円のahamoは、やはり非常に魅力的ですよね。

なお、3つの20GBプランのうち、最も早く提供を開始するのはワイモバイルのプランです。しかし、5Gが使えず料金も最も高いため、苦戦するのではないかと予想されています。

今後、ソフトバンクはシンプル20よりもさらに優れたプランを打ち出す必要があるでしょう。

ちなみに、ahamoと主要格安SIMを比較しても、ahamoが圧勝します。

人気の格安SIMとahamoを比較

業者名20GBプランの月額料金
ドコモ
ahamo
2,980円
mineo4,680円(au回線)
OCN モバイル ONE4,400円
y.uモバイル5,990円

ドコモの次弾「プレミア」

5Gギガホ プレミア

画像引用元:5Gギガホ プレミア | 料金・割引 | NTTドコモ

ahamoの登場は世間を騒がせましたが、ahamoはドコモの初弾に過ぎませんでした。

続いてドコモが出してきたのが、既存プランを値引きした「プレミア」です。

12月3日発表、ドコモの新料金プラン戦略3つ
  • ★Premier(プレミア):小容量から無制限のプランで家族でお得
  • New(ニュー):中容量のプランで高コスパ。ahamoはこれに該当する。
  • Economy(エコノミー):小容量プランで超低廉な料金

プレミアの対象となったのは、ドコモの大容量プラン「ギガホ」「5Gギガホ」の2つです。これは次のようなプランに生まれ変わりました。

5Gギガホ プレミア

項目現行の5Gギガホ5Gギガホプレミア
月間データ量100GB無制限3GB未満
プラン料金7,650円6,650円5,150円
みんなドコモ割
(3回線以上)
-1,000円-1,000円-1,000円
ドコモ光セット割-1,000円-1,000円-1,000円
dカードお支払割-170円-170円-170円
合計5,480円4,480円2,980円

ギガホ プレミア

項目現行のギガホギガホ プレミア
月間データ量30GB60GB3GB未満
プラン料金7,150円6,550円5,050円
みんなドコモ割
(3回線以上)
-1,000円-1,000円-1,000円
ドコモ光セット割-1,000円-1,000円-1,000円
dカードお支払割-170円-170円-170円
合計4,980円4,380円2,880円

各プレミアプランのお得になったポイントは以下のとおりです。

プレミアプランはここがお得になった!
  • 5Gギガホは月額1,000円の値下げ
  • ギガホは月額500円値下げ
  • 5Gギガホの月間データ量は100GBから無制限に
  • ギガホは30GBから60GBに増量
  • 月間データ量が3GB未満だった場合、それぞれのプランで月額1,500円値下げ

ahamoほどのインパクトはないものの、ソフトバンクは大容量プランに力を入れているキャリアですから、ドコモの大容量プランの値下げは無視できるものではないはず。

自分の得意分野で負けてしまったら、いよいよ勝てるところが無くなってしまいますからね。

このプレミアプランの発表もまた、ソフトバンクを崖っぷちに立たせた要因の1つと言えるでしょう。

管総理の肝いり「スマホ代は高すぎる」

菅総理は、安倍政権の官房長官時代から携帯電話料金の値下げに言及していました。

2018年8月に最初の「携帯料金は4割下げられる」発言があったわけですから、実に2年以上に渡って携帯電話料金に言及していることになります。

この発言は2019年10月の改正電気通信事業法の施行につながり、10,450円の解約金が1,100円になったほか、大幅な端末割引も規制されました。

また、2019年6月にはドコモが料金プランを一新。au・ソフトバンクもプランや割引内容を変更しました。

しかし、携帯電話の月額料金は以前とそれほど変わっていません。

この2年間、ドコモ・au・ソフトバンクはともに「携帯電話料金の大幅値下げ」をのらりくらりとかわしてきたのです。

政府の発言は無視できない

キャリア3社のなかでも、特に値下げに消極的なのはソフトバンクと言われています。

当時の菅官房長官の「携帯料金は4割下げられる」発言から、ドコモとauは「最大4割値下げのプラン」を発表していますが、ソフトバンクは発表していません。

ですが、両社のプランは限定された組み合わせでの4割値下げであったため、大幅な値下げとは言えず、結局3社とも似たような状況ではあります。

auはもともと公社、ドコモは元国営企業であるNTTから分離した会社です。そのため、政府の発言には従いやすい傾向にあります。

逆に、ソフトバンクはそのような経歴がありません。そのためか、これら2社に比べるとそこまで従順ではない印象があります。

ところが今年、政府の意向に沿うべく、20GBプランの発表で先手を打ったのはソフトバンクでした。

やはり3社とも政府の方針を無視するのは難しいのでしょう。

間接的ではありますが、菅総理の発言もまたソフトバンクを窮地に立たせた一因であるということですね。

サブブランドY!mobileで低価格プランを出す可能性

ソフトバンクとワイモバイルの実店舗

業界を震撼させたドコモのahamoとプレミアですが、このままではソフトバンクやワイモバイルの苦戦は容易に想像できます。

今後、ソフトバンクとワイモバイルが低価格プランを出す可能性はあるのでしょうか?

ソフトバンクの料金値下げは行われる可能性が高い

ドコモの5Gギガホ プレミアとソフトバンクのメリハリプランを比べてみると、合計額はソフトバンクの方が安くなります。

項目ソフトバンクドコモ
月間データ量50GB無制限
プラン料金8,480円6,650円
期間限定割引-1,000円(6ヶ月間)
-1,000円(1年間)
-
光回線セット割-1,000円-1,000円
家族割
(4人以上)
-2,000円-1,000円
一定容量以下割引-1,500円
(2GB未満)
-1,500円
(3GB未満)
合計
(一定容量以下割引なし)
3,480円4,480円
合計
(一定容量以下割引あり)
1,980円2,980円

しかし、ソフトバンクには期間限定の割引が2,000円分含まれているため、半年経てばドコモと同額に。そして、1年後には1,000円高くなります。

そもそも、割引なしの内容で比較すると、プラン料金はドコモの方が1,800円も安いのです。その上、使えるデータ量は無制限。

ソフトバンクには料金を大幅割引できる家族割がありますが、家族4人以上で契約できない方にとってはあまり効果的ではありません。

もともとソフトバンクは、低容量帯のプランより大容量プランに力を入れてきたキャリアです。この大容量プランで他社に負けるわけにはいきません。

しかし現時点では、ドコモの5Gギガホ プレミアにメリハリプランで対抗するのは難しいのが現実です。

ソフトバンクが大容量プランで何らかの対策を打つ可能性は非常に高いと言えるでしょう。

既存プランの値下げは非常に難しい

大容量プランの値下げを迫られているソフトバンクですが、値下げは簡単なものではありません。

なぜなら、既存プランの値下げは大幅な減収となるからです。

ソフトバンクとワイモバイルの合計契約数は2020年9月時点で約4,400万回線。

このうちの約8割がソフトバンクと言われていますので、契約数は約3,520万回線になります。

仮に、既存プランで1,000円の割引をしたとしましょう。すると、ソフトバンクの月の減収は約352億円に。

年に換算すると約4,224億円減になります。

このように、既存プランの値下げは会社の年収を大きく減少させてしまうのです。

「学割」のような期間限定の割引ならまだしも、既存プランを値下げすると、このような状態がずっと続くことになります。

プランの値下げは、他社のシェアを奪ってこそ効果があるものです。しかし、ドコモに先手を打たれてしまった今、相当のインパクトが必要になることでしょう。

1,000円以上の大幅値下げか、はたまた全く違う形の対抗策で来るのか。ソフトバンクのプレミア対抗策には大きな注目が集まっています。

ソフトバンクのブランド維持

現在ソフトバンクグループには3つの携帯電話会社があり、それぞれ役割が明確に分かれています。

ソフトバンクのブランド
  • ソフトバンク:大容量プランを使えて、サービスも手厚い高級ブランド。提供容量は1GB~50GB
  • ワイモバイル:手頃な料金でサービスを受けられる中間ブランド。提供容量は1GB~20GB
  • LINEモバイル:最も安い料金でスマホを使える格安ブランド。提供容量は1GB~12GB

ソフトバンクにも低容量帯のプランはありますが、ドコモやauより割高です。一方、大容量プランの料金は比較的安いことから、基本的には大容量プランがメインと考えて良いでしょう。

ドコモのahamoへの対抗策は、やはり特徴が被っているワイモバイルの担当になることでしょう。

しかし、ワイモバイルはすでに20GBプランを発表していますよね。今から値下げするのはさすがに難しいはずです。

ワイモバイルの料金プラン

項目データ量月額
スマホベーシック
プランS
3GB2,680円
スマホベーシック
プランM
10GB3,680円
スマホベーシック
プランR
14GB4,680円
シンプル2020GB4,480円

これから新しいプランを出すのであれば、20GB以上のプランになるでしょう。

20GB未満でahamo以上のインパクトを出すのは非常に難しいからです。

ワイモバイルがまだ5Gに対応していない点から見ても、同じ容量帯の勝負は避けるのではないでしょうか。

ソフトバンクからドコモへのMNPはまだ早いか

ahamo

画像引用元:ahamo | アハモ

ソフトバンクからドコモへの乗り換えを検討するのは、まだもう少し待ってください。

なぜなら、ahamoやプレミアの提供開始は当分先の話だからです。

ドコモのahamoは2021年3月スタート~まだ待てる!

ドコモのahamoは2021年3月スタート予定です。

まだ提供開始までに3ヶ月以上あります。その間にauとソフトバンクが何らかの対抗策を打ち出すかもしれません。

現に、2020年12月15日には、auが「他社対抗策を1月には発表したい」と語っています。

また、ソフトバンクは現行の新プランなら解約金がかかりません。

旧プランを契約している場合でも、新プランに変更すれば解約金はなくなります。ユーザーの乗り換えを阻むものは何もないのです。

まさに政府の意向どおり、「市場の活発な競争」が始まろうとしています。

ソフトバンクからドコモへの乗り換えは、ソフトバンクの対抗策が明らかになってからでも遅くないですよ。

ドコモのプレミアプランは2021年4月1日スタート!

12月18日に発表されたドコモのプレミアプランの提供開始日は、2021年4月1日です。

つまり、大容量プランを利用したい方も、まずはソフトバンクの動向を見てから乗り換えを検討しても問題ないということですね。

これからのソフトバンクの対抗策に注目!

本記事では、ahamoとプレミアに対するソフトバンクの対抗策について解説しました。

ソフトバンクの対抗策まとめ
  • ワイモバイルでは新プラン「シンプル20」の提供を予定している。が、内容はドコモのahamoの方が遥かに優秀。
  • ドコモはプレミアの登場により、既存プランが値下げに。ソフトバンクのメリハリプランでは、対抗するのが難しい。
  • 携帯電話料金を値下げしようという政府の意向は強く、キャリア3社はこれを無視できない。
  • ahamoへの対抗策:ワイモバイルから20GB以上の新プランが出る可能性も。
  • プレミアへの対抗策:ソフトバンクも大容量プランを値下げするかも?
  • ソフトバンクからドコモへの乗り換えは時期尚早。ahamoやプレミアに対するソフトバンクの対抗策を見てから判断するのがベスト。

とにかく激震が走った2020年年末の携帯電話業界。

一番の老舗であるドコモから革新的なプランが出たことにより、ソフトバンクは有効な対抗策をひねり出す必要に迫られています。

キャリアの回線を契約している方にとっては、出費に直接関わる内容です。ソフトバンクの対抗策には大いに注目していきたいですね。

アハモと5Gギガホ プレミアを比較|料金・サービス的におすすめどっち?

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この記事を書いた人
affiprecious
affiprecious
青森県出身。大学卒業後は普通に就職するものの、趣味で始めたFXにドハマりし、軌道に乗ったのを機にアッサリ退職。せっかくの自由だからといろんなことにチャレンジした結果、トレーダー兼ライターという変な位置に落ち着く。iPhoneよりiPadが好き。

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