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ソフトバンクでスマホを契約する際や乗り換える際、全ての人が簡単に契約できるわけではなく、もちろん審査に落ちる人もいます。
そこで今回は、ソフトバンクの審査に通らない理由や審査が通るにはどうすれば良いのかという点について触れていきます。
ケータイショップで3年間働いていた筆者が見てきた事例も含めて詳しく解説するので、是非参考にしてください。
- 契約審査と分割審査の2種類に分けられる
- 【契約審査】他社滞納がある場合
- 【契約審査】キャリアのブラックリストに入っている場合
- 【契約審査】過去に犯罪の経歴がある場合
- 【分割審査】過去に金融事故を起こした
- 【分割審査】割賦額が10万円以上
- 【分割審査】他社でローンがかさんでいる
- 【分割審査】スーパーホワイト
ソフトバンクの契約審査と分割審査
ソフトバンクには大きく分けて2つの審査があります。
それが「契約審査」と「分割審査」です。
契約審査
ソフトバンクと契約する際に行われる審査です。
これに通らないとソフトバンクと契約させてもらえません。
分割審査
スマホの機種代金などを分割払いするための審査です。
これに通らないと分割払いをさせてもらえません。
審査は申し込みの際に、誰であろうと自動的に行われます。
こちらから審査請求などをする必要はありませんし、審査を避ける方法もありません。
審査基準は極秘事項
審査があるとなれば、気になるのは審査基準ですよね。
一体どうすれば、これらの審査に通ることができるのでしょうか。
しかし残念ながら、審査基準は公にされていません。
また、仮に審査に落ちたとしても、その理由は一切明かされないとのことです。
ただ、この手の審査が行われるのは、何もソフトバンクに限ったことではありません。どのキャリアも同様に、大体の審査が通らない理由は不明となっています。
一方で、審査NGの理由が明確なものもいくつかあります。
次の章にて、ソフトバンクの審査に通らない理由として考えられるものをいくつか挙げているので、是非参考にしてください。
ソフトバンクの審査に通らない理由は?
まず、ソフトバンクで何故審査に通らないのかその原因について見ていきましょう。
前章で述べた通り、スマホ契約の審査には契約審査と分割審査の2種類があります。
それぞれの審査についてどのようなものなのか、さらに詳しく解説していきます。
契約審査
契約審査では、「この人にうちの商品を使わせても大丈夫か?」という点を重視して審査が行われます。
しっかりと料金を支払ってくれるのか、悪用する可能性はないか、社会的に問題のある人物ではないかなどがチェックされます。
前述の通り、この審査が通らないとソフトバンクで契約することすらできません。
この章では、筆者のケータイショップ時代の経験を活かし、どのような事例があるのかという点も含めて解説していきます。
他社キャリアで料金を滞納していないかどうか
他社で滞納がある場合、これは審査結果にはっきりと表示されるので、すぐにスタッフから聞かれることになると思います。
何故ソフトバンクが他社の支払い状況まで知っているかというと、各キャリアで支払い状況などのユーザー情報が共有されているからです。
「ドコモで滞納していませんか?」などとスタッフに聞かれたら、まず心当たりがなくても該当するキャリアに問い合わせるようにしましょう。
また、実際にあったケースだと5年以上も前に使っていたケータイの料金が、知らない間に滞納になっていたというケースもあります。
身に覚えがなくても、滞納があると言われた時にはしっかりと確認しましょう。
キャリアのブラックリストに名前がないか
今はそれほど多くないと思いますが、以前は一括0円などで販売されていたスマホを大量に契約し、すぐに解約して転売するという悪質な行為が横行していました。
これらの転売や悪用を防ぐために、短期間でスマホを契約し解約したユーザーがキャリアのブラックリストに載ることもあります。
ブラックリストに載ってしまうと、問答無用でそのキャリアで契約することができなくなります。
一時期は契約して半年以内に解約した場合でもブラックリストに載ることもあったので、短期解約と思わずに解約し、知らずのうちにブラックリストに入っているケースもあります。
反社会的勢力に属していないか・悪用の履歴はないか
契約時に個人情報もしっかりとチェックされるので、反社会的勢力に属している場合や過去に悪用・転売などの履歴がある人も契約できない可能性があります。
審査結果にそれが詳しく記載されることはありません。
そのため、スタッフ自身も滞納やブラックリストを除いて、何故この人が審査に落ちたのかわからない場合がほとんどです。
分割審査
分割審査は、契約審査よりもややハードルが上ります。
恐らく、契約審査よりも分割審査で落とされるケースのほうが多いのではないでしょうか。
分割審査では、たとえ人物的には大きな問題がなくても、「この人はお金をきちんと払えそうにない」と判断された場合は落とされてしまいます。
スマホの分割払いを軽く見ている人も少なくありませんが、これもれっきしたローンです。
よって、過去に料金の滞納がある人など、お金を払い続ける力がなさそうな人物は審査でどんどん落とされてしまいます。
審査の資料となる信用情報
ちなみに分割審査は、CICという割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関の信用情報によっても行われます。
信用情報は、クレジットカードを使ったりローンを組んだりする度に貯まっていくものです。
きちんと支払っていれば評価が高くなっていき、滞納などがある場合は低くなってしまいます。
ここでの評価が低い人は、ソフトバンクでの分割審査にも通りにくいです。
自分の信用情報はCICのページから確認できます。
機種代金が10万円を超えると基準が厳しくなる
機種代金が10万円を超える場合、割賦販売法に基づき、カードローンと同様の与信審査が行われます。
端的に言えば、審査が厳しくなるということです。
例えば、過去に金融トラブルがない人でも、所得が低いなどの理由で落ちてしまう場合も。
とはいえ、具体的に「いくら以上あればOK」という基準が明確になっていないので、対策が難しいところです。
審査を逃れる裏技はない!
契約審査にしても分割審査にしても、大事なのは人物的にも金銭的にもきちんとしていることに尽きます。
審査から逃れたり、よそでのトラブルを隠したりすることはできません。
「対策」とは言えないかもしれませんが、日頃から払うべきお金はきちんと払うことが、審査に通るための一番の近道です。
裏技などは存在しません。
ソフトバンクの審査が通るにはどうすれば良い?
画像引用元:ソフトバンクグループの歩み | ソフトバンクグループ株式会社
では、ソフトバンクで審査に通るにはどうすれば良いのでしょうか?
これまで解説してきた原因別に、どのような対処法があるのか解説していきます。
携帯料金の滞納が原因の場合
携帯料金の滞納は、はっきりと審査結果に「〇〇(キャリア名)で滞納がありますよ」と明確な理由が記載されているので、ユーザー側も簡単に対処できます。
例え身に覚えがなくても、滞納があると言われた時には該当するキャリアへ連絡を入れ、滞納情報がないかどうかチェックするようにしてください。
また、すぐに支払いをしてもシステム上で反映されるまでに時間がかかるので、必ず支払いしたという控えを紙面で受け取り、それを契約するキャリアへ持ち込んでください。
その紙面をショップのシステムで読み込むことで、再審査が可能になります。
ブラックリスト入りが原因だと思われる場合
短期解約などが原因でブラックリスト入りしてしまっている場合は、すぐに解決することはできません。
ブラックリストから名前がなくなるまでの日数は明確にわかっていませんが、大体3年~5年程度だと思われます。
ブラックリスト入りの可能性が高い場合はソフトバンク(ワイモバイル・LINEMO含む)での契約を諦め、他キャリアで申し込むようにしてください。
金融事故を起こしたのが原因だと思う場合
ローンの滞納や自己破産など、金融事故を起こしたことがある方は、審査で落ちる可能性が非常に高くなります。
まずは金融事故をすべて整理しましょう。
その後、金融事故を起こさない生活を続けていれば、いずれ問題なしと判断されるはずです。
ただ、金融事故が「時効」となるまでには長い期間を必要とします。
通常は5年、自己破産の場合は10年が目安です。
整理したからすぐ解決、というわけにはどうしてもいきません。
別のローンが残っているのが原因だと思う場合
料金の滞納がない人でも、別のローンが多く残っている場合、審査に通らない可能性が出てきます。
複数のローンを抱えている=それだけ未払いのリスクが高い、と判断されてしまうためです。
このような場合は、まず残っているローンを完済し、その後に再審査を受けましょう。
他に問題点がなければ審査に通るでしょう。
クレジットヒストリーがないのが原因だと思う場合
クレジットヒストリーとは、カードやローンを使った履歴のことです。
この履歴が審査時に信用情報として参照されます。
しかし、カードもローンも使ったことがない、すなわちクレジットヒストリーがない方は、信用がないものとみなされ、審査で落とされてしまう場合があるのです。
まずは、どこかでクレジットカードを作ってカード払いをしたり、別のところでローンを組んだりして、クレジットヒストリーを作りましょう。
その後、他に問題がなければ審査に通るはずです。
分割審査がダメなら一括でスマホを購入する手もある
分割審査に落ちてしまっても、契約審査に通っていればソフトバンクを使うことはできます。
つまり、分割審査だけがネックであるなら、一括で機種を購入すれば問題ありません。
ただ、機種によっては10万円を超えるものもあるので、「そんな簡単に言われても…」というのが正直なところでしょう。
欲しいスマホを購入するために費用を貯めるか、急ぎの場合はつなぎとして3万円程度の格安スマホを一括で買うなどして、対処することも可能です。
どちらにしても今は分割で購入することが不可能なので、別の対策をとるしかありません。
いずれの対処法も即効性はない
落とされた原因にもよりますが、基本的にはどの対処法も即効性はありません。
解決には時間がかかります。
繰り返しになりますが、日頃からきちんと誠実にサービスを利用し、お金を払っていることが一番の対策です。
- 携帯料金の滞納が原因の場合:
該当するキャリアへ連絡してすぐに解消する - ブラックリスト入りが原因の場合:
数年は契約できないので諦める - 別のローンが原因の場合:
残っているローンを完済する - クレジットヒストリーが原因の場合:
クレジットカードを作って使うなど履歴を作る - 分割がダメな場合:
一括で機種を購入することも可能
ソフトバンクの審査に落ちる人は自分のこれまでの利用状況を振り返ろう
画像引用元:ソフトバンクグループの歩み | ソフトバンクグループ株式会社
最後に、ソフトバンクの審査に落ちる理由として考えられるものをまとめていきます。
- 契約審査と分割審査の2種類に分けられる
- 【契約審査】他社滞納がある場合
- 【契約審査】キャリアのブラックリストに入っている場合
- 【契約審査】過去に犯罪の経歴がある場合
- 【分割審査】過去に金融事故を起こした・
- 【分割審査】割賦額が10万円以上
- 【分割審査】他社でローンが嵩んでいる
- 【分割審査】スーパーホワイト
審査は契約審査と分割審査の2種類に分けられ、契約審査に落ちるとそもそもソフトバンクを使うことはできません。
他社滞納のように明確に理由がわかるものもありますが、大体は理由が開示されることもなく審査NGという現実を突き付けられてしまいます。
審査に落ちた時にできることは、自分のこれまでのスマホやお金の使い方を見直すことです。
即効性のある対処法はほとんどありませんが、着実に信頼を得られるように努めていきましょう。